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2022-11-18 05:08

21.復職直前直後の心得

要約:復職直後は環境や生活習慣が変わり、精神的に不安定になりがちです。くれぐれも突っ走ろうとせず、長距離走のつもりで臨みましょう。

リワークデイケアのスタッフとして感じていたことをまた話してます。いくら復職準備のリハビリをしても、実際に職場に飛び込んでみないと復職への不安は消えないもの。大事なのはその不安を抑えこむことではなく、不安を感じていることを認めながらなるべくゆっくり復職に臨むことです。


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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。
今回の要約。
復職直後は環境や生活習慣が変わり、精神的に不安定になりがちです。
くれぐれも突っ走ろうとせず、長距離走のつもりで臨みましょう。
みなさん、1週間お疲れ様でした。
公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、みなさんの週末の時間を少ーしだけいただいて、
就職や復職など働くを支えてきた心理師である僕が、
主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの飲め知識や
心理師のあれこれなどについてお伝えしていきます。
みなさんのお仕事や対人関係などなど、
いつもの生活を少しでも楽にしたり、
カウンセリング・メンタルケアをより身近に感じていただいたり、
緩めな時間を一緒に過ごせたりできれば嬉しいなと思っています。
よろしくお願いします。
今回は、復職直前直後の心得ということで、
前回に雑談会ということで、自分がリワークに携わってきて思ったことをザックバランに話したんですが、
よく考えたら、もっと他にも大事なことたくさんあったなと思ったので、
今回は、復職にあたって大事だなと思うことの一つをお話ししていこうかなと思います。
まず、リワーク・デイ・ケアというのは、精神疾患を抱えて仕事を休職せざるを得なくなった方が、
療養した後にリハビリを行って、
復職の準備をする場所と考えていただけたらと思います。
なのでそこでは、決まった場所に決まった時間に通所したり、
作業的なことをやったり、また休職しないようにするにはどうするかを考えたりといったことをしています。
そんな風にリハビリをしながら皆さん復職に臨んでいくのですが、
復職直前や直後のいざ、ついにという時ですね、
そういった方々はどう感じると思いますか?
どんなにしっかり準備をしてもですね、やっぱり復職にあたっての不安は拭えないんですね。
これは復帰してみないと自分ができるかどうかというのは本当の意味ではわからないので、
当然といえば当然です。
むしろ不安とともに復職に臨む方が大半ですし、その方がうまくいくケースが多いです。
では、うまくいかないケースというのはどういった感じでしょうか?
それはですね、頑張れば大丈夫、自分は復職しても絶対にやっていきます、
とちょっと力が入った感じで復職をしている方ですね。
そういった方は割と短距離走的に復職に臨まれて、途中で息切れするというパターンが多かったように思えます。
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もちろんそこで何とか持ちこたえて、相談しながら軌道修正をして復職に乗せていくという方もいらっしゃいますが、
大事なのは復職の時期は不安定になりがちであることと、
復職は今後また長く続く仕事の出発点であることを抑えた上で、
自分は今どんな気持ちか、どのくらいまでやればいいか、どのくらいなら長い目でやれるかというところを見ながらゆっくり復職に臨むことと思います。
関わった患者さんの中で復職をこんな風に例える方がいました。
これからもう結構なペースで動いているベルトコンベアの上に乗っかるんだから慎重に行こうと思います、という感じですね。
すでに動いているベルトコンベアっていうのがなんかいい例えだなと思って印象に残ってるんですけれども、
そのベルトコンベアの速さについていって、かつその後も軌道に乗せなきゃいけないわけですから、乗る前に不安があったりしんどいのは当然ですよね。
そもそも人間は何かしらの環境の変化にはストレスを感じる生き物ですから、久々に職場に行くということ自体がえらくしんどいことなわけですね。
それを踏まえてもやっぱり復職前に不安を感じるのは当然だし、無理せずに行くと思えるかどうかって本当に大事なんですね。
ぜひ復職前にご自身の心の点検をお願いします。
皆さん今回はいかがでしたでしょうか。
またリワークデイケアの話でしたが、もし給食されてて復職が近い方、
それは精神疾患で給食された方に限らず、育休明けだったり、久々に仕事を始める方なども、こちらをお聞きになったらアンコーに行ってくださると嬉しいです。
では今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
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