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2023-09-22 07:55

64.集団に合わせすぎて「過剰適応」している方へ ②「アサーション」で自分も相手も大切に

「アサーション」とは、「相手もOK、自分もOK」ということを意識したコミュニケーションスタイルです。相手も自分も大事にする考え方を持つことで、お互いにとって良いコミュニケーションを取りやすくなります。

「過剰適応」の方は「相手はOK、自分はNG」というやり取りをしがちです。言いたいことも言えないこんな世の中で、言いたいことを言わないことを続けていくと、自分の言いたいことがだんだんわからなくなってきてしまいます。

そこでアサーティブなコミュニケーションを身につけると、伝えにくいことをきちんと相手に伝えられ、対等なコミュニケーションを取ることができるようになります。自分も周囲も納得できるようなやりとりのヒントにぜひ。


エピソード内で取り上げさせていただいたPodcast番組「働くひとのたち話」です!:https://open.spotify.com/episode/6roSA8txJuYaVx0bgXlCRF?si=rtxwA84lTb6-CwJtyo3P-Q


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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。今回は前回の続き、過剰適応の対策としてアサーションについてお伝えします。
みなさん1週間お疲れ様でした。公認心理師臨床心理師のわたるんと申します。このチャンネルでは、みなさんの週末のお時間を少しだけいただいて、
就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。
僕がよくツイッターの方でやり取りをしていて、過去のエピソードの中でも何回か取り上げさせていただいている
小島さんと船田さんという働く人の立ち話という番組を配信されている方々がですね、ちょうど今週のエピソードで言いたいこと言えてますかっていうテーマで配信をされていたんですね。
みなさん言いたいことも言えないこんな世の中で生きているけど言いたいことを言えてますかというなかなかポイズンなテーマなんですけれども、
そこでですね、専門家からの解説、多分僕からの解説も欲しいということで、ありがたくちょこっとだけ案に僕のことを取り上げてくださいました。
いや嬉しいですね。あの僕はグレートティーチャーとまでは行きませんけれども、取り上げていただいたからには何かしらお力になれればなと思います。
それでちょうど前々回は集団圧力、前回は過剰適応と人がコミュニティの中にいるとどんなことが起こるのかについて説明してきました。
特に前回の過剰適応は周りに無理に合わせすぎると心の健康にも悪影響を及ぼすよというところをお話ししましたね。
今回は小島さん船田さんの渡りに船もありますので、その過剰適応の対策としてアサーションという概念について解説していきます。
さてこのアサーションというのは相手もok自分もokということを意識したコミュニケーションスタイルのことを言います。
相手も自分も大切にする態度を取ることでお互いにとって良いコミュニケーションを取りやすくなるよというものですね。
1950年代にアメリカで差別の撤廃や人権の主張の流れで主流になったものと言われています。
ビジネスの知識としても割とよく知られているので、もしかしたら聞いたことのある方は多いかもしれませんね。
そうですね今回は具体例から入るとわかりやすそうなので例に沿って考えていきましょう。
例えば定時になって帰ろうとしたタイミングで、いつも必要以上に業務の経緯とか詳細について共有してきて、
悪気はなくて丁寧なのはいいんですけど正直こっちの時間のロスにつながっちゃいがちな人から話しかけられたとしましょう。
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あなたはこの後予定が入っていてその人の話を聞いていたらおそらくその予定には間に合いそうにありません。
そんな時どうしますか? まあ僕は聞いちゃうんですけどね。
皆さんはどうでしょう?ではまず2パターンあんまりよろしくない例をお伝えします。
まず一つ目は僕のように自分の主張ができずにそのまま聞いてしまうパターンです。
これは相手のニーズには沿っているけど自分のニーズには添えていませんね。予定に遅れてしまいますからね。
そういった意味で相手はOK自分はNGなコミュニケーションパターンです。これはノンアサーティブと言います。
では2つ目。逆に相手はNG自分はOKというコミュニケーションパターンはどんなものになるでしょうか?
これはですね、例えば今帰ろうとしてんだから話しかけんじゃねーよと怒鳴ったりとかして過度に自分の要求を通そうとするコミュニケーションパターンです。
反抗期の中学生とかかな。ちょっと違うかもしれませんがこれだと相手がかわいそうですね。
これはシンプルにアグレッシブと言います。 今の2つの例はどちらかに過言を残すという点でよろしくないコミュニケーションパターンと言われています。
では相手もOK自分もOKなコミュニケーションパターン、相手も自分も大切にしたやりとりは今回の例ではどんなセリフ、どんな応答の仕方があるでしょうか?
ちょっと5秒くらい時間を空けますので考えてみてください。
1、2、3、4、5、さてどうでしたでしょうか?5秒短いですね。
僕はですね皆さんより十分に考える時間があったわけですが、そうですね例えば
すみませんがこの後予定が入っているので5分くらいお話をお伺いしますとか、この後ちょっと急ぎのタスクがあるので明日私の方から話しかけてもいいですか?とかでしょうか。
なんかですね収録前に結構考えた割には面白みがないんですよね。すみません、あの大喜利じゃないんですけれども皆さんのアイディアがもしありましたらお便りフォームでいただけたら嬉しいです。
ともあれこんな風に相手も自分も大切にしたコミュニケーションを心がけることができれば、自分も相手も無理せず時には痛み分けをしながら長くいい関係を保ってやり取りをすることができます。
ただですねこの手の話をした時によく聞かれるのが、相手がアサーティブじゃない時、特にアグレッシブだったりする時はどうすりゃいいの?という質問です。
いやこれ確かに本当にその通りですよね。いくらこちらがコミュニケーションを頑張って工夫したところで、言い方悪いですけど相手がダメならダメじゃんってなりますよね。
こういう時僕がいつもどうお答えしているのかというとこんな感じ。
自分の行動は変えられるけど他人のことは変えられません。なのでこちらが工夫を凝らしてコミュニケーションをとっても結果がよろしくなかったら、その上でその相手との距離感をどうするか、自分を守る距離の取り方はないかみんなで考えましょう、と伝えています。
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何も気に食わないムカつく相手と頑張って仲良くしようとする必要はありませんからね。
自分を守れる距離感を探るのが大事かと思います。
あとこの場合は、工夫を凝らしてコミュニケーションをとっても相手は変わらなかった、相手は相手だったということが分かった、自分のせいではなかった、という点では収穫かもしれません。
コミュニケーションを工夫していない段階で距離を取るのはもしかしたら気が引けるかもしれませんが、こちらが頑張っても変わらなかったという事実が分かったことで次の一手が見えてくるわけですね。
さてみなさん、今回はいかがでしたでしょうか。
自分を押し殺す過剰適応な人は、詰まるところお人良しな方が多いんじゃないかなと思います。
ただ、周りの要求ばかりを聞いていると、自分の要求、したいことを聞くアンテナの感度が落ちていってしまいます。
なので時には、前回お話ししたぼーっとする時間を確保したりとかして、自分を大切にする時間を作ったり、今回お話ししたようにアサーティブな考え方を取り入れて、人とやりとりをしたりしていただけたら嬉しいです。
では今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。
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