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続きまして、質問箱からのご質問です。
井上さん、IDがTORQ1113からのご質問です。
初めまして。YouTubeを最近見始めたものです。
私は顔面神経の後遺症で病的共同運動になりました。
病的共同運動の手術を受けるのは可能ですか?
病気だとしてもやはり医療保険は使えないのでしょうか?
というご質問をいただいています。
ありがとうございます。
顔面神経麻痺の後遺症で病的共同運動になりました。
というこの一文ですけども、
なったことがない方なんかは全くわからないと思うんですけども、
実はこれすごく大変な後遺症の一つなんですよね。
顔面神経麻痺っていうのは、
いろんな理由があるんですけども、
突発性に突然片方の顔面が動かなくなったっていうのがあったり、
もしくは腫瘍ですね。
何かこの腫瘍ができてそれを取るときに
遺伝性という手術によって顔面神経麻痺になったり、
いろんなパターンの顔面神経麻痺があるんですけど、
要するに顔を動かす神経が、
この耳の後ろのところがベヨっと出てるんですね。
この神経がどこかが障害を受けてしまって、
一旦これが機能しなくなるんです。
この大きく分けて5本の神経なんですけども、
一旦損傷を受けた後、再生をしようとして順序に伸びてくるんですね。
ところが、本当はですね、
この5本の神経がちゃんとそれぞれ1回、2回、3回、4回、5回と分かれてないといけないのが、
再生をしてくるときにちょっとぐちゃぐちゃに間違ったりするんですね。
配線ミスみたいな。
そうしますと、例えば目をつぶりたいのにこの口が動くみたいな、
こういう動きが出たりとかですね、
口をうーってすぼめたいのに上をこうなっちゃうとかですね、
他の部分の動きが同時に起きてしまうよっていうのは、
この病的共同運動っていう状態ですね。
この病的共同運動を直すっていうのは結構やっぱり難しくてですね、
一旦それが起きてしまいますと、
病的共同運動を完全に直すっていうのはなかなか難しい。
じゃあ、どういう方法があるの?っていうと、
反対側の神経を繋いでですね、
こっち側に繋いで、
ここから入ってくる神経を1回切ってですね、
こっちの目のパチパチ、
ここの神経をこっちにも伝えさせるとか、
こっちの神経をこっちに使いさせるみたいなですね、
フロースフェイスナーブ、
トランスファーでしたっけ?
ちょっと難しいんですけど、
顔面の神経を反対側から動員を持ってくるみたいな、
そういう手術があるんですね。
そういう大きな手術を受けないといけなかったりもあります。
いわゆる形成外科療育の治療になっていますね。
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これは美容外科ではこういう治療はやってないです。
もちろんこの治療に関しては保険が利きます。
顔面神経麻痺という診断をしてもらったらですね、
形成外科の領域でそういう手術を受けられる。
この手術自体がかなり大きな手術になっています。
一方でですね、そこまで大きな手術はしたくないんだけど、
なんとかならへんのっていうところで言えば、
美容でできることで言うとボトックスの治療ですね。
いわゆる筋肉の動きを止める注射、ボトックスですけども、
これを上手に使うことによって
その病的強度運動を少し弱めるみたいな打ち方はできます。
だから眼圏経電でこのような感じになってしまう人とかも、
ちょこちょこっとボトックスを打ってあげることによって
筋肉の収縮をコントロールするみたいなことができますので、
美容でもし何かをされるとすればそういう感じになるかなと思います。
ということで、
この井上さんのご質問でいきますと、
病気と診断をしてもらった場合には
医療保険は使えないですか?ということは
ちゃんと医療保険でやってもらえます。
ただその診療してもらうところでいくと、
いわゆる大きな病院ですね。
形成外科も小さな形成外科ではなくて
大きな大学病院とか地域の基幹病院の形成外科を受診していただいて、
主にその再検手術っていう風なカテゴリーになりますけども、
それを得意としている先生に手術をしたらというのがいいのかなという風に思います。
はい、以上です。
顔面神経麻痺の後遺症で病的共同運動が起きた場合にどうしたらいいの?というお話でした。
はい、じゃあねー。