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2020-09-14 11:06

第16回:【基礎講座】詩吟のアクセント、「外郎売(詩吟風フルver.)」

今日も基礎講座です!詩吟で大切なアクセントの代表例を一通り説明しました。
後半は、吟ではなく、私が毎日滑舌練習で行なっている「外郎売」を、詩吟風に、かつ、フルバージョンで行いました!なかなかフルは聴くことがないと思いますので、ぜひどうぞ!^^ #詩吟
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おはようございます。詩吟チャンネルのheyheyです。
この詩吟チャンネルは、詩吟歴20年以上、準詩班の資格を持っていて、全国大会も優勝経験のある私、heyheyが、詩吟というとてもマイナーな伝統芸能のその魅力をですね、全く知らない方にも分かるように伝えようとするチャンネルにしております。
なお、この詩吟チャンネルはですね、背景音から分かりますように、車の中の私の通勤時間を使って配信しております。
ですので、途中エンジン音であったりウィンカーやワイパーの音も入るかと思いますが、それに負けないように詩吟で培ってきた滑舌や肺活量でですね、分かりやすく伝えていきたいと思いますので、どうかそちらもよろしくお願いします。
いつも通りですね、前半は詩吟に関する話、後半は詩吟、吟を一つという風に構成でいきたいと思います。
では早速内容に移っていきたいと思います。今回はですね、詩吟で練習するアクセントですね。
アクセント、だいぶ丁寧にしていかないといけないんですけれども、それをいくつかご紹介していきたいと思います。
なぜアクセントを詩吟でやるのか、アナウンサーだけじゃないのかというふうに思われるかもしれませんがですね、
詩吟というのはよく混同されるんですが、民謡とはちょっと違うんですね。
民謡が全部言葉を潰して言ってるかというと、そうではないとは思うんですけれども、
とりわけ詩吟はですね、だいぶ丁寧な正しいハキハキとした口でですね、言葉を伝えていくのを良しとしています。
というのもですね、漢詩があるわけです。漢詩や和歌、俳句があるわけなんですけれども、文章というのはその文はとても短いですよね。
歌の歌詞みたいにとてもずらずらーっと長いわけではなくて、本当に短いです。
ですので、その短い言葉をさらにうやむやに伝えてしまったら、本当に何が何だかわからないというわけですね。
ちょっとしたニュアンスの違いだけで、その詩文の伝えたいことの何パーセントも何十パーセントも含まれているかもしれないんですよね。
なので、それを丁寧に伝えていく必要があるということで、アクセントがとても重点が置かれていて、審査の重要な項目にもなっております。
では、そのアクセントどういったものがあるのかですね。それを話していきたいと思います。
いつも通り弁制祝祝で話していきますね。
まず、言葉の二音目が高いもの。二音目からずっと高いものというものはですね、平板と呼ばれます。平板平板。平らな板と書くんですね。平板。
弁制弁制。べが低くてんせいが高いと。
で、次も祝祝ですね。祝祝。これは祝祝じゃなくて祝祝。気持ちとしては小さい湯からもう常に高いというイメージがあります。
夜。夜、川を渡るの。夜。これは頭が高いので頭高と呼ばれます。そのままですね。
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で、川を渡る。川を。川を。川をはですね、本当の真ん中だけが高い。輪だけが高い。で、その後輪がまた下がるということで中高と呼ばれます。
で、最後渡る。渡るはこれは二音目から高いので平板ということで、大体これで説明できるんですね。
頭高、平板、中高。言葉が長い場合は真ん中2音ぐらいだけ高い場合。中2高とか中3高とかそういったことがあるんですけれども、それだけの種類で8割9割型説明できます。
ちゃんとアクセント教本というものもありまして、それでですねちゃんと丁寧にやれているかどうか、うやむやにしていないか、カクンと上がっているか、そういったより厳しいところが審査される。大会では審査されることが結構あります。
ということで、詩吟だいぶアクセント気をつけてるんだよというところを今回知っていただければいいのかなと思います。
では後半の方ですね、いつもであれば吟をやっていこうと思うんですけれども、今回はちょっとだけ趣向を変えてですね、私がいつも行っている発音のための練習でですね、以前もご紹介したかと思うんですけど、
ウイロウリ、アナウンサーの方がよくされているウイロウリですね。これがあるんですけれども、詩吟バージョンで結構お腹を使ってですね、かつフルバージョンを今回やってみようかなと思います。
なかなかフルバージョンで聞く機会はないのかなと思いますので、ここらで一度こういうもんなんだと結構長いなというふうに知っていただければ面白いのかなと思います。
では、これは結構言葉数多いんでアクセント一つ一つあまりそこまで気にしていなくてですね、とにかく口の体操お腹の体操その目的でやっております。そこだけご了承ください。
では行ってみたいと思います。
ウイロウリ
拙者、お館と申すはお立合いのうちにご存知の方もござりましょうが、
お江戸経って二十里上方草州小田原石木町を過ぎなされて、青門町へ登りへおいでなさるれば、乱丸橋虎谷東英門、ただいま提発いたして遠征と名乗りまする。
岩町より大坪森までお手に入れまするこの薬は、昔鎮の国の刀人ウイロウという人を我が町へ来たり、
帝へ三代の折からこの薬を深く込めおき、持ち得る時は一流ずつ冠の隙間より取り出す。
よってその名を帝より刀鎮行と賜る。すなわち文字にはいただきすく匂いと書いて刀鎮行と申す。
ただいまはこの薬ことのほか世常に広まり、方々に偽看板を追い出し、
いや小田原の、藩田原の、三田原の、墨田原のといろいろに申せども、ひらがなを持ってウイロウと記せしは親方遠征ばかり。
もしやお立ち合いのうちに熱海か東の沢へ刀寺においでなさるるか、いせ御三宮の折からは必ず門違いなされまするな。
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お登りならば右の方を下りなれば左側、八方が八宗、表が三宗、玉堂を作り、不安には菊に麒麟の塔の御門を御謝面あって、けいず正しき薬でござる。
いや最善より加盟の自慢ばかり申しても、ご存知のない方には精神の故障の丸のみ白川よ舟、さらば一流食べかけてその気味合いをお目にかけましょう。
まんずこの薬を海洋に一流舌の上に乗せまして腹内へ納めますると、いやどうもいえぬは一心肺幹が健やかになりて君風飲んどエリキタリ、高中微量小鶴が如し、魚腸キノコ綿類の食い合わせそのほか万病速攻あること神の如し。
さてこの薬、第一の奇妙には舌の回ることがゼニゴマが裸足で逃げる。ひょっと舌が回り出すと矢も盾もたまらぬじゃ。
そりゃそりゃそらそりゃ、回ってきたは回ってくるわ。
あわやのど、さたらな舌に影差し音、浜の二つは唇の茎帳、かいごう爽やかに赤刹那浜やらはお子外のほもよろ、一つへぎへぎにへぎほじ恥かみ、ぼんまめぼんごめぼんごぼう、積みまめ積み立て積みざんしよう、諸沙山の車窓上、小米の生神、小米の生神、こん小米の小生神、しゅずしゅずしゅずしん、親も家兵、子も家兵、親家兵、孤家兵、孤家兵、親家兵、古栗の木の古切口、
あまがっぱかばんがっぱか貴様の家犯も川家犯、我らが家犯も川家犯、しっかわばかまの尻尾ころびを見張り、はりながにちょっとぬーて、ぬーてちょっとぶんだせ、河原なでしこの赤畜、野良如来、野良如来、身野良如来に、無野良如来、ちょっと先のお子仏におけつまづきあるな、細どぶにどじょにょろり、今日の生だら、ならなままながつお、ちょっとしごかんめい、おちゃたとちゃたと、ちゃとたとちゃたちょ、青竹茶船におちゃちゃっとたちゃ、来るわ来るわ何が来る、荒野の山のおこけら小僧、
狸百匹八百全、天目百杯、棒八百本、ぶぐばぐぶぐばぐみぶぐばぐ、あわせてぶぐばぐむぶぐばぐ、きくくりきくくりむきくくり、あわせてきくくりむきくくり、麦ごみ麦ごみみ麦ごみ、あわせて麦ごみむ麦ごみ、あの渚の長なぎなた、たが長なぎなたぞ、向うの駒柄は絵の駒柄か真駒柄か、あれこそ本の真駒柄、がらぴーがらぴー風車、おけがれこぼしおけがれこぼし、ゆんべもこぼしてまたこぼした、
あ、たーぷぼぼ、たーぷぼぼ、ちりからちりからつ、たっぽ、たっぽ、たっぽいちょうだこ、落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食われぬものは、ごとく鉄球、かなくま同士に石熊石餅、トラクマトラキス、中にも当時の羅将門には茨城同士が腕ぐり五号をつかんで余しゃる、かの雷光な膝元さらず、
船金冠椎茸定めて五段な蕎麦切りそうめん、うどんかぐどんな湖深鉢、あ、小棚の小舌の高下に小味噌が凍るぞ、こしゃくしこもってこすくってこよこせ、おっとがてんだ、ここれ田んぽの川崎かながや、ほどがやとつ川走って行けば、やいっとをすりむく、
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三里ばかりか藤沢平津川大磯町や、小磯の宿を七つ起きして早々早々塩田原桃珍香、かくれ御座らんきつけん群衆の花のお江戸の花ういろう、あれやの花を見てお心をおやわらぎやという、
うぶごはうこに至るまでこのういろうの御評判、御存じないとは申されまいまいつむり、角出せ棒出せ棒棒眉に薄きねすりばちばちばちぐわらぐわらと羽目を外して今日よりのいずれも様に、
あげねばならぬ、うらねばならぬと息吸えひっぱり東方世界の薬のもとじめ、薬心如来も生乱がれと頬をうやまって、ういろうはいらっしゃりませんか。
はい、以上となります。
まあ、もしかしたらちょっと途中怪しいとこあったかもしれませんが、まあ基本的にですね、この詩吟チャンネルもまあ、やっぱ喋るのがメインなので、これは毎日暗唱しながらですね、これもルーティンで毎日やったその後に詩吟チャンネルを配信しているというふうにしております。
正直詩吟でですね、滑舌練習でここまでやっている方は多分ほとんどいないんじゃないかなと思うんですけれども、まあ僕としてはお腹に力を入れれるし感情も込められるしストーリーもあるしということで楽しく厳しく
滑舌の練習ができるということで、僕としてはこれを毎日ルーティン化しているということになります。
まあ結構調べてみたらセリフがしっかりありますので、ぜひですね、ガチで滑舌をよくしてみたい、よりわかりやすい明瞭な喋り方を習得してみたいという方はういろううり、しっかり練習してみるのも結構いい手なんじゃないかなと思います。
本日はこんな感じですね。ちょっと銀ではなくて申し訳ないんですけれども、こういった内容も楽しんでいただければと思います。
では明日もですね、平日毎日配信していきますので楽しみにしていてください。どうもありがとうございました。
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