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どうも、アドバタラヂオの富永誠です。
今回のアドバタラヂオは、広告人学ではなく、広告雑学について、富永誠から10分間のプレゼンテーションをさせていただきます。
今回取り上げるテーマは、スーパーボールです。
皆さん、スーパーボールはご存知ですか?
つい先日、全世界で話題になったスーパーボール。
意外と日本人には馴染みのないこのスポーツイベント。
今回は、そんなスーパーボールについて、改めて皆さんにお伝えできればと思っております。
もちろん、アドバタラヂオなので、広告的視点で少しお話もさせていただきます。
よろしくお願いします。
では、今回お話ししていく内容は、大きく3つになっていきます。
まず、スーパーボールとは何か。
スーパーボールのCMや放映権領。
そして、毎回話題になるスーパーボールのハーフタイム賞についてお話しします。
では始めていきましょう。
まず、スーパーボールとは何か。
スーパーボールとは、アメリカンフットボールリーグNFLの優勝決定戦のことです。
この優勝決定戦は、毎年2月の上旬の日曜日、日本では月曜日の朝ですね。
アメリカ全土で圧倒的に人気のあるスポーツイベントとなっております。
優勝決定戦ということですが、NFLはそれぞれ16チームが所属するAFCとNFCに分かれております。
この各16チームから勝ち上がった1チームずつが、最後のこのスーパーボールという優勝決定戦で試合を行います。
アメリカのアメリカンフットボールの中で、ナンバーワンを決める、それがスーパーボールになっています。
日本のプロ野球で例えると、パリーグとセリーグの王者が戦う日本シリーズみたいなイメージです。
スーパーボールは、テレビ中継の視聴率は40%以上、パブリックビューイングなども含め、全世界で1億人以上が感染されていると言われております。
また、当日の食料の消費はサンクスギビングデーに次いで2番目に多いと言われています。まさにアメリカの一大イベントですね。
そして、なんと驚きなのはチケットの金額です。
1967年の第一回大会の平均チケットは1席12ドル、だいたい1600円だったのに対して、2020年には7172ドル、約94万円と毎年のように高騰しています。
そのぐらい全世界的に注目度の高いスポーツイベントです。
そして都市伝説的に言われていることが3つあります。
1つは、スーパーボールの日はどの町も外には通行人がおらず、ピザ屋のバイクのみが走っている。だったりとか、
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ハーフタイムの間に全米の人間が一気に取りに行くため、急激に下水の水圧が上がり、破裂する問題が発生したり。
そして3つ目が、FBIがスーパーボールのチケット当選の嘘情報を流して指名手配犯をおびき寄せる。
そんな都市伝説も広がっております。
それぐらい注目度の高いスポーツイベントになれば、もちろんその間に流れる広告というのも非常に価値の高いものとなっていきます。
ではスーパーボールのCMや放映権利についてお話ししていきます。
つい先日のスーパーボールのデータになりますが、
アメリカ統計データサービスによると、FOXテレビが中継した今大会のCM30秒枠の平均広告量は市場最高額の700万ドル約9億2千万円だったといいます。
2020年の全界放映権領が560万ドル約7億3400万円に対して25%も値上がりしています。
それこそスーパーボール初年度の1967年には30秒枠のCM量は3万7500ドル約490万円で非常に高騰している金額になっています。
しかも地域限定枠は当然全国出向よりも割安ではありますが、30秒枠で150万ドル約2億円になっているそうです。
ですがこの金額も広告効果の視点で考えると決して高いものではありません。
ミネソタ大学マーケティング学科の林理秀女教授が今年1月にスーパーボールのCM効果は口コミとオンラインの拡散を含め試合当日68%上昇し、試合から1週間で22%上昇、そして試合から1ヶ月後で16%上昇するとの論文を発表しました。
それほどスーパーボールでCMを流すというのは世界的に認知だったりとか好意度を上げるきっかけとなる機会になります。
改めてスーパーボールの視聴者数はテレビとストリーミング合わせて1億1230万人、アメリカの人口の約3分の2に当たります。
ちなみに去年行われたワールドカップの日本対コスタリエカは30.6%ということもあり、どれだけアメリカ人の多くの人たちがスーパーボールを見ているかがわかります。
それほどたくさん見られるコマーシャルの機会はなかなかないので企業はこぞってスーパーボール用にCMを制作します。
そしてそのCMがまた広告書やSNSで話題になり、企業のブランディングとして重要な位置づけになっています。
有名なCMで言うと、あのフォルクスワーゲンが2012年に放映したThe Force。
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このCMはとてもチャーミングです。
ダース・ベイダーを憤する小さい子供が自分の超能力を信じている様子、そしてフォルクスワーゲンの商品の良さを伝える有名なCMとなっています。
しかもこのスーパーボールで流れたCMがカンヌでも受賞したり、スーパーボールで流すCM自体が世界的に注目された事例だと思います。
そして最後に忘れてはいけないのがスーパーボールのハーフタイムショーです。
アメリカンフットボールに馴染みのない方でも、このスーパーボールのハーフタイムショーはご存知な方も多いと思います。
今年はあのリアーナが子供を授かったお腹で、とてもパワフルなステージングをしたことで話題になっていましたね。
登場シーンは圧巻でしたし、途中でメイク直しに使ったコスメ、あれはリアーナ自身がプロデュースしているブランドで、ハーフタイムショー後めちゃくちゃ売れたそうです。
毎年のように盛り上がりを見せるハーフタイムショー、ここにもたくさんの歴史があります。
当初は大学のマーチングバンドが演奏するのみだった内容でしたが、
先ほどお伝えした、先ほどお伝えした都市伝説の、
ハーフタイムになったらみんなトイレに行って下水が爆発するというところに危機感を覚えたNFLは、
ハーフタイムの視聴率低下を防ぐために、1993年の第27回スーパーボールでマイケルジャクソンに声をかけます。
当初マイケルジャクソンはオファーを断っていたのですが、
スーパーボールが世界中で中流しているアメリカ軍関係者に見てもらえることを知り、引き受けたと言われています。
このキングオブポップスが出演したことによって、スーパーボールのハーフタイムショーの注目度が上がり、下水問題の解決、
そして全世界のアーティストが憧れるハーフタイムショーとなりました。
一つハーフタイムショーで有名な話があります。
それは出演者がノーギャラでやっているということです。
なぜノーギャラでもトップアーティストが出演するのかというと、
やはりスーパーボールのハーフタイムショーに出演することが最高の名誉であるためで、
その年の最も活躍したアーティストと思われても過言ではありません。
ただ、毎年のように豪華になっていく中で、演出だったりとか、
その賞にかけられる費用というのは莫大に上がっているので、
ギャラはなくとも非常に豪華なショーとなっています。
個人的には2016年に行われた第50回で、コールドプレイがメインのヘッドライダーを務め、
そこにゲストとしてビヨンセ、ブルノマーズ、マークロンソが出たのが個人的に一番好きなハーフタイムショーです。
いかがでしたでしょうか?
意外と日本人には馴染みのないスーパーボール。
ただ、そこで生まれるテレビCMは名作が多く、
広告が好きな方のみならず注目している人は多いと思います。
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全米を巻き込んだ盛り上がりや、豪華賢乱なハーフタイムショー、
まさにアメリカを体現しているようなスポーツイベントだと思いました。
また、その時代によって出港する企業が異なったり、
出演するスターやセレブが変わったり、
またまた企業の広告表現が変わっていたり、
時代を反映した一つのきっかけになっているようなイベントなのかもしれません。
ちなみに今年のCMは、あの日本の企業楽天も出港していました。
全世界的に認知してもらえるそんなスーパーボールは、
企業にとってお金を出してでも流したい広告枠なのかもしれませんね。
僕は今までアメリカンフットボールを見てはいなかったんですが、
これを機に見始めて、来年のスーパーボールでは是非ライブで見てみたいなと思いました。
少しでもためになったなと思ってもらえたら嬉しいです。
アドバタラジオの富永誠でした。
いつも聞いてくださってありがとうございます。
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