1. 絶望カフカの何者かになりたいラジオ
  2. #13 速く走ることをやめようと..
2024-01-05 13:34

#13 速く走ることをやめようと決めた話

速く走ることをやめようと決めた/アイデンティティ/競争の科学 #競争
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絶望カフカの何者かになりたいラジオ。この番組は、元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望は、21時の目のかすみです。 さて今回はですね
速く走ることをやめようと決めた話、というお話をしていきたいと思います。
まあ超個人的な話にはなるんですが まあこれを聞きの方の中で
今まさに新しいフェーズに移行しようとしているとか やりたいことがたくさんあるんだけれどもなかなか
やりたいことを決めきれないとか そういう方の参考になればなと思ってお話していきたいと思います。
まあ速く走ることをやめるっていうのはどういうことなのかっていうのを思われたと思うん ですが
僕自身はですね実は昨年の8月まで元実業団選手として アスリートをやっておりました。
えーと種目は陸上の長距離です。 なのでバリバリのランナーとして速く走ることだけをほとんど考えて生きてきました。
そして引退して約4ヶ月5ヶ月ぐらい今経っているっていう状況になります。 その中でまあ走り続けてはいるんですよね。
それは健康のためだったり頭をスッキリさせるためだったりもするんですけれども なんとなく自分の中で現役の時の走力を維持したいなあっていう気持ちがあり
まあそれなりにトレーニングを続けてはいるんですよね なんですが
えーと実は11月に部署が移動になって かなりその部署がですね長時間労働部署として有名で
まあ漏れなく私も長時間労働をしていると。 そんな時になかなかこう走る時間が取れないなぁって思う場面が多くなってきたんですよね
それはまあ走る時間も当然そうですし こうやって音声収録をする時間だったり本読む時間だったり
いろいろこう時間が足りないなと思ってくる中で 早く走るっていうことに時間を使うのを
まあもうやめようかなって思ったっていう話なんですよ 実は
まあなんでそう思ったかっていうのは 実はこの長時間労働っていうのはきっかけに過ぎないなあって風に思っています
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まあそもそも なぜこう早く走り続けたい現役時代の走力を維持したいんだろうなっていうのを
内省して考えてみたんですよね その時
まあ僕自身のアイデンティティの話だっていうことに気づいたんですよね そのアイデンティティっていうのは
やっぱり走ることで 他人に勝ちたいっていう気持ちが残っている
そういうアイデンティティを持っている 自分は早く走ることができる人間だっていうアイデンティティを持っているんだなって
いうことに気づいたんですよね そしてまあそれはともすれば
過去の栄光にすがっているっていう部分もあるなあっていうことに気づいたんですよね そしてその過去の栄光にすがっているっていうのはよくよく考えたら自分が最も
なりたくない姿だってことに気づいちゃったんですよね まあなので自分が最もなりたくない姿になっちゃってるなってことに気づいちゃったんですよね
それは 例えば
そうですね先日箱根駅伝がありましたけれども まあ箱根駅伝があるタイミングで必ずこう過去自分はこういう成績でした
とかいうのをまあ写真付きで sns に載せちゃうとか まあいつまで言ってるんですかみたいな
いや実際にいるんですよそういう人がうん でもまあ確かにそのスポーツのパフォーマンスっていうのはその瞬間に出すっていうのは
本当に素晴らしいんだけれども そのパフォーマンスはその瞬間でしかないですからね
そのスポーツの経験をどう生かして次の フェーズに生かすかっていうのはその人自身の問題なのかなぁとも思いますし
とはいえそうとはいえなんですよね まあ
今まで自分の価値観として一番大事にしてきた 早く走ることということを
まあ引退したとはいえ簡単にすっぱり 切れることはできない部分もあるなっていうふうにも思っているんです
それこそ自分の中には複数の自分がいて まだ早く走りたいんだって思う自分もいるっていうことだと思うんですよね
その声っていうのはちゃんと聞いてあげるっていうのはまず大事なんだと まあそれは確かにそうだなっていうふうにも思うわけです
まあそんな時にいろいろぐるぐる考えているうちに 今まで読んだ本の中で一冊ちょっとそうだなって思う本を思い出したんですよね
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それは競争の科学っていう本の本です
まずその本はどういう本かっていうと 競争とはどういうものかっていうのが書かれている本なんですよね
競争の傾向とか それに伴う遺伝の影響はあるのかとか
あるいは環境の影響はあるのかとか もしくは男女差があるのかとかそういうことが書かれた本なんですよね
その中でとある実験が紹介されていて それはスカイダイビングの実験なんですよね
スカイダイビングをとある人に何回もやってもらうと そうすると短時間でスカイダイビング自体にどんどん人は慣れていくっていうことが実証されたそうなんですよね
でその実験者はスカイダイビングだけじゃなくて これはありとあらゆることに当てはまると
それは私たちは自分を試すことを楽しんでいるんだっていうことを その人は言うわけです
そして その人はだから人は自分とか他人とかと
競争をすることを人は求め続けているんだっていうことを書かれているんですよね まあ確かにそういう部分ってありますよね
まあ何かしらの刺激を求め続けるとか もっともっと面白いとかもっともっとスリルのあるとか
それは確かに人の知的好奇心みたいな部分もそうだし 競争というとあれかもしれないですが
より良いものを求めるっていう部分は確かにあるよなというふうにも思うんですよね 著者はその上でこんなふうに言うわけです
健全な競争力とは自分にとって重要なものだけを選択し そして競争し他の挑戦をパスすることにある
競争すべきでないと適切に判断することは最も重要な戦いのためのエネルギーを残して おくためにも極めて重要なことであるっていうふうに言っているわけです
つまり本当に重要なことだけにエネルギーを注いでそれ以外はパスしろと まあエッセンシャル思考にも通じるような話ではあるんですけれども
競争っていう部分においてもそうだというふうに著者は言っているわけです まあそこで自分の話に戻ってくるんですか
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僕自身は早く走るっていうことでもずっとまだまだ競争したいと思い続けていたなぁって思うんですよね
それはまあ トップのトップオブトップのオリンピックを目指すんだっていうような競争からは外れてしまったけれども
まあ市民レースとか まあ実業団選手が出ないようなマラソン大会だとか
そういう部分でもまだ自分はチャレンジできるんじゃないか 競争できるんじゃないかそこで
勝てるんじゃないか っていうふうにもどこか思い続けていたというか
でもそこが自分の本当に挑戦 競争したい場所なのかってことを考えた時に
まあリソースが裂かれている中で そこの部分にずっとしがみついていくっていうのは
やっぱりちょっと違うんじゃないかなって個人的には 思ったんですよね
もちろんそういう生き方自体を否定しているわけじゃなくて 僕自身にとっては
そこからはやっぱり卒業することが大事なんじゃないかなって 改めてこの本を読んで思ったんですよね
なのでまあ僕自身のアイデンティティとして 速く走る人というところからは
まあそこも引退して 新たなフェーズに行こうかなと思ったっていうことですね
じゃあどこで挑戦競争していくんだっていう話にはなるんですが
ひとまずどことを決めることはなく いろんなことに挑戦をする中で
自分はここで本当に挑戦競争をしていきたいんだっていうのを 見定めていく時期なのかなっていうふうには今は思っているところです
この音声配信もその一つではあるなと個人的には思っています
はい まあ速く走ることをやめるっていうのは
まあやめるっていうことを今回決断したわけですけども まあゆっくりね走ったりとか
機能も向くままに自分で走るってことは継続していきたいと思っているので 今後は
気持ちよく走るっていうことを追求して自分の中では走り続けていきたいなぁとは 思っています
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はい というわけで今回はですね
早く走ることをやめようと決めた話というテーマでお話ししていきました 人っていうのは
おそらくその競争っていうのは避けられないんだと その中で本当に自分に重要なものだけを選択して競争して他の
挑戦はパスするっていうことが大事なんだろうなぁって 改めて思いましたし
今回長時間労働部署にねちょっと移動になったっていうのはきっかけにすぎなくて 改めて本当に一区切り
つけて新しい挑戦に 僕のリソースを割いていくっていうのは
大事な決断なんじゃないかなとも思っています はいというわけで皆さんはどんなことに挑戦
競争していきたいと思っていますでしょうか まあもしよかったら
ご意見ご感想とコメントに書いていただけたら嬉しいなと思います というわけで今回はお聞きくださりありがとうございました
ではまた
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