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2021-07-31 11:32

【詩吟ch】中級:雄大な中華の景色が浮かぶ、最高の五言絶句<鸛鵲楼に登る>

鸛鵲楼に登る / 王之渙
白日 山に依って尽き
黄河 海に入って流る
千里の目を 窮めんと欲して
更に上る 一層の楼

#詩吟 #漢詩
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詩吟の魅力を発信する、シーーーーーーンチャンネルーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
おはようございます、こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、Heyheyによる、
による詩吟というとてもマイナー な日本の伝統芸能の魅力をわかり
やすくお伝えしていくチャンネル です
いつも通りですね 漢詩和歌俳句間どれか一つをご
紹介してどんな内容なのかどんな 楽しみ方があるのかそして吟じる
ときにどう注意したらいいのか そういったところをですねお手軽
に話していこうかなと思っております ということで今日もやっていき
ましょう 今日ご紹介するのはですね
観察郎に昇るという漢詩ですね 王子観という唐の時代に生きた
方が作られたものになっております これはですね漢詩のスタイルは
五言絶句七言絶句五言立詩七言 立詩という漢字であるんですけ
れどもメインなのは七言絶句と 五言絶句がありますこれは漢字
の構成ですね基本的に詩自体は 起承転結でこの四つで構成されるん
ですけれどこの起承の起一つずつ にですね漢字がいくつ使われている
のか五言絶句であれば五つずつ 七言絶句であれば七個ずつ漢字
が使われているということになります 今回これはですね五言絶句の漢詩
になるんですけれども五言絶句 の中では僕が一番好きな漢詩これが
勘弱狼に昇るになっているわけ なんですねということで今日は
僕が大好きな五言絶句この詩を ご紹介させていただきます
これはですねとてもとても雄大 なんですよ山が山にですね太陽
が沈んでいるのが見える一方で 黄河はですね黄河が海に流れている
のも見えるこれらすべての光景 を僕はもっと見たいんだだから
この勘弱狼というこの狼大をですね もっと高くに登って登って実際
にこの目で見てやるんだとこういう 内容ですね先に言っちゃいました
けれども丁寧にまず詩を読んでいき たいと思います
勘弱狼に昇る大四冠白日山に寄 って月
黄河海に行って流る千里の目を極 めんと欲して
さらに昇る一層の狼まず勘弱狼 勘弱っていうのは
03:00
うぐいすらしいですね狼っていう のはまあ高い建物です
うぐいすの塔に登りましたそういう 内容になりますね
三島省にあるんだったかなちょっと 間違ってたらごめんなさい
という場所にまあ現在も有名な 観光地としてなっているので勘弱
狼で調べていただければわかり やすいかなと思います
白日白に日曜日の日と書きます まあ大きな太陽のことですね夕日
を指しているそうです白日山に 寄って月山に山陰に沈んでいる
のが見えると月というのは尽きる っていう意味ですね命が尽きる
とかそういう月です山に寄って月 黄河黄河はまさに川のことですね
黄河海に行って流る黄河が遠く 流れて海に入っているところが
見える千里の目を極めんと欲して この雄大な眺めをこの千里の遠く
まで見たいそのそこまで極めたい そういう気持ちからですねさらに
登る一層の楼この楼台をさらに 上の方に上の階へ登ったのである
ということですこれですねあの 地理で実際に地図上で調べてみたら
わかるんですけれどもだいぶ周り 一体が平野なんですね高い山なんて
どこにもないんですよだから白日 山に寄って月こういうふうに山陰
に沈んでいる太陽なんて見えないん ですね地平線に普通に沈んでいる
ように見えちゃうんですよ実際 はで黄河海に行って流るこういう
ふうにこっちの方もですね黄河海 の方まで絶対に見えないんですよ
この塔の時代そんな地図がある わけでも明確な地図があるという
わけでもないんですねそんなgoogle マップで見えるような感じがある
わけでもないんですこれは完全に 想像の世界なんですよ遠くの方に
きっと山陰に太陽が沈んでいるん だろうな一方でこの東側ですね
東の方はですね黄河が海に流れて 行っているはずだこういう想像の
世界ですこの想像の世界をですね 想像で終わらせずに千里の目を
極めんと干してもう具体的に実際 にこの目で見てみたいんだそういう
気持ちが入っているんですねなんか ちょっと若々しいと言いますか
元気があると言いますかだから この老大をさらに上って実際に目
を凝らして見てやるんだという ようなこの勢いのある気持ちが
入っていて僕は大好きですでは これ吟じていく際にですね結構
難しいんですよ僕が志銀の先生 に五言絶句で一番最初に学んだ
のがこの出だし白日ですね白日 このたった一言この一言でですね
06:00
最初10秒以上の長さを持たせない といけないんですよ五言絶句の
難しいところは七言絶句に比べて セリフの数が少ないんですねセリフ
が少ないということは伏し回し 声を伸ばすというこの志銀の特徴
なんですけれどもこの伏し回し でいかに効かせるかというところ
がポイントになってきますただ ひたすら伸ばしてもですねなんか
冗長な感じになってしまうので そうではなくてでもきっちりと
表現しないといけない特に難しい のがこの出だしの白日なんですね
白日みたいな感じでただダラダラ と伸ばしちゃいけないんですよ
しっかりと揺らしてしっかりと 主音というベースになる音に落として
でも最後にぴったりと揺らして キュッと止めるこのメリハリの
効いた伏し回しが求められるということ になりますこの後吟じるんでこの
白日いかに丁寧に吟じているか 気を張って聞いてもらえればいい
かなと思いますそしてですね全部 が全部のんべんだらりとやって
しまうと聞いている人も疲れて くるんですねだから白日でしっかり
と伸ばした後は山に寄って月ここ らへんはテンポよくいかないと
いけないんですね柑橘ですその 次に鋼がですよ鋼がもうめちゃ
くちゃ長い鋼がですよこれがですね この伏し回しでも長いんですね長い
声が息が持たなくなってくるんです けれどもそこはたっぷりと丁寧
な伏し回しで表現するということ になりますこの白日鋼がそして
柑橘ですねこれが前半の難しい ところです本当に難しいそして
後半ですね後半はこの千里の目を ここがいいんですね本当に遠く
まで見たいんだという気持ちを 込めて高い高い音が入ってきます
高校音と呼ばれる音が千里の目を 目をのところで高校音が入って
くるのでお腹にグッと力を入れない とこの声は出せない出しにくく
なってしまいますねそして最後 結句の方ですさらに登る一層の
ローこの登るっていう気持ちに 合わせて揺り上げ揺らしてあげる
という伏し回しがきますもうさらに 登りたいんですよだからその気持ち
を相まってたっぷりと揺り上げて いきたいんですねここの表現気持ち
が入るのでもう楽しいところです ちょっとやりすぎに注意ですけれど
でさらに登る一層のローここで 最後に締める綺麗に締めれば美しい
五門絶句が仕上がるという寸法です 伝わるかなということでですね
楽しく聴いてもらえれば幸いです いけるかなよしでは吟じていきます
09:03
ね 勘若狼に昇る王士官白術
雨に酔って月
鋼が海に行って流れ
千里の芽を極めんと走って
さらに登れ一層のロー
お腹が痛い 腹式呼吸は鍛えられますいかが
でしたでしょうか お話したところ伝われば幸いです
今日はこんな感じですかね次は またあさってになります
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル どうもありがとうございました
ばいばい
11:32

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