国際センターなんですけど、外国人にソフトウェアを説明する仕事。
そこに入りまして、3、4年ぐらい働いたんですけど、
ただ説明するだけじゃなくて、このソフトウェアは外国人向けじゃないじゃんって気づいたときがあった。
例えば、すごく単純な説明かもしれないんですけど、
苗字一つしかない、スペースは入れちゃいけないとかそういうの。
だからソフトウェアの段階で変えないと、これどうにもならないじゃないですかとか、
上のものに伝えたところ、あなたの仕事を説明だから説明してくださいっていう。
ですので、じゃあ作ってやるって感じになった。
かっこいい。
で、プログラミング学校に入りました。
そうなんですね。結構高い志を持ってプログラミングに取り組まれたんですね、そしたら。
そうかな。
そうなんです。日本にいる、日本でずっと住んでる方はあまり不便を感じないかもしれないんですが、
海外の方は苗字がやたら長いとか、逆に中国人の方だったら漢字一字で終わってしまうとかいう方があって、
名前は一字以上にしてくださいとか、え、なんで?みたいなことになってたりするんですよね。
よくあります。
そこからなんか変えていきたいっていうのがあったわけですね。
で、そんなこともありつつ、教える仕事もされてたんですよね。
そのプログラミング学校卒業した後に、一番最初はそのティーチングアシスタント、教えるのを手伝うみたいな人。
なんかアルゴリズムのプログラムみんなやってますんで、そういうときに、あ、こういうふうにやったらいいですよ。
最初やらないかっていう感じで聞かれて、で、その後に講師になりました。
そうなんですね。
なんかこう作る仕事と教える仕事って、また別の魅力があるとは思うんですが、どちらも楽しくされてたんですかね?
そうですね。僕、テックサポートから入ったから、教えるのは当たり前で、今までそうなんですけど、教えるのは当たり前。
ユーザーだったら、上司だったら、教えなきゃならないじゃないですか。
だから、作るより説明するのほうが大事って気がします。
なるほど、なるほど。で、その経験があって、最初にお話しした書籍ですね、IT英語実践マニュアル、チームを動かすIT英語実践マニュアルっていう本が生まれたんだと思うんですが、
ITエンジニア本大賞のときのプレゼンデーですね、そのお話があったと思います。
このきっかけがすごくユニークだなと思いまして、そもそも英語を教えたいっていうよりは、英語で困ってる人がいるので、それを本にすればいいじゃないかというような形でできた本だとおっしゃってたと思います。
この辺の話も聞きたいんですが、
いや、そうです。正直、僕、英語を教える自信はゼロです。
なので、この本を書くなという感じになるかもしれないんですけど、でも最初は何もわからなかったんですよ、ソフトウェアについても。
あとは、例えば、IPv4とIPv6の違いは何ですか。モーデムとルータの違いは何ですか。
すごく単純なところから、理解した上で人に説明する仕事をしたので、すごくメモを取った。
本を書いたっていうか、そのメモを編集者に投げて、これで頑張ってくださいという感じです。
全然本を書いた気持ちはしないです。
いや、自分の理解のためにこれを書きました。これでどうにかしてくださいと。
なるほど。タイトルにもある通り、マニュアルを当時からですね、ラファエルさんがご自身のため、あとは同僚のために作っておいたと。
それを本にしましたというふうにおっしゃられてたんですが、その通りだったんですね。
その通りです。
なるほど。だから、実践マニュアル、IT英語、実践っていうところに全てが詰まっていると思うんですけど、本当にその現場で使えるものが多くて、
例えば、プルリクとかマージした時にどんなコメントを残そうかとか、コードのリファクタリングの時どういうふうに説明すればいいかとか、
なかなか普通の翻訳機で、そのままちゃんと出てくれないんですよね。
そうですね。例えば、ずっと英語を勉強している方、もうシェイクスピア全部読みましたとかの方でも、そういう業界に入ったらプルリクって何?とかになる。
なるんですよね。
ですので、全然違うITの短い世界のための英語でもないし、どうしたら言いたいことを伝えられる、そしてどうしたらいいソフトウェアを作れるかのための本。
そうですよね。だから、本当に技術的なことっていうよりは、コミュニケーションをよりスムーズにするためにとか、お互い誤解を招かないように進めていきたいっていう、それが込められたような本じゃないかなと思います。
こういった日本語と英語とプログラミングというところにいる中で、日本のウェブ業界における英語ってどんなふうな印象がありますかね?
英語力は高いと思います。
そうなんですね。
トイックの点数を見ればとか、そういう文法はそこまでわかってるんだ、そこはものすごく高いと思いますけど、試そうとしない方がほとんどです。
ある程度話してみようって思う人は、日本ではすごく少ないです。
海外はそういう人はほとんどですので、コミュニケーションは80%をうまく言えたら、10%取れば差があるんじゃないですか。
でも、何も言わないと何も受け取れないので。
そうなんですよね。間違えたくないっていうのが、やっぱり日本の国民性であると思うんですよね。
ありがちです。
英語がちょっとしゃべれるはずなのに、英語で話しかけたら、なんかほんと電池が切れたおもちゃみたいにピタッと止まっちゃうんですよね、なんか日本人ってね。
そうですね。
その間ですごい頭ん中一生懸命考えてるんですけど、文法を組み立てて単語を考えてやってるんですけど、もう旗から見たら止まっちゃったこの人っていうね。
ほんとにそうですよ。
しゃべってる人と書いてる人のその差はすごくわかるんですけど、ミーティングで一言もしゃべってない日本人けど、メッセージをくるときに英語は完璧じゃんっていう。
あるあるですね。
そうなんですよ。文章、読み書きはすごく得意なんですけどね。
対面になると突然何もしゃべれなくなるっていう。あるあるですね。やっぱそうなんですね。
それはもうやっぱり日本の方とお話ししてて、そういう方が多かったですかね、実際に会ってみて。
多いと思います。
じゃあ、そんな人の中でもやっぱり海外に行きたいなって思ってる方とかたくさんいらっしゃって、私がこのポッドキャストでお話ししてきた方の中でも、将来は海外に行きたいなっていう方もたくさんいらっしゃったんですね。
そういう人にはどういうメッセージを送りますか?
行ってみてください。
方法は三つあると思います。
一つは、日本で行きたい国の求人情報を見れば履歴書とか送るのは一つの方法なんですけど、結構難しいと思います。
もう一つは、日本で外資系に入って、うまく社内でやりとりしながら海外行くと、直接行くことです。
僕、なんで行ってみてくださいって言い方っていうと、僕そうしたから日本に来て。
でも、プログラミングをやりたい方は、ハッキングしたい方とか、そういうアルゴリズムの最適な動かし方とか、ソフトウェアは一番いい方法、今は仕事してる方が多いと思います。
海外へ行ったら、コミュニケーションのハッキングになると思います。
そこへ行って、直接人と出会って、直接話してみて、それは10年日本で英語を勉強した方と、そうやってきた方は全然違うと思うので、行ってみた方がいいと思います。可能であれば。
なるほど。じゃあ、経験がプログラミングを海外でもやってみたいと、今日本でやってるけど、海外でもやってみたいなっていう方は、とりあえず行ってみようと。
経験があるんだったら、やってみればいいじゃないという感じですね。
そんな時に役に立つのが、IT英語実践マニュアルっていう本がありますので、それを片手にね。
マナさんもイギリスとオーストラリアでしたっけ?
あとカナダもですね、3カ国です。
3カ国です。
どういう時に行ったんですか?
私はほんと20歳くらいで、何も考えずに行ったので。
それはベストじゃないですか。
そうなんです。もうなんか若い時の勢いって怖いですね。何も考えてないですね。
英語も学生時代の英語の授業とかはすごくできたので、なんとかなるだろうっていう感じではいったんですけど、
まあ、なんとかなりましたね。
素晴らしい。
勉強もずっと続けてましたけど、
あなたの話す英語何言ってるのかわかんないわって言われて、涙した夜もありましたけど、なんとかなりましたから。
興味があったらやってみようっていうのは本当に大事だと思いますね。
あとは、今だったらAIとか翻訳のツール、アプリってすごく発達していて、
喋ったものがそのまま音声で翻訳したものを流してくれるっていうものたくさんあると思うんですが、
そんな中でも英語は勉強した方がいいと思いますか?
英語を勉強しなくていいと思います。
しなくていいと思う。
全部AIに任せようじゃなくて、
いっぱい英語勉強してもいっぱい文法とか語彙力を高めようとしている方がほとんどなんですけど、
それAIの方ができてるんじゃないですか、今のところは。
だから、英語を勉強するより、
全く違う文化の人は何をしているのかを理解することが大事だと思います。
そのところは、AIはちゃんとできてないんじゃないですか。
確かに、その通りですね。
結局、英語に限らないですが、
言語っていうのはコミュニケーションするためのツール、道具の一つでしかないので、
それを機械で埋めてくれるんであれば、
お互いの人と人同士の理解の仕方とか、相手のバックグラウンドだったりとか文化とか、
その辺を理解するっていうところにリソースを割いた方が、
より高められるんじゃないかっていうのは確かにありますよね。
その通りだと思います。人間性っていうのかな。
そうですね、その通りですね。
じゃあ、これからのウェブ業界の英語とか学校英語、
差が結構あると思うんですね。
学校だったらやっぱりAIを使わず、ちゃんと勉強しましょうっていうところあると思うんですが、
それもやっぱり大事なんですかね。どう思いますか?
大事だと思います。
チェスみたいに、今チェスやる人は、人と人をチェスやってるだけじゃなくて、
大会に出てる人は、AIを使ってチェスを勉強しながら、
チェスをやってるわけですので、プログラミングも何でもそうだと思います。
AIだけに任せば、それはいいわけでもないし、
AIを使わずに、それで人の力で頑張るのも、ただの道具だから、
道具を使わない人は、時代をくれる。
確かにそうですね。停電になったら何もできないっていう人になってしまいますからね。
チャットGPT3.5は、ちょうど僕の本が書いた後に出たので、
これもちょっと1年前に出て、惜しかったって本当に思います。
タイミングがね、ビームがかかってたんですけどね。
確かに、わかりました。
はい、じゃあラファエルさん、あとですね、今後こんなことチャレンジしていきたいなってことありますか?
はい、同じことになるんですけど、僕今メルマガジンを始めたばっかりで、
日本語と英語でメルマガジンをやってます。
何をしたいかっていうと、違う視点で当たり前にあるニュースを人に読んでもらいたいんです。
ですので、英語の学習になる、なってほしいんですけど、
そこがポイントじゃなくて、ちょっとこういう見方もあるよっていう人に伝えたいので。
それは、言語は英語なんですか?
英語と日本語で書いてます。
なるほど、なるほど。
世に出ているニュースを英語と日本語で違う角度から解説してると、そういうニュースレターですかね。
おっしゃるといいです。
なるほど、わかりました。すごい面白そうですね。勉強にもなりそうなので、よかったらみなさんも登録してみてください。
はい、じゃあそしたら、ラファエルさん、今日はいかがでしたか?
すごく緊張してますし、めっちゃ面白かったです。
よかったです。
なんか、あんまり緊張してる感じなさそうだったんですけど。
これがデフォルトです。
デフォルトですか。
じゃあ、緊張してない、もっとはっちゃけてるラファエルさんも、もしかしたら出会えるかもしれないですね。
はい、わかりました。では、ラファエルさん、今日はありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
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