映像研が作るアニメは完璧ではないっていうこと。ベーシックなアニメなんだけど、そのベーシックなアニメの凄さがわかるような、本当に学生だけでもこんなに作れるんだっていうことが素晴らしいだと思う。
この番組は、地元でフリーペーパーを作りながら漫画を執筆する杉本、
IBリーグ大学でアニメクラブの部長を経験し、漫画アニメ愛好家歴30年以上のしすこ、そして在米15年目でアニメ漫画初心者のまゆの3人が、各自の独特な視点から漫画、アニメ、映画、そして音楽までを厚く語る番組です。
本日も素晴らしい作品を用意してございます。
2020年1月6日から3月23日までNHK総合にてアニメ版が放送され、ニューヨークタイムズが選ぶ2020年の最も優れたテレビ番組ベストTV番組2020、そしてベストTV番組海外部門2020、さらにはアメリカザニューヨーカーが選ぶ2020年度のベストテレビ番組に選出された傑作です。
そこまで有名だったんだ。知らなかった。
巧みに表現されたアニメの創造過程を通じて、アイデンティティを発見するテーマが感動的に織り込まれたストーリーラインと海外から絶大な評価を得ています。
しすこ氏。
まゆ氏って言ったら、またスタインズ・ケイトになっちゃう。
しすこ氏、準備はいいでごやんすか。
そりゃそうや、とか。
わかんない。
俺の日本語力が足りないわけ。
合点承知とか。
合点承知。
今回は。
映像研には手を出すな。
はい。映像研には手を出すなに迫っていきたいと思います。
映像研には手を出すなは、大原住人先生による日本の漫画作品、月刊スピリッツにて、2016年9月号より連載、そして作者の第一作目の漫画連載作品だそうです。
人並み外れた空想力を持つ浅草みどり、金儲けが好きな長身の金森さやか、カリスマ独物だがアニメーター志望の水崎つばめの3人を主人公に、女子高校生によるアニメ制作活動を描くストーリー作品です。
はい、ということで、私としては、このNHK総合で放送されるって意味がすごいわかる。
ですね、ほんとに見て勉強になったってよく思った。
ほんとエデュケーショナルだよね。細かいアニメ制作の裏側が見えるっていう点では、小さい子はどこぐらいまでわかるかわからないけれども、中学生、高校生ぐらいがちょうどいいあたりじゃないかな。大人ももちろん見て楽しめるけど。
たぶん、誰でも見て、アニメのことが学ぶことができると思うけど、漫画のノートを読んだばっかりなので、この漫画とかアニメはとんでもなく深いんです。
そうですか。
大昔のことが、冗談、ネタになってて、すごいことが入ってるわけ。そのノートを読んで、自分の知識が足りてないところが、すごい気がついた。
そうだね、設定が一応、2050年だったかな。
うん、だね。
しばはまは、本当の場所じゃないよね。
要するに、東京でしょ?か、横浜?
時代設定は、2050年代だから、浅草市がしゃべってるときに、あ、昭和くさいなっていう言い回しが、私の世代でも、あ、古いって感じの、知ってる自分が、ちょっと恥ずかしい感じのぐらいの、昔の言い回しがあって、なんでなんだろうって。
でも、風景とか見ると、ちょっと未来っぽい感じもするし、最初ちょっと困惑したんだよね。
要するに、時代がめぐっていくっていうか、ファッションと一緒で、古いものがまた新しいファッションになって、みたいな、そういう感覚なんだと、思うね。
アニメ制作裏側の話で言えば、私たちがずっと話してきてる白箱っていうのがあるんだけど、白箱と明らかに違う点は、白箱はやっぱり本当の裏側というか、現場現場してるスタジオがあって、
リアリズムが結構ある。
ある。だから、私は1話目見たときから、相当疲れた。見てただけなのに、超疲れた。なんでこんなにみんな忙しいの?すげえなって思って。
そうですね。
現場ってこういう感じなんだって思うと、それで結構ストレスがあったんだけど、でもこの映像研に関して言えば、もうちょっと学生っていう設定もあるから、楽しんで作ってる感じもあるし、
ニュアンス的には、この人が監督で、この人がアニメーターで、この人がプロデューサーっていうのは、知識があればわかるんだけど、それをあえて言わずに、登場人物たちに作動させてるっていうか。
そういう面では見てて、こちらもワクワクしてきたし、なんとなく自分も映像研の一部みたいな、一員みたいな。
サポーターとして?
サポーターっていうか、自分も何も見てるだけなんだけど、作ってるような感覚に陥る。
ですね。
それがいいところじゃないかなって、私は思いましたけど。
しすこさんは、何か印象に残った場面とかありますか?
やっぱり設定は面白いんだよね。地球温暖化のせいで、街の部分が海になったり、湖になったり、川になったりするのも面白いと思ったし、やっぱり想像力はすごいよね、このアニメ。
そうだね。
キャラが想像し始めると、アニメもその想像に直接に入ってて、でも、書き方はすごい独特なやり方で、想像してることを書いてるときは、完全なアニメじゃなく、途中までしかできてないアニメのやり方でやってるから、
これが想像だってすぐわかるし、これがアニメの作り方だって、普段に見ない途中の絵とか、やり方が見えるから、すごい面白いと思った。
たしかにそうだね。アニメの後半のほうでは、絵コンテとか、実際にこういうふうに作られてるっていうようなものも見れたし、どんどんどんどん、深く細かく説明されていく様子があって、
ちょっと前のアニメで、たぶん出たぐらいのときに見たんだよね、1回。
そうだな、出た頃かどうかはわかんないんだけど、ちょこっと1話、2話ぐらいしか見てないよね。
コロナのときだったよね。
そっかも。
そのときにちょっと見て、やめちゃったんだよね、そのとき。
なんでやめたのか、よく覚えてないけど。
鬼滅とかに行っちゃったのかな。
ありえる。
それで、時間を得て、また改めて最初から見直して、素晴らしい作品だったっていうことをわかりましたね。
だね。
主人公3人、女の子、女子高生がいて、みんな個性的だよね。
ちょっと待って、高校生なの?
うん、高校生だよ。
浅草は、高校1年、体とか顔でいくと、中学生だろ?
高校1年生だね。
同級生。
同級生のは知ってるし、そっか、アメリカと日本の違いか。
アメリカだったら、その3人はあまり高校生には見えない。
まあね。
中学校3年ぐらいに見えるね。
そんなに遠くはないけど、見た目だけじゃなく、行動も。
かなもり氏に関して言えば、高校生っぽくも、中学生っぽくもないと思うけど。
ですよね。大人ぽいですよね。
大人。
でも、浅草氏は、めっちゃ子供っぽいよね。
でも、あれだけの知識があるっていうのは、
高校生か。
高校生かな。
そっか。
ずっと勘違いしてたかも。
深くは考えてなかったけど。
で、その3人の女子高校生が、とてもキャラが強くて、浅草氏は想像力がすごい大きくて、それに乗っかっていく水崎氏っていう感じ。
それを取りまとめる人がいなきゃダメで、それがかなもり氏。
あれはもう、すごいやり手のビジネスウーマンって感じ。
一番性格が似てるのは、どっちですか?
私?
そう。
なりたいのは、浅草氏だけど、でも、実質問題かなもり氏かもしれない。
いや、かなもりじゃねえな。
誰?
水崎だ。
そうかな。こだわりが?
こだわりが激しい人だから。
ああいうの見ると、すごい刺激されて、自分も絵描きたくなっちゃう。
だから、最近結構描いてる。
描いてるね。
まあ、遊び程度にだけどね。
で、浅草みどり役が、伊藤祭里さん。
この方は、もう日本の方ならみんなご存知。
そうなんだ。
そうでしょ。特に今年なんかそうじゃない?
今年の4月から、虎に翼っていうNHKの朝の連続テレビ小説で、主人公をやってたでしょ。
その裁判の、最初に裁判長?
裁判官?ちょっとそこら辺あやふやないと。
最初の女子?
女性ね。
女性。
なんて話。
その人が、浅草の公演をやってるんだ。
知らなかった?
気づかなかった。
そう言われたら、そうかもってわかるけど。
女優さんとしては、前からちょっとだけ知ってて。
でも、テレビで見てても、声がすごい特徴ある人だなって思ってた。
結構、小柄な感じの女性だけど、声が結構、ちょっと低めでハスキーな。
そうそう。
浅草市は、すごい抜的だったなって。
私は伊藤さんの顔しか出てこなかったけど、浅草市見てて。
すごい合ってると思って。
伊藤さんは、子役をしてて、昔から。
いろんなドラマとかに出てたらしいんだけど、私が一番印象深かったのは、Netflixの全裸監督。
メイクの?
メイク、ヘアアンドメイクの役やってた人なんだけど、あれがやっぱり印象が強かったね。
なんと、今年の紅白歌合戦の司会をするそうです。
すごいね。
すごいな。
ちょっと見てみたい。見れないけど。
アメリカだと難しいんだけどね。
私、実は伊藤さんのポッドキャストも、一番最初から聞いてて、それもね、各週でやってるのかな。
それもね、けっこうなんか、すごい明るい感じの人で、楽しそうな感じの人だなと思って聞いてる。
いつか一緒にポッドキャストやりたいね。
やりたいね。
待ってます。
ずっと待ってる。
他には、金森さやか。
金森さんはすごい、この声もね、いいよね。この人の声もね。
私は、金森さんのはい、バターっていうのがすごい好き。
チーズじゃなくて。
他に、なんか好きなキャラとかいました?
俺、基本的に全部好きなんだけどね。
でも、ほんとにその3人しかいないっていうわけでもないけど、
大棟のどうめきさんとか、しょっきの人とか、そんなにいないんだよな、キャラ。
あんまりね、出てくることは出てくるけど、やっぱメインは3人で固まってる感じ。
3人とそのアニメ、その3人が作るアニメがキャラになってるね。
全部好きだけど、自分だったら浅草かな、浅草氏。
その、なんか想像力がすごいから。
そうだね。
たぶん、俺がそっちにはまると思う。
高校生活の中で、ちょっと肌の色が違うキャラクターとかも出てきたじゃない。
だね。
あれは、やっぱり多様性っていう感じで、別に日本の学校だから、全部日本人とは限らない。
そう、漫画のノートで読んだのは、作者が1993年生まれだから、
彼も通ってた東京の学校は、様々な生徒たちがいたから、
日本人でいることは、顔とか肌じゃなく、日本に生まれたことで、それでわざとそういうふうにしたらしい。
素晴らしいね。
それはいいことだと思う。
結構、アメリカ人的な考え方だとは、自分で思うけど。
アメリカだったら、結構、人種のるつぼだから、自然と、
白人、黒人、アジア人、南アメリカの人とか、ヨーロッパ系とか、結構混ぜてる感じは、昔からあるとは思う。
主題歌。主題歌が、Easy Breezyという曲。どう思います?
すげえ当てた、アニメに。
最初は、不思議だなって思ったけど、あんまりJ-POPって感じじゃないけど、聞くと、やっぱりこのアニメに当たるねって思ってて、
途中でクラップの部分があって、それもなぜかいつもしたかったね。
手拍子かな。
なぜか。でも、結構キャッチな曲で。
俺は、最初は声優さんが歌ってるんじゃないかって思ったけど、違うよね。
違うね。
でも、歌ってる人の声も、浅草市に行ってる人はいるから、
ちょっと低めの声ね。
それが、わざとメインキャラが歌ってるようにしてるんじゃないかって思ったけど、結構好きだった。
実は、映像研には手を出す名が、実写ドラマ映画化されています。
ちょっと、プレビュー見たんだけど、
でしょ?
登場人物たちのイメージが、ちょっと私的には違うかなっていうのがあったんだけど、
絶対そう。
なんでかって言うと、出てる子たち、役者さんがみんな、乃木坂46の人たちなんだよ。
3人とも?
3人とも。
なんで?
水崎氏は別にいいんだけど、モデルだから。
浅草も金森も、かわいい女性っていうイメージはないね。
なんて言ったらいいんだろう?
変な話、かわいすぎるっていうか。
いや、変な話じゃないべ。
別にかわいくないキャラを、かわいい人で演奏してもらうのは、
演技してもらうのは、だめだと思うな。
なんでそういうふうにしたのかが、ちょっと裏話はわからないんだけども、
でも、5万と俳優さんいるたちの中で、もっと選択肢あったんじゃないかなって思うけどね。
あんまり日本人で、本当に金森氏に似てる人は思いつかないけど、
浅草氏はいるんでしょう?
そうだね。やろうと思えば。ただ、私の単純な疑問としては、この子たち、学校の勉強してないだろうっていうのもあったけど。
ですね。2050年は、もう勉強しなくてもいいやって、という社会になってるかもしれない。
2050年ってことは、今からあと26年ぐらい?
26年しかないのか。
勉強してるだろう、学校で。
そうだな。
しなきゃだめだろう。
うん、ですね。
そういう疑問だから、アニメにぼっとして、時間に追われてっていうのは、しろばこと一緒だよね。
常に締め切り締め切りみたいな、早く仕事してください、早く出してくださいっていうのはあったし、
あと、学校に泊まったりとか、そこまで学生でするんかって。
するね。
それだけ、思いがつまってるっていう。
物を作る楽しさっていうのは、すごい共感できる。
私も、ほら、こうやって、私たちもね、ポッドキャスト作って。
一晩中エディティング。
エディティング。
まあ、エディティングだけじゃなくて、プランニングして、エディティングして、で、パブリッシュしてっていう、
あんまりやる前はね、そんなにプロセスっていうのは考えたことなかったけど、
やり始めたら、けっこうやることあるんだなっていう。
またね、こだわりが出てしまうと、さらにやることが増えるっていう。
だけども、それも含めて楽しいっていう感覚は、とっても共感できました。
あと言いたいのは、ほら、漫画のノートを読み始めて、このアニメの深さを知って、
自分はたぶん、このシリーズの3分の1しかわからないって気づいたわけ。
言ってたね。どういうこと?
ガイナックスの始まりのネタとか、宇宙戦艦ヤマトにつながってるところとか、
とりあえず、すごい細かいことまでネタが入ってるところがあるらしい。
それを全然知らなかった。
私は表面的なところしか気づかなかったね。
宮崎駿さんのマネしてるとか、アキラ?
それはわからなかったんでしょ。
それは私はわからなかった。
言うまではわからなかった。
アキラ見たことないもん。ていうか、よく知らないもんなんだか。
マユはオタクじゃないから、まだ許せるけど。
でも海外で有名だよね。
アキラはたぶんアメリカで初めてみんなが知ってたアニメだと思う。
なんで私知らないんだろう。
なんでだろうな。
あんまり女子向けじゃない?
女子向けじゃない。それも絶対ある。女子向けじゃないけど。
大人向け?
大人向け。
なに?どういう話なの?全くわかんないんだけど。
だから、未来のネオトキョウで、いろんなパワーがある。
戦ったりする感じ?
戦ったりするんだけど、けっこうダークな感じで、出てくるキャラが、めっちゃかっこいいやつもいるし、
設定もけっこう細かいし、バックグラウンドもすごい。アキラは。
でもそれよりも、将来はけっこうダークな将来が来るっていうことで、
これはかっこいいよなって思うところが大きいと思う。
本があると、よくアキラ、アキラって聞くもんね。
アメリカですごい有名だと思う。
そうか。知らんな。
俺も最初に見たわけじゃないけど、たぶんアニメを見始めてから、2年以内には絶対見てたと思う。
私はそうだね。あんまりリファレンス的なところは気づかなかったかな。
俺もすごい大きいところしかわからなかったんだけど、いっぱいあるらしい。
隠れてるのね。
知る人ぞ知るって感じ?
そうそう。まさに。
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じゃねー。