00:05
こんにちは、シロクロの伊藤です。 ポッドキャスト16回目。
今回は、美的感覚と身体能力という テーマで話したいと思います。
今日は2022年10月11日火曜日です。 よろしくお願いします。
今回の話題は、
ここ近数年、いろいろ、 開古にデザインを教える機会があって、それで感じたこと、
もともと備わっている美的感覚についてを 話したいと思います。
まず身体能力の方からいくと、 身体能力の方は非常にわかりやすい話で、
例えば小学校の時とか、特にそれを習ってないのに上手い子、 サッカーやってないのにサッカーめっちゃ上手かったり、
足も結構速かったり、野球もバスケも波以上にできて、 バク転とかしたりするような子がいたじゃないですか。
小学生の時、クラスに1人ぐらい。 ああいう子はもう、
もともとのスキルが高い、身体能力、 自分の体を動かす技術が備わっていて、
かつバネがあったり、 筋肉的に言うと側筋が多いっていうものが最初から備わっている。
努力して身についたものではなくて、 もともと持っている設定なんですね。
大半の子はごくごく普通にできて、 身体能力が高い子がいる反面、
逆にちょっとその辺の感覚、 運動音と呼ばれるような子もいたりするんですけど、
そこらへんは目に見えるから非常にわかりやすくて、 あの子は運動神経いいよねと呼ばれたり。
それでサッカーを習うとどんどんより一層上手くなったりする、 身体能力がもともと高いという人。
美的感覚っていうのもそれと同じようにあるんじゃなかろうかと、 最近前から思っていて、
ただそれって結構目に見えづらくて、 同じように小学校時代とかを経験していても、
03:03
美的感覚が優れているねっていうのが 見えて取れる機会って多分あんまりなくて、
技術の時間、絵を描いたりとかでも、 絵を描くスキルはもちろん
関連性はあるけれども、 ちょっと違うし、絵は描けば描くほど上手くなるので、
最初から上手いっていう人も、 ちょっとわかりにくいですね。
今非常勤でデザイン専門学校に行っていて、 ウェブデザインを教えてるんですけど、
やっぱり抜きに出てる子がいて、 今までそういう子も見てきたけど、
大体はインターンって言ってるとかで、 経験を積んでるから若くして、
デザインが上手いっていう子は 結構見てきているんですけど、
そういった経験なしで上手い、 デザインが上手な子っていうのが、
ごく稀にいるなと思った話です。
何が違うんだろうと思うと、 やっぱりまず前提として目が良い。
よく見える。 違いがよく見える。 これとこれ、AとBと写真があって、
色相が微妙に違いますねとか、 明るさがちょっと違いますよねっていうのが気づくですね。
あとはもう一つ目が良いってのは、 見たものをそのまま再現できるですね。
関連性としては。 絵に模写したりとか、
紙に書いたりとか、 あとはそういったソフトウェアで、
仮にWebならWebのデザインをそのまま、 見たまま再現ができたり。
ある程度キャリアを積んで2,3年やってると、 最低の模写とかもそれなりの完成度でできるんですけど、
まだ習い立ての頃っていうのは、 ソフトウェアの技術が追いつかないんじゃなくて、
単純に見たものをそのまま再現できないんですね。 で、それをキャリアでカバーする。
でも、画的感覚がある人ってのは、 最初からパチッとできちゃうんですよ。
あとは空間能力というか、余白とかサイズのバランス感。
いわゆる黄金比とか白銀比とか、ああいったものが、 数値として分かってなくても感覚として備わっている。
06:01
なんとなくでもいいところに置ける。
そういったスキルっていうのは日常生活で、 非常に分かりづらいので、
そういうセンスを持ち合わせていると、
最初からいいデザインができるし、 成長率もいいんですね。そうすると。
どんどんどんどん成長すると、 例えばそれがデザイン会社の職場とかだったら、
どんどんどんどん案件がその子に集中するし、 よりレベルが高くなっていく。
ということで非常に好循環になると。 だから本当に、
もともと美的感覚が備わっている子が デザイナーを志したら、非常に良い循環で成長していく。
今回なんでこの話をしているかというと、 個人的にはそれをセンスがあるって言いたくないなと思っていて、
それは単に初期能力が高いだけで、 センスがあるわけではない。
と個人的に思っています。
思っていますというか、いやそれだとなんかほら、 いやもう先天的に吉橋が決まる決定されるだと、
なんか悲しいじゃないですか。 センスがないとか言われると。
なのでそれは単純に初期設定の話だと。
僕自身もその美的感覚でいくと、 初期能力が非常に低くて、これは全然謙遜でもなく、
実際に最初に勤めたデザイン事務所の デザイナー兼社長の方に、
数年後、ヒト君はデザイン向いてないもんねって 裏で言われているっていうことに意味にしたりとか、
あと自分で決定的に気づいたのが、 自分でデザイン勉強し始めて、
ウェブデザイナーになって1年とか2年とかの頃、 20年もぐらい前ですけど、
自分が作ったデザインより、 当時カメラをやってた友達が作った個人サイトの方がかっこよかったんですね。
それが結構カルチャーショックというか、 もちろん個人サイトと商用のウェブサイトだといろいろ自由度も違うけど、
でもめっちゃかっこよかったんですよ、文字の使い方とか。 めっちゃシンプルで、今でも覚えている。
真ん中に全部要素が詰まったカードみたいなデザインで。 で、写真のセンスもよくてとか、
09:01
とにかくかっこよかったんですね、個人サイト。 でも自分がデザイン勉強しているのに、まだこれが作れない。
というのを当時経験して、 今思えばだから初期設定が違うから、それはしょうがないよね。
ちょっとモトルコが1、2年努力したところで、 もともと高い設定を持っている子にはまだ届かないっていうだけの話。
ただ、もともと備わっているもの、エコール、 最終的な結果ではないので、
まあこれは単に憶測ですけど、 小さい頃運動音痴だったっていう子が、
もちもち何かしらのプロ選手、プロサッカー選手、 プロ野球選手になっている人って多分いると思うんですよね。
それは単純に自分の体の動かし方がわからなかったものができるようになって、
で、後から成長していくっていうのもあるし、 デザイナーさんもそうですよね、なんか辞典とか読むと、
もともと出来た子が、出来た子っていうと失礼だけど、 出来た人がどんどんどんどん生き方上がりに成長していくってパターンもあるけれども、
全然センスはなかったっていうエピソードで始まるデザイナーさんもたくさん見てきたし、
だから、そういうもともと備わった能力をセンスと呼びたくないと思っていて、
それをセンスって言う風潮があるじゃないですか。 運動神経が良い子とか、
もともと何でもうまくデザインができるとか、 あの子は最初からセンスがあるねとか、
それは遺伝的なものと先天的なもので、
それをセンスと呼びたくないって言うだけですね、僕個人が。
これは定義の話だから、俺がそう呼びたいっていうだけの話なんだけど、 デザイナーだったらデザイナーで何年も何年も
努力して勉強した男として、何十年もやって、
積み重ねて積み重ねてやっと出てきた何かをセンスと呼びたいと個人的には思うんですけど、どうですか?
12:07
コロナ禍って結構経っちゃったけど、 こういう話を同業としたりすることが
めっきり減ったからポッドキャストを始めたところは、 正直あるなと今話しながら思っています。
最初からできなくても、 センスがないで片付けるのが異常に
僕は嫌だと思っていて、 一定のレベルまでできるのが
1年なのか5年なのか10年なのか、 最初からできるのかは人それぞれだし、
もちろん仕事でそれのアウトプットの差が関わってくるなら、
向いてる向いてないはもちろんありますけど、 最初の状態でそれを決めるのはちょっともったいない。
やっぱり1年なのか3年なのか5年なのか、 どこで飛躍的に伸びるかは人によって変わってくるので、
僕なんかは最初3年だけデザイナーとして勤めて、 その後は知人と起業してっていうところで、
でも僕がデザインとしてきちんとできるのは その後ですもんね。
だから、どこでグッと伸びるかとかは人次第だから、
最初できないからといって何かを諦めたりしなくていいんじゃないかという話でした。
運動もそうだしね。
今の例でいくと、それが趣味的なものなのか仕事で関わってくるのかでいくと、
あんまり長い目で見てできないことも当然あるし、
責任に誰だって一流デザイナーになれるとは思わないですけど、
最初の状態で諦める、向いてないって判断する必要は全然ないと思います。
これ誰向けなんだろう?誰向けポッドキャストなのか?
今回に限らず、このポッドキャスト誰に向けて発信してるのかっていう説明を 多分0回目から含めて話してなくて、
15:01
そこはあんまり定義していなくて、
同業の人に向けてだったり、今回みたいにちょっと若い人向けだったり、
もしくはWebだったらWebの発注者、Webの制作を依頼しようとしてる人に対して話してたり、
Webを運営してる人に対して話してる話もあるし、
特に誰向けっていうわけではないんですけど、
まあまあそんな感じで、できる限り自分が考えていることとか感じていることを めちゃくちゃ抗議のデザインという枠で話せればなと思います。
あと今考えてるとかメモ書きでいくと、
Webデザイナーの生存戦略とか、ブラウザのこちら側とか、
フォント周りの話とか、あとはブランディングの話とか、
ブランディングの話もやりたいけど、やりたいですね、というふうに思っています。
まあちょっと連休明けで、 ちょっとつかみどころがない話になった気もするけど、
まあまあそんな感じです。
はい、じゃあ終わろうと思います。
ありがとうございました。
さようなら。