1. 雑踏
  2. 「乙女の密告/赤染晶子」を読む
2023-03-24 38:23

「乙女の密告/赤染晶子」を読む

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話している人:コーノ、ポー

最近話題のエッセイ作「じゃむパンの日」の著者である赤染晶子、芥川賞受賞作「乙女の密告」について話します。ネタバレあり。外国語大学の学生みか子が主人公。「アンネの日記」のスピーチコンテストに挑む物語。おかしな話でした。

#雑盗 #zattoh
赤留め秋子さんの生い立ちと作品の概要
スピーカー 2
♪~
スピーカー 1
じゃあ行きましょうか
えーと
乙女の密告
えー
スピーカー 2
赤染 秋子さんっていう人がいて
スピーカー 1
えーと
これは何年?なんか
2010年ですね
スピーカー 2
はい そうですね
スピーカー 1
あのーなんていうんですか
炭鉱房
で えーと
これいつやろ
平成で書いてあるけど
平成22年の上半期
芥川賞 受賞作品
スピーカー 2
2010年だと思います
スピーカー 1
あ そうですね
出た年の芥川賞を取った後
京都のですね 女の作家さん
スピーカー 2
はい 京都府の舞鶴市生まれだそうです
スピーカー 1
うん なんかこう
エッセイを読んでると
こう 住んでたのは
市内に住んでた時期もあんのかなとか
「乙女の密告」の紹介と売り上げについて
スピーカー 1
まあ 大学とか
スピーカー 2
そうですね 大学はあの
京都外国語大学なので
スピーカー 1
はいはい あっ
この話 もうほんま外来のお話ですもんね
スピーカー 2
そうですね
だから自分の体験結構
重ねてるんじゃないですか
スピーカー 1
なんか 炭鉱とかにするかもしれんですね
えーと
で えー
20何年ですかね
17年とか亡くなってるんですかね
うん
確か
40歳
スピーカー 2
40何歳で亡くなってたと思います
うん 2017年に亡くなってますね
スピーカー 1
なんか病気みたいですね
スピーカー 2
うんうん
スピーカー 1
で 僕はこの本選んだのが
えーと 最近読んだエッセイ
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
ジャム版の日っていうエッセイが
もともとラジオで紹介されてて
すごいなんかこう
猛プッシュしたかったのよ
あのー
友達の人が
だからちょっと気になって
エッセイを読んで
まあエッセイ まあ面白かったんで
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
じゃあどんな小説書く人なのかなと思って
小説 えーと
まあ代表作みたいなやつを
読んでみようと思って選んだ
この乙女の密告ですね
はい
これ選んどはいいけど
全然売ってなかったんですよね
スピーカー 2
そうですね
Amazonで見てももう新品は売ってないですね
スピーカー 1
そうですね 絶版になってて
えー
まあ今ちょっと安いですけど
だいぶ 今新しく吸ってんのかな
アンネの日記を題材とした小説の紹介とアンネの日記に関する話題
スピーカー 1
なんか新品が割と文庫は出てるんで
スピーカー 2
あ そうですか
はい ああ本当だ
スピーカー 1
多分そのエッセイが売れたから
ああ 最反してるんやと思うんですけど
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
これもこの間までなんか
文庫でも1000円とか2000円とかしましたね
スピーカー 2
うん
まあそのエッセイを読んだ人が
スピーカー 1
うん
スピーカー 2
あの小説読みたいってなって
口頭したけど
スピーカー 1
そうです
スピーカー 2
また吸ったから値段が落ち着いてきた
スピーカー 1
まあ絶版やったのがもう一回復活したというか
スピーカー 2
うん
スピーカー 1
そういう感じなんでしょうね
まあ新調者の文庫なんで
別にいつでも復活できるような感じだと思うんですけど
あの古本屋とか行ったらもう全然置いてないですね
僕何回もブックオフとか探したんだけど
全然なかったし
他の本はもっとないです
この同じ著者の人で
3冊ぐらい出てるのかな
この赤留めさんの
スピーカー 2
はいはい
うつつうちらってやつと
スピーカー 1
うん
スピーカー 2
ウォンテットってやつですかね
スピーカー 1
そうですね
ほんまに見たことないです
スピーカー 2
確かに値段結構上がってますね
スピーカー 1
読んだ人いるのかなっていうぐらい
でうつつうちらに関してはもう一回だけ本屋で見かけたことがあって
なんかその時なんかこう
なんか知らんけど買わなくて
ちょっと失敗したなと思って
スピーカー 2
それは新品ですか
スピーカー 1
いや中古です
新品は多分どこもないと思います
入荷してからずっと置きっぱなしにしてる店以外はないと思います
だから見つけたら買っておくのがいいかなと思います
あんまり読めない本
スピーカー 2
私はエッセイも読んだことがないので初めての赤留めさんでしたね
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
で中古で単行本の方を買いました
スピーカー 1
それはそんなに高くなかったけど
今見たら2000円とかなんで
そうですねかなり上がってますね
内容というか本を読みたいだけやったら電子版で一応出てます
Kindle版で僕は買いました
これは普通に定価で400円ぐらいで買えるので
物が欲しいっていうんじゃなくて
読みたいってだけやったらもうそれで十分かなと
スピーカー 2
カードカバーは割と想定おしゃれというか
物としても持ってたいなっていう
その好みの想定です
スピーカー 1
安く買えたらね
安くっていうか
スピーカー 2
ちゃんと適正な値段で
スピーカー 1
買えたら全然いいと思います
じゃああらすじというか紹介の文章を読みます
これはAmazonの紹介文です
ある外国語大学で流れた
教授と女学生にまつわる黒い噂
乙女たちが騒然とする中
美加子はスピーチコンテストの課題
アンネの日記のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる
そこには少女時代に読んだ時には気づかなかった
アンネの心の叫びが記されていた
やがて噂の真相も明らかとなり
悲劇の少女アンネフランクと
現代女性の奇跡の開口を描く
感動の芥川翔二小作が
すごいな
そんな説明
概要という感じですね
スピーカー 2
これアンネの日記をすごい使ってるというか
スピーカー 1
内容もちょっと引用してるぐらいですね
スピーカー 2
河野さんはアンネの日記を読んだことあります?
ないですないです
スピーカー 1
結構長いんじゃないですか?
そうなんですか?
スピーカー 2
どんな内容かっていうのは聞いたことありますけど
日本でしょ?
普通に文春文庫で書いてるんですね
スピーカー 1
このアンネの日記のドイツ語なのかな?
ポランダ語なのかな?
登場人物と設定紹介
スピーカー 2
ポランダ語が原初で
ドイツ語訳を読んでるんじゃないですか?
女学生の美加子は海外のドイツ語学科ですよね?
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
だからドイツ語で読んでる
スピーカー 1
主人公は美加子で大学生なんですね
その学校のスピーチコンテストが
一応メインのシナリオというか
そういう話ですけどね
全然大学生っぽくないですか?
スピーカー 2
そうなんですよね
なんか割と自分に全然なじみのない世界というか
大学生の時ってこんなんじゃなかったし
スピーカー 1
外大って女子校とかでもないけど
めっちゃ女子校っぽい話ですね
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
男子学生出てこないですからね
昔の少女漫画みたいな?
スピーカー 2
そうですね
ちょっとそういう感じですね
バッハマンというドイツ人の先生のゼミが
全員女学生だっていう設定なんですけど
なんで女子しかいないって言うと
アンネの日記を使ってるから
教材に使ってるからだって言うと
スピーカー 1
女子しかいない
アンネの日記の現代が
ヘトハーテルハイスが何回も出てきますね
スピーカー 2
後ろの家だか
どんな意味でしたっけ?
ドイツとオーランド
どっちの家の話か忘れちゃいましたけど
女子校の家の作り的に
後ろの家みたいなのがあるんですよね
スピーカー 1
隠れ家の生活の話
スピーカー 2
そういうことなんじゃない?
大学生っぽくない?
スピーカー 1
感じが
そうですね
出てくる人が主人公ミカコと
最初の方だけ出てきた
あんまり出てこなくなった
タカヨっていう親友がいて
スピーカー 2
帰国しようと
スピーカー 1
同じクラスの親友
すごい大胆な子
レイコ様って先輩なんですか?
スピーカー 2
多分先輩です
スピーカー 1
留年してる先輩
スピーチがすごい頑張ってる人で
ミカコの憧れみたいな人が
レイコ様と出てきて
バッハマン教授が
ドイツ語の先生で
人形を抱えてるんですよ
スピーカー 2
人形を抱えて
スピーカー 1
すごい人の授業に割り込んで
課題を言ってきたりとか
破天荒の先生やけど
人形を抱えて
アンゲリカ人形
大学生っぽくない世界
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
を抱えてて
他の先生とかからも
変な人みたいに思われて
生徒も怖がってる
その人がスピーチコンセプトの
主催じゃないけど
トーチみたいな感じ
スピーカー 2
ドイツ語のスピーチなんで
大学生っぽくないっていう理由として
バッハマン先生が
クラスを2つの派閥に
主義的に分けるんですね
スミ入れ組と黒おばら組っていうのに
その分け方はすごい先生の任意で
分けちゃって
特に理由はないみたいなんですけど
その分け方にすごい
女学生たちが影響を受けて
スピーカー 1
大学生たちが出来上がって
スピーカー 2
大学生の時って
もうちょっと閉鎖的なというか
高校とか中学生までだったら
ありそうな感じはするんですけど
そういうところが
大学生っぽくないかな
という風に思いましたね
スピーカー 1
中高でもあんまりなかった
スピーカー 2
そもそも中高でもないんですけど
スピーカー 1
なかったですね
スピーカー 2
ぽいっていう意味では
何回も留年していて
ずっと4年生だった
スピーカー 1
全然年上なんですね
大学だから留年とかは全然あるし
老人もあるし
大学生っぽくないから
ちょっと違和感あるだけで
話の展開とミカコの感想
スピーカー 1
先輩みたいな位置づけなんですね
スピーカー 2
そうですね
みんなが経緯じゃないですけど
年上の方っていうので
スピーチも
私やったことないので
その感じも
あまり
そうそうみたいな
あるあるネタとして受け止めなかったんですけど
スピーチってしたことないですよね
スピーチはない
スピーカー 1
特に外国語のスピーチでしょ
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
全然ないですね
暗証ですよね
何も読まずに
暗記しないといけないってやつですね
だから外国語の
学部とかってあるんじゃないですか
外大とかやったら
スピーカー 2
外大がそんなに違和感ない話なのかもしれない
基本多分自由参加でしょうよね
スピーカー 1
そういうのって
スピーカー 2
サークルとか
好きな人がやってるってことだったら
テレビとかで英語
外国人の日本語のスピーチコンテストみたいなの
スピーカー 1
見たことあったな
大学とかでもちょっと見たことあったかな
それ勉強してる
語学勉強してる人がやるっていう印象ですね
僕は最初に
スピーチを
取り扱ってるっていうのは
知ってたんで
結構重たい話かなと思ったんですよ
全体
乙女の密告自体が
密告って入ってるから
全然
重たい話ではなかったですね
そうですね
スピーカー 2
意外というか
スピーカー 1
このテーマでこんな
軽いっちゃ軽いですけど
こんな展開になるんや
って思って
こんな展開になるんや
スピーカー 2
っていうのは
スピーカー 1
割とびっくりした
スピーカー 2
変じゃないですか
なんか変ですよね
主人公のミカコが
自分の状況をアンネと
重ねるように語るんですけど
全然緊迫感が
アンネのいた時と
スピーカー 1
それは全然違うし
アンネが好きで
アンネの日記が好きで
ずっと幼い頃から
読んでたみたいな
そういう設定ですけど
アンネの日記って
捕まる前の話ばっかりなんで
普通の
少女時代の日記として
読んでたから
辛いことがある前提みたいなのを
子供の時に読んだことを
スピーカー 2
全然覚えてなかったみたいな
スピーカー 1
読み方が違って
大人というか大学生になってから
読んで全然違う読み方に
気づいたみたいな
そういうことも書かれてたりしますけど
あんまりそういう
暗いというか重いテーマは
スピーカー 2
なかったし
結構捉えどころがないというか
難しいというか
なかなか
結構短いし
読むのはすぐに
読めたんですけど
なんかこう読後感が
なんていうんじゃ
こんな感じで終わっちゃったなみたいな
スピーカー 1
でも
一応スピーチの話だから
スピーチで終わるのかなみたいなのは
最初からあったけど
途中はほんまに
こんな話なんだ
って感じでしたね
スピーカー 2
ある意味今までの読書会で
一番感想を言いにくいですかね
スピーカー 1
結構でも僕はいろいろ
スピーカー 2
ありましたけどね
むしろ聞きたいですどういう風に
スピーカー 1
ちょっとやっぱりコミカルじゃないですか
全体的に
スピーカー 2
関西弁やし
セリフとかは
スピーカー 1
京都弁ですよね
だいぶふざけてる感じ
人物設定もだいぶ
ふざけてるし
バッハマン先生の
言葉とかで
僕は一応最初の方で
ゼミの暗記を
ゼミでスピーチの暗記するために
乙女の皆さん
努力をすごい強いてくる
バッハマン先生のキャラ自体は
全体的にちょっと
おかしいというか
ふざけてるんで
スピーカー 2
人形を持ってるっていうのもそうですけど
人形を持ってるとかって
そういう割とコミカルな風に
受け取った方が良かったんですかね
深読みというか
人形を持ってるっていうのも
背後にそれなりの理由があるというか
悲しい過去があるのかな
と思ってたんですけど
スピーカー 1
僕は全然何も考えてなかったですけど
スピーカー 2
なかったですか
その辺が
特に語られなかったし
スピーカー 1
そんな人いるから
そんな人なのかな
っていうぐらいで
語られなかったから余計そう思いましたけど
スピーカー 2
研究室でアンゲリカ人形に向かって
話しかけてるじゃないですか
そういうのもあるし
何かしら
ちょっと病んでるというか
暗い背景があるのかなという風に
思っていて
アンネの日記っていうテーマもあるし
深読みじゃないですけど
色々考えてたら
何かあるのかなと思いながら読むと
そういうことも特になかったんで
スピーカー 1
語られないですね
作中ではあったとしても
それをどう捉えるかは
わからないですけど
僕は別に
そういう人が
ちょっと暗い背景があったとしても
パッと見おかしいから
それをおかしく読んでましたね
アンゲリカ人形を
持ってるので
これこそがバッハマン教授が
全ての人から恐れられ
気味がられている理由だった
って書かれてて
そういう人いるよなっていう
スピーカー 2
感じで読んでましたね
スピーカー 1
事情があったとしても
その絵面自体が面白いというか
おかしい
結構
必死になるからそれに対して
人形をすごい大事にしているというか
スピーカー 2
何かしら私はあるのかな
糸とか背景が
分かった方がスッキリするなと思いました
スピーカー 1
あんまり書いてないんだよね
スピーカー 2
それが最後まで気になって終わっちゃったから
そうですか
ところがあります
スピーカー 1
僕はあんまりそこは
ギャグとして見てましたね
スピーカー 2
バッハマンが女学生のみんなのことを
乙女って呼ぶじゃないですか
みんながそれを受け入れて
自分たちを乙女だかな
っていう認識するのも
割と
スピーカー 1
ギャグみたいなものなんですね
僕はそう思ってましたね
それを知っているとしか思えなかったので
変じゃないですか
変です変です
めっちゃ変やな
訳分からん話やなと思いながら
そうですね
スピーカー 2
読んでましたし
漫画とかで出てきたらそういうダンセンスの人みたいで
面白がって読んじゃうんですけど
文章で
読んでいると
ちょっと不可思議しちゃいましたね
スピーカー 1
そうですか
アンネの日記
スピーカー 1
アンネの日記の話やから
ユダヤ人の話とか出てくるんですよね
スピーカー 2
ユダヤ人の話
特に戦争の時の話だから
重いテーマですよね
スピーカー 1
元の話はちゃんと重いじゃないですか
どう読み解くかみたいな話を
ずっとしていて
あんまりこれはよく分からなかったです
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
テーマは
アンネフランクが
ユダヤ人のアイデンティティと
オランダ人
オランダに住んでオランダ人になる
っていうことのアイデンティティに揺れる
みたいな話を
そこがすごい大事なんだ
みたいなことをバッハマンに
言われて
理解しようとする
っていう話じゃないですか
これをどう理解してるのかな
スピーカー 2
あんまり分からなくて
スピーチ練習とアイデンティティ
スピーカー 2
この話はスピーチを
すごい練習してるだけだから
スピーカー 1
簡単に言うと
いつもここで忘れる
そうなんですよね
踏み落ちて
忘れなくなるんですけど
その踏み落ち方が
いまいち分からなくて
なんでこの人
分かったんだろう
全然状況が違うし
ミカコのアイデンティティ
乙女のイメージと定義
スピーカー 1
どこにあるのかな
スピーカー 2
特にないじゃないですか
会話するのもほぼ
バッハマンと
レイコ様
お母さんとちょっとだけ出てきた
タカヨはいますけど
基本2人ぐらいですよね
なんとも話すのが
あまり会話で自分の苦悩が
解決したわけでも
見つかったわけではないし
乙女っていうのは
よく分かんないんですよ
気に入ってこない
乙女のことすごいいっぱい書いてるじゃないですか
乙女の純潔さみたいな話
新人深さこそが
乙女であるとか
乙女とはとにかく喋る生き物が
乙女っていうのも
なかなか普段聞き慣れないことだと思うし
スピーカー 1
女子みたいなもんでしょ
アンゲリカ人形盗難事件
スピーカー 2
そうですね
乙女っていうのをあえて書くのって
乙女も何かと言わんと違いません?
何かしら含みがあるような
この時代に書いて乙女って
スピーカー 1
使うのって
僕はそこは何も思わなかったです
何も思わなかったですか?
言葉として使いたかっただけかなと思って
意味合いとかは
そんなに書かれてること以上のことは
スピーカー 2
何も
スピーカー 1
うーん
雰囲気を出したかったんかなっていうぐらいしか
そういう少女漫画っぽい
スピーカー 2
漫画っぽい
スピーカー 1
今の漢字よりちょっと古いじゃないですか
この乙女の定義というか
スピーカー 2
そうですね
ちょっと古風な感じですよね
スピーカー 1
その感じかなっていうぐらいでしょう
噂が生まれるとか
真実は重要じゃないとか
そうですね
そうですね
スピーカー 2
そんな噂を
スピーカー 1
ばっかり書いてますね
噂とは乙女にとって祈りのようなもんだ
スピーカー 2
乙女たちは真実を必要としないのだ
そんなものに
身動きもしないのだ
スピーカー 1
そういう女の子の
性質ぐらいのことを
儀学したというか
それぐらいで
捉えてました
僕はでもこれぐらいの
ふざけた文体はすごい
あほがれるんですよね
こういう
スピーカー 2
軽い文体というか
スピーカー 1
なかなか書けないじゃないですか
スピーカー 2
書けないですよ
スピーカー 1
すごいですよ
しかも読ませるというか
物語を書くのも辛いし
文章を
書くのも難しいなと
やっぱしょうもないことを
しょうもなさと
知りやすさを
混ぜてくる感じ
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
あんまり
成功している人が少ないんじゃないかなと
こういう文体が
どっちかに寄ってしまう
スピーカー 2
そうですね
私はやっぱり混ざっているというか
やっぱりアンネの日記って
重いのがあるから
どうしてもそっちに引きずられたりして
なかなかその
コミカルな感じを
そのまま受け取れなくて
そうですか
そうですね
スピーカー 1
アンネの日記も
僕はそんなに重く書いていないなと思ったので
そうですね
スピーカー 2
でも前に河野さん
エッセイの感想をちょっと話していたときに
はいはい
現実とフィクションが混ざるような感じの
書き方をしていると
言っていたじゃないですか
それは確かにこの小説を読んでいると
そういうのを書くのが上手そうだなって
スピーカー 1
思いました
エッセイはほぼ同じ文体ですね
エッセイっていう
経になっているけど
短編小説みたいな感じ
スピーカー 2
うん
スピーカー 1
これは面白いかもしれない
他の作品も
こんな感じじゃないかな
すごい想像をつくんだから
エッセイでそれで最初の作品もこれだったら
他の2冊
気になるところは気になる
スピーカー 2
確かにそういう風に
面白いキャラとしてみると
れいこ様は面白い
面白いんじゃないですかね
共同弁も相まってちょっとキャラが立ってますね
スピーカー 1
展開も
ほんまにすごい色んな方向にいくし
これはだから
ネタバレというか
展開はすごい展開していくんで
言うとあれなんですけど
読んでしまうと
読んでからの方がいいんですけど
アンゲリカ人形が盗まれるじゃないですか
はいはい
スピーカー 2
あの辺とか
スピーカー 1
そこでちょっと話が
展開していくんですか
スピーカー 2
そこの
アンゲリカ人形盗んだのが
れいこさん
それを
みかこにバレてしまって
なんでそんなアホなことを
みかこが言った後に
れいこ様が
出来心をやってるみたいな感じで
この独白がちょっと面白かったですね
スピーカー 1
だからほんまに
れいこ様はほんまに
ワッハマン先生は好きで
感情移入と噂の真相
スピーカー 1
アンゲリカ人形しか変わってないから
なんかそれがちょっと
嫉妬してアンゲリカ人形盗んでしまったって
スピーカー 2
そうなんですよ
私はアンゲリカ人形に
嫉妬してるねんとしてるねん
スピーカー 1
って面白いですよね
みかこはずっとこう最初
自分と案ねを重ねてたけど
そのアンゲリカ人形を
囲まうことによって
自分はなんかその
囲まってる人に
感情移入するんですよね
そうですね
なんかその
告発から守らないといけないと言って
ワッハマン先生がアンゲリカ人形に
話しかけてたこととか
女性とと噂になってた
女学生と噂になってたのは
ワッハマン先生の
職員室というか
ゼミ室みたいなところから
ワッハマン先生の
話し声が聞こえる
それがなんかちょっと
事件の顛末
スピーカー 1
いやらしいじゃないけど
女の子をめでるみたいな
スピーカー 2
声だったんですよね確か
スピーカー 1
だからなんかこうその時に
ゼミ室に入って行った人が怪しい
って言って最初れいこ様が疑われて
2人ができてるんじゃないかみたいな
疑われてたけど
ワッハマン先生がそうやって話しかけてる相手は
れいこじゃなくてアンゲリカ人形だった
っていうのが
それをみかこが目撃してしまうんですよね
だかられいこ様は無実やった
っていうのを
でもそれを真実を言ったところで
乙女にとってはあんまり
大事じゃないっていうか
あんまり意味がなくて噂だけが大事やから
でもなんか
これを誰かがこれを
ニックオフした人はいるって
ずっと疑心暗鬼になってるんですよ
スピーカー 2
そうですね
噂の影響
スピーカー 2
めっちゃ変な話ですよね
スピーカー 1
めっちゃ変な話ですね
だから呼んでてどこに連れて行かれるのか
わからん感じはすごいありましたね
スピーカー 2
そうですね
この辺ですかね
スピーカー 1
どうでもいい話とかも結構ね
挟まっていたり
スピーカー 2
家がすごい暗くて
そうそう
スピーカー 1
京都感が出てきますね
今日のうちは一番明るいのは冷蔵庫の中やとか
スピーカー 2
そっかちょっと面白かったです
スピーカー 1
冷蔵庫開けたら
明るくなるみたいな
スピーカー 2
京都の感じを
出してきてましたし
高尾が最後の方でスピーチで
発音がなんかちょっと
変というかパパパパみたいな
スピーカー 1
音だけを
セリフじゃなくて
音だけを覚えなさいみたいな感じ
スピーカー 2
力いっぱい叫んで
ここちょっと取ってしまいましたけど
スピーカー 1
これだから練習してた時の癖が
それだけしか残ってないんですよね
スピーカー 2
そうですね
作品の評価
スピーカー 1
音程というか音階というか
スピーカー 2
イントネーションぴかり練習してた
スピーカー 1
結構先生が
バッハマン先生が結構スパルタというか
手入れ出したりはしないですけど
結構暴言というか
高尾に対して
スピーカー 2
すごい厳しいですね
めっちゃ名前叫んでるみたいですね
これは芥川賞取った時って
どういう評価なんでしょうね
ナンセンスで
ギャグめいた形で面白かったとしたら
それって
芥川賞っぽく
なくないですか
スピーカー 1
そういう評価ではないと思いますよ
スピーカー 2
さすがに
スピーカー 1
純文学として
文体はやっぱり
すごいってなったじゃないですか
なんかこう
真似できない感じがすごい
スピーカー 2
あったし
そうですね
それは絶対そうだと思いますよ
小川陽子はすごい
絶賛してたみたいな
書いてました
スピーカー 1
そういうの
町田校とかとちょっと違うけど
あれもちょっと
スピーカー 2
ふざけてるじゃないですか
スピーカー 1
もっとツキン受けてる
町田校とかはもうちょっと
スピーカー 2
むちゃくちゃな感じ
町田校はもうそういう風に
覚悟してというか
こっちも分かって読めてたから
そんなに違和感なかったんですけど
スピーカー 1
町田校よりは
もうちょっと
コメディアン感がある感じかな
スピーカー 2
石原慎太郎は結構
スピーカー 1
辛口な
好きじゃないと思います
スピーカー 2
合わないと思いますよ
好きな人はすごい好きそうな
AVとかもすごい評価してますね
スピーカー 1
珍しい
珍しいと思いましたね
だいたい
話の内容も変なんですけど
スピーカー 2
文体もすごい変
言葉が
文章短いですよね
それも特徴的だなと思いましたね
スピーカー 1
カタリック町からやっぱり
スピーカー 2
すごい気になった
スピーカー 1
女の人の
作家で
芥川翔やったら
コンビニ人間とかは
読んだんですけど
全然読みやすいですかね
普通の文体なので
そういう
突飛さはないんで
内容がどうこうって言われてたけど
こっちの方が何ぼか変やな
と思いました
スピーカー 2
これって映像化されてるんでしたっけ
映画化とか
スピーカー 1
知らないですけど
そんなに有名じゃないと思う
スピーカー 2
とこにされてるやつ
スピーカー 1
そんだけやっぱり
本が出回ってないのもあるから
スピーカー 2
全然売れてないやつもそうや
スピーカー 1
そうですね
最初のやつはちょっと売れたかもしれないけど
文庫化もされてるし
スピーカー 2
やっぱり癖が結構強いから
好きな人はすごい好きだろうけど
なんかこうみんなが手に取って
確かに映像化されるほど
広がるっていう感じがないかもしれない
スピーカー 1
どうなんでしょうね
スピーカー 2
やっぱりコンビニ人間の方が
いろんな人がいろいろこう
スピーカー 1
考えたり
コンビニはハードルが低いかな
スピーカー 2
確かに
自分たちの生活にも近い話だし
うーん
スピーカー 1
でもなんか
あれはすごい普通の話やなって思ったんで
よく言ってますね
それ考えると
全然この話は
おかしいなって思う
スピーカー 2
持ちづらかったな
難しかったです私にとっては
そうですか
なんでなんでだっていう
気持ちがずっと引きずりながらで終わっちゃったんで
バッハマンがなんで
アンギリカ人間を持ってるんだとか
乙女
大学生なのにあんなクラスの派閥で
争ったりも
するのかみたいなとか
なんかねこう
しっくりこないところが引っかかっちゃって
で最後のほうの
霊子様の告白シーンはさすがに面白かったんで
そこは結構好きだったんですけど
それ以外の
舞台設定の受け入れ
スピーカー 2
ところはなかなかこう
噛み砕くのが難しかった
スピーカー 1
僕はそういう話として
読んでたから
全然そこに引っかからなかったんで
スピーカー 2
エッセイ読んでたからちょっとこう
そういう体制もあったんじゃないですか
スピーカー 1
いやー内容全然違うんですからね
めっちゃフィクションですからねこれは
舞台設定を
普通に飲み込んだんで
そのまんまそういう話として読んでたっていうので
多分その舞台設定の
時点で引っかかってる
その違いかなと思うんですけど
だから乙女というか世界観が
あんまり飲み込めてなかった
っていうことなのかなと思うんですけどね
聞いてる限り
だからバッグハマン教授も
乙女にしてもこの学校にしても
こういうもんなんやなっていう
前提から
ずっと読み進めてたんで
そこで
舞台設定が受け入れられたら
そのまま読むっていう感じでしたね
庵野の日記と作品の関係
スピーカー 2
なんか設定は
割と現実から浮遊してる
感じなのに
その作品の中で
使われてるテキストが
庵野の日記っていう
現実的な
歴史的な
事件の話じゃないですか
っていうやっぱりその
アンバランスさが
スピーカー 1
難しかった
庵野の日記に
関してもね
すごい部分的やったんで
スピーカー 2
どうにかしたら
庵野の日記私は
名前しか知らないけど
名前しか知らないからとちょっと
ユダヤ人の女の子が
ずっと隠れてたっていう
すごいそういう話なんだろうな
と思ってて
そんなにこう
割と重いものだと思ってたから
重さと
設定の
ふわふわした感じが
入ってなかった
スピーカー 1
その先入観
スピーカー 2
みたいなのが強かった
スピーカー 1
庵野の日記に対する
どうなんでしょう
僕はでもこれ庵野の日記読んでる人の方が
読みにくいと思うんですから
知りすぎてるというか
スピーカー 2
それは私のイメージが
間違ってないというか一致してるんじゃないですか
実際その私は庵野の日記
結構重いものだと思った
スピーカー 1
それは僕も一緒ですよ
なんか有名やし
それは
庵野の日記好きだからこそ
すんなり読めたって感じです
スピーカー 2
庵野の日記に対する
そうだとしたらやっぱり文体の面白さとか
登場人物の
変な感じも
それが面白いものとして
スピーカー 1
ちゃんと読めたんじゃないですか
エッセイと小説の読みやすさ
スピーカー 1
そうですね
そこは結構分かれるでしょう
庵野の日記好きやからこそ
面白いって
言う人もいるだろうし
受け入れられへんって言う人もいるだろうし
僕は全然興味ないというか
読んだことないけど
印象だけある中で
すんなり受け入れられた方
スピーカー 2
こういう作品
小説の中に他の作品を出すのって
なんていうか
うまくいく時といかない時が
ありそうですね
ハマると面白いし
それこそキルプの文壇
キルプはディケンズの作品が
ずっと使われてて
それは私は面白かったけど
あとあの前
コーンさん達が
ポッドキャストで
ドライブマイカーの話してたじゃないですか
あれもチェイホフの
ワーニョおじさんが
割と使われてて
それも結構効果的に
作品に生きてたと思うんですよね
だから
深いところがハマれば面白いし
スピーカー 1
うーん
どっちも
僕はワーニョおじさんは全然覚えてないですけど
どっちも読んでないようなもんなんで
知らないものを
引用されてるっていう
前提で
読んでた感じになるかな
今回も一緒ですね
そういう意味では
同じような感じで僕は読んでました
あんねんの日記にとらわれず
してたね
だから僕が多分
えっと
あんねんの日記は
読んだことないけど
ユダヤ人の教聖修行とか
については
めちゃめちゃ調べたんで
映画とかもめっちゃ読んでるし
現地にも行ってるんで
あんねんの日記読んでないけど
割と親しんでる方かな
スピーカー 2
現地ってどこですか?
スピーカー 1
僕アウスビッツに行ってるんで
だから
なじみのあるものとして読んでるかもしれないですね
そういう意味では
すごいひどい話を
触りっていうよりは結構
知ってるというか調べたりしてる方
映画も結構見たりしてたんで
だからその上で読んでると
まあまあ
別にそれは
そんなにと受け入れてますね
こういう切り口できたか
って感じでしたね
あんねんの日記を
スピーカー 2
エッセイはこっちだと
こっちの方が好きですか?
スピーカー 1
えー
好きっていうか
読みやすいのは多分エッセイの方が
やりやすいですね
すごい短いね1個1個が
2、3ページとか
エッセイ集
っていう感じなんで
エッセイ読んで
小説も読みたいっていう人が
入っていく順番の方が
多いんやろなと思うんですね
今この時期っていうのもそうやろうし
もともとエッセイ書いてたら
どっちが先なのかちょっと分かんないですが
スピーカー 2
京都新聞とかで連載してたのかな
ずーっといろんなところで
連載してたものをまとめて出した
スピーカー 1
でもなんか全然それは多分
出版業界の動向
スピーカー 1
違和感なく入っていけると思う
エッセイ読んでからでも小説読んでからでも
そのまんまなんで
スピーカー 2
もう2つもまたこう
復刊するといいですね
スピーカー 1
そうですね、手に入らない
スピーカー 2
状態なんでね
スピーカー 1
高いお金出しちゃいますけど
スピーカー 2
乙女の密告がまた売れたら
スピーカー 1
他の2冊も
復刊するかもしれませんね
読みたいって人が
エッセイ集が
すごい売れてるみたいなんで
スピーカー 2
エッセイ集の出版社は
ちょっと私あまり
聞き慣れなかったんですけど
スピーカー 1
新しいとこですね
そうなんですか?
1冊目です
スピーカー 2
パルノブックス
すごい赤染さんのことが
好きな人が出してるんですかね
個人出版社って
編集版社って
スピーカー 1
もうあのなんか
置かれ方が
売れてる本も置かれ方してます
スピーカー 2
平積みされてます
スピーカー 1
マルゼンでも
スピーカー 2
そうでしたし
スピーカー 1
そうですか
再入荷とか結構色んなとこしてたんで
1回無くなって
スピーカー 2
また入って
今まで絶版だった作家の
エッセイ集が売れるっていうのは
どういう仕組みというか
営業が上手かったんですかね
書籍の影響力
スピーカー 1
どうなんでしょうね
スピーカー 2
読んでないけどみんな
読みたいと思ってたのか
スピーカー 1
口コミなのか
スピーカー 2
ワンテッドって
なんかちょっと面白そうな
スピーカー 1
評判が良かったんですけどやっぱり
もの自体が
あとはだからその
岸本幸子さんがもう
スピーカー 2
右つないプッシュしてるんで
スピーカー 1
それは大きいですね
自分も入ってるっていうのはあるんですけど
スピーカー 2
それは大きそう
ワンテッドの
9000?
スピーカー 1
おかしいでしょ
ほんまにすられてない
スピーカー 2
これ結構
面白そうです
これはちょっと読みたいですね
だいぶ軽いでしょうね
なんかこう
面白そうです
(BGM)
(BGM)
(BGM)
(BGM)
(BGM)
38:23

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