00:04
スピーカー 1
イグニッション。言葉に無理をさせるラジオ。 えぇー。
さぁ始まりました。 何それ。 言葉に積極的に無理を強いていこうと思ってまして。
言葉を擬人化したってこと?今。 うん、擬人化かな。まあ擬人だよね、一応。
でも擬人とも言えないよね。無理をさせるって別に普通に使えそうじゃん、言葉に対して。
スピーカー 2
機械に無理させることはよくあるね、よく考えたら。 そうそうそう。道具に無理をさせるから。
スピーカー 1
じゃあ道具の一つじゃん、言葉も。 剣で、ね。
スピーカー 2
敵を倒しまくりすぎて壊すとかそういうことよ。 言葉が壊れていっているんですね、じゃあ。
スピーカー 1
いや壊れるまでは行かないですね。 あっそう。
スピーカー 2
意味が変わってしまうみたいなことがあるじゃないですか、言葉って。 あーよくあるね。
スピーカー 1
あれはその無理をさせた結果じゃないですかね。 なるほどね。
で? あ、俺が話を進める回だっけ?
うん、そうよ。 めんどくさいなぁ。
スピーカー 2
俺のメモしたのをどこ行ったかわかんなくなった。 俺が読もうか?
うん、読んで。 抽象認識に関して言葉に無理をさせるのは哲学ってあるんだけど、これをちょっと説明してもらいたい。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。 これはわかるよね? まぁだいたいわかる。
まあ普通に俺らがよくやるじゃん。 新しい言葉を生み出してるじゃん。
三角に関してはどうですか?
三角自体がひとつの無理。 無理。
無理っていうのを正確に言うと、一般常識的な言葉の使用の仕方があるじゃないですか。
三角なら、点が3個ある図形のことだ。 ピラミッドだね。
スピーカー 2
だけど俺らの三角は無理をさせすぎてるよね。 確かに。いろんな意味を乗っけてるね。
スピーカー 1
そう、そういうこと。 ドラゴンみたいな感じ?
ドラゴンもそうだね。ドラゴンなんていないけど、
ドとラとゴとンに無理をさせてるわけよ、あれは。
あっちはどっちかというと下の方で具体認識なのよ、あれは。
スピーカー 2
抽象的ではないドラゴンっていうものを無理やり作ってるってことよ。
03:02
スピーカー 1
絵にかけるしね。
ドラゴンはだいたいお話に出てくるじゃん。 具体認識に関して言葉に無理をさせるのがお話なんですよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
具体って言われても、ちょっとハテナがつくけどね。
まあいいか。 空想の生物だから。
別に空想じゃなくても、普通に物語作るとするじゃん。
例えば半沢直樹みたいなのを作るとすると、
具体的な半沢直樹という人間を作る。
これも具体認識に関して言葉を無理させてるわけ。
スピーカー 2
ああ、なるほど。
スピーカー 1
それに反してさっき言った哲学のほうは、
抽象概念を新しい抽象概念を持っている。
この違いははっきりするよね。
でもなんか聞いた話によると、
君たちはどう生きるかっていう物語がある。
知らんわ。
抽象しか出てこんだしよ。
物語になってない説があるらしいから、俺見たいんだよ。
割と見てない物語の話をするのもバカバカしい。
スピーカー 2
でも例えばそういうことだよね。
ん?
スピーカー 1
まだ話し続ける気なのか?
俺がやめようって言ってるの。
スピーカー 2
一番わかりやすいと思って。
スピーカー 1
なぜ?
抽象認識に関して言葉に無理をさせているのが、
スピーカー 2
君たちはどう生きるか。
スピーカー 1
で、具体認識に関して言葉に無理をさせているのが、
あれなんや。
物の劇名。
スピーカー 2
わかりづらい。
スピーカー 1
見てないし。
俺が知った情報ではただの冒険物だって聞いたよ。
君たちはどう生きるかっていうアニメじゃないらしい。
ただそういうのが出てくるだけで。
スピーカー 2
まあいいや。
スピーカー 1
以上です。見てないし。
話がそれる。
分かりました。
いいか。でももう言いたいことは言ったから。
スピーカー 2
もう一つよ。
スピーカー 1
もう受け付けて。
スピーカー 2
もう一つ。
スピーカー 1
無理をさせてから埋めていくのが科学。この説明は。
あーなるほどね。
これもわかるよね。
スピーカー 2
なんとなくわかるね。
スピーカー 1
例を出すと、
まずSF作家が夢物語を書きます。
抽象的な概念みたいなのをそこに埋め込みます。
それを見た科学者は、作れるんじゃね?って。
06:04
スピーカー 1
今回は科学技術者。科学者じゃない。
スピーカー 2
作れるんじゃね?って形にしていくわけです。
スピーカー 1
たとえば持続300キロで走る乗り物っていうのが空想で出てきた場合、
これを形にしていく。これが科学技術です。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
じゃあもうなんか、言葉ではないね。そこになってくると。
スピーカー 2
現実を無理した言葉に合わせる感じだね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
無理せんでいいんじゃない。いやしたほうが楽しいんですよ。
スピーカー 1
うん。しちゃうしね、明らかに。
することで文明文化が進んできて、いい暮らしができてるわけだから。
そうだね。
するべきなの。無理を。
スピーカー 2
無理をしないのが民って書いてあるよ。
スピーカー 1
うん。民は無理しないというかできないというか。
スピーカー 2
無駄なの。
スピーカー 1
うん。
わかりました。
享受するだけ。無理したやつを。
スピーカー 2
で、固定しようとするのが三角って書いてあるよ。
スピーカー 1
あーそれはちょっと無理やりつけたから。
あるじゃん。概念固定みたいな話を前にしたから。
だからある一定で進めさせないわけ。進めたからね。
そうそうそうそう。安定させたいから、あんまり無理をさせるなよ。
言ってくるわけ。
スピーカー 2
つまり王という言葉は、王であれと。
スピーカー 1
そう、それ。
スピーカー 2
王以外の言葉をつけるなと。
スピーカー 1
あ、意味を。
うん、意味をつけちゃう。
スピーカー 2
頼むから王に無理をさせないでくれと。
スピーカー 1
そういうことよね。
そういうこと。
支出。支出するべきなの。
なるほどね。
だからすぐ怒ったりするんだろうね。
じゃあ固定の反対語が無理なの?
そうだね。
へえー。それまたすごいね。
スピーカー 2
どうしても人は、特に若者は新しい言葉を思いついちゃうもんね。
スピーカー 1
そうなんよ。言葉に無理をさせるのが好きなの。
デフォルトみたいになってるところがあるよね。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
マンジンマンジとか言い出すからね。わけがわからない。
まあいいか。
質問などありますか。
スピーカー 2
正義とは何かっていうのを定義しようとする。
09:05
スピーカー 2
サンデルさんみたいなのがいるじゃん。
スピーカー 1
ああ、いるね。
あれは無理辞なの。
あれも無理辞の一つだよね。
でもサンデルさんは考えてみようって。
考えることに意味があるんだって。
スピーカー 2
でも昔は正義のことなんて考えなくてももう自命の利だったんじゃない?
スピーカー 1
ああ、そうだね。
だから無理をしようって言ってるね。
スピーカー 2
無理をさせようぜって言ってるね。
なるほど。わかりました。
スピーカー 1
そう言ってる人は結構いるよね。
ん?そう言ってる人?
常識がなんだみたいなことを言う人は結構いるじゃないですか。
つまり常識を疑おうってよく言われてるのは、
スピーカー 2
もうちょっと言葉に無理をさせようって言ってるのと同義かな。
スピーカー 1
そうなんね。
へえ、すごいね。
なるほどね。
スピーカー 2
常識は常識だろうって言った人はかなりの固定派ですか。
そうだね。
スピーカー 1
常識は常識だろうをよく聞いたね、昔。
最近はもう聞かんない。
やっぱり、常識は常識だろうは通用しないってことになってきたんだね、きっと。
理屈として。
スピーカー 2
最近のトピックで、「かわいい」っていう単語があるじゃん。
スピーカー 1
かわいい。
スピーカー 2
こいつが結構複雑な要素を含んでる。
スピーカー 1
たぶん。
スピーカー 2
要は上から下のものに言う時に使う、子供に使う単語だとか。
スピーカー 1
あとは、「かわいいは正義だ」とか。
スピーカー 2
あとは、しっかりした大人がかわいいげのあることをした場合に、
かわいいと言った場合にどういう効果があるかとか。
いろいろめんどくさい議論があるんだけど。
スピーカー 1
どこで?
スピーカー 2
まあ、ヌニン界隈だね。
スピーカー 1
あ、ヌニン界隈か。
スピーカー 2
いやいやいや。
俺それ聞いてないか。
でもそこで、「かわいいはもうかわいいだろ!」って言って、
終わりっていう価値観もあるわけじゃん。
スピーカー 1
あるね。
スピーカー 2
それはやっぱり、かわいいを無理事しようとする人たちと、
固定しようとする人たちで争いが起きてるのかなーなんて思ってね。
スピーカー 1
あーなるほど。
でもその場合、「かわいい」っていう意味がねじ曲げられたりはしてないじゃん。
12:05
スピーカー 2
今の会話の中で。
スピーカー 1
かわいいの意味は一緒じゃない。どの例も。
スピーカー 2
でも微妙に違うんだね。
スピーカー 1
微妙に違う?
スピーカー 2
いや、受け取り方によっても変わるわけじゃん。
スピーカー 1
まあそうだけど。
微妙には違うか。
おじさんのかわいいと猫かわいいはだいぶ違うか。
ギャップをかわいいと表現してる可能性はあるよね。
考えようと思えばいくらでも考えて、改変して、無理事はさせられるわけじゃん。
スピーカー 2
形容詞ひとつにとってもさ。
スピーカー 1
そうだね。できるね。
やばいにものすごい意味を持たせることもできるし。
そういうことができる脳みそは日本だけでも1億個あるから、どんどん起こるよね。
スピーカー 2
そうよね。
どんどん起こることを、なんていうのかな。
スピーカー 1
いちいち気にしたらめんどくさいよねって思ってね。
めんどくさいめんどくさい。
1億個あるの。
気にする人もいる。
スピーカー 2
君のかわいいとあなたのかわいいはどう違うんですか?みたいなのを語ってもしょうがなくない?
スピーカー 1
しょうがないね、いちいちね。
スピーカー 2
そういうことがいろいろあって、結局嬉しいと悔しいにまとめりゃいいんじゃないの?っていう案も出てきちゃう。
スピーカー 1
出た。固定派だ。
あー、よくないね。文明を滅ぼす気ですか、あなた。
スピーカー 1
ある意味、無理事いない。
嬉しいと悔しいは固定するけど、それ以外の形容詞には無理に退場していただく行為じゃないですか。
スピーカー 2
これも無理事いのひとつじゃない?
スピーカー 1
そうだね。消していただくのも無理事いではある。
退場していただくっていう。
アパルトヘイトじゃなくて、アンシュビッツですね。
スピーカー 2
そういうことを、言葉を擬人化というか道具として考えると面白いな、みたいな。
スピーカー 1
そうだね。言葉は道具っていうのは割と普通じゃないですか。
普通だね。でもあんまり思ってないよね。心からは思ってないよね。
当たり前すぎてね。
お金は道具よっていうのと似てるよね。
スピーカー 2
思ってないでしょっていうね。
スピーカー 1
確かにお金は道具と思ってない人多いよ。
思ってないっていうか、すべてなんよね。
スピーカー 2
そろそろいいかな。
スピーカー 1
うん。だいたいいいでしょ。
15:00
スピーカー 2
今回のまとめは、言葉は道具であるということが、
本当に思い込めば、無理事いさせている可能性に思い至れるってことでいいですか。
スピーカー 1
そうだね。
これをこういう考え方をすると、いろいろまとめられることがあるというのは言いたかったんですけど。
スピーカー 2
あります。
で、言葉に支配されるっていう考えはなくなっちゃうよね、こうなってくると。
スピーカー 1
だって道具なんだよ。
金と一緒よ。金に支配されてるような感じの道具みたいなね。
支配はされてるでしょ。
言語の檻からは出られないっていう意味だよね。
うーん、そうだね。
でも金なんかよりよっぽど支配力が少ないなって感じだけど。
確かにね。
何とでもできるみたいなイメージが掴んできたね。
もう消し去ることもできるよね。
その人が思った瞬間に。
あ、俺その単語使わないんでっつって。すいませんっつって。
生きていけんよ、社会。
でも割とそういうのが増えてきてんじゃないな、今多様性の時代で。
そうかもしれないね。
スピーカー 2
まあいいや。じゃあそんな感じですね。
スピーカー 1
はい、では。