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EP2-28 ヒダル神(Hidarukami = God of hunger)
2025-08-09 10:53

EP2-28 ヒダル神(Hidarukami = God of hunger)

妖怪古伝 第二シーズン 2-28回目の放送 今日の妖怪は「ヒダル神」 今回のオリジナルストーリーは、三人の子供が山の頂上を目指し登っていくと急にお腹が空いて....ぜひお聞きください。 また番組へのご感想やご意見は Twitter @youkaikoden かメール youkaikoden@gmail.com でお待ちしております。またnote 妖怪古伝では過去のシナリオを公開していますぜひご覧ください。*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」「効果音ラボ」様の音源を 使用させていただいています。

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サマリー

ヒダル神は、山道を歩く人に突然の空腹や疲労、しびれをもたらす悪霊として語られ、食べ物や手のひらに「米」の字を書く対処法が紹介される。和歌山県の村の子どもたち三人は、とんがり山の頂上まで競争するが、食べ物を持たなかった二人が途中で激しい空腹に襲われる。三人はヒダル神の仕業を疑い、おにぎりや「米」の字のまじないを試す。最後は競争をやめて協力し、無事に登頂と下山を果たす。

ヒダル神の由来と対処法
お前さん、ひょっとして妖怪古典を探しておるのか?それならばわしが入り口まで案内してやろう。妖怪古典。このポッドキャストは毎回この館の主人が勝手に作った妖怪の。誰も聞いたことのないオリジナルストーリーが聞ける番組じゃさあ、着いたぞ。この扉の向こうじゃ気をつけてな。
ヒダル神。ヒダル神は、人間に空腹感をもたらすつきものの1種。山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類を言う。これに取りつかれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を訴え、手足がしびれたり、体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどい時にはそのまま死んでしまうこともあるという。
かの徳川家康も本能寺の変の際に峠を通った時に左神に襲われたことがあると言われている。取りつかれた時の対処法としては、何か食べ物を一口でも口にする、手のひらに指で米の字を書いて口に入れるといったものがある。また、地方によっては道端に生えている草を口にする。食べ物を近くの藪に捨てる。身に着けている衣服などを後ろに投げ捨てるといった方法もある。
三人の子ども、とんがり山へ
ここは、和歌山県のとある。村こ。
の村の子どもたち3人が近くの山。子どもたちがとんがり山と呼んでいる山に誰が一番早く登りきれるか。競争しようという話をしていた。いいか。とんがり山は目の前にあるから、あっという間に登れるように感じるかもしれないけど、実はかなり高いんだ。だから途中で少し休憩をとって登った方がいい。ちゃんと何か食べ物を持ってきた方がいいぞ。わかったか、杉作武雄小吉、また大正気取りかよ。
お前、そんなこと言って俺たちが休んでいるうちに先に登っちゃおうって魂胆だな。そうだ、そうだ、オラたちが持ってきたおにぎり横取りするつもりだな。欲張り竹を溜まってろ。よし、そんなことを言うなら、途中休憩中は絶対に誰も先に出発しないって約束にしよう。それなら文句ないだろう。おお。それならいいだろう。それじゃ明日、山のふもとのお地蔵様の前に朝集合だよし、いいだろう。だけどほら、寝坊しそうだから明日誰か呼びに来て頼んだぞ。武雄次の日の朝、3人は約束通りお地蔵様前に集まった。
さあ、いよいよとんがり山に向けて出発だ。3人が山道をどんどん登って行き、お日様がもう真上を通り過ぎた頃、3人は休憩を取ることにして、大きな杉の木の下に座った。いや、とんがり山のてっぺんは思ったより遠かったな。少し休憩して食べ物を取ろう。うん。どうした?2人とも青い顔をして何も食べ物持ってこなかったのか。あんなにおいらが言ったのに。いや、迷ったんだよ。持ってくるべきか、持ってこない方がいいか。でも早く登るためには荷物になるから持ってこない方を選んだんだけど、俺、腹減っちまったんだよ。目が回るんだ。
空腹とヒダル神のまじない
おらも腹減った。おらはちゃんとおにぎり作ってもらったんだよ。でも今朝寝坊しちゃって約束に遅れそうだから朝ごはん食べなかったんだよ。そしたらお地蔵様に来る前にお腹すいちゃっておにぎり全部食べちゃったんだよ。だから腹減った。やっぱりそうか。昔からとんがり山には左神って話があって、左神に取り憑かれるとふらふらして気を失ってしまうって言うんだ。でもきっとそれは腹が減りすぎて、目が回って力が出なくなってしまうだけなんだ。西洋の本に書いてあったハンガーノックってやつだ。でも安心しろ。そう思っておにぎり多めに持ってきたんだ。お前らにも一個ずつあげるから。
それを食べて山のてっぺんまで頑張ろう。ありがとう。こうして3人はおにぎりを食べて少し休憩をとると、また山のてっぺんに向けて歩き出した。一時間ほど経ったであろうか、さっきおにぎりを食べたのに、3人ともお腹が減ってきてしまった。小吉杉作、ほら、またお腹減ってきちまったよ。確かにおかしい。さっき食べたばかりなのに、どうしてだろう。まさか本当に左髪に取りつかれたのか?だったらいいか?2人とも左髪のおまじないだ。手に込めって書いて飲み込むんだ。そうすれば左髪がいなくなるって言ってた。
よし、じゃあやってみよう。米本当だ。体が軽くなったぞ。武雄もやってみろ。じゃあじゃあ、じゃあ、おいらもうんああん、ダメだ。何も変わらない。助けておくれよ武雄もう1回やってみろ。待て、待て待て。お前、米じゃなくて亀って書いてるだろう?それじゃ効くわけないだろう。だって米って字わからなかったから、亀でもいいかと思ってダメに決まってるだろう。米はこう書くんだよ。だいたいなんで亀が書けて米が書けないんだよはい、じゃあ米あー。ん?
協力して登頂する三人
本当だ。お腹減ったのが収まった。よかった。待て、食事がおかしい。どうした食事?顔色がどんどん青くなっているぞ。ほら、おまじないのこうめさあ、飲めえ聞かないのかよ。杉作ありがとう。どうやらさっき火垂神なんていないって言っちまったから。怒っておいらにたくさん取り付いたんだよ。ああ、もうダメだ。おいらに任せてええと、うんって書いてと。はい、小吉飲んでああんおお、体が軽くなった。左髪が出て行ってくれたみたいだ。武雄ありがとう。
どうやったんだいへへへへ。米だといくらでも食っちまうからな。毒って書いたのを飲み込めば出ていくんじゃないかと思ってね。へへへへへ。お前、やっぱり米はかけなくても毒って難しい漢字は書けるんだな。いずれにしても武雄のお手柄だ。はははは。こうして3人は競争をやめ、協力してとんがり山のてっぺんまで登り切り、無事麓まで降りてこられた。めでたしめでたし。
番組案内
おかえり、どうじゃった。今回の妖怪話は。もし気に入ってくれたなら、またここに聞きに来ておくれ。そしてフォローしてくれると嬉しいの。それと妖怪古典へのご意見、ご感想はこの番組の概要欄を見ておくれ。また新しい話は。毎週土曜日の午後5時に公開されるらしいから、楽しみに待っていておくれ。そう。そう、妖怪古典の話はノートでも読めるようになっているらしいぞ。よかったらそちらも覗いてみてくれ。それではまた来週の黄昏時、大間が時にまた会おうぞ。
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