ふるさと納税
2026-09-29 13:59

ふるさと納税

日経エネルギーNext編集長 山根小雪が時事のニュースについて解説・コメントします。

 

田畑竜介
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サマリー

ふるさと納税は10月にルールが変わるため、9月30日までの駆け込みについて解説する。返礼品やサイト手数料などを含む経費率は段階的に引き下げられ、返礼品の量やサイト間の競争に影響する可能性がある。高所得者の寄付上限や、地場産品の基準厳格化も変更され、輸入品の簡単な加工やキャラクターグッズ、熟成ワインなどが対象外になり得る。大阪府泉佐野市はクラウドファンディングでヤッホーブルーイングの醸造所を誘致し、地域産クラフトビールを返礼品にする取り組みが紹介される。

9月30日までのふるさと納税駆け込み
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 火曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。山根さん、おはようございます。おはようございます。
中華まん買います。中華まんに…うん、唐揚げも買うんだけど。でも、これからの季節、特になんか買っちゃうよね。買っちゃう。で、ちょっと一言言いたいのは、何ですか?酢醤油ついてくるのは、十数年前、福岡に引っ越していた時に、とってもびっくりしました。
いまだに東京ではつかないんだよ。そうだよね。福岡ならではっていうかね。今かけて食べましたか?いや、今は絶対かけて食べてるんですよ。家でもかけちゃうんですよ。味ぽん味ぽんみたいな感じでかけてるんですけど、でも東京行くと、やっぱ中華まんのあんの味が多分違うんだよね。
もうちょっと濃いめなんだよね、多分ね。だから酢醤油なしがちょうどいい。むしろね、からし醤油つけたりするんですよ。東京だと。だからね、実家で中華まん出てきたら、お母さんがからし醤油を添えてる、食べてるのを見て、東京だね。こっち帰ってきたら、酢醤油だね、福岡だねって感じております。
というお話ですか、今日は。
今日はやっぱりね、ふるさと納税は豚まんがいいよねっていう話じゃないんですけど、10月。総務省のルールでね、10月になったらふるさと納税は、期が変わるんですよ。制度のルールの期が変わるので、ここも5年ぐらい、毎年10月になったら制度改正が行われてまして、今日は何日?
9月29日。
かけ込みやる人はあと2日です。
今日入れてね。
今まさにふるさと納税9月30日までのかけ込みをやってる方が結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。9月30日で消える返礼品もありますよ。
何がどう変わっていくのか。
ちょっと話しましょう。ちょうど1年前は、ふるさと納税サイトのポイントがつかなくなるようだったんですよ。
そうでしたね。
例えば楽天とかで楽天ポイント欲しいなって言ったら、9月30日までに大急ぎでやらなきゃいけなかったので、本当のかけ込みがあったんですけど、今年も地味に改正が大きいんですよ。
なので、狙ってるものがある方だったりとか、ちょっとでもお得にと思う方は、明日までにやると安全です。
安全ってどういうこと?
変わるか変わらないか分からないものもある。もう消しますよって。この商品無くなりますよって明記してるものもあれば、実は例えばお肉とかで10月以降にやったら、肉の量がグラム減ってるみたいな。
同じものの数だったら、え、豚肉が1キロだったはずが850グラムになってるみたいなことが、大いにあり得る制度改正なので、やっとくと。
狙ってるものがあって、例えばお正月までにあの肉がみたいな方とか、おせちやっときたいとかあるじゃないですか。
カニが。
そう。カニね、あと酒がとかね、あるじゃないですか。そういう人は急いでください。
経費率引き下げと仲介サイトの手数料
今年のルール変更なんですけども、まずは経費率の引き下げです。経費率って何かっていうと、まず返礼品が自治体の経費ですよね。
で、返礼品は寄付額の30%までって決まってるんですよ。これは決まってる。で、他にも、例えばふるさと納税サイトに載せる時の手数料。
かかるじゃないですか。で、ふるさと納税サイトに例えば丸ごと全部お願いしちゃう場合は、いわゆる広告費、商品を告知してもらった広告費だったり、
クレジットカードとかで決済するための決済手数料だったり送料だったり、そういうものは全部ふるさと納税サイトにお願いすることになるんだけど、
そういうものを合わせて経費です。結構かかるわけよ。で、これ返礼品3割で経費がいっぱいかかっちゃうと、
え、自治体に1万円寄付したのに、その街には5千円も入らないの?みたいな話になって、
ふるさとに寄付したはずなのに、どこに金が行っちゃったんだよ、みたいな批判になりがちなんですよ。
なので、今はですね、経費の総額は5割にしてくださいっていうルールになってます。
返礼品がだいたい3割、皆さんギリギリまでいい商品用意しようってやって3割だから、経費2割なんですよね。
これを2029年には40%まで下げますよっていうルール変更なんですよ。
段階的に下げるので、今年の10月からは2.5ポイント下がって47.5%になります。
毎年毎年下げていくことになるんですよ。
そうすると、経費を圧縮しなければならなくなる。
でも、ふるさと納税サイトに自治体が渡しているお金が全然安くならないとしたらどうする?
それは、物を減らすしかないのか。
そう。返礼品を30%マックスにしないで、27.5%にすれば、今までと同じ割合に収まるわけですよ。
でもそれは本末転倒じゃないですか。
だから、やっぱりここは仲介サイトに価格競争をしてもらって、手数料を引き下げていくって方向になったらいいなと思います。
ふるさと納税サイトは非常に儲かるいいビジネスモデルになってまして、これはちょっと美味しすぎるんじゃないの?と私は思うわけですよ。
例えば、1000人のふるさと納税の商品を発送したり、証明書を送ったり、決済をやったり、サーバーシステムを用意して、コールセンターの人を何人か用意して対応しますってやるじゃないですか。
1000人分のふるさと納税、5000人分のふるさと納税になった時に経費は5倍になるかって言ったら、
そうならない。
ならないよねって決済手数料とか、決済ね、そんなシステム作っちゃえばそんなに変わらないわけじゃないですか。
だから規模が大きくなればなるだけコストが占める割合が減って、ふるさと納税サイトの利益率は爆上がりするはずなんですよ。
だからめっちゃ儲かってるはず。これは推測ですね。
それとやっぱり大きい自治体と小さい自治体からもらってる手数料にかなりの差があるんですよ。
そうなんですか。
小さい自治体はふるさと納税サイトに載せてください、うちの商品を。ちょっとでも目立つようにしてもらえませんか。お願いします。
じゃあ10%もらいます。寄付額の10%もらいます。
大きい自治体、お宅に載せてあげてもいいけどね、うちの肉すごい人気だから、蟹人気だから。
まあでもいいコストでやってくれないんだったら他社に行こうかな。
ああ、分かりました。3%で結構です。
開きが出ちゃう。
3%から10%くらい開きがあるって言われてます。
ここでいう大きい小さい自治体っていうのは、その面積とか、町の人口の規模とかじゃなくて、やっぱり特産品とか。
魅力ある返礼品があるかないかの大きい小さい自治体。
ふるさと納税額。
例えば九州だったら宮古の城市、もう肉めちゃくちゃ人気じゃないですか。去年も第3位です。
ああいうところっていうのは、だって欲しいじゃない。みんな宮古の城の肉欲しいんだから。
このサイトないんだ。じゃあ他のサイトだってなる可能性があるね。
だってどっかに登録してポチポチしていくわけだから。
北海道のイクラとかカニ欲しいじゃないですか。社員マスカット欲しいみたいなことなので、やっぱりここは結構差がある。
つまり差があっても十分ふるさと納税サイトは儲かってるので、テンパーも取らなくたっていいじゃないかという話で、
ここは経費が下がることでふるさと納税サイトの競争が進んだらいいねっていうルール変更です。
ただ、すぐにはならないから、返礼品が減っちゃう可能性はあるんですよ。
なので狙ってるものは早くね。お肉の量を減らしたくなかったら早くねっていうのが一つです。
地場産品基準の厳格化
それからもう一つ、ふるさと納税の納税額に天井ができました。
今まではね、イクラでも収入が多かったら増やせたんですけど。
年収によって違いましたよね。
そう。だけど今は、年収5億円の人が何百万もふるさと納税するのずるいじゃないかみたいな話もあるので、
だいたい年収1億円ぐらいの人までが天井で、それ以上年収が大きくなっても、
ふるさと納税できる額は変わらなくなるよっていうルール変更。
今日お話ししたいね、一番面白いなと思ってるのは、
地場産品の基準の原格化ってやつなんですよ。
ふるさと納税ってね、地元で作ったものだけ。
まあ当たり前じゃないですか。
まあまあ趣旨から考えるとそうだね。
当たり前。だけどそんなにみんないい地場産品ないんですよ。
そうすると何が今起きてるかっていうと、
肉とか魚を、カニとかね。
他の地域だったり海外から輸入してきて、
例えば肉をスライスして、牛タン買ってきて牛タンスライスして自分たちの
加工した場所がここだっていうこと?
あー。
いうことです。
で、これだいたい今まで区域内で半分以上の付加価値が生じているかどうかっていう。
付加価値が。付加価値基本的にはお値段のことですけど、
ブランドが、うちのブランドが広がりましたとか。
街に出たらもっと高く売ってますとか。
いろんな言い訳ができたんですよ。この付加価値の半分っていう言い方。
で、これをビチッと値段で半分以上って決めました。
どういうことかって言ったら、
例えば肉を5000円で買ってきて、地元でスライスするコストが2000円だとしたらダメです。
5000円で買ってきて、スライスして、付け込んで、なんとかやって、
こうしたらして、新しい商品を作って、加工にも5000円かかってるんだったら、
50%でオッケー。
それを今後は製造している製造元に金額書いた証明書を出してもらって、
初めて返礼品になるというふうに変わります。
で、中井ちゃんが大好きなキャラ物なんですけど、
お父ちゃんキャラのグッズ。今まで返礼品の対象だったんですけど、
これからは外から買ってきたものにペッてキャラのシール貼るだけの返礼品はダメになります。
花からこの街が広報のために作ったよって、
例えばじゃあ1万個作ったよ。
ブラック低端のぬいぐるみとするじゃないですか。
1万個以上は絶対そうじゃない。
黒いエゴじゃなくてエゴって口に書いたらあれがちょっと好きなんでね。
1万個以上はふるさと納税にはできないよ。
ふるさと納税用に作ったご当地キャラの返礼品はダメ。
ご当地キャラはあくまで自治体のPR大使でしょっていうそういう位置づけです。
で、消えちゃいそうなのは熟成ワインですね。
熟成ワイン結構面白くて。
なんで熟成ワイン?
海外からめちゃくちゃ高いワインを買ってくるんですよ。
そういうことか。熟成場所がこっち?
そう。海底とか鉱山の高度とか発電所のトンネルとか金庫とかいろんなところで熟成させるんですよ。
わが町の歴史ある場所で熟成させました。
味違うのかな?
80万円の熟成ワインとかできるんですよ。
いやいやいや。付加価値熟成だけだろっていうことでこれは多分なくなりますね。
ダメです。
泉佐野市のクラフトビール誘致
で、この話の中で非常に面白い自治体があって。
なんですか?
イズミさんの知ってます?
よく出てくる。
なんかふるさと納税といえば。
納税といえばイズミさんの。
関空があるとこだっけ?
関空があるとこです。
イズミ里が歩んだ歴史をたどるとふるさと納税の歴史がわかるくらいのものなんですけど。
かつてアマゾンギフト券で排除され裁判になって最高裁まで行ってふるさと納税に戻ってきたイズミ里が
2025年実は日本一ふるさと納税の寄付額を集めてるんですけど。
さっき言った加工。肉とか魚の加工で一気に伸ばしてきたんですよ。
でも今度加工品の話あるじゃないですか。
でもイズミ里は先に言っています。
イズミ里はクラウドファンディングでふるさと納税ができるんですよ。
うちみたいな一時産品がない町は自分のところで一時産品を作ればいいじゃないかって言って
2021年からクラファンをやって何をしたかっていうと
軽井沢に本社のあるヤッホーブルーイングの醸造所を誘致しました。
イズミ里に誘致した。
クラファンでお金を集めてそれで企業誘致をして設備を全部クラファンで作って
ヤッホーブルーイングに来てもらって
イズミ里産のクラフトビールを作ってそれを地場産品にする。
それはいい。
それはオッケー。
つまりふるさと納税を使って新しい産品とか新しい産業を作っちゃえばいいじゃないかっていう。
イズミ里ってなんかふるさと納税のプロがいるっていう。
すごいよね。
すごいすごい。
あの手この手ね。いろんな知恵。
あの町を追えばふるさと納税の先が分かるよっていうくらい。
さすがだなと思ってですね。
またふるさと納税の話は年末にでもしましょうか。
ということで今日火曜日は日経bp日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
山根さんありがとうございました。
ありがとうございました。
13:59

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