読書の秋、到来!
食欲もいいけど読書欲も膨らませたい。こんな季節にこそ、「本」をど真ん中で考えてみようの回です。
「ほんのれん」10月号の問いは、「本の向こうに、何がある?」。
歴史が始まってからこれまで、「書物」こそが「情報」を運ぶ最強の乗り物でありパッケージだった。
本の中に入らないものは無い。
本の歴史をさかのぼれば、宗教の発生も、思想の転換も、表現の変遷も、世界観のどんでん返しも、すべてが見える。
そして本に詰まっている一番キラキラしたものは、きっと私たちの「想像力」だ。
『歴史を変えた100冊の本』と『あるかしら書店』のページをめくりながら、本がどんなふうに人類の歴史と想像力に寄り添ってきたか、思いを馳せます。
・プラトン、紫式部、ダンテ、コペルニクス、ダーウィン、アインシュタイン、毛沢東、J・K・ローリング…。確かに本が歴史を刻んできた!
・例えば料理本だって、歴史を変える一冊になりうる。
・自分で「歴史を変えた100冊」をキュレーションするとしたら?
・「本」で想像力をキックする、そのお手本をヨシタケシンスケさんの絵本に学ぶ。
<今回登場する本のリスト>
●『歴史を変えた100冊の本』スコット・クリスチャンソン、コリン・ソルター(著)藤村奈緒美(訳)/エクスナレッジ 2019
●『あるかしら書店』ヨシタケシンスケ(著)/ポプラ社 2017
(編集部が選んだ「自分の歴史を変えた本」)
・『Dr.スランプ』鳥山明 (著) /集英社 1995
・『風邪の効用』野口晴哉 (著)/筑摩書房2003
・『よいこへの道』おかべりか (著)/福音館書店 1995
・『かもめのジョナサン 完成版』リチャード バック (著), 五木 寛之 (訳)/新潮社 2015
・『すぐそこの遠い場所』クラフト・エヴィング商會 (著), 坂本 真典 (写真)/筑摩書房 2004
・『るきさん』高野 文子 (著)/筑摩書房 1996