世界観の構造
【世界99 暫定ラジオ】です。
ここからはネタバレが含まれます。 まだ世界99読んでない人は、ここで戻ってください。
小説ですね。 そうです。 村田沙耶香です。
はい。コンビニ人間の人です。 やるんすか。やるんすか、マジで。
いやー、取り扱い注意でしょ。 どう考えても。
またそうやって話題を作る。 話題性ですか。
いやいやいやいや。
まあまあまあまあ。 なんか、グロい描写があるんだけど。
別に俺、そこ語る気はないですよ。 面白くないですね、別に。
グロいとは? え?
グロいとはどういう意味? 物理?物理的に?
エログロみたいなやつ。
エグいみたいなことでね。 そうそうそう。
そんなところを、描写がどうとかいう話ではなくて、
全然世界観、システムが語りたいだけなんですよ。 何も問題ないと思うんだよ。
まあ俺も、そんなことは心配してない。 何を心配してる?
価値観ですよ。 世界といえば。
価値観が何?センシティブなの?
そう。どう思ってるの?って言わなきゃいけなくなるんじゃないですか。
あなた、どうやって生きてきたんですか?みたいな。
ってことはあなた何か隠してる? あなた何か隠してるんですか?
マイルドに言ってるんじゃないですか?
あんなに暫定ラジオで1000回も喋ってるのに、まだ隠してることはあるんですか?
そこは絶対に口が開けても言えないんじゃないんですか?とか思われるんじゃないですか?
思われる?
あ、なんか触れないのもおかしいみたいな?
これは怪しいみたいな?
そんな深読みする人いるかな?
まあね。
まあやっていきましょう。
はい。
まずこの世界観は3つの柱があります。
はい。
まず世界99っていう、なんていうの?世界観。ちょっと言葉がダブルけど。
1つね。
キーワードでいいんじゃない?世界観っていうのは。
キーワード。
あとは、ピョコルン。ピョコルンっていうペット。犬よりも猫よりも可愛いとされている、ちょっとアルパカに似てる。
架空のペットが出てきます。
と、クロ…やばい。
ピョコリン。
ピョコリンとクロロルンジンだ。
ピョコルンじゃなかった?
ピョコルンとクロロリンジン。
ややこしい。
まあ略してクロロジンとピョコでいいんじゃない?
ピョコでもいいよ。
めんどくさい。リンとかルンとかよくわかんないからね。
ね。
クロロジンとピョコっていうのは、この3本柱じゃない?
そうだね。
言ってみれば。
で、これがどれもちょっと特殊だから、なかなか世界に…これがわかれば世界に入り込む感じになるよね。
そう、最初わかんなかったもん、これ。
何が。
何言ってるのか。
関東のどっかの新興住宅街みたいな感じかな。
うん。
ただの日本だからね。基本的には。
SFです。あ、SFとかじゃない。
社会的役割と主人公
ない。
SFですね。でも世界は普通です。ちょっとSF。
じゃあまあ、簡単に10年後とかでいいんじゃない?
おー、いいね。
言ってはいないけど、10年後でいいんじゃない?
うん。
じゃあ説明していこうか。
うん。
まずこの世界99っていうところが俺はある。
一応、あ、そうだ今、上巻を全部読んでますね。
上巻だけで下巻は今からなんで、上巻だけの知識。
はい。
えっとね、たぶん今のネットの社会のことを言ってるんだと思うんだよ、世界99って。
うん。
なんかSF的な意味じゃなくて、単純にSNSで人格切り替えるじゃん。
うん。
それのことだよね。
うん。
それも明らか。明らかですよ。
主人公にしても、ただそれをちょっとリアルっぽくなっちゃったっていう主人公だよね、それは。
んー、なんかそれも違うんじゃない?ただ主人公がそうやって分けて生活してるっていうだけの話で。
リアルっぽくもなってないと思うよ。
いや、なってるよね、たぶん。
言い方。言い方だと思うけど。
今より分断が進んでるのは確かなんよね。でも結局主人公主点だから、実際は分からんけど、主人公から見た世界は分断されてるよね、なんか。
うん、されてる。はっきり分かれてる。
今より。
うん。
例えば世界一っていうのは、ちょっとこう底辺みたいな感じ。
うん。
生きるのが大変みたいな。
そうだね。
でも別にそんなに特徴はなくて。
あ、ここも早く説明しといたほうがいいね。
ほう。
クロロジンっていうのは何なのかっていうことだよね。
あー、そっち先にいく?
これは、なんかそういう遺伝子、クロロ…
DNA。
クロロDNAっていうのが発見されて。
それが発現すると、その人はクロロジンにという分別をされるほどの差が出るわけ。狂人と。
なぜ分別されるかというと、でもよく分からんじゃん。
分からんね。
あの、ちょっと賢いらしいみたいな。
そうだね。
その辺は、主人公がバカだから分かってないっていう部分があるわけよ。
うーん。
俺らはクロロジンがどれだけすごいかよく分からないよ。
確かに。
この小説のせいで。
匂うぐらいしか分からんね。
その…
匂いがちょっと違うみたいな。
その、人じゃない…クロロジンって言うとちょっとややこしくなるんだけど、ただクロロDNAがキャリー持ってるだけっていう話だよね。
うん。
見かけ全く変わらずに、ちょっと臭いっていう。
うん。
キンモクセイの匂いがするみたいな。
で、差別を受けてるっていうことだよね。
そう。
で、陰謀論が飛び交って、俺たちはクロロジンによって損をしてるんだみたいな。
そう。
そういうのに驚されやすい人たちがいっぱい出てきます。
で、それが世界一なわけ。今世界一の説明をしたくてクロロジンを出したんだけど。
あ、なるほど。
うん。
主人公はバカだから、クロロジンがいかに支配というか、お金を儲けてるかとかはわかってないよね、あんまりね。
あんまりね。
でも世界一の人はわかってんじゃないの?ちょっと賢いから。
世界一?
うん。世界一の人たちは、底辺の人たちは、そいつらが儲けすぎてるから自分たちの生活がまずいっていうことになってて。
ネットでそういうことを言ってくれる人っていうのがいて、そういう人の動画ばっかり見てると。
陰謀論じゃね。
で、クロロジンを大虐殺、20人ぐらい虐殺した事件があって、そういうのを支持しちゃってるんだよね、もう。
ぶっ殺せみたいな感じな人が世界一です。
ね、多いってだけよ。
多いってだけ。
全員じゃないよ。
全員じゃない。ただ共通点は、ちょっとこう、底辺みたいな感じ。
あくまで主人公の世界だから全員でもいいのか。
そうなんだよね、そう見えるみたいな感じ。
見えるっていう。
世界二。
はい。
これは完全にスピです。
多分今よりスピが勢力を伸ばしてるんだと思うんですね、10年後。
割と強い。
主人公は働いてるんだけど、スピ2の世界で働いてます、主人公は。
そうだね。
それはピョコルンのエステみたいなやつ。
ペットのエステの会社を店長をさせてるみたいな感じだね。
そうそう。
結構馬車馬みたいに働いてるんだけどね。
忙しい。
そこの社長は完全に世界二の人で、昼食、ランチが3万円です。
世界一の人は今よりちょっと高い昼食1000円ぐらいだと考えていただいて、
30倍の格差ができてるね、単純にね。
で、喋ることがオーラとか、何でもかんでもスピで考えるから、
行動が早いのかもしれないね。
前向きな人が多い。
そうだね。
スピによって商売も成功するという雰囲気ですごいゴージャスな服装をしてたり、
本物のいいやつを持ってる感じ。
そういうイメージなんだよね。
でも主人公は別に自分がその地位を確保してるわけじゃないんだよ。
旦那さんが世界二の人なんだよね。
しかも旦那さんは黒路人なんだよ。
で、ちなみに旦那さんは何かの企業に黒路枠みたいなので就職してるから給料はいいんだよね。
それによって世界二の生活も主人公はできちゃってるっていう雰囲気だね。
分断と価値観の対立
ただ昔の学生時代の友達とかと会うときはみんな世界一だから、そっちに合わせると。
もう世界三まで言っときましょう。
世界三は地球少女です。間違いない。
アルジュナですか。
産業廃棄物をタラーっていう食べ物に加工する技術がもう。
ここもSFだね。
サラーっていう粉みたいなやつで売ってるわけよ。
それは地球に悪い物質なわけよね。
それを食べることによってうんこにして、それは肥料になるじゃないですか。地球の。
そういう活動を普通にしてる。自分の体を犠牲にしてまでも地球を守る。
でもそこだけがメインじゃなくて、全ての正しいことを追求しようとする人たちだよ。
そういうニュアンスがあるね。
今やってることにも満足はもちろんしてなくて、
そんな自分が一人で惨敗処理をしてるぐらいで、地球は治るとは思ってないから、もっともっといいことを考えようとしてるわけよ。
確かに。
意識高い系に似てるよね、今の。
極端。
で、口癖は考えるのをやめない。
俺らみたいな感じ。
いやいやいやいや。考えるのは方向性よ。
世界2の人から見たら、なんで考えてるんだろう、あの人たちはと。
分かってるのにみたいな。スピで分かってるのにって。
あーなるほど。
お金儲ければいいじゃない、みたいな。スピで。
2と3はかなり仲悪いと思うね、この状況だと。
まあ悪いね。
で、1は搾取されてる感じ。
そんな感じですよ。
プラット課税ですよね。
で、なんでこう3つに分かれてるかっていうと、それは主人公が自我がない。
自我がない。
自我はあるよね。
なんか信念、自分がないみたいな感じ。
自分がない。
あと感情もないんだっけ。
感情もないね。
なので、どこにでも属せるっていうちょっと特殊能力かな。
そうだね。合わせるのが上手い。
で、ちょっとこれいい意味じゃあんまりなくて、
合わせないと生きていけないと思い込んでる人ってことだよね、たぶん。
確かに。
合わせたくて合わせてるというよりは、ギリギリ感があるよね、ちょっと。
合わせるしかない、みたいな。
合わせられるんだよね、その能力的に。
上手い。
でも簡単に言うと、1000円のランチと3万円のランチを瞬間的に同時に予約ができる能力なんだよね。
できるね。
それは率先して予約するという予約係みたいなものを自分で買って出ることによって、
その世界から弾き飛ばされないように頑張ってるみたいな雰囲気がひしひしとあるわけよ。
便利な人として認識されとかないと、みたいな。
やばいみたいな。
で、基本的にはさ、なんかもう、あれだよね。
分断がすごいから、だいたい全員何か怒ってない。
全員怒ってるね、出てくる人。
だよね。
あまりの価値観が違うことが世の中で起きてるからだよね、たぶん。
そうだね、確かに。
世界産の人にとってみれば、地球温暖化を含む全ての普通に憎くってる奴らとか、
嫌悪の対象でしかないと。
そうそう。なんやかんややってると。
それは全部にあるわけよね。
世界後は平和だよ、確か。
世界後?
アニメキャラクターをめでる。
今もいる。
そういう架空の世界で浸ってる人たち。今でもいるわ。
でもそこには主人公はあまり適性がないよね。
ないね。息抜き、たぶん。
ピョコルンの存在
1,2,3ぐらいしかなくて、4がなんかふわふわしてる。
でもそれもちょっと関わっただけで別に見えてなくて。
で、ここでややこしいのがピョコルンですよ。
ピョコルンだね。
ピョコルンってなんなの?
ララロジンの研究チームが作ったってことなのね?
そうだね。
やっぱそこは確定なんだ。
遺伝子なんとか、バイオテクノロジー的なので。
実はこれをネタバレしていいんですか?
え?
これネタバレしてもいいんだよね?ピョコルンは何だったっていうの。
言ってもいいけど、今は言わなくていい。
あ、今は言わなくていいんだ。
じゃあ任せます。
めちゃくちゃ可愛くて、人間に媚びるために作られたようなペットなんだよね。
犬猫を遥かに凌駕する可愛さ。
遥かに上回る。キュンキュンって鳴くらしいんだよ。
これがかなりおかしくしてるんだよね、この世界。
そう、その通り。
なんで?
今までの秩序を乱すからですよ。
そんなに乱す?
乱す。
どういう点が?
言っていいんですか?
言っていい。
女の役割を奪っていくんですよ、こいつが。
女性の役割と家庭の現実
言わせたな、お前。
つまりどういうことなの?
つまり、だんだんゆっくり進化していってるんですよ、こいつ。
クロロジンの研究者によって。
なるほど。
家事ができるようになります。
家事はできるんだろう?
家事できるよ。料理も作れますよ。
それ下官じゃないの?
え?
できない、できない、家事は。
できるよ。
ただのアルパカだから。
あれ?
お前、下官だろ、それ。
え、マジで?
うん、下官だって。
あら、しまった。
家事はできないから。
マジで?
うん。
あれ、ちょっと待って、俺、下官に入っちゃってるから、言っちゃいけないことを言うかもしれないわ、黙っとくわ。
家事はできないよ。ただのアルパカよ。
そうなんだ。
今はセックスができるだけよ。
それは大丈夫だよね?
大丈夫、大丈夫。そこはもう上官のメイン。
倫理的に大丈夫じゃないけどね。
でも黒老人っていうのは、それを目的に開発したって言ってるんでしょ?もう明言したよね、確か。
そうだね。女性を救うためにね。
そうそう、女性を救うためなのよ、あれ、実は。
そこがね。
この痴漢とかも、豪官とかも、DVとかも、めちゃくちゃじゃないですよ。
それを夫ですよ。
え?
夫から救うのがメインの目的なんですよ。
すごいね、夫から救うって。
ここが、この本の一番ヤバいところなんですよ。
ヤバいの、そんなに。
ヤバい。
なんであんなダメ男しか出てこないの、この小説。
そりゃ救いたくもなるわっていうね。
まあまあまあ。
なんかダンスコン上品な人多くない?
多い。
え、でも今より進んでるはずだよね。
多いね。
世界3は、同性婚とかも認めてほしいっていうふうに訴えてるような人たちなんだよね。
外国ではそれは認められてるのに、日本だけはまだ同性婚もできないみたいな雰囲気で。
ちょっと日本より閉鎖的な感じする?
そういう話じゃないんだよ。
違うの?
俺らが見てないところでは残ってるんですよ。
ダンスコン上品。
家庭の中とか、家とかの中では。
見えないから。
俺らは知らないの。
特にどうのこうの言っても無駄なの。
残ってるんです。
っていう話なんですよ。
主人公から見ると、特に世界一の人たちがその傾向が強くて。
DVなんて当たり前だから、何言ってんのみたいな雰囲気にもなるじゃん。
あれはおかしいよね。
これは男女にも限らずに、誰かが誰かを使ってるっていう話なんだよね。
何にこびるかってやつ?
使用してるというか、都合よく扱ってるんだよ、誰かが誰かを。
それは主人公視点じゃん。
そうですよ。
もう世界三の人は、女子同士のカップルで子供を養子に迎え入れて、対等な関係で。
三はね。
そういう世界もあるわけじゃん、ちゃんと。
ある。混ざってる。
だから主人公がそう見えちゃってるってことだよね。
ただ、疲れてます。みんな。
三の人も。
それは三の人はずっと勉強してるから疲れきってる。
なんかブラック企業多くない?
朝の5時から夜の3時まで働いてない?
それは会社が使ってるんですよね、人間を。
それがテーマだよね、この小説の。使ってることが。
そんなにテーマじゃないと思う。
えー、そうなんだ。
全然、主人公の主観が過ぎると思う。
あー、なるほどね。
この小説のテーマの話をしてるんだけど。
だから違う。ただ主人公がそういうやつっていう。
あー、テーマでもなんでもないんだ。
まあいいか。
俺はそんな感じがするんだよね。なんで?って。
いや、そんなにひどくないでしょ、と思って。
なるほど。
実は、主人公が付き合う人たちがおかしげなだけで。
それはあなたが優しい世界に生きてるからだよね。
そうかもしれんけど。
お前の主観が違うんだよ。
世の中はそんなんじゃないんですよ。地獄なんですよ。
随分地獄推しするね。
地獄推しするよ。
そうなんだ。だってそれがテーマだと思い込んで読んでるからね。
そうなんだね。
俺はどっちかっていうと分断がテーマ。
あ、なるほど。
で、上巻のクライマックスをもう言うよ。
はい。
ピョコルンが人間の死体で作った生物だということがバレ魔法なんですよ。
衝撃すぎるんだけどね。
リサイクル品だったんだよね。
さすが地球人が。
これはヤバいですよね。
リサイクルしてるんだね。
それはやっぱりクロロ人が作ったってことになってるから、
もう世界一の人たちはもうぶっ殺せと。
そうだね。
っていう風になって。
気持ち悪いと。
主人公が勤めてるピョコルンエステはもう潰れるであろうと。
どうするんだと。
なぜか夫のクロロ人が、僕はピョコルンになるって言い始めたんよ。
いきなりだったね。
いきなり意味が分かんなくて。
最初から病んでるけどね、あいつ。
いつでも死にたいみたいなやつだよ。
でもそれこそ働きすぎなんだよね。
そうだね。
なんか微妙だよね。クロロ人は優秀とか言いながら普通に働いてるよね。
何が優秀なんだろうね。
まだそこが見えてないんだよ。
結局上層部はさ、クロロ人じゃないからいいように使われてるんじゃないの?
主人公の葛藤
ああ、そういうことか。
でも何に使われてるの?何が優れてるの?って分かんなくてね。
描写がないからね。
ゼロだね。
何か優れてるみたいな。
何かまともだ。
なんか回るんだよね、知恵が。
まともではないよね、どう考えても。
まともじゃないんだよね。差別されてるし。
もう全員その時代があって、クロロ人が全員差別される時代っていうのが一回減ってるんだよね。
そうだっけ?
過去に。
ほとんどクロロ人というだけで差別を受けていった時代があったわけよ。
時代っていうか…
子供の頃。
子供の頃の話でしょ?
その後で映画化決定して、ちょっとだけクロロ人が盛り上がってきて、
その後はまあ半々みたいな感じでしょ?
世界3の人とかはクロロ人にも結構当たり前だけど。
理解がある。
理解がある。で、1の方はないと。
2の方はもうよく分かんない。あ、2の方はある。だってエステしてるぐらいだからね。
で、とにかくなんでそんなに家庭の中の女性を助けたい?
確かに。でもそれだけじゃないんだよね、やっぱり。
え?
なんて言うんだろう。
まず主人公がすごいセックスが嫌いだよね、あれね、結局は。
嫌い。
だからできるならピョコルンに任せたいと思ってるよね。
だから夫婦はちょっと高い金を出してピョコルンを飼ってるんだよね。
それが結婚の一つの決め手になったというか。
しかもその気になれば胎外受精をしてそれをピョコルンに植え込んで産んでくれるんだよね。
そんな技術ある?
あることになってます。
そんな技術ある。
だって人間だもん。
でも人間って中におじいちゃん入ってたよ。
おじいちゃんって言っても大丈夫なんだ。人工子宮なんだ。
できるやつ。
そうそう、人工子宮って言ってたよ。
なんか部品はいっぱい使うけど子宮だけはなんか透明って言ってたよね。
うん。
だからそこだけ人工なのかな。
そうだろうね。
それ以外の脳とかいろんな器官は、心臓とかはおじいちゃんのものが使われてるね。
グロ。
グロすぎるね。
そうじゃないかとはちょっと思ってたけどね。
そうなんだ。
だいたいそうじゃん。
いや俺はもうびっくりしたよ。
そうなの?
予想外すぎて。
でも人間じゃん。
え?
巨人も人間だったし。
それは戦ってる。
だいたい人間じゃん。
いやまさかペットだからさ、違うと思うじゃん。
そうなんだ。
犬猫でしょ。
像、絵が浮かばないんだけどピョコルンの。
どんなやつなんだろうね。
いやアルパカらしい。
アルパカに似てんだ。
ピョコルン1は犬みたいな、玉みたいな、羊みたいな感じだったんだけど。
ちょっと大きくなったんだ。
バージョン2は足がちょっとスラッと長くなって。
ムクムクな。
首もちょっと長いからアルパカみたい。
もう書いてあったよ。アルパカみたい。
そのアルパカみたいなやつが、セックスができるタイプだよね。
なるほど。
料理ができるのは二足歩行だな。
二足歩行になるの?この後。
そんなことはどうでもよくて、まだ言ってなくて。
すみませんでした。
最後にですね、主人公はずっと自分がないことを悩んでたんだけど、
小林川さんっていうのが出てくるんだよね。
出たー!小林川さん来たー!
そんなにすごい人物かはよく分からないんだけど。
そうなんだ。
結局、主人公は世界一、世界二、世界三っていうナンバリングして生きてたんだけど、
そいつはなんか、十二?エト?
エトみたいな。
エトでウサギとか、ドラゴンとか。
とにかく主人公を超える主人公だったんだよ。
主人公なの?あれ。
能力的に。
主人公の能力を上位したようなやつが小林川さんです。
細かいところまで完璧に仕上げるっていうね、世界のファッション。
どの世界にもほぼ完璧に溶け込めるやつなんですよ。
全てを分かってるみたいな。
そんな感じじゃなかったけどね。
そんな感じなんですよ。
今から?
いや、その、上巻でも。
そんな感じは受けなかったけどね。
そうなんだ。
主人公として見れば、最初バレたってなったんだよね。
この世界的にそういうのがバレるとめちゃくちゃヤバいような世界なんだよね。
そうなの?
一瞬にして仲間外れにされたり、ギリギリ…。
主人公がそう思ってるだけかもしれないね。
そうなんだよ。主人公の主観だからな。
ちょっとでも変なことを言おうもんなら、仲間外れみたいな。
殴られるみたいな。
すごいよね。
多重世界の出会い
で、バレたってヤバいってなったんだよね。
そしたら小林川さんも、実は多重世界を生きていました。
初めて会いました。
ちょっとヤバいと思ったのが、好きになったよね、すぐ。
主人公は。小林川さんは鼻水を垂らして喜んでたよ。
これはヤバいよね。
よだれと。
あれおかしかったんだけど。
よだれ垂らすのかって。
たぶん、意外と何にも依存せずに、いろんなところに依存してか。
分散して生きてたのが、運命の人みたいになっちゃって。
それをやってる人のことを、世界99って呼ぼうってなったわけよ。
そう。
世界99だよねって。
通じたかな。
全ての世界をやっている、見ている自分のことを世界99って言うわけ。
そうだね。
伝わったかな。
これを読んだ時、これやってるなって思わなかった?
思った思った。
思ったよね。
そこは状況が違うんだと思うんだよね。
あくまでも主人公視点なんだけど、そういうことを言ったら問題が起きる世界なんだと思うんだよ。
確かに。
何かに属してますよっていうことを言わなきゃいけないので、
ましてや俯瞰してますみたいなことを言ってはいけないんですよ。
そうだよね。ましてやだよね。
主人公の価値観、自分は無能だからってのがまず大前提にあるわけよ。
まず大前提にある。
一人では絶対に生きていけないと。
誰かに媚びなければいけない。
媚びなければいけないっていうことだよね。
利用されて、利用するみたいな。
なんだっけ。家電だっけ。
誰かの旦那さんの家電用品の一つになるみたいな言い方してるよね。
そうそうそうそう。靴すぎだろ。
確かに。ちょっと非現実的なぐらいだね。
だよね。
ただそれは俺らが見えてないだけで、そういう人はいっぱいいるんですよ。世の中に。
マジで?
マジで。
こないだジャーツクっていうドラマ見てたんだけど。
手を、茶碗を持って空になった茶碗を持って踏んであげるだけで、奥さんはご飯を継がなければいけないっていう。
大分の方ではあるらしいんだよね。
なるほどね。
そういうこと?
大分の人怒っていいよ。
九州はよくそういうね、ステレオタイプがあるよね。
男尊女卑の大陸だっつって。
修羅の国だしね。
修羅の国だし。
そういうこと?
そういうこと。
まだあるよってこと?
まだあるよってこと。
それは黒老人に筆頭な女性の絶対に許せないことなので。
そうだね。
性欲処理に使われたりも絶対に許せないと。
なのでピョコルンを作ったっていう流れであってんの?
それはあってると思うよ。
陰謀でもなくそれは本当に。
思想を持って作られたと思うよ。
そんなに嫌だったの?男が。
嫌でしょ。
なんで?
この物語に出てくるような男を嫌でしょ。
まあ嫌だね。
全員死んでほしいぐらい嫌でしょ。
わざとそんぐらいにして描いてんだけど。
そういうことなんですよ。
そういう目にあってきた人たちの怒りが作ったんですよ。
なるほど。
いい加減にしろよと。
ピョコルン作っちゃうぞと。
いつまで痴漢してんだと。
いつまでじっとりした目で見てんだと。
じっとりした目で見るだけでダメなの?
もうダメだね。
敬老にされるでしょ。
じっとりかどうかは主観じゃないの?
いやササッと見るのも嫌だと。
パンパンパッと見る。
チラリペッペッペッと。
チェックチェックチェックみたいな。
そういうことでしか女を見れないんだみたいな人がいっぱいいるわけよ。
それはもう耐えられない。
いい加減にしろと。
なんなんだと。
でもさ、世の中にはそれが嫌じゃない女性もいるはずだよね。
そういう人はあんまり出てこないけど。
一人も出てこないね。
いや一人もじゃないよ。
普通に友達とかはね。
DVの人と普通に結婚して、子供を産めたりするじゃん。
それでもそこそこだよみたいな。
それがもう我慢ならん。そこそこだよ。
はー!みたいな。
白鳥さんがキレてるんだよね。
白富士さんね。
白富士さんがまたすごいキャラクターだね。
やばかったね。
筆はやばかったね。
筆はゴンなんとかさんよ。
あっちゴンなんとかさんか。ゴンドーさんか。
いや、もっと長い名前だけど。
もっと長い。ゴンラワラさんか。
うん、そんな感じ。
あれは急に1だったのがスピッタって。
目覚めた話。
あ、そっか。ちょっと俺混乱してるわ。
そういう初動ヒーリングっていうのにハマっちゃって。
これいいんじゃない?別に喋らなくて。
というかそういうのにハマることを、なんて言ってたか。
ヒーリングにハマった人のことを
完全に音ずれちゃってるじゃーんっていうセリフがある。
好きなんだけど。
音ずれちゃってる。
音ずれちゃってるじゃーんって掛け口を言う。
いいね。
やっぱりすごい嫌いなんだと思うんだよね。
1の人は2の人が。
音ずれちゃってる人っていうぐらい。
そうだね。
全部専閲化しすぎてて、産業廃棄物を食べて地球を良くしようだとか。
だからもう専閲化しすぎてるからお互いに許せなくなってるわけよね。
そうだよね。尖りすぎる。
中間はいっぱいいると思うんだけど、そこは描かれてない。
そうだね。
それがよ。
ニュースが最後にさっきも言ったけど。
人間でしたニュース。
きたね。
ドガーンとなった時に、今までみんな仲の良い者同士が喋っていた分断された世界だったのが、
みんなその壁を越えて、この問題を議論、急にし始めたってところで上巻が終わりなんです。
そうだね。
一つになった。
俺が描きたかったんだなと思って。
なかなかすごかったよ。
なるほどね。
例えば俺らで言うと、いろいろ言ってるけど、戦争になったら一つになるんじゃないの?みたいな仮説だよね。
その場合は、戦争クラスターっていうのが今でもいるわけじゃん。
戦争に備えなくてはならないっていう人たちが、ホラー見たことか?みたいになるわけよね。流れ的には。
今回の場合は世界99といって全部俯瞰して見てた人が、ギャッと一緒になった時に、ホラー見たことか?と。
ホラー見たことか?みたいにはなってない気がするけど。
なってないか。
分断されてたのがおかしかったんじゃないの?っていうことだよね。
そうだね。
主人公からしてみれば、そんな分断してるっけ?みたいな。
そうだね。
じゃない?
そうなんよ。
割とキョコルンが分断させてたみたいなところがあるってことだよね。
そうだね。あとクロロ。
促進。
それに対する評価が分かれてるからってことだよね。
そうだよね。
キョコルン好きとキョコルン嫌いみたいなのと。
でよ、せっかく仲良くなった小林さんは、その事件が発覚があった後で、連絡を取ったら、私はクロロ人であると。
そうね。
とりあえず身を隠すと。
一年歩いてたら世界一の人たちにぶち殺されるから、友達のクロロ人と一緒にとにかく逃げるっていうところがね。
そんな感じですよ。
終わりです。
男尊女卑と社会の構造
で、上巻が終わり。
終わりです。どうなるんだろうね。
旦那はやっぱりピョコタン化した。
ピョコタンの手術を受けるから離婚するとか言い始めたよね。
そうそう。
で、離婚は成立したんだと思うんだけど。
ネットにあわられてね。
ネットにあわられたんじゃなくて、あいつよ。
あ、そっかそっか。
葛藤さんのお兄ちゃんがすごい。
過激派なんだよね。
なんとか友達、レンタル友達。
まあプロ友達みたいなね。
プロ友達みたいな技能があって、すごい洗脳する力が。
まあそんなことはどうでもいいとして。
主人公一人になったんだよね、たぶん。
そうだね。生活していかなきゃいけない。どうするのかねって話なんだよね。
主人公の成長と分断
でも下巻の最初見ると49歳って書いてあったよね。
飛んだー。
最後35歳だったんだよね、主人公が。
そっから約15年経った世界から下巻がスタート。
ちょっと下の方見たら40歳に戻ってるけどね。
あ、マジで?
じゃあ何があったってことになるんだ、そこで。
そうだね、そこで。
えー面白そう。
もっと下見た?
いや、見てない。
見てないんだ。
89歳とかあったけど。
まあいいか。
長生きだね。
なんだかんだ長生きするんだね、主人公。
そうだね。
いまいち主人公の名前がわかんなくて。
いろんな名前があるからね。
そらちゃんって言ったっけ?
世界によって。
そらちゃんって言ったっけ?
そうだね。
中身空っぽだからそらちゃんはピッタリじゃん。
そうだね、たぶんそれで名前ついてたんだろうね。
姫とかおっさんとかいろいろ呼ばれて。
とにかく自分でも言ってるけどバカらしくて。
バカじゃないだろ、あれだけ対応できたら。
そういう意味じゃなくて知識の面で。
知識の面でね。
なんか世界のことがあんまりわかってなくて、
上外国と下外国としか認識してないんだよね。
言い方よ。
お父さんはなんか上外国にすごく憧れてる人で、
下外国を差別してる感じですね。
これは主人公が世界に上がいってないだけなのか、
その当時の日本人がちょっと鎖国的になってるのか、
そこはわかんないんだよね。
まあ今でも下外国をバカにしてる人いっぱいいるよ。
いるよね。
でもなんかちょっと断層助詞が過ぎるなと思って。
描写がね。
ちょっと時代が止まってないかって思ったけど。
でも時代に遅れてる人たちっていう描写だから、
多分時代は進んでるんだよ。
ただ、ついてきてない人がいっぱい出てくるだけで。
そういうことか。
じゃあ今もそうか。
そうなんだよ。
意識高い世界3の人と、
全然進まない世界1の人は、
このまま差が広まるだけであって、
それが同じ社会にいたら、そりゃ衝突しますわっていう。
そういうことか。
現代を描いてるんですね、この小説は。
まあそうだとは思ったんだけど。
俺もなんかもっとファンタジーで、
世界自体が分かれてるのかと思ったら、
めっちゃ主人公の主観なんだよね。
世界99っていう小説の題名に釣られて読んだんですよ、どうせ。
俺もこれはまあ一応分岐かな、みたいな感じで読んだんだよね。
ちょっと違ったわ。
面白かったわ、分岐よりも100倍。
そうだよね。リアルだもんね。
つまんないもん、分岐したら。
要は最初は人格の分裂だと思ってたんだけど、
世界の方が分裂してたんだっていう転換があるわけよ、大人になった時。
子供の頃は姫って呼ばれたり、自分の方が変わってた。
世界の方がいっぱいあったんだっていうのが驚きなんだよね。
そうだね。
まあ見方の違いだけど単純に。
で、そのすべての人間はどこかの世界に属していると。
でもさ、そういう世界99の人っていっぱいいそうじゃない?
そうなんだよね。
それがあまり表明できないような社会なのかな。
世界99のからみ
いや、今は証明しにくいでしょ。
え、できる?お前がもし世界99だとして。
全部合わせてるんですよねーって言える?
だからサナダのことだよね。
サナダって誰?
結局、サナダ博之みたいに喋らないっていう状態が世界99。
あの映画の?
映画関係ない、映画関係ない。
ドラマの?
喋るからその世界に合わせた喋りをしなきゃいけなくなるわけじゃん。
黙っとくのも世界99。
そう。
なるほどね。でも今俺が聞くわけじゃん、お前に。
何を?
お前って世界99で生きてるよね?って言われたら何て答えるの?
うん。
うんって言うんだ。
で、全部演技してるんだ。
そう。
合わせてるだけなんだ。
いや、違うんよ。
違うんだ。
あいつとは違う。
あいつは合わせないと生きていけないと思って合わせてるんですよね。
うん。
俺は合わせた方が楽だから合わせてるだけ。
おー、なるほど。能動的なんだ。
うん。
で、逆に合わさないよね、意図的に。
あー、合わさないこともしてるわけね。
そうそうそうそう。
でも要はコントロールしてるわけでしょ、人を。
そうやって。
してないしてない。
してないんだ。
うん。
あ、そっか。世界99の特に主人公とか小早川さんは操作してるんだよね。
そうなんだよ。
確かに。
気持ちよくさせてことなきを得るっていうことか。
そう。
それはやっぱり弱い立場の人じゃないとやらないわけよ。
おっと?
女性とかね。
出た。ジェンダー問題なんかよ。
だから女性にそういう人は多いはずなんだよね。
なるほど。
俺らは男で何も考えてなくても生きていけるけど、
女性はいろいろ考えて生きていかないといけないんじゃないのっていうのはこの作者の言いたいことですよ。
すぐ土下座してたよ、主人公。すぐ。
踏まれてたよね、顔。
でも全然へこたれてなかったよ。
だから完全に99に生きてるからできるんだよね。
もっと踏んでくれって言ってたよね。
多分おかしいかな。
かなり面白かったですね。
ジェンダーと社会役割
というわけで、話が長くなっておりますね。
でも男は男ですね。
なんかギリギリだよね、男は男で。
男も自分が被害者だと思ってる人しか出てこないんだよね。
自分が使われてるし、自分だけが頑張ってるみたいな感じ。
働いてるんだよね。
女は楽しやがってみたいな価値観だよね。
憎みすぎなんだよね。
そうなんだよね。
白頭さんのお兄ちゃんなんで、あれだよね、女性は得してるみたいな考え方。
そうそう。
だからもうお互いお互い得してると考えてるんだよね。
そうなんだよね。
もうダメだよね。
あるんじゃない?
あるの?
あるでしょ。
会社ですごいストレスを受けて仕事してる人いっぱいいるじゃん。
で、女は家でパートとかちょっとしてのほほんとしてるわけじゃん。
じゃあ俺は平気で週4とかでやってるのも、ものすごい認まれてる可能性あるってこと?
そう。
めちゃくちゃ危ない世界や。
土下座もあったなし。
え?
まあいいか。
まあとにかく自分がとても大変だと。
そういう場合、何かのせいにしなきゃいけないんですね。
そういうことなんですよ。
それがストレス発散になるわけだもんね。
仲間を作って慰め合ってるってことだよね。
居酒屋に行って。
もしくは3万円のランチを食べて。
お茶碗をひいてあげるだけでご飯をつらしたい。
そういうことをやってスカッとしてるわけよ。
世界3の人たちは一番ストイックよ。
みんなで集まって産業廃棄物を処理して、それで心を保ってるよ。
3が心配です。
3が一番心配だよね。
いや、頑張りすぎだな。どう考えたって。
すごいよね。ちょっと世界3は面白かったね。考えたね。
主人公ってさ、世界3の気持ちになれるんだけど、すぐ忘れるんだよね。勉強したことをすぐ忘れるんだよね。
3になった時は1と2をもう信じられないと思う。
だけど帰ると忘れてるんだよね。
ばっかり見るだろ。
でも小林香ちゃんはそんなことはなさそうだったよ。だからあれは違うと思うんだよね。
積極的系か。なるほどね。
わからんよ。だって出てきてすぐいなくなったから。
まあ、芸が出てきます。重要人物です。
でももう49歳なんでしょ。
こういうのわかんないけど。主人公は49歳。
もしかしたら下手したら10歳ぐらいしたか。
そうだね。若いね。
でも40はいってると思う。
長い物語。
これはね、長さがいいかもしれないと思い始めてるんですよね。
1人の女性の一生を丸々描くみたいな感じだから、無駄に長いぐらいがいいんじゃないかって。
なんか作者さん言ってたけど、筆が止まらなくなったから長くなっちゃったって言ってたね。
だってコンビニ人間なんてコンビニにいるだけで終わったからね。
短かったね、あれは。
じゃあ、そんな感じでね。はい、1時間も喋りました。
ああ、まだ始まってない、ラストフラン。
ラストフラン。1時間遅れですか。
