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2020-03-13 17:43

#2 ブラック・スワンと我々はどう対峙する?

https://twitter.com/yamotty3/status/1238199850363006976 歴史的な日が目の前に。ブラック・スワンについて話しました。紹介した本「ブラック・スワン」はこちら→ https://amzn.to/2Ws3PmH

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はい、こんにちは。番組名を今決めました。
なんか4文字で省略できる文字がいいなと思ったので、
僕と友人のヒカルがやっているフリーアジェンダっていうポッドキャストがあるんですけど、
それになぞらえて、yamottyのゼロトピック、訳してゼロトピでいきたいと思います。
じゃあ今回のゼロトピ、恥ずかしいな。
ゼロトピはちょうど今日かなり、今日3月13日の朝4時なんですけど、
すごい歴史的なイベントが大目のあたりにしつつあるのではないかと思っていて、
かつそれがブラックスワンになり得ると個人的に思っているので、
そのブラックスワンと僕らみたいな自己人だったり小さなスタートアップってどう対峙したらいいのかなみたいなのを
もやもやと考えて、社内向けに発信した内容があって、
それをちょっと簡単に話そうかなと思っています。
まずそもそもなんですけど、ブラックスワンって皆さんご存知ですかね。
ブラックスワンってよく金融業界で使われる言葉なんだけど、
3つ要素があって、1つは想定できない。
2つ目が発生すると状況破壊的に一変させるインパクトを持つ。
3つ目が理由をものすごい後に後付けされる、説明される。
要はそれが起きている最中ってなぜそれが起きたのかを誰も理解できていない。
そういう性質を持った不確実性とプラスにもマイナスにもボラティティが高いリスク。
それをブラックスワンと指します。
もう1つ同じタイトルの本が出ています。
ニコロス・タレブさんという世界有数の金融トレーダー、デリバティブトレーダーかな。
2007年の金融危機、リーマンショックの直後にこのブラックスワンというタイトルの本を書いています。
実はタレブさんはこの2007年の金融危機で当時主流だった統計的なアプローチじゃなくて、
このブラックスワンを適切に扱うというアプローチによって実は大きな利益を得ているんですね。
そのぐらいインパクトが大きいもの。
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扱いを間違えるといろんなものが一瞬で終わったりするようなもの。
それについて書かれた本がこのブラックスワンという同じタイトルの本になります。
実はその金融危機ってすごい対照的なもので、あれで儲けたタレブさんのような人もいれば、
リーマンブラザーズのように倒産した証券会社もあったりして職を失った人もいるというので、
すごい名案が分かれているんですよね。
そういう意味でもトレーダーというか、そういう職業自体が常にブラックスワンに晒されていて、
その影響範囲をうまくコントロールすることで、2つを達成する必要がある職業だと思います。
1つは一発退場を避ける。
要はアライブするっていう。サバイブするっていうこと。何が起きても。
予想できない、インパクトも予想できない何かが起きてもサバイブするっていうのが①。
②がこれをうまく使って利益に転換するっていうこと。
つまりアップサイドにもダウンサイドにもブラックスワンってなり得るんですよね。
これってスタートアップにもほとんど同じことが当てはまると思っています。
要はスタートアップってブラックスワンをコントロールしないと簡単に潰れるんですね。
ブラックスワンをコントロールするっていう言い方はちょっと間違いがあって、ブラックスワンの影響範囲をコントロールしないとすぐに潰れます。
要は平坦が少ないからですね。原油金をたくさん持ってるわけではないので、すぐ潰れます。
他方で、スタートアップってちっちゃいので、世の中に対する影響範囲ってすごいまだまだ小さいものなんですけど、
このブラックスワンをうまく使わないと、いわゆる世の中のスタンダードみたいなレベルまで登り詰められない。
イコール、指数関数的な成長をして、世の中に新しい価値を目指すみたいな本来の目的を達成できない。
という意味で、スタートアップってものすごくブラックスワンの扱いに優れたプレーヤーになる必要があるっていうのが、僕の個人的な考えなんですね。
このブラックスワンという本の中には、このリスクを扱うメソッドとしてバーベル理論というのが掲げられてます。
何かというと、ブラックスワンの性質として、起きたときの影響力、例えば100が-5000になりました、なのか-10000になりました、なのか10000になりました、なのか、
みたいな影響力っていう深さみたいなものってコントロールできないんですけど、影響範囲ってコントロールできるよねっていう考え方です。
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例えば、100円投資しててマイナス1万円あって即退場みたいな。値割値化してて即退場みたいなこともあるかもしれないけど、
これってどのぐらいにポラリティがつくかわからないので、かける範囲をこういうものは10円にしといて、残りの90円はもうちょっと安定したものに置いとくみたいな。
バーベルのように、リスクとリターンの見合う形で持ち帰るみたいな。
そういう影響範囲をコントロールすることで、ダウンサイドのリスクをコントロールして、逆にアップサイド自体は大きく出るようにポートフォリオを作っていこうみたいな。
そういう考え方がバーベル理論です。ちょっと間違ってたら思いっきり指摘を受けたいんですけど。
この考え方がすごいスタートアップに有用だなと思っています。
2つ目が今の世界の状況の話があって、すごい端的に言うと、武漢から発生した新型コロナウイルス。
僕は正式名称で呼びがちなのでCOVID-19って呼んでるんですけど、COVIDの感染拡大、恐怖が米国で顕在化し始めたっていうのがこの2週間で起きたことです。
それまでってアメリカって日本何やってんねんみたいな。封じ込め失敗しとれやんみたいな。プリンセス号どうにかせえみたいな。
なんかそういう感じだったんですけど、最近は彼ら自身がアタフタしちゃってて、NBAとかも試合取りやめになったりとか。
あとは今朝、ボーイング、今朝のかな。僕寝てたか分かんないけど、ボーイング倒産とか。空気運んでて燃料費でドーンみたいな話とか。
そういうのが相まって恐怖が顕在化し始めてるんですよね。金融危機と違って、人が家から出なくなるとか、接触を異常に起これるみたいな。
なんか上から物が落ちてきた。ことが起きてるので、実経済に重く影響が出てるっていうのが1点目。
もう1つがサウジアラビアにある原油価格の急落みたいな。それで米国って資源系のマーケットが浸素だったんで、その頃から交流してたのがシェールガスの掘削業者が中小事業者でたくさんいて、
それで取れたガス、要はLNGに近いシェールガスっていうのが、火力発電の原油量として比較的安価な、コスパが良い状態だったんですけど、原油が下がっちゃったんで、彼らがガス取っても取っても赤字レスみたいな。
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そういう状態になっちゃってて、大きいダメージを受けてます。この辺りが影響して、世界で同時に株安、急落が起きてる。日経平均も先ものの市場で1万6000台を割って7000円分ぐらいガーンと急落したりみたいな。
そういうことが起きていて、今後の推移って、ここまででもかなり大きい変化が起きているんですけど、今後の推移さらにどれだけ値段に落ちるかわかんない。もちろん戻るかもしれないけど、最悪のケースを想定すると、前回の2007年の金融危機か、それを超えるようなブラックスワンが発生してもおかしくない状況と言えるんじゃないかなと思って、
思っています。僕はそんなにグローバル経済についてよくわかんないので、この程度の情報しか言えないんですけど、それが仮に起きたとしたら、やっぱり世界的にもっと株価下がって、投資が抑制されて、日銀とか今株めちゃめちゃ買ってるんですけど、全然間に合わないし、実経済には何の影響も及ぶせないので、消費税どうにかするとか、そういう手を打たない限り売りそうだなっていう政策面ではあるんですけど、
投資を抑制されて、要は消費がされなくなる。物が作られなくなる。中国って世界の工場なので、ああいう形で封鎖されて、NASAが中国の上空めっちゃ空気綺麗やんみたいな発表してましたけど、物がなくなって、さらに消費も禁止するっていう、そういうスパイラーに入るんじゃないかなというのが、今周りを見てて僕が思っていることです。
ここまで10分なんだけど、あと10分くらいいけそうだな。
僕らは10Xという会社を経営してて、国内の小売りのマーケットにどんと自分たちは置いてるんです。アドレスするってよく言ってるんですけど。
この国内の小売りマーケットって、前回の金融危機のときどうだったんだっけっていうと、すごい、端的に言うと時間差があって、結構インパクトを受けたっていう流れですね。
その前年比で市場規模がどうなったかっていう数値を、自分の手元で集計したりして見てたんですけど、小売市場が最も落ち込んだのって2010年なんです。
もちろん2007年の翌年、2008年、2009年って前年比で95%とか、そういう推移をしてるんですけど、2010年に前年比85%っていう落ち込みを見せて、そこからやっと回復基調、そこを叩いて回復基調に入ってっていうのにかかったのが、
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2007年の水準まで戻るのにかなりの時間を要して、たぶん今現時点でも、2018年、19年ぐらいまでかけてやっと戻ったっていう、12、3年ぐらいかけて戻ったっていうのが小売りの市場になってます。
ただ、すごい面白いのが、2007年の金融危機直後以降も、この小売の中でも伸び続けたマーケットがあって、それがECなんです。
カテゴリー別で見ても、服とか自動車製品とか食品とかで見ても、ほぼほぼ全部のマーケットはちゃんと伸びてる。
中でも食品とかって、金融危機の影響をほぼ受けなかったように見えるんですよね。
これって要は、生活必需品、逆説的にコモディティの小売り仕様って、やっぱり生きるために必要なので、影響を受けづらいなっていうふうに思っています。
金融危機って、要はみんなの財布が絞られたぐらいの話なんですけど、今回のコロナショック、ショックになり得るかまだ決まってないですけど、コロナショックのケースだと、もう一個別の要素があると思ってます。
それは人が家から出なくなるっていう話です。
僕らは食品のECとかに近いマーケットやってるんですけど、これはむしろ日本、日本の食品のEC回数ってめちゃめちゃ低くて2%とかで、生鮮食品とかになると1%割るんじゃねえぐらいの規模感なんですけど、
初めて日本において、この食品のECがぐんと伸びる、要はポジティブ側に動くブラックスワンになり得るんじゃないかなっていうふうに個人的には見てます。
もちろん他方で、僕らスタートアップなので、ネガのブラックスワンもあると思っていて、それは明確に資金調達ができなくなるとか、難易度が上がるとか、バリエーションがものすごいタイトになるっていう、プレミアムレスなマルチプルで評価されるようになるっていう、
そういうネガティブがあったり、あとは新しいB2Bの取引のクロージングってすごい難しくなるだろうっていうのがネガティブに起きるブラックスワンかなと思ってます。
なので、ポジティブな面だと、いわゆるネットスーパーとか、生協みたいなものの、今現時点でトラフィックって4倍ぐらい伸びてるんですけど、そこの需要拡大とか、あとは店舗運営されてる方も接触時間、最小化したいはずなんですよね。
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お客さんもそうなんですよね。スーパーとか行くと、ざらに40分ぐらい時間って潰れちゃうと思うんですけど、その時間をできるだけ1分とか2分に縮められないかっていうのが、必要なソリューションになってくるんじゃないかなと思ってて、
これってある種、日本のマーケットが、僕らが見てるマーケットが大きく動くチャンスでもあるというふうに個人的には思っています。
なので、僕の経営してる会社だと、ネガティブ側のブラックスワン、簡単に言うと資金繰りに関するリスクをうまくコントロールして、ポジティブサイド、アップサイドをどんだけでかく跳ねられるかっていう形に事業を作り込むっていうのが、いいんじゃなかろうかと。
かつ、それって世の中にものすごい求められてるもので、今誰もできてないことになり得るものではないかなと思って、準備をしていこうかなと思ってます。
準備をしていこうかなというか、実はこのブラックスワンが起きようが起きまいが、コロナショックが起きるずっと前から本来的にそうなるべきだと思って、この1年半ぐらい準備をしてきたものがあるので、今年はうまくそれを世にインストールしていくようなことができるといいなと思っとるよって社内に言ったのを今話したよ。
あともう1個メッセージがあって、スタートアップやってる人たちはみんな苦しいんじゃないかなと思ってるんですけど、一緒に頑張ろうと思います。
今回のゼロトピはこんなところで。ご視聴ありがとうございました。またね。
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