Voicyの広告導入
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが、日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
さて今回はですね、Voicyで流れている広告について、一リスナーとして、リスナー視点でお話をしていきたいなと思っております。
8月1日からVoicyに広告が流れ始めましたね。 8月中はVoicyプラスの広告が流れて、9月以降は一般のYouTubeで流れるような動画広告と、Voicy社が新たに作る音声広告が流れるようです。
僕が全ての情報を把握しているわけではないので、あくまで1ユーザーのユーザー体験というところと、それを踏まえて、ちょっと提案のようなものもさせていただきたいなと思っています。
皆さん、Voicyの広告聞かれましたでしょうか? 僕のスタッフを聞いてくださっている方はVoicyリスナーだと思いますので、いろんなご意見あるのかなって思っております。
僕は高橋真平さんの謎解きの広告すごい好きですね。 あとは普段聞いているパーソナリティさんの声で宣伝してくださっているのは、
意外と違和感なく聞けたかなーって思いました。 当初広告が流れるってどんな感じなんだろうって
まあ想像がつかなかった部分あるんですけど、 意外と聞けるっていうのが僕の第一印象です。
ただとはいえという話をこれからしていきたいと思います。
普段Voicyを聞いている方というのは、いろんな欲求があって聞いている方いらっしゃるんじゃないかなと思います。
僕自身で言えばですね、学びを得たいとか新しい情報を入手したいとか、 この人がどんな風に思っているのか知りたいとかですね。
まああとはタイトルを見て、これについて何を話すんだろうという知的欲求からとか、いろんなことあると思うんですが、
結構大部分を占める欲求としてですね、 そのパーソナリティの話を聞いて安心感を得たい、みたいな欲求って僕の中にはあるんですよね。
つまりルーティンとしてその人の音声を10分、まあないし20分聞くことによって、 いつもと変わらない日常があるなという安心感を得たいという欲求がある。
というのが僕の中にはあるんですが、 これってリスナーの方の大部分の欲求でもあるんじゃないかなと僕は想像しています。
つまりどういうことかというと、例えばアラキマスターのブックカフェを朝6時から、 あ、6時じゃないな。
朝聞くということをルーティン化することによって、今日も朝が始まったなって思える。 なんかそんな安心感がボイシーに求めているっていう側面って少なからずあるんじゃないかなって思います。
だからこそパーソナリティの方々は決まった時間に決まった曜日に配信をするというのが、 ある種
勧められていると聞いています。 それによってインプレッションが伸びるみたいな話も聞きます。
つまりその習慣化するためのボイシーみたいなところがあるのかなと思っていて、 で広告の話に戻るんですが、
パーソナリティが放送さえしていればその習慣化が途切れることはないんですが、
もっと細かいことを言うと、今回放送の中に広告が挟まれる場合というのがあるのかなと思います。
例えば3チャプターあるうち1チャプター目と2チャプター目の間、 2チャプター目と3チャプター目の間に広告が挟まれることがあると。
その広告の中身はやっぱりいろんなものがあるし、 そこのセンスみたいなものも問われると思うんです。
でも本来自分が習慣化して安心感を覚えたいと思っていたものに対して、
全く違う受動的に情報が入ってくるという体験というのが、 その欲求として持っている
ルーティンとしての安心感を損なってしまう部分というのは少なからずあるんじゃないかなと思っています。
これは鈴木悠さんが書かれたYour Timeという本の中にも出てくるんですが、 人間の集中力というのが先に何か来るか予想ができると
安心して集中力が深まっていく。 そういうふうに人間の脳というのはできているっていうふうに書かれているんですよね。
それを鈴木さんは予測可能性のある世界というふうに表現をされています。 予測可能性というのはつまり
予期できるということですよね。 安心して例えば高橋新平さんの声だけが流れるということが予期できる。
その予期できることによってその時間というのが安心したものになる。 そしてユーザー体験として
その実際に高橋新平さんの放送を聞いて ボイシーで安心感を覚えられた。よし朝新平さんの放送を聞いて少し元気になった。今日も一日頑張ろうという体験を早期すること、思い出すことによってまた次高橋新平さんの放送を聞いてみようっていうふうに思える。
そしてここ重要なのが 広告がチャプターの間に挟まれるのか挟まれないのかというのは完全にランダムになっているんですよね。
そうした時にチャプターの終わり吹きに来た時にユーザーは広告が挟まれるのかもしれないなという予期が生まれる。
それは結果的に広告が挟まれなかったとしてもチャプターごとに挟まれるのかもしれないなという予期が生まれることによって安心感がちょっと損なわれてしまうということがあります。
リスナーの欲求と安心感
つまり予期と早期ができることによってその安心感というものはより強固になっていく。 だからまた聞こうと思えるということなんです。
じゃあその広告が入らないようにボーイシープラスに入ればいいじゃないかっていうふうに思われると思うんですけど、
ただこれって結局広告がウザいなだからボーイシープラスに入るかという動線をボーイシー社が作っているっていうことになると思うんですよね。
ウザいという表現はちょっと言葉が強かったかなって思うんですけれども、でも実際尾形社長のお話を聞いているとそういう通信目線、
つまりリスナー向けに課金をしてもらう方向に舵を切っているようにも思えてくるんです。
とはいえ一方で音声広告って効果がありますよっていうメッセージも尾形社長はされているんですよね。
つまり2C向けに舵を切っているだけではなくて2B向けにも舵を切っている。
つまり2Cと2Bをどちらも一挙両得で得ようと今している状態なのかなっていうふうに僕の目からは見えています。
そう考えると今この1リスナーの僕の意見として音声広告も聞いてみようと思える。
それが体験として良きに繋がらない予測可能性として難しいとなったらボーイシープラスに加入するという選択肢がある。
一方で音声広告にも魅力があるという両方の舵を切っていく、両方を目指していくということがあれば
広告を聞く体験というのも大切にしないといけないんじゃないかなっていうふうに思いました。
広告モデルの提案
で、じゃあどうすればいいんだろうって自分なりに考えた時にはですね
予測ができるということが大事なのかなっていうふうに思うんです。 ということは
冒頭に絶対に広告が流れるという広告の導入の仕方にすればそこは確実に予測ができますよね。
つまり再生ボタンを押したら最初の30秒に必ず広告が流れますというやり方にすればそこの予測というのができるわけです。
そうすればある程度予測可能性を失わない広告モデルになるのかなっていうふうに思いました。
ただ そこで出てくる問題としては放送時間が極端に短い人と極端に長い人
つまりチャプター数をたくさん分けている人の中でパーソナリティの中で不公平感というのが出てくるという話ですね。
で、思うのは例えば太郎さんは1日おそらく5分から8分ぐらいの放送されていると思うんです。
で、荒木マスターはおそらく1日4、50分の放送されていると思うんですよね。
だったらもしそこに公平性を求めるのであれば
太郎さんの方には短い広告、荒木さんの方には長い広告を入れるのが一つの落とし所になるんじゃないかなというふうに思います。
はい、というわけで今回は差し出がましいと思いながらも一リスナーとしてVoiceの広告について思うことをお話していきました。
僕が思うのはやっぱりその予測可能性っていうのが脳に安心感を与えて集中力を持続させるし、また繰り返し聞こうと思う気持ちっていうのが出てくるんじゃないかなと思っています。
とはいえこの2Bに舵を切っていくのか、2Cに舵を切っていくのか、それとも両方を目指していくのかっていう方向性によって
広告の差し込むタイミングというのも変わってくるんじゃないかなって思ったりしました。
補足ですが、実はその音声広告とか動画広告って、YouTubeとかそうなったと思うんですけど話の中に入れる方が広告単価というのは高くなるらしいですね。
これもでも結局2Bに舵を切るのか、2Cに舵を切るのかっていう話なんだろうなっていうふうに思いました。
はい、とはいえという話を最後にしていきたいと思いますが、僕はボイシーを聞いていて、まあ救われた部分というのはかなりありますし、
ボイシー社、ボイシー社というよりはボイシー社で今働かれている方々を頑張ってほしいなって僕自身はずっと思ってますし、
ボイシーパソナリティの方々においては配信を続けておられてオールリスペクトしております。
なので皆さんには本当に心からこれから頑張っていただきたいなというふうに思っております。
というわけで今回は以上になります。最後までお聞きくださりありがとうございました。
ではまた。