座熱層の評価とデブリードメン
先ほどの動画で、血損層、いわゆるイワと厚揚げの関係でいきますと、厚揚げのところがごそっとなくなったよという場合に凹んでしまって治るパターンとか、もしくは絆魂ができて治るパターンみたいなお話をしましたが、今回は座熱層ですね。
座熱層ですね。
あんまり普段皆さん聞かないかもしれないですけど、僕らはよく使う言葉です。
特に形成外科系の人たちは座熱層、これ座熱してるっていうのをですね、よく使うんですけど、座熱、要するにどういうことかというと、この組織は傷を治す力はありますか?
イエス、座熱じゃない。ノー、座熱、みたいな感じですね。
よく座熱層っていう時に、ネクルネクルという言葉を使います。
これもですね、ちょっとセミプロの人たちはぜひ覚えてもらったらいいと思いますけど、ネクローシスという言葉があるんですね。
ネクローシス、これはですね、エシという日本語であります。字で言うとむっちゃ怖いですよね。壊れる死ぬとかエシですけども、英語で言うとネクローシスという表現になるんですね。
習慣的にネクルネクル、腐って死ぬな、ネクルな、みたいなことを言うんですけど、座熱層を評価する時に、要するにそのネクルかどうか、どこまでが生きるかどうかっていうのを判断しないといけないんですよ。
で、まず例えばですね、それこそコンクリートの上でですね、足場がちょっと出っ張ってるものに引っかかってズブッとこけましたと。
肘ズブズブッといきましたと。で、もう見たらですね、じゃみじゃみになってますと。
なんとなくこの辺、紫色になったりとか、砂利が入ったりとかしてますという傷があった時に、この状況をきれいに直してくださいって言ったら、例えば形成機関が来ましたという場合に、まず一番最初にやることって評価をしないといけないんです。
で、この評価をする時に一番重要なのは、ちゃんと麻酔をかけて洗うことです。
洗浄ですね。要は砂利なんかが異物が入っている場合には、砂利を取り除かないと異物になるので、いわゆる感染のリスクがあるから、これをきれいに洗って。
まずですね、それこそですね、歯ブラシを使って麻酔をしてですよ。歯ブラシでやると痛すぎるから、死ぬから麻酔を打って痛くないようにしてから、大量のお水で流しながら歯ブラシで洗うんです。
要は細かい石の砂利だとか有機物とかを取り除いてあげないと外傷性死性といってですね、要は外傷に伴うウイルスみたいなのが中に残っちゃうことがあるんですね。
この洗浄をまずした後に、いよいよ評価をしていくわけです。
そこで座滅がどれくらいあるのか、どこの部分が生き残って、どの部分がねくるのかっていうのを判断をするんですけど。
見てやるとですね、組織っていうのはですね、基本的には血の流れがないと死んじゃうわけですね。
血流と組織強化について
それも簡単な話。
例えば指を切り離した状態でこれが生き残るの、そんなことは当然ないわけですよね。
けどちゃんと血の流れがあれば、例えばキレイかかっててもですね、脳脈が入ってて腸脈がつながっていればちゃんと生き残るわけですよ。
こういうその不思議な移植法なんかがあって、例えば指が落ちた後にこの指をお腹にぶつけたりとか、一時こっちに逃がしたりみたいなことをすることがあるんですけど。
こっちがね環境悪いと。
そういう風なその活かしていく時には血流というのを評価しないといけない。
まず座滅相を見たら洗浄して組織を強化するんですけど、その時にちゃんと血流があるかどうかっていうのを判断するんですね。
よく見ると血がちゃんと出てますか。
血が出ると一般の人はね怖いと思うと思いますけど、僕らがすると血が出てるって安心感ですね。
これはちゃんと生きてるなというのがわかる。
一方で血が出ない。
血が出ない。
もう真っ白になっちゃって。
紫になっちゃって。
もう血が出なくなっちゃってる状態。
これはですね、ネクリます。
なので組織をまず評価して、この組織ちょっと血流弱いな、この組織はネクリそうやなっていう時にせなあかんのが
デブリードメンですね。
どうぞリピートしてください。
デブリードメンですね。
正確に言うと下化的デブリードメンなんですけど。
今日はカタカナがよく出てますね。
デブリードメンというのを行います。
要するにデブリ、デブリってこれもね。
慣習的にネクリそうな組織はデブリをするという風に形成外科的には
基本を勉強してる人たちもみんなやるんですけど
デブリ、要するにいらない組織を切り取るということをしないといけないんです。
座滅相を見たら死にそうな組織をちゃんとデブリしとかへんと
何が起きるかというと組織が血流がないのでそこでどんどん腐っていくわけですね。
腐っていくというのは何が起きるかというと
当然無菌状態じゃなくて肺菌がいますので
肺菌というのは血液の流れがあるところでは成長できないんですよ。
当然免疫細胞に食べられて攻撃されちゃうから。
血の流れがないところでは肺菌が増えていけるわけですね。
なので皮膚の表面とか血流がないので肺菌が増えれるんですけど
体内で肺菌が増えるというのは難しいわけです。
傷ももちろん同じです。
デブリードメンの重要性と傷の治療
なので血のない組織を残しておきますと
残しておきますと肺菌からするとオアシスですよね。
肺菌たちからすると私ここでどんどん増えてええんやと。
栄養たくさんあるし腐っていく組織あるし
有機物を餌にしてどんどん増えていきますから。
こういうところがほったかしていると要は感染がひどくなっていきますよ。
これがひどくなるとSを起きますね。
S性筋膜炎とか感染が広がっていくと
放火死刑からどんどん悪くなっていって
体に肺菌が蝕まれていくみたいな
ひどい感染症を起こしちゃうわけですね。
なのでその結果的デブリドマンを行うというのは
要はその後に起きてくる感染症とかをコントロールするために
とっておくというのが一つと
もう一つはやっぱり血の流れが良くないと
傷を治すことができないんですよね。
先ほどハンコンができて周りから神秘という構造を
作り直していきますよみたいな話をしましたけども
傷ケアのコツを伝授〜②種類によって違う傷の治り方〜
これは結局周りから血流に乗って
免疫細胞が汚いものを食べて
治すために免疫細胞が頑張って
そしてその下地を作り直すというのを
細胞がマトリックスといいますけど
マトリックスを作り直すということをするわけですね。
なのでそういう意味でも血流が豊富な状態にしておかないと。
結果的デブリドマンを行いました。
そして血流が良い状態になりました。
そしてそこからもハンコン中をしていきました。
この時にですね
傷を綺麗に治すにはどうしたらいいのという話にも
一番最初のテーマに戻りますと
絵師した組織を残してしまう。
抉ってしまいそうな組織を残してしまうというのが良くないようです。
傷は汚くなっちゃう。
デブリがきちんとできていなければ
治る時間が長くなってしまう。
傷は治る時間が3週間未満に治る傷と
最終的な仕上がりは全然変わってくる。
なのでどんなに長引いても3週間未満に治してあげない。
できれば2週間未満に治してあげない。
これは何かというと色素沈着といって
そこで組織が黒っぽくなっちゃったりとか
あとはしなやかな傷
伸びが悪い傷になってしまったりとか
ハンコンの成長に差が出てしまうというのがあります。
なのでなるだけ早く傷が治るように
血流の環境まで配慮してあげないといけない。
一般の方が主に気になるところでいきますと
傷ができました。
例えばコテとかで焼け戸をしちゃいました。
というのって良くないですか?
この辺に黒っぽくなってる人とか
今自分結構いますけど
傷ケアのコツを伝授〜②種類によって違う傷の治り方〜
あの傷をきれいに治そうと思うと
要はやけどを起こしている状態って
一部死んでる組織もあったり
あんまりひどい傷は手振りが必要になるんですけど
そこまでいかない前には
表皮が再生してくれば治るんですけど
色素沈着という言葉も勉強しておかないといけないですね。
色素沈着の話をしようと思いますと
もうすでに8分喋ってますので
長いから話が
しかも色素沈着は
主題が湯葉の話と厚揚げの話でいきますと
実は湯葉の方の話なんです。
厚揚げの方で色素沈着は関係ないです。
厚揚げの方はさっき言いました。
このへこむとかしなやかさ
テクスチャーが変わるとか
シワ感が変わるとか毛穴が変わるとか
これは湯葉側の話ではありません。
厚揚げ側の神秘の話なんですけど
湯葉側の話なんです。
次の動画では傷が治る時の
表皮偏というのをお話ししたいと思います。
その動画でわかるのは
水膨れができた、火傷を起こしちゃった時に
傷をどうやって治すのとか
固定で焼けちゃった時に傷をどうやって綺麗に治すのとか
または手術した傷なんかも
表皮の寒療をどういう風に
しっかり塗ってねとか言われるのが
そういうことなんやなっていうのがわかるかなと思います。
ぜひ興味のある方は表皮の治癒について
次の動画でお勉強してみてください。以上です。
じゃーねー。See you!
髭が生えるくらい忙しいでございます。
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