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2024-06-09 34:11

YCAM ぐるぐるラジオ Season3 #1

Season3の第1回目となる今回は、「世界の台所探検家」である 岡根谷実里さんをゲストにお招きして、「世界の台所探検家ってどんな仕事?」「どんなキッカケではじめたの?」などなど、岡根谷さんのユニークな経歴についてたっぷりお話を伺いました。

サマリー

YCAMぐるぐるラジオ Season3では、YCAMのスタッフがナビゲーターとなり、様々な問いを立てたり、悩みを相談したりする内容を発信しています。このエピソードでは、世界の台所探検家のお金谷美里さんがゲストとして登場し、世界の台所探検家の仕事やその経歴について話題になります。クックパッドの仕事に関わるきっかけとして、高所の国際開発やインフラ建設に携わっていた際、現地の人々が食事を通じて笑顔を作ることができると感じ、料理の力で世の中を良くしたいと思い、クックパッドに入社しました。クックパットの創業者である吉澤さんが、料理を通じて世界を探求する姿勢について語っています。ネットコミュニティの盛り上がりから、おいしい食べ物や料理についての話まで、さまざまな話題が取り上げられています。

YCAMぐるぐるラジオ Season3の始まり
YCAMぐるぐるラジオ Season3、2024年5月19日日曜日、山口情報芸術センターYCAMからお届けしております。
現場にいるのは、YCAM教育普及担当の、こんのけいなと、山岡大一です。よろしくお願いします。
このラジオでは、YCAMのスタッフがナビゲーターとなり、YCAMに訪れる様々なクリエイターをゲストに迎え、一緒にテクノロジーのこと、アートのこと、生活のことなど、様々な問いを立てたり、悩みを相談したり、そんな頭をぐるぐる動かしている様子を発信しています。
久しぶりの公開収録。なんかこの読みもドキドキしちゃった。
すごいね。いつも思うけど。
何が?
いや、なんか噛まないよね。
噛みますよ。噛むときは全然噛みますよ。
さっきでも練習の時にシャンかいって言ってた。
全然、そんな人間です。でもそんな人間も、Season3までラジオ続けてこれましたよ。
奇跡だね。
本当にありがとうございます。
初めて何年なんだっけ?
2022年の、それこそ4月か5月かに始めたので、丸々2年経過して。
すごい。3年目突入ってこと?
3年目突入です。
こんなに続くと思えなかったかもしれない。
そうだね。
一番最初、ラジオってどうやってやるんだろうって言って、みんなでドキドキしながらこの機材のことを取り囲んだ日のことをまだ覚えてるんだけど。
世界の台所探検家のお金谷美里さんの仕事
カッチコチカッチだったよね、最初って。
そうだね。最初は公開収録じゃなくて、一回録音してそれをお届けするって形だったんだけど、前半使えなかったからね。
そうなんだ。
みんな体がピキピキで、声もピキピキしてたから。
でもだんだん慣れてきてね、Season3。
今年もぐるぐるラジオ継続が決定しましたので、今後も聴いていただければななんて思っております。
そしてSeason2に引き続き、YouTubeで公開収録の様子を配信しております。
ちょっと見てくださってる方がいるかな?
なんか5人くらいいるっぽい。
って弁当でやらせていただいております。
YouTubeの配信はYCAMのウェブサイトの方にもすごいトップページからすぐアクセスしていただけるようになってたりするので、ぜひそちらからもご覧ください。
また本日収録される内容はデジタル配信サービスSpotifyで、ポッドキャストの形式でも順次公開予定です。
これまでの回、だからSeason1、Season2と。
たくさん。結構ね、30回以上。
すごい。え、はず。
Season1のだからカチコチカチのやつが聞けちゃうってことだよね。
全然聞けちゃうってことだね。
もうほんと全ての回が無料で聞いていただくことができますし、Spotifyの方だけで、こうやって公開収録の形じゃなくてSpotifyの方だけでやってるコンテンツ。
放課後ぐるぐるラジオっていうのも何回か公開しておりますので、そちらも聞いていただくことできます。
詳しくはお使いのインターネットブラウザで、わいかのぐるぐるラジオと検索してみてください。
よろしくお願いします。
それでは早速、本日のゲストをご紹介したいと思います。
本日はゲストとして、世界の台所探検家、お金谷美里さんにオンラインからご参加いただいております。
お金谷さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
それでは今日のお品書きをゲストのお金谷さんと一緒に見ていければなというふうに思います。
本日のお品書き、まずはゲストインタビュー。
YCAMや山口にまつわる様々な方をゲストにお招きして、普段の活動やその裏側を教えていただくようなコーナーとなっております。
YCAMでは2021年から2023年、去年までにかけて、食と倫理リサーチプロジェクトと題して、食をキーワードに政治、経済、科学について考えるためのプロジェクトを行ってきました。
現在はその取り組みを一旦終わったので、その取り組みをまとめるためのアーカイブ資料などを作成しておりまして、
今回はその資料に寄稿者としてご参加いただいている世界の台所探検家のお金谷さんに、世界の台所探検家ってどんなお仕事か、これもたくさん聞かれてると思うんですけど、
でも私たちもぜひ知りないのでそういうこととか、どういうきっかけでそういうお仕事を始められたのかということなど、お話を伺っていければなと思います。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
ありがとうございます。その後はそのままゲストのお金谷さんには引き続き残っていただいて、ぐるぐる相談室に行きたいと思います。
YCAMぐるぐるラジオあてに届いた疑問・質問・お悩みをみんなでシェアして、みんなで一緒に考えてみるコーナーです。
今回ゲストのお金谷さんと一緒に、過去のゲスト、出演者の方から寄せられたお悩みを中心にぐるぐるお話ししていければなと思っておりますので、皆さんも一緒にぐるぐるしていただければと思います。
よろしくお願いします。
はい。
早速ね、お話聞きたいなと思うので、最初のコーナーに行きたいと思います。
今日のコーナー呼び込みは山岡さんにお願い致します。
これ多分お金谷さんには聞こえないと思うんだけど、エコーがかかります。
すみません、システム上お金谷さんには聞こえないんですけど、それでは最初のコーナーです。
ゲストインタビュー。
ありがとうございます。
まず簡単に私の方からお金谷さんのプロフィールをご紹介させていただければと思います。
お金谷美里さん、世界の台所探検家。
1989年長野県生まれ、東京大学大学院工学系研究科修士終了後、クックパッド株式会社に勤務し、その後独立されています。
世界各地の家庭の台所を訪れて一緒に料理をし、料理を通じて見える暮らしや社会の様子を発信されています。
講演、執筆、研究のほか、全国の小中高校への出張授業も実施されており、京都芸術大学非常勤講師、立命館大学BKC社系研究機構客員協力研究員、
大阪大学感染症総合教育研究拠点連携研究員なども勤められています。
生麦、生米、生卵。
料理を通じて見える世界のさまざまな側面
たくさんやってるなってことが伝わると思うんですけど、そして近所に世界の食卓から社会が見えるがございます。
改めてよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本当に独特の経歴なんですよね。
私もまずプロフィールをもらって思ったんですけど、
まず本当にお仕事の話の前に話しちゃうと、東京大学大学院工学系研究科終了後にクックパッドに入社っていうのも、
え、どういうこと?っていうふうに最初は思っていて。
自分で聞いててもうんってなりますよね。
自分で聞いててもうんってなる。
あと普通国土交通省とか、フィンセスコンサルタントとかがあるんですけど。
やっぱりどうしてもちょっとお話、このプロフィールだけ見ると、じゃあこの後この人は大きいものを作る。
それこそ橋とか。
道とかね。
道とかそういうものを作るお仕事に就くんだろうなと思ったらクックパッドみたいなこととかあったりとか、その後さらに独立されて。
ちなみにこの世界の台所探検科って、たくさん人がいるお仕事ではないですよね?
多分私だけだと思います。
ちょっとさっきね、あの最初の挨拶みたいなところでも言っちゃったんですけど、多分本当に100万回聞かれてると思うんですけど、やっぱ聞きたいのが、世界の台所探検科ってどんなお仕事なんですか?
世界各地の普通の家庭を訪れて、滞在させてもらいながら毎日の料理を一緒にさせてもらうんですね。
日常の料理って本当に面白くて、その国の土地とか歴史もそうだけど、政治だったりとか、現代の社会関係だったりとか、あるいは特に時には国際関係とか、環境問題とか、そういった今の世の中で起こってることも全部写されていて、なので職を通して世界を見る、職を通して世界を伝えるっていうことをやってます。
日本で本を書いたりもそうですし、学校で授業したりとか、あと探求授業のお手伝いをさせてもらうこともあるんですけど、職を入り口にして世界のことを知るっていうのをやってますね。
それって凄い処方的な質問なんですけど、ご飯作ってるだけでそういうのってわかるんですか?
一緒にご飯作るだけ?
確かに。
隣で一緒に肉じゃが作ろうって言って、政治とかの話に突然ならないような気もしちゃうんですけど。
確かに。
その中での自分の違和感とか、一緒に料理する人のポロッと出てきた言葉とかが入り口になることがあって、
例えばメキシコに行ってた時は、ずんどう一杯の豚の頭とコーンを煮たスープみたいなの作ったんですけど、
それ自体も面白いんだけど、最後にトッピングでアボカドを使うんですよね。
で、お母さんと料理してて、お父さんがアボカド買ってきて、はい買ってきたよって渡して、
そしたらお母さんがアボカドは?って受け取って、ため息ついて。
数年前まではこれよりもっと大きいアボカドが半分くらいの値段で買えたのに、今こんなに小さいのしか手に入らないっていうんですね。
で、どうして?って思って、メキシコってアボカドの大生産地で世界の生産量の7割だか8割だかちょっと忘れちゃったんですけど、世界で一番大きい生産国なんですよ。
で、そのままメキシコでアボカドが手に入らないってどういうこと?って思って、
アボカドを取り巻く世界の状況、ものすごく需要が上がっているって話だったり、その分海外に輸出されちゃってるって話だったりとか、
あとはその需要が拡大する中で心理伐採が進んじゃってるとか、
あとは麻薬のカルテルがアボカドの利益に目をつけて政治的な問題にもなってるとか。
そうなんだ。
なのでそういう料理してる中でできた言葉とか違和感とかから調べたりすることが多いですね。
そうか。確かにご飯作る最中って話しながら作ることができるし、
確かにお金屋さんが隣にいることによって普段話さない言葉も出てきそうな気もして。
あとアボカドの話とか聞くと、確かに料理する時とか食べ物のことを考えてる時って結構セットで値段、
食材にしてもすごいお金のこと考えてるなって思い出して、
それって確かにきっかけになりうるのかもなと思って聞いてました。
卵高いみたいなことを。
食事の力を実感
卵高くなったなーみたいなね。
でも時々安くなったんだよね、ロシアのウクライナ侵攻でみたいな話もあったりするから何が起こってるんだろうとか。
あとはそういった情報だけじゃなく、例えば食材の組み合わせだったりとか、
食べ方だったりとか、例えばインドの人もブータンの人も手で食べるけど、
その手の使い方違うけどこれって何でなんだろうとか。
そういったところから宗教観だったり、そんなところにつながっていったりもしますね。
なるほどなるほど。
だからそうか、言葉だけじゃなくて自分が目にしたことで、
これなんかちょっと日本と違うなーとか、当たり前と違うなーみたいなのが発見できたりするって感じなんですよね。
そうですね。
なんかそうやって聞くと、自分も食卓っていうかキッチンとかでは、
結構予想行きじゃない自分が出てるんだろうなーみたいなのを聞きながら思って。
他の現場とかパーティー会場とかだと、ちょっと取り繕ったりとか、
いつもとちょっと違う自分でいるけど、
やっぱこの台所探検家っていうのがすごい言葉として、
台所っていうのがついついすっぴんを見せちゃう。
隠しきれない。
そうなんです。イフロム系のパーティー行っても映像撮っちゃってるから。
あーそっか、それってすごいことだ。
へー。
めちゃめちゃプライベートな空間なんですね。
ちなみにその、ちょっと話変わっちゃうかもしれないけど、
世界の台所探検家っていうのは、
お金屋さんに師匠みたいな人っていたのかなっていうのが気になってて、
パッと聞くと、日本の台所探検家っているのかなって思ったときに、
頭の中にパッとヨネスケみたいな。
あの人台所探検家かなーみたいなことを思ったりもするんですけど。
お金屋さんももしかしたら大きいシャ文字持ってるのかなみたいな。
みたいな。
お金屋さんももしかしたら大きいシャ文字持ってるのかなみたいな。
そうそうそうそう。もしかしたらテレビクルーとか引き連れてたりするのかみたいな。
他とも一瞬シラーって思っちゃったりするんですけど、
何かその自分の活動のお手本じゃないけど、
師匠みたいな人いたりするんですか?
そうですね。
今言われて考えてたんですけど、始めたときは
あの人みたいになりたいって思ってた人はいなかったです。
ていうかむしろ職人興味特になったわけじゃないから。
あ、そうなんだ。
世界の台所探検家みたいな。
そう、世界の興味から始まってって気づいたら台所に行き着いてたんですけど。
へー。
今本当に尊敬してて、
ああいう風な業績っていうのかな、
ものを世の中に残したいって思ってるのは石毛直道先生。
へー、石毛直道先生。
どんな方なんですか?
日本の食文化研究の第一人者の方で、
今もう80歳くらいで、
90歳近くなられてるのかなと思うんですけれども、
国立民族文化博物館の名誉館長を務められたりもしてて、
始まりは大学時代の探検部から始まってるんですけど、
大学探検部?
そうです。
大学の探検部に所属されていて、
だったと思うんですけど、
そこから本当に世界各地の
今以上に全然世界のこと分かってなかった中で、
奥地と言われるような所に出かけて行ったり、
それを機空機っていうんじゃなくて、
食文化体系としてまとめ上げたりしている方で、
すごいワクワク感があるんですよね。
すごい学問だぞっていうんじゃなく、
そこに楽しんでるっていうのがすごくあって、
だからこそすごい引きつけられて。
それは冒険期みたいなのが残ってるってこと?
そうです。
もうありますし、学術的な論文もあります。
まずそもそもこの世の大学に探検部なんて、
そんなワクワクする名前の部活があるなんて。
早稲田の探検部はすごい有名だと思います。
そうなんですね。
高野さん?高野秀幸さんって、
高野さんの探検部って、
アジアのNATOを追いかけたり、
多く書かれてる方も、
確か早稲田の探検部だったと思います。
すごい。逸材を排出しまくってる。
そうなんだ。
今ちょうどロールモデルとしての石毛先生でしたっけ?
はい。石毛直美先生。
石毛直美先生。
お金屋さんのヒストリーみたいな部分も聞きたいなと思っていて、
そもそも世界の台所探検家になるに至るまで、
さっきあの衝撃的な発言として、
我々的には衝撃的な発言として、
職じゃなかった、最初は世界への興味だったみたいなのも、
ちょっとこの職業タイトルからだと、
職の方が、
職の方が、
なんで世界の台所探検家を名乗るに至ったかっていうのは、
やっぱりちょっと聞きたいなと思うんですけど。
そうですね。
そうなんですよ。
もともと職に対して興味あったわけじゃなくて、
子供の頃は別に自分で料理する子でしたとか、
7歳から包丁握ってましたとか全然なくて、
特に食いしん坊というわけでもなく、
自分で料理する子でしたとか、
特に食いしん坊というわけでもなく、
与えられたものを食べますという子供だったんですけど、
大学の時に何に興味あったかって言ったら、
土木工学を専攻してたんですけど、
土木工学の技術そのものというよりも、
世界知らない国に関わり続けてたいなって思ったんですね。
土木学?
土木学かな。
土木工学?
土木工学ですね。
それこそ橋を作るとか道を作るとかダムを作るとか、
そういうお仕事。
途上国と言われる国々の方が知らないことが多かったんですよね。
アメリカとかイギリスとかフランスという国々よりも。
なのでそういった国々に関わり続けられるための方法として、
国際協力に関わるための技術を身につけようと思って
土木工学をやってたんですよ。
なんとなく土木工学って聞くと、
日本のことなのかな?みたいなことを思うんですけど、
そもそもそういう射程の学問じゃないんですね。
もっと世界に広く。
そうですね。
今、新しく日本で道を作るってそんなにたくさんあるわけじゃないし、
それよりも日本の技術を使ってどうやって海外、
途上国とか言われる国々でインフラを作っていくかっていうものも
結構大きくなってきていて、
なのでその国際協力に携わりたかったんですよね。
へー、そうなんだ。
なるほど。
で、そういう勉強だったりとか、
そういう取り組みみたいなことを大学でなさっていて、
で、就職はクックパッド。
そうですね。
その間にぐるぐるしていって、
いいですね。ありがとうございます。
一応大学でヨーロッパに交換留学で留学して、
その時にインターンシップさせてもらう機会を得て、
ケニアで3ヶ月くらい働いてたんですね。
働いてたというか、インターンシップをさせてもらってて、
村に滞在しながら大豆の加工工場を立ち上げるっていうお仕事だったんですけど、
立ち上げる、すごい。
立ち上げるっていうのは自分が立ち上げるんじゃなくて、
立ち上げる人たちのお尻を叩く仕事だったんですけど。
早くー、みたいな。
早くーって。
頑張れ頑張れーって。
で、それは楽しかったんですけど、
そこで開発国際記録っていうものの犠牲も目にしたんですよね。
自分が住んでた村に大きな道路を通ることになって、
それによって退去を命じられたりとか、
今までの生活が壊されてしまうっていうことに対して
怒ったり悲しんだりしてる人たちがいて、
インフラを作るって大きな仕事って、
もたらすものも大きいけれども、
一方で犠牲を生んでしまってるってことを目にしたときに、
自分が本当にこれをやり続けたいのかなーって分かんなくなってきた。
確かに見てるものの大きさが違うというか、
解像度が違うというか。
カメラの位置が。
そうですね。
そんな感じしますね。
日本から見てるとどこの国に学校ができたとか、
道路が通ったとかいい話に見えるし、
実際いいこともあると思うんだけど、
目の前の人たちが喜んでるかって言った話もそうでなかった。
でもその人たち、怒ったり悲しんだりしてる人たちも
一日の中で必ずなるときがあって、
それがご飯のときだったんですよね。
クックパッドでの仕事
特別なご馳走じゃなくても、
身の回りの葉っぱを取ってきて、
炒めて美味しいご飯を作っちゃったりとか、
それを美味しいものの前では
誰も偽善にならないというか、
悲しい顔をする人いないし、
地球上の誰もが自分の手で
身の回りに笑顔を作ることができる
すごい方法だなと思って、
料理に興味が湧いてきて、
料理の力でもうちょっと世の中が良くなれるといいなと思って、
そんなことに携われるかなと思ったときに
出会ったのがクックパトって会社だったんですよね。
当時、海外展開を本格化させていたタイミングだったし、
毎日の料理を楽しみにすることで
心からの愛顔を増やしてくるということを
すごく目指している会社だったので、
自分でやりたいことはこれだろうと思って入りましたね。
なるほど。
クックパトってそんなこともしてたんですね。
いろんな人のレシピを集めて公開するお手伝いをするというイメージだったんだけど、
国際的にみたいなのもあったんだ。
海外でも同じことを展開しています。
料理を通じた社会貢献
今おっしゃっているのは、
本当にやっていることとしては正しくて、
おっしゃる通りで、
やっていることはレシピを見れるようにするんだけど、
それは何でやっているかといったら、
今日のアイスクリームとか、
その悩みを解決する、
料理が違うものが作れたとか、
家族が喜んでくれたとか、
人が喜んでくれたっていう、
毎日の料理というところから笑顔を作っていくというようなものの一つの方法。
実はその他にもちょっとずつ小さい授業もあったりするんですけど。
なるほど。
そう言われるとクックパトってすごく小さい声の集まりっていうイメージはもともとあって、
これがいいですよって大きく教えられるっていうよりは、
家庭でこれがすごい子供たちがいっぱい食べてくれたとか、
すごいおいしくできたみたいな、
ちっちゃいジョイみたいなものがいっぱい集まってきているシステムとして見ている分に。
おすそ分け感があるよね。
そうそう。
すごくしっくりくるなと思って聞いてました。
で、そういうふうにクックパットに入って、
実際そういう社の理念みたいなものにも共鳴して、
ここで頑張っていこうって、
独立を決められたのはまた何かきっかけがあったんですか?
そうですね。クックパットに7年いたんですよね。
7年もいるなんて思っていなくて、
最近金属レンジ2年とか3年とかだし、
自分もそれぐらいで辞めるのかなと思ったら、
気づいたらいい会社だったから7年もいたんですけど、
そのまま料理というものを知って料理を見据えたり、
周りで仕事をしているうちに、
そのうち料理を通して世界をよくすることよりも、
料理自体に興味が湧いてきて、
なんかめちゃくちゃ面白いわけですよ。
本当に日常の1日1回なり3回なり作るものに、
社会が映されている。
で、立ち上がるような感じがするんですよ。
そういうふうに、
独立のきっかけと探検家としての活動
その知らない世界に連れて行かれる感じっていうのが、
すごい面白くて、
ただその知らない世界の中で、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
面白くて だんだんそれを探求する ようになっていき
会社に在籍してるうちにそれを やってたんですけど
そっちの方がだんだんだんだん 大きくなってきたので
ちょっとこっちに力入れてみよう と思ってやめたのが3年前ですね
なるほど
すごいね 確かにそう言われると そういう社会問題が目の前で映し
出されるし
しかもそれが自分の体の中に入って くるってすごく面白いですね
でもなかなかそれに気づけない っていうか
本当に日々のことだからこそ見 過ごしちゃってるけど
一言言ってもらうと でも自分が食べたものでも
とかこの前食べたものがとか 今いろんなことが思い出されて
すごい大事な視点というか
さっきお昼ご飯でうどん食べたん ですけど
ちょっとうどん高くなったなー みたいな感じの気持ちとかもあって
そう言われると確かに小麦の値段 が上がってきてることとか
じゃあなんで小麦の値段が上がって いるんだろうみたいなこととかも
考えるとどんどん世界と繋がって いくっていうか
胃袋の世界が繋がる感じすごい ね
なんか体の中と外側というか世界 の広いところ
ニュースで映像を見てると関係ない ことって思っちゃうけど
めっちゃ関係ないことないんだな ってなるね
そうですね誰もが何かを食べて 生きているし
うどんもね面白くないけど
そうそううどんのこぼれ話もめっちゃ 飽きそう
知りたい
知りたい知りたすぎる
でも独立したもうその3年前に独立 されたそのタイミングから
世界の台所探検家なんですか
料理の社会的な影響力
その前からですね
そうなんだ
最初に在籍しながら3年間4年間 ぐらいやってたかな
でも最初なんかよし台所探検 始まるぞって思ってたわけでも
なければ
なんかKPIがあったわけでもなく 年間目標とかそういうのがあった
わけでも全然なく
なんか興味あって世界行ってて そのうち友達が海外に駐在してる
から
現地の人に紹介して滞在させて もらえないかなみたいなとこやって
それが面白くってなんか面白い こと発見しちゃったと思って
鶏肉ってなんかどういうことに 売られてるんじゃなくて
丸ごとでしか売ってないんだよ みたいなこととかを
社内ブログに書き始めたんですよ ブログなんて書いたこともなかった
なんかこんな情報を世の中の情報 の海に放っても誰も読んでくれる
気がしないと思って
社内ブログに書いてたんですよ 社内のこんな実験をしたらこんな
ありましたとか
社内のお知らせとか書いてある ブログに鶏肉って丸ごと売ってる
んだよみたいな話を書き始めたん ですよ
そしたら一定数それ面白がって 読んでくれる人たちがいて
そこからだんだん大都合に詳しい 人になりた
なんかちょっとずつなっていって そのうち社外に向けて書き始めて
いって
その頃からちょっとずつ活動が できてきました
なるほど
じゃあ最初そのびっくりしたこと とかを他の人にもお知らせしよう
っていうぐらいのお知らせしよう 強いしようっていうよりかは
周りにいる人に
ねえねえ知ってるみたいな
そうそうそうっていうのがだんだん だんだんあれこれもしかして興味
持つ人多いみたいな感じでどんどん 広がっていったって感じなんですね
スラックに投稿したとき絵文字 がたくさん付くんだみたいな
あれそうそうそうこんな感じ
そんな感じなんだ
なんかこんなつぶやきに絵文字 付くんだみたいな
つぶやきだと思ってたんだ
でもすごいですねなんか一番ナチュラル なこう広がっていき方だなって
思って聞いてました
そうだね
なんか最初から世界に影響与える ぞみたいな感じでいくんじゃなくて
ねえねえ知ってるが広がっていって それが今書籍にもなってるとか
って思うと
なんかちょっとジンとしちゃう というか
本当だねすごいちなみにその 最初から世界の台所探検家って
名乗ってたんですかじゃなくて最初 名乗ってなくて名前悩んだりしました
確かに名前
いや悩んでなくてつけても特に なくてなんか楽しくやってたんです
けどなんか会社の仲間応援して くれる仲間たち応援してくれる
とか面白がってくれる仲間たち 先輩たちと定期的に飲んでて飲んで
た時にこれなんかこう伝えられない よねこれ何やってるって伝える
にはっていうふうなことを考え つけててこれやってるのこれ研究
じゃないし研究だと研究よりももう ちょっと楽しそうな感じがいい
よねとか色々考えてくれて台所 探検家になりました
じゃあさっきの何先生でしたっけ お名前忘れちゃった
石原先生
石原海先生
そうですよねの経歴お話しして くださった時もワクワクするっていう
ふうにおっしゃってたんですけど やっぱこのお仕事タイトルのワクワク
感はすごい大事なポイントなん ですねこの探検家みたいな
そうですねやっぱりなんかだんだん だんだんそれを続けていると詳しい
人みたいに期待されちゃうんですよ ね食文化研究家とか料理研究家
とかなんか間違えられるんですけど しょうがないですね台所探検家
なんてみんな聞いたことないから 聞いたことあるものに従えるから
食文化研究家とか料理研究家って 言われるんですけどそうなると
先生になっちゃって先生は何でも 知ってなきゃいけないんですよ
確かに
何でも知ってなきゃいけないけど そこが知らないし私も見たもの
しか喋れないしそれよりも世界中 のことをもっともっと知りたい
なと思って面白くないって生きて たいのにこれこうなんですって抗議
しなきゃいけない立場になっちゃう と
私はすべてを知ってる人ですみたいな ねそういうわけじゃないですもん
なのでそれよりもわかんないけど 一緒に探検しようよっていうような
立場でいたいなと思っているので この肩書は気に入ってます
確かに探検って一人でするイメージ ないなと思って聞いた瞬間に自分
も仲間じゃないけど仲間になれる 気がするお名前だなと思って
確かに
その感じがすごい合ってるのかも しれません
なんか研究者の人の横で料理する のめっちゃ緊張しそうだなって
思いました
確かにそうかも
探検家も
私の料理ってこれ正しいとか間違 ってるとか判断されちゃうのかな
みたいなドキドキは
その料理はこのナトリウム量では 間違っているよみたいなこととか
探検家の横だったらのびのびやれ そうな感じもする
面白がってもらえそうみたいな ふうに思えるかもしれない
すごい開かれた名前って感じがします ね
開かれたら確かに大事だなと思 ってて
知ったことを論文っていう形で 学術的に残すっていう方法もある
と思うんですけど
それはそれで尊いことで構成に ちゃんとした形で残るし
でもそれよりもなんかね面白くない っていうの面白いよねって思う
人たちの
輪っかに広がっていくようなそんな ことをやっていきたいなって思って
ます
すごいそんなお金屋さんが書いて くれる記講文めっちゃ楽しみじゃない
本当めっちゃ楽しみ
YCAMの方で最初の方にもちょっと ご紹介した食と倫理リサーチプロジェクト
っていうののアーカイブ資料は 今年の9月を目途に公開する予定
YCAMのウェブサイトなどでどなた にでも見ていただける形式でこれから
公開させていただくんですけど
ネットコミュニティの盛り上がり
なんか今日のお話聞くとまじで どんなものになるんだろうって
また楽しみになります本当に
もう一個だけ聞いていい
いいよいいよ
聞こ聞こ
なんか世界のいろんな台所を探検 するじゃないですか
ぶっちゃけこれおいしくないな って思う時ってあると思うんですよ
どうなんだろう
おいしくないとかおいしいとか どんな感じで
おいしくないなって思った時おいしく ないねってされたりするのかな
どうなんだろうって気になって
そうですねそうですねおいしくない って最近おいしくないものって
なんかありました
って言いながらおいしくないもの か意外とないかもしれない僕何でも
食べちゃう
結構ここは全部おいしい人かもしれない です
そうかもしれない
2人は
そうですねおいしいおいしくない って多分自分のこのコミットメント
があると思うんですよね自分が なにか関わったものだったらおいしく
ならざるを得ないじゃないですか
なるほど
確かに確かに
で私もやっぱ自分で一緒に家庭 で作ってたりその人に関わって
たりするのでその出てきたもの がおいしくないってことはあん
まりないですよね
なるほど
ただこれ毎日食べ続けられない なとかその体これはちょっとヘビー
おいしい食べ物や料理について
だなっていうのはあります
なるほどなるほどそっかそっか
だから毎日とか一生みたいなこと じゃなくて今これはっていうこと
ちゃんとコミットメントがあれば 楽しめるって感じですかねどういう
形であっても
そうですね
へー
あーそうだね
なんかおいしくないおいしいおいしくない って多分本当にこの受け身の判断
になっちゃうけど
そっかそっか
なんか自分が関わってたものだったら なんかおいしく感じざるを得なく
なりますよね
そうかもしれない
すごい本当にそうかも
でもそれすごく素敵だね
へー
私なんかめちゃくちゃ料理とか 失敗して爆発とかしてもなんか
で食べてめっちゃ焦げの味しても なんかわーちょっと失敗したね
って一緒に笑えそう
そう
その経験ってすごいおいしい経験 ですね
そうそうそうそう
そうそうそうそうなんですよそうそう 本当そうだと思います
ただそれを思うでもそれが本当に まずかったっていう話も聞いたこと
があるので
そうなんだ
人の感じ方なのかもしれないです けどねおいしいって本当に主観
なので
うんうん
そうですね本当おいしいって別に 味に引っかかってるだけの言葉
じゃないしね
人の時間とか経験とかっていうこと をまるまる含めて食事がおいしい
みたいなことなので
うんうんうん
そうね確かに爆笑しながら失敗 してる料理食べてる日あるな
友達と一緒に
あるある
いやありがとうございますすごい 面白いまだまだ聞けることたくさん
あると思うので
34:11

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