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はい、おはようございます、ゼロトピックです。
今日はインスタカートというアメリカの買い物代行のサービス、我々もすごく近い領域をやっているので、ベンチマークしている会社でもあるんですけど、
その会社の現在地みたいなものについて、おさらいする収録をしたいなと思っています。
まずインスタカート何ぞやっていうところを、ちょっと簡単に初めにさらっておこうと思うんですけど、
創業が2012年の6月ということで、結構前ですね、9年くらいもう経つサービスです。
もともとはYコン出身のサービスで、Yコンビネーター減って、今だとバリエーションが4兆円超えているのかな、
そのぐらいの規模感になっているので、ユニコンどこがデカコン。
みじょうじょうのいわゆるプラットフォームのサービスとしては、確か世界で最もGMVが大きいサービスと今は言われている、そんなインスタカートです。
2021年の3月ですかね、3月に直近の資金調達のラウンドをやっていて、その時のバリエーションが4兆円強ついているんですけど、
調達額が80億円くらいか、2億6500万ドルって書いてるんで、280億円くらいを調達していて、この規模のデカコンにしては正直調達額って今も少ないなって感じでなってます。
その背景としては、かなりコロナの影響でGMV自体が伸びたっていうのと、インスタカート側のテイクレートだったり、あらり率みたいなものがすごく上がるきっかけがあって、
それによって事業自体が9年間で初めて黒字化したっていうところが大きいんじゃないかなっていう風に見ています。
というのがざっくりとしたインスタカートの会社の概要ですね。サービスの概要については、もうちょっと簡単にご説明すると、
お客様、ユーザー側がインスタカートのアプリを開くと、自分の住んでる地域からに対して配達ができるスーパーとかホームセンターとかそういうものが一覧で出てきます。
例えばウォルマートで買い物をしたい。今は確かウォルマートは形成されてなくて、ターゲットとかクルーガーとか、クルーガーで買い物をしたいってなったら、クルーガーを選ぶと、
クルーガー何々店で扱っている商品の一覧が出てきて、そこで我々が提供しているイトヨカドとかのネットスーパーのアプリみたいに生鮮食品を含むたくさんの商品の中からまとめて注文ができます。
その時にお客様は普通のお店で買う金額プラスマークアップっていうちょっと値上げされた金額がオファーされています。
これで注文するっていうところと、あとはいわゆる配達料みたいなものを払うんですけども、例えば30分以内に運んでほしければ20ドル、2000円ぐらいかかりますとか、
あるいは、明後日でもいいですってなったら10ドルでいいですみたいな感じで、配送のリードタイムに応じた配送料が発生するっていう、そんなサービスです。
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お客様から注文を受けた後は、ショッパーとドライバーっていう2つの役割があって、ショッパーはその注文を受けてお店で代わりに買い物をするんですね。
その買い物する時にも、例えばクルーガーで注文するってなったら、クルーガーの中にインスタカート専用のピックアップレーンっていうのがあって、
インスタカートのショッパーの人は普通のレジを通らないで、その専用のレーンを通ってささっと買い物ができるっていう流れになっています。
その買い物したバスケットみたいなものをドライバーに渡す、もしくは自身がドライバーになって直接お渡しに行くっていう、そういうサービスですと。
これがインスタカートのざっくりした概要で、本当にC to Cというかシェアリングエコノミーの一部だったんですけど、
この上にさらに取引額がものすごく大きくなってきたことによって、新しくインスタカートが黒字化するきっかけになったサービスも展開していたりします。
それちょっと後ほど触れようかなと思っています。
インスタカートの売り上げ、レベニューの推移みたいなものが、実は推測値なんですけど、およそ高い制度で公開されています。
創業した翌年の2013年は10ミリオンなんですよね。なので10億円ぐらいです。
インスタカートの売り上げっていうのは、GMV×テイクレートのテイクレートを拾ってきた部分なので、およそテイクレートが30%強というふうに言われているので、
ざっくりとこの3倍ぐらいがインスタカート上で流れている流通額になっています。
2013年が売り上げが10ミリオンなんで、流通額GMVベースで言うとおそらく3倍の30億とか35億円とかそのぐらいの規模だったんじゃないかなというふうに思っています。
これが2014年になると100ミリオン、売り上げが本当に10Xしていてですね、10Xしたのは後にも先にもこの年だけだと思うんですけど、
100ミリオンっていう形でさらに3倍のGMVなんで、だいたい300億円ぐらいのGMVのプラットフォームになっていて、
ネットスーパーみたいなものが全然世の中に広まっていなかったアメリカにおいて、ものすごい大きい成長機会をつかんだ企業になっています。
ここからは本当にダブルアップしたりしながら、今2020年コロナの影響もあって着地が1500ミリオンなんで、1500億円ぐらいの売り上げになっています。
実はその2020年、売り上げというかGMVが単純に伸びたっていうのもそうなんですけど、
GMV、単純なGMVかけるテイクレットだけではなくて広告のビジネスがスタートしていて、
スタートというか元からやっていたものがさらにスケールしていて、これが大きなインパクトを与えたというふうに言われています。
そういう売り上げの2割が広告だったんじゃないかというふうに言われていて、
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なんで1500億円のうち300億円ぐらいが広告のビジネス、1200億円ぐらいがGMVから来るビジネスになっている。
そこから逆算するとおそらく昨年のGMVっていうのは3600億とかおそらく4000億円ぐらいの規模感になっていて、
これはどういう水準かというと日本のネットスーパーの市場を全部かけ集めたのがだいたい2000円ちょいとか3000円とかって言われているんですね。
なのでそれよりも大きいぐらいの規模感のGMVを扱っているのがインスタカートになっていて、
4兆円という企業価値、バリエーションがついているというところです。
ただこのGMVに対してのバリエーションってかなり高いんじゃないかって見られる節もあるんですけど、
個人的にはあまりそう思わなくて、やっぱり生鮮食品のデリバリーとかオンラインって、
古くはWebvanっていう会社があったように20年ぐらい前ですね、Webvanっていうネットスーパーで立ち上がったインターネットバブルの会社があって、
創業から2年ぐらいで上場して、翌年に潰れるっていう派手なド派手な会社があったんですけど、
オンライングローサリーってそれだけ注目を集めてうまくいかないっていうのが全米でもやっぱり認識としてあったんですよね。
実はそのWebvanの創業者っていうのはその後Amazonに入って、Amazonの中でAmazonフレッシュをやったりとかしてるんですけど、
というので、インスタカード自体はその難しい領域において答えを見つけて、かつ黒島で出していて、かつかつ高い成長率を維持していると。
2019年がおよそ1000億円の売上、2020年がこの規模でそれを1.5倍増やしているので、すごい成長率っていうところもあって、かなり高い交渉力を持っていたんじゃないかなというふうに見ています。
っていうのがインスタカードの現在というか、今の位置感になっていて、特にさっきチラッと触れた広告のビジネスっていうのがものすごい肝になっています。
広告ってやっぱり結局メディアとしての価値がないとあまり意味がないんですけど、実はそのインスタカードが扱っている食品の業界ってもう無数のメーカーがいるじゃないですか。
あるいは日用品、まあ分かりやすいのだとP&Gとか、おむつを扱ったりとかシャンプーを扱ってたりとか、なんかそういうグロッサリーブランドとかそういうメーカーが無数にあって、
そこが小売業者の棚を奪い合う戦いをずっとする。そのために実は膨大なブランディング広告の費用が投資されています。
CMだったり、まあなんか何らかのマスメディアに向けた広告がずっと投下されてきたっていうのが日本でもアメリカでも変わらずです。
そこからその広告の媒体がデジタルになったんですけど、こういうその棚が流通に抑えられている、クオリティに抑えられているメーカーさんって自身がD2C化するみたいな大胆なチャレンジももちろん必要でやってきている会社もあるんですけど、
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それができるのってやっぱ単価が高い商材扱っている会社に結構限定されるかなというふうに思っています。
割とコモディティって言われるような単価が低い商材扱っているブランドっていうのはD2C化していくっていうのは難しいんですよね。
理由は配送とかそういうものをペイするだけの荒利を確保するパワーっていうのがなかなかそういう商材だと作りにくいので、かといって高単価にしていくとボリュームが取れないんで棚が取れないってなってくるんですよね。
そういうジレンマがあってめちゃくちゃ難しいので、実は2020年になってもこういったメーカーさんっていうのは日本でもアメリカでも基本的にブランディング広告イコールCMでCMに膨大な投資をしてきました。
ただCMだと費用対効果ってものが全く見えないっていうのが大きな問題としてあったんですね。
そこに早速と現れたのがこのインスタカートで、いわゆるネットスーパー的なグロッサリーをまとめて買えるっていう体験をメーカーの中で最も力強く提供できたのがインスタカートでついでウォルマートなんですけど、
インスタカート以外に投資する先がないんですよね。ブランディングを作ろうとか新しい商品を特化しようってなった時。
その一方でインスタカートってやっぱりデジタルなので在庫は基本的に詰めるし、広告の費用対効果もデジタルなのでほぼ完全に追えるっていうので、メーカーからするとすごい救世主的なポジションで広告事業がものすごく期待されていて、
2020年、GNVが大きく伸びたのと同時に広告事業も大きく伸びました。彼らのGNVから上がってくる売り上げって基本ショッパーとかドライバーに分配していくので、荒利率が非常に低くて黒字化がめちゃくちゃ難しい、スケールが超必要って言われる世界、
ウーバーとかフードデリバリーに近いモデルだったんですけども、広告事業っていうのは荒利率がものすごい高いので、これによって黒字化が大きくサポートされたんじゃないかなっていうふうに言われています。
ニワトリ卵ではあるんですけど、大きいGNVがあるからすごく利益率が高い広告を、そのブランドのペインを解決するために提供できて、これがあるからよりGNVを伸ばす。
要はお客様にとっては卵って検索したときにあるブランドの卵が上に出てきて、それを買うみたいな形の体験、結果的にAOBが上がっていくみたいな流れができるので、いい車輪が回る仕組みが9年かけてやっと整ったんじゃないかなっていうふうに言われています。
なので、その結果として今だと1回のバスケットあたり大体3ドルぐらいのプロフィットというか利益が出るっていうふうに、昨年の半ばぐらいで言われていて、これが5ドルとかになっていくんじゃないかっていうふうにも言われています。
1回5ドルで、グロサリーってものすごい頻度高いので、それがユニットエコロミックス上ポジティブなままどんどんスケールできるっていうのは、すごく指標的にもいいニュースなんじゃないかなっていうふうに言われています。
インスタカートが伸びたのは、初めはブランド側とか組んでいるパートナーの力が強かったんですね。さっきのウォルマットとか、ウォルマットもいないんですけど、そういったなかなか自社だけでオンラインに上がるのは難しかった会社が知名度を持っていて、それがインスタカートで買えるからインスタカートが使われるっていう流れでインスタカートの流通、ペネトレーションが増えていきました。
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ただ、今はインスタカートが離反する会社っていうのもあって、さっきのウォルマットとかバチバチのライバルっていなくなってますし、まさかターゲットとかクルーガーとか大手のチェーン小売っていうのは抜けていく可能性がある、もしくは隅明け、自社でしっかりコアのお客様を獲得する、そうじゃないお客様に認知を広めるためにインスタカートに出展するっていう、そういう隅明けになっていくかなっていうふうに個人的には思っています。
だけどインスタカートの掲載されているパートナー数ってすごいスピードで増えていて、2017年時点で165社だったらしいんですね、それが2020年で600社、特に2019年から2020年で倍になっているので、このコロナの影響もあって、やっぱスピードを早くオンラインで商売をしなきゃいけないっていう小売事業者にとっての救世主になったっていう部分がインスタカートの存在価値だったんじゃないかなっていうふうに思っています。
このインスタカートみたいなモデルの会社として、GoPuffっていうソフトバンクのビジョンファンドが投資している会社があるんですけど、ここもすごく似ていて、こっちはどっちかというとオンラインのグロッサイというよりはコンビニ近くて、食品とか電池とかそういう小物系、ほんとコンビニで売っているもののデリバリーサービスなんですけど、彼らも伸びるにしたがって今年の半ばに広告事業を開始し始めていますという形で、結構そのツーサイドというか、
デマンドサイドもサプライサイドも抑えるようなプラットフォームだけど、シンプルにやると割と労働主役なので、あらゆる率が低くて利益が出しにくいっていう会社の価値筋として、しっかりGNVを掴んだ後でメーカーサイドのお財布を問いに行くっていうのが結構パターンになっているかなっていうのが市場の概要かなというふうに思っています。
はい、ということで最近ですね、情報収集する中で見ててざっくりと整理してきた内容を今日は簡単にお話ししました。
気になったこととかあればぜひTwitterなどで質問ください。それでは。