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2025-12-19 17:08

2025/10/31 熊による人的被害が拡大

今週のフカボリは熊による人的被害について。熊に襲わた人数は過去最多で、今もその被害は続いています。そしてその被害のほとんどが人間の生活圏内で起きているとのこと。北海道大学大学院獣医学研究院 野生動物学教室の教授で 北海道大学総合博物館館長の坪田敏男さんに聞いた。







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サマリー

熊による人的被害が深刻化しており、秋田県では自衛隊の派遣が決定されています。今年の熊被害による死者数は過去最多となっており、専門家は食糧不足が原因で熊が人里に降りてきていると説明しています。熊による人的被害が拡大している現状について、環境の変化や餌不足が影響していると考えられています。専門家は、クマとの遭遇時の行動や対策についても言及しています。

熊被害の深刻化
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今夜だけ超ウカレディオ3夜目
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そして、公開収録の模様は動画でも配信予定です。
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わあ、私も行きたい!
お楽しみに!
今週のフカボリ
今週の注目の出来事を振り返り、本音でフカボる今週のフカボリ
熊による被害の深刻化を受けまして、
政府は関係省庁の連絡会議を閣僚会議に格上げしました。
今年度の熊被害による死者が11人上っていまして、過去最多。
木原実官房長官は29日の記者会見で、
国民の安心・安全を脅かす深刻な事態と話しております。
そして政府は熊対策防衛省による人的被害が深刻な秋田県に
自衛隊の部隊を派遣する方針を固めているんですね。
食糧不足の影響
武器を傾向するかどうかは決まっていないということなんですけど、
熊を殺傷するということは想定していないんですね。
両友会が駆除した個体の輸送など広報支援をするということなんですけど、
秋田は熊の街疲弊というような見出しも毎日新聞に出ておりまして、
自衛隊派遣を歓迎するというような記事も出ておりますよ。
本当にね、山合いの温泉の旅館でお風呂掃除をしていた人が
突然行方不明になって捜索したら、
その熊によって命を落としていたというのも本当に驚きでして。
おとついね、今うちの激団員が北陸の方を人員で公園で待ってるんですけど、
新潟の五千市のホテルに泊まってて、
全国ネットのニュースで、
北陸の五千市に熊が出たとかって言うから、
大丈夫って軽い気持ちで連絡したら、
はい、泊まってたホテルの裏でしたとかっていう。
個人的にもね、そういう距離になってるなって感じました。
命を落とす、怪我をするというのは、
これはね、今年4月から9月の死者数、死傷者数、
そこうちでは日熊で4人、月の輪ぐまで104人の死傷者が出てるということなんですよね。
全国九州には熊はいないということになっておりますが、
これ移り住んでくる可能性なんかもあるんじゃないか。
本当はいるんじゃないかなんて思ったりするんですけど。
思いますよね、今ね。
今年の異常な熊被害の原因は何なのか、この方に伺ってみましょう。
北海道大学大学院獣医学研究院野生動物学教室の教授で、
北海道大学総合博物館館長の坪田俊夫さんとズームがつながっています。
坪田さん、こんにちは。
こんにちは。
よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
まず、どうして今年に入ってこんなに熊被害が多いんでしょうか。
そうですね、いくつかの原因はあるんですけども、
一番大きな要因は山の中の熊の餌が足りてないということですね。
じゃあ、餌を求めて人里に降りてきているということですか。
そうですね、それが一番大きな原因で、
特にこの10月、11月っていうのは、熊が冬眠する前にたくさんの餌を食べないといけない時期なんですね。
そういう時期に餌が足りないとなると、彼らも必死になって餌を求めて歩き回る。
その中で人里に出てきてしまうということが一番多いと思います。
駆除の必要性
なんで餌が足りなくなったんですか。
これはですね、彼らはこの時期の一番の主食というか、好きな食べ物はどんぐりなんですね。
ブナだとか、ミズナラだとか、クルミだとか、クリとか、そういった果実類が彼らにとっては一番大事な食べ物なんですけども、
これは植物ですので、植物が持っているサイクルっていうのがあって、年によってなったりならなかったりするわけですね。
たまたま今年は多分いろんな果実類の成りが同時に悪いんだと思います。
そうですか。
とにかく食べ物がないから人がいるのにやってきたということですけど、
一部の方のお話だと、人を襲って人を食べてそれを覚えたクマが食べるために襲っているんじゃないかという話もあるようですが、
それ先生どうお考えですか。
北海道で今年のお二人の方が亡くなっているのは間違いなく捕食目的でクマが襲った例なんですね。
これは北海道に1万頭以上のヒグマがいて、しかももう本当に10年に1回起こるか起こらないかというぐらいの稀なケースなので、
ツキノアグマもヒグマも人を餌とみなして捕食目的で襲うというケースはほとんどないと言っていいと思います。
しかしゼロではないので可能性としてはあるのですが、滅多にはないと思っていただいて結構です。
じゃあ捕食目的でなくて人を襲うというのはどうしてなんですか。
一番多いのは人里に出てきた時に何か餌を探している間にたまたま人とばったり出会ってしまって、彼らもびっくりして襲ってしまうというケースですね。
あとは多分彼らの野生動物が持っている本能だと思うんですけども、畑仕事をしていたりあるいは農作業をしていて、
しゃがんで何かやっていると何か獲物だというふうに勘違いして人を襲うということもどうやらあると思います。
この今自衛隊の養成やガバメントハンターについてどう思われますか。
自衛隊の方が直接クマを撃つことはできないし、技術的にも難しいと思うんですけども、
先ほど新聞で報道されていることを紹介されていましたけども、広報支援、クマを撃った後の運搬だとか、
あるいはハンターを手助けするようなそういう支援は必要だと思います。
人の手はいくらあっても足りないぐらいだと思いますので、そういう点で手助けしていただけるというのはありがたいことだと思いますね。
ハンター不足というような面はないんですか。領友会などの活動で十分補えているんでしょうか。
そうですね。20年30年前に比べるとハンターの数は減ってますし、高齢化も進んでますので、
十分化というとおそらく少しずつ足りなくなってきていると思います。
この10年20年先はクマを撃てるハンターがほとんどいなくなってしまうというのを一番恐れていますね。
クマを駆除するということ、ハンターを使って撃ってしまうということは必要なんですかね。
やはり最終手段として、例えば人里に出てきてしまって人を襲っているとか、そういうクマは元に戻すことはほとんど無理ですので、もうそうなってしまったら駆除するしかないですね。
元に戻すのは無理というのはどういうことなんですか。
例えばですけども、人を襲ってその人の肉を食べてしまった、そういうクマはもうその人の肉の味を覚えてますし、襲うと食べれるというふうに学習しますので、
彼らの行動がかなり通常よりは変容した行動になりますので、そういうクマは間違いなく駆除しないとダメですね。
例えば人を襲ってしまって人の味を覚えるクマは、自分だけがその味を知っているんですか。それを誰か他のクマにおいしい方ということを共有したりすることって、クマはそんな能力はあるんですかね。
親子の関係ではありますね。特に1年から1年半ぐらい母親と子どもは一緒に生活をするんですね。
その中で子グマは母親からいろんなことを教わって生きる術を教わっていくわけですね。
その中で人を襲えばこういういいことがある、おいしいものが食べれるよっていうことを教えられると子グマも同じことをします。
だけど他のクマに伝わるっていうことはほとんどないと思います。
クマ自体の知能というのは動物としての知能は高い方なんですか。
きちんと科学的に証明されたデータはないんですけども、我々クマの研究をやっていてよく思うのはクマの知能は高いなと思います。
学習能力が非常に高い。特に食べ物に対する執着心っていうんですかね。固執する能力がものすごい高いものがあるなというふうには思っています。
九州のラジオ局ですので一番聞きたいのは、今九州にはクマがいないとされていますが、本当に今のうちにクマはいないんですか。
まずいないと思っていいと思います。九州で最後に月の悪魔が撃たれたのが1940年代なんですね。
一応50年代にも1回目撃例があったんですけども、それを考えてももう50年以上目撃例はありませんので、今九州には月の悪魔はいないと言っていいと思います。
ただ山口はいるでしょ。山口から九州まで泳いでくるとかってことはないですかね。
可能性としてはゼロではないですけども、ほとんど不可能だと思います。
九州にいない理由というのは何だったんですか。
もともとはいたんですね。1940年代まではいて、普通に生活していたと思います。
一つはやっぱり人の影響だと思います。かなり月の悪魔をハンティングで取ったんだと思いますね。
熊の生息環境と餌不足
もう一つは彼らの生息環境がどちらかというとあまり好ましくないというか、そんなにたくさんの月の悪魔を収容できるような環境ではなかったんじゃないかなとは見ています。
森が少ないとかそういうことですか。
そうですね。熊っていうのは先ほど言ったようにどんぐりが大好きで、特に水奈良とかブナっていう木のどんぐりが大好きなんですね。
だけども九州には少ないんですね。
いわゆる少葉樹林っていうのが多いものですから、今言った落葉紅葉樹林になるどんぐりっていうのは非常に少ないので、そういう餌環境がやっぱり影響したんじゃないかなとは思いますね。
今年これだけ人里に出ているのは食べ物がないと不作であるということは一時的なものだと考えられますか。
あるいは今後こういう事態が続いた場合に、人間がそういう食事をして何十年もかかるという側面もあると思いますが、餌に類するものを山の中に置いておくとか、何か対策として考えられることってないんでしょうか。
そうですね。年によっては法境ってのがあります。去年はすごいなりの良い年だったんですね。だからクマはほとんど出没しなかったです。そういう年がありますので、また来年良い年になるかもしれないですね。
ただ全体的に言うとクマの数が増えて、彼らの分布域が今拡大していますので、かつて以前に比べるとクマが人里に出没しやすい環境にはなってきているので、傾向としては出没数は増える傾向にはあると思います。
昔はなぜかは知らないですけど、私たちでもクマに会った場合は死んだふりをしたらいいとかって言われていた気がするんですけど、実際に今クマに会った時には私たちはどういう対策をしたらいいんですか。
そうですね。なるべくクマに会わないようにしていただきたい。万が一会った時にはまずは落ち着いて行動するということですよね。クマの方も先ほど言ったような稀なケースを除けば、クマの方も人を怖がっていますので、
クマと人の距離がある程度確保できれば、クマの方で逃げてくれますので、そうやって少しずつ後ずさりするとか、走って逃げないということはまず大事ですね。なので落ち着いてクマの行動を見ながら少しずつクマとの距離をですね、保っていくっていうのが基本だと思います。
つぼたさんはこの長年クマを研究されていると思いますけれども、なぜその研究をしようと思われたのか、そしてつぼたさんの目からは、今怖いものだというようなニュースを見て警戒もしているわけなんですが、どんな存在ですか。かわいいのか、興味深いのか、どんな印象ですか。
そうですね。私は北海道大学に学生の時に入学して、すぐに北大の中にあるサークルみたいな学生団体の一つで、北大ヒグマ研究グループというのがあるんですね。フィールドワークをしたり、山を歩いたりして、クマを探しに行くんですけども、それがクマと関わった最初でした。
以来も45年以上クマのことを研究しているんですけども、クマは確かにある面ちょっと怖い存在ではあります。何かやっぱりこちらの行動が間違ったり、あるいは偶然出くわしたりとか、中には先ほど言ったように異常な行動をとるクマもいますから、当然山の中ではかなり慎重に我々も行動するんですけども、
基本的にはクマという動物は非常に臆病で慎重な動物で、頭もいいですし、生態的に非常に魅力のある動物なので、私は研究をしていて非常に面白いですし、そういう対象には今なっています。
わかりました。ありがとうございました。
はい、どうも。
ありがとうございました。
はい。
北海道大学大学院獣医学研究院野生動物学教室の教授で、北海道大学総合博物館の館長、坪田俊夫さんにお話を伺いました。
クマとの最初の出会いは、私はやっぱりアソクマ牧場なので、どちらかというと、かわいい存在として出会ってしまっているんですけど、やっぱり今この日本中で起きている出来事を考えると、これはやはり今乗り出している対策をしっかりやってもらうしかないということですよね。
ただその表裏、例えば放射能の年と全然取れない年と、それによると、一つは来年もし水ならとかそういったものが取れれば、今年ほどは出ないかもしれないですよね。
でも今度その次の年のこととかも考えていくと、やっぱり一定のこれまでと違う対策っていうのを取っていかなきゃいけないんでしょうね。
深堀への感想もお待ちしています。
yo!rkbr.jp、yo!rkbr.jp、ファックスは092-844-8844、092-844-8844まで送ってください。深堀はポッドキャストでも聞けるようになっています。
ぜひ、夜直し堂今週の深堀で検索して、ポッドキャストでもお楽しみください。
今週の深堀でした。
そして公開収録の模様は動画でも配信予定です。
詳しくは公式サイトやSNSをチェックしてください。来場者プレゼントも準備して待ってますよ。
わー!私も行きたい!
お楽しみに!
17:08

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