70代以上の男性の活躍
ささきるの水曜回帰ファイル
おはようございます。2023年7月12日、水曜日。ささきるです。
水曜回帰ファイル、今回で何回目だろう?
たぶんね、4回か。パイロット版含めると5回ぐらいやってるんですけど、なんか馴染んできました。
水曜日の朝が来たら、家事を終えて仕事に入る前にマイクの前に向かって10分ぐらい喋るみたいなことなんですけど、
どんどん編集時間も短くなってきまして、もう本当に馴染んできて、前の場あたりから明日何について喋ろうかなみたいなのを考えるのが楽しみになってきました。
ただあれですね、ほんと起きて一発目に喋ってるんで、昼とか夜に撮るのと違って、喉の調子はあんま良くない。
これでもみんなそうなのかな?どうしてんだろう。
冷凍コマは防止チェンジャーかかってるから、ちょっと調子が良いも悪いも分かんないんだけど、まあいいか。
はい、というわけで、今回も水曜回帰ファイルやっていきたいと思います。
昨日の晩のうちにニュース選んどいたんですけど、なんか特別一本について喋る気にならなくて。
例えばね、どういうやつがあるかというと、
富野由紀、AIが書く小説は安い絵の本。人間の感度は鍵を受けてしまう。
チャットGPTはエンタメの脅威にならない。
これはですね、ふたばしゃのThe Changeの記事です。インタビューですね。
あともう一つが、これはNHKニュースの非常に内容充実した記事だったんですけども、
謎に包まれたジブリの新作、鈴木敏夫プロデューサーに聞いたという記事ですね。
あとはですね、先週といえば盛り上がったというか大きな話題になったのが山下達郎さんの三村日和さんの
番組の中で、ジャニーズ問題について。ジャニーズ問題じゃないか。
あれは自分の会社ですね、スマイルカンパニーの契約解除になった松尾さんについての話ですね。
とかで、いくつか面白いなと思った記事とかニュースとかあったんですけども、
はっと気づいたら、こういうニュースというか、
みんな70代以上の男性の話なんですよね。70代。年齢、はっとね、調べたところに見ると、
宮崎駿、今週金曜日から新作映画公開ですけど、宮崎駿が現在82歳。
で、富野由紀、これ同じ年の生まれなんですけれども、
あとはですね、山下達郎が70歳。
あとついでに言うと、坂本隆一が71歳、
村上晴知が74歳、細野晴美が76歳みたいな感じなんですけど、
宮崎駿が今週公開されています。
で、宮崎駿が今週公開されています。
村上晴知が74歳、細野晴美が76歳みたいな感じなんですけど、
最近、私自身70歳以上の男性の動向や言動に、
随分振り回されているじゃないか、注意を引き付けられているなってことをね、
思ったわけですけども、何でそう思ったかと言うと、
この晩年、どのような態度で過ごすかで、
かっこよさって全然変わるなってことを改めて思いまして、
何て言うんだろう、年取れば取るほど反抗するっていうか、
あ、頑固親父でいいんだなって思ったんですね。
いや、なんだよ、頑固親父って、
このアニメ映画の監督、宮崎駿、乙美之幸とかは、
優位に親ぱずというか、よく知られているやつですけども、
坂本隆一さんなんていうのもそうですよね。
で、一方で、何て言うんだろう、評評とやっている、
これまで築いたキャリアの上でと言いますか、
あるいはそれが元々の自分のスタンスだっていうことだと思うんですけども、
割とそのようなスタンスでやられている村上春樹さんとか、
馬下達郎さんというのは、どっかの時点でクールじゃなくなっていくのみならず、
そのデタッチメントとか距離を取るような、
そういうのって大平楽な感じがするのみならず、
その人に立場がつけばつくほど、現状、随人というか、
そういう力が強くなって、何となく、いいよねって言いづらいものになっていく。
というか、場合によっては良くないものになっていくみたいな、
はっきりと見るような気がしますよね。
気がしますよねって気がしました、私そう思いましたってことなんですけど、
これ本人は変わってないつもりでも、本人の立場がどんどん変わっていくので、
自分としては昔と変わってないよ、若いままのつもりだよと思っても、
自分の世界に閉じこもって、その他の世界そのまま特に関わらないっていうタイトルが、
今の世界は肯定しているように周りの人には見えてしまう。
なぜならその人が権威化しているからってことですね。
そういうことの対比みたいなものを見るような気がしますね。
これを持ったもう一個の理由として、これニュースというよりかは結構前の記事なんですけど、
ミスター村上とボストンのおばっていう、これノートで話題になっていた記事がありましたけども、
村上春樹がウェルズリー大学に、ウェルズリー大学ってか、
今年の春に公園というか、滞在したときの様子を見たっていうノートがあって、
これちょっと一方的な観点のレポートなので、
本当にこのトイレなのかなというふうに思うのも危険かもしれませんけれども、
なんか権威化してしまって周りの人の意見、
ちゃんと聞けているのかなというふうに疑問を持たれるような風景を目にしましたみたいな話なんですけど、
それを山下達郎とかに通じるものを感じました。
一方ね、富野由紀さんとかは、この記事なんかでもそうですけども、
本当、怪奇炎を吐いているというかね、いつも通りですね。
いつも通りですごく好感を持ちました。
昔から好きだったですけど、
とりとってこんなふうに元気にいろんなものに噛み付いていると、
なんかすごく勇気づけられてかっこいいなと思いますよね。
生成AIの脅威について
ただね、話の中で見出しにもなっていますけれども、
チャットGPTはエンタメの脅威にはならない。
こういう論ってよくありますよね。
ネット媒体だとあんまり出てこないと思うんですけれども、
紙の雑誌なんかを読んでいると、実に多くの著者、作家、ライター、雑誌編集者とかが
紙の媒体の中でチャットGPTについて書くんですね。
例えばこんなところにも出てくるのかと思ったのが、
ちぶりが発行している月刊誌のネット、あとは今月の本の雑誌、
今月に限らずか、本の雑誌の中の、本の雑誌はいろんな人の連載が載っているんですけど、
そこにもよくチャットGPTの話が出てきます。
生成AIの話ですね。
だいたいが、作家とか創作に関わる人にとって、
脅威にはならないよね、みたいなことは書いてあるわけです。
これについて、現状の生成AIの能力からすると、
確かに脅威というか、現状の能力からするとそうでもないよねという言い方もできれば、
将来もっともっと性能が上がったときに、
自分たちの創作の領域すら犯されるかもしれないねみたいな、
時間軸を狭く見るか長く見るかみたいな違いがあるかもしれないですけれども、
それ以上に、この富野さんとか、
あるいは宮崎駿もきっと同じことを言うと思うんですけれども、
そういう人たちが言う、生成AIは脅威ではないという言葉と、
もっと若い人とか、私も含めて、
そういう人たちとは情感が違うと思ってるんですよ。
宮崎さんも富野さんも、創作に関するトップランナーというか、
とんでもない怪物みたいな人たちですよね。
これ最近、例えていいんですけど、
今から100年くらい前の柳田君には書いた本とか文章とかを読むと、
なんで一人の人間がここまでのことを同時に考えられたり実行できたのか、
よくわからないと思うくらいカバー範囲が広かったり深かったり、
で、著作の量がすごい多いんですよね。
創作の世界の変化
で、もう人間はそこは思えないと思っちゃうんだけど、
それはなんでできるかというと、
人間が記憶とか記録を外部化していない時代、
まだ身体化していた時代の巨人なんですよね。
だから本来、記憶とか記録を全部自分の中に吸収していると、
あんな風な速度で使用することができる、
あんな風に大量の幅広いことを同時にできるっていうのが現れたと思うんですけども、
僕たちの時代はそういう記憶も記録も全部外部化することに慣れているので、
そうなってしまうと、今となっては、
なんであれができたのかよくわからないっていう風に、
なんであんな人物が存在したのかよくわからないっていう風に思っちゃうんですよね。
で、今が時だなと思うのは、
今度は創作とか創造みたいなものが外部化される時代になっているというか、
なりつつあると思うんですけども、
これが当たり前になってから、
おそらく今から100年ぐらいしたらどうなるかというと、
100年もいらないかもしれない。
なんで一人の人間があんな風に絵もシナリオも考えて、
しかも複数人の人間をまとめてアニメのような複雑なプロダクションを作ったのかわからない、
みたいな風になるんじゃないかと思うんですよね。
その時に宮崎駿とか富野由悠季みたいな人がどうやって現れたのかよくわからないみたいな風に、
きっと思うようになるんじゃないかと思うんですね。
なので、今そういう創作の世界でトップランナーになっている人たちにしてみれば、
人間がそれをやり得ていた最後の時代の人たちの巨星、チャイアンツみたいなことになると思うので、
その人たちにとってはちゃんとGPT教諭じゃないのは当たり前の話で、
全部肉体化してやれている人たちなんだよ。
でもすごく時間が経った時には、
それは性能が上がったからどうかじゃなくて、
外部化するのが当たり前になった時にはどうかわからないなと思いますが、
そういう最後のチャイアンツたちの声として、
こういうのをたくさん最近は聞けるようになっているので、
インタビューでも記事でも面白く読んでいますが。
何の話だったかよくわからないんですけれども、
今週はこんなところですかね。
最後にお知らせがあります。
私がやっているポッドキャストメディアのアップ、
平日回帰ファイルの金曜日担当されている綾畑さん、
あとは階段の貝さんと薄田さん、
そしてホットテックの串井さんと陽平さん、
このメンバーで9月2日に新宿ロフトプラスワンで
ポッドキャストの合同オフ会みたいなイベントをやります。
こちらの詳細もニュースレターの方に書いておきますので、
ぜひ概要欄からチェックしてみてください。
それでは、良い一日を。