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EP28 枕返し(Makurakaesi=Return pillow monster)
2022-12-31 10:51

EP28 枕返し(Makurakaesi=Return pillow monster)

妖怪古伝28回目の放送

今日の妖怪は「枕返し」

今回のオリジナルストリーは様々な夢を見た小説家と妖怪のやり取り、そして小説家の願いとは...... 最後にちょっとした仕掛けもございます。

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*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」様の音源を

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サマリー

妖怪「枕返し」の伝承として、夜中に枕をひっくり返したり頭と足の向きを変えたりする存在の特徴が紹介される。夢と魂、枕の関係について、武田明と宮田昇の説も語られる。創作物語では、小説家の龍之介が船の遭難、合戦、本能寺の変など、前世を思わせる夢を繰り返し見る。龍之介は夢を操る妖怪・枕返しの神駄に、創作のヒントを得るためさらに未知の夢を見せてほしいと頼み、夢と現実の境界が揺らぐ結末を迎える。

妖怪・枕返しの伝承と意味
ひょっとして、妖怪古伝をお探しですか?いやね、私もこれからそこへ行くところなんですよ。
よかったら、ご一緒しましょう。江戸の時代から庶民に怖がられながらも愛され続けてきた妖怪。
このポッドキャストは、そんな妖怪を毎回一つ取り上げて紹介し、
ここのオーナー自らが勝手に作ったバカバカしい妖怪の物語が聞ける。
それがこの妖怪古伝なんです。
さあ、着きました。私が扉をお開けしましょう。
枕返し
枕返しとは、日本の妖怪で夜中に枕元にやってきて、枕をひっくり返す、または頭と足の向きを変えるとされている。
具体的な話は、江戸時代近代以降に多く見られ、その姿は子供、坊主であるとも言われるが、明確な外見は伝わっていない。
東北地方では、枕返しは座敷笑しのいたずらとされることが多い。
枕を返される他にも、寝ている人が体を押し付けられたり、畳を持ち上げられたりし、辺りには小さな足跡が残っていたという。
栃木県大田原市の大雄寺には、幽霊を描いた枕返しの幽霊と呼ばれる掛け軸があり、これを掛けて寝ると、翌朝には枕の位置が変わっていると言われる。
枕を返す意味としては、夢を見ている間は魂が肉体から抜けてており、その間に枕を返すと魂が肉体に戻ることができないという信仰が古くから日本人の間にあった。
民族学者武田明は、枕には人間の生き量が込められており、枕を返すことは寝ている人間を死に近づけることを意味すると述べている。
また別の民族学者宮田昇は、かつて日本では夢を見ることは一種の別世界へ行く手段と考えられており、そのために枕は別世界へ移動するための特別な道具、いわば異次元を交差する境界とみなされており、
眠っている間に枕をひっくり返されるという枕返しは、すべての秩序が逆転する異常な状態になっていることを表していると述べている。
龍之介が見る前世の夢
剣刀師 大陸に向かう剣刀師船は暴風にさらされ、高波に飲み込まれそうだった。私はもう船にしがみつくだけで精一杯だった。
剣刀師 大陸に向かう剣刀師船は暴風にさらされ、高波に飲み込まれそうだ。私はもう船にしがみつくだけで精一杯だ。
剣刀師 大陸に向かう剣刀師船は暴風にさらされ、高波に飲み込まれそうだ。私はもう船にしがみつくだけで精一杯だ。
船は転覆した。
夢か!現実みたいな夢だった。
原兵営合戦 一面、赤い旗が空を覆っていた。私は市の谷の中で、杯を交わしていた。
若、やっと発陣ですな。
大丈夫ですよ。我々の方が兵の数は勝ってますし。
敵の先陣を切っている、源義恒とかっていう奴ら、東北の田舎侍だって言うしね。万が一にも我々が負けることなどないですよ。
まあ、一杯飲みましょう。
そう言っていると、背後の壁から声がした。
鹿が下れるならば、馬が降りられぬわけはない。
その声とともに、源氏の荒武者たちが壁から現れた。
もう兵家の陣営は大混乱だ。
その時、どこからともなく飛んできた矢が、私の胸を貫いた。
私は薄れゆく意識の中、地面に倒れた。
また夢か。なんてリアルな夢なんだ。
本能寺の編
松明に照らされた京都の寺に私はいた。
我が主、信長様の宿に定められたのは、本能寺。
お供の兵は少ないながらも、信長様に逆らう者など、もう京の都にはいない。
いよいよ殿の掲げた天下統一はもうすぐだな。
秀吉様が高松城を攻め落とせばもう、この日の下は殿のものになったも同然じゃ。
さあさあ、お前さんもまいわいと行こう。飲め飲め。
すると門の前から聞き覚えのある男の声が聞こえた。
敵は本能寺にあり。
その声の後、たくさんの飛夜が、寺のいたるところに飛んできた。
な、なんてこった。あの声は光秀様。
確か光秀様は秀吉様の援軍に向かったはずなのに、なんでここに。
走行している間に、寺の門は破られ、鎧武者たちがなだれ込んできた。
私も必死に戦ったが、他勢に武勢、体中刀傷を負いながら、火の中に飛び込んだ。
お逃げください。
枕返しの神駄との出会い
頭や夢か。なんなんだ。毎晩、毎晩。
あ。
あ。
お前は誰だ。というか、なんだ。
見つかってしまったか。
人に名を聞くなら、まず自分から名乗れ。
私は龍之介。知がない小説家だ。
わしは神駄だ。
昔の者たちは妖怪枕返しと呼んでいたがな。
わしは夢の中に生き、夢を操る妖怪。
見つかったからには、もうここにはいられない。
わしは猿。あばよ。
待て、神駄だ。
頼みがある。もう少し私に、いろいろな夢を見せてくれないか。
いいアイデアが浮かばないんだ。
夢の中に何かヒントがある気がするんだ。
頼む。
いいだろう。
ならばお前に、人知を超えたいろんな夢を見せてやる。
今までお前に見せたのは、お前の前世の夢だが、
夢と現実の境界
この先はお前の見たことのない世界だ。
耐えられるかな。
望むところだ。作品のためなら、鬼にだってなってやる。
よし。
ならば横になって、この枕に頭をのせろ。
わしが望む世界を見せてやろう。
ただし、覚悟しろ。
戻ってきた時は、果たしてどの世界が、
本当にお前が生きている世界か、分からなくなっているかもしれないぞ。
それでよいなら、さあ、この枕に横になれ。
お話を聞いているお前さんは、今、夢の中かい?
それとも現実の世界かい?
それがはっきり証明できるかな?
番組案内と年末の挨拶
いかがでしたか?今日の妖怪話は。
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新しいお話は、毎週土曜日午後5時に公開になるらしいですよ。
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2023年も、あなたにとって良い年になりますよう、
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