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2019-12-05 09:47

【番外編】親友が第一志望の大学に行けなかった話 from Radiotalk

#Q組 #受験 #私の受験エピソード

「忘れてみたい夜だから」は、OLとバリキャリとオタクの中間地点にいる内海あさが、世界を小さく平和にしていきたい番組です。
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#ひとり語り
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こんばんは、うつみあさです。この番組、忘れてみたい夜だからは、私、うつみが夜中にぼんやり考えていることを話しする番組です。
本日は番外編です。受験のエピソードということで、
親友が第一志望の大学に行けなかった話をします。 うつみの親友は現役の時に国公立の前期、第一志望の大学には落ちました。
後期で第二志望の大学に合格しましたが、 彼女は悩んだ末に一浪することを選びました。
そして彼女が浪人している夏頃でしょうか、 彼女と連絡を取ることができなくなったという相談が
うつみの元に寄せられるようになりました。 誰がメールを送っても返事が返ってこないのです。
そのことを私は友人から聞いて初めて知りました。 実は私は彼女が浪人している間、メールではなく手紙を送っていました。
彼女にメールを送る人間はたくさんいるだろうけど、 手紙を送る人間は私くらいだろうし、
返事もそこまで必要としていなかったからです。 案の定、手紙に返事が来たことはなかったし、それについて不思議に思うこともありませんでした。
しかしまあ、くしくも唯一の連絡手段が私の手紙になってしまいました。
なんせ連絡が取れないので、向こうが何を望んでいるかなんてことは知ったこっちゃありません。 だけどずいぶんと
長い間、 親友の顔を見なくて、私が寂しかったから向こうも寂しいんじゃないかなと勝手に思いまして、
受験直前の時期に勝手に写真をたくさん送りました。 彼女の仲の良かった友人を集めてたくさん写真を撮って、
手紙と一緒に封筒に入れましたら、ずいぶん分厚い封筒になりました。
結局親友は一浪したけれども、
第一志望の大学には合格しませんでした。 そして現役の時にも合格していた第二志望の大学に一浪して入学しました。
受験は結果が全てです。 ずっとA判定だった人が落ちたり、ずっとD判定だった人が受かったりもします。
努力賞なんてものはありません。 リスナーの皆さんは、
現役の時に受かっていた第二志望の大学に結局入るんだったら、 浪人する意味なんてなかったんじゃないかと思うかもしれません。
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しかし私はそうは思いませんでした。 それは確かめに行ったからです。
親友と連絡が取れるようになってから、私はとりあえず彼女の通っている大学まで、
片道2時間くらいでしょうかかけて遊びに行きました。 中高6年間ほとんど毎日一緒にいたのに、
再会が1年ぶりだったので、さすがに会う前少し緊張しまして、 まあでも
解説越しにお互いの顔を見た瞬間、 理由は特にないんですけど、爆笑したのを覚えています。
そんでまあいろいろと真相を 聞きましたら、
誰がメールをしても連絡が取れなかったのは、 携帯電話の回線を切っていたからだそうです。
そこまでするって思ってめちゃくちゃ笑いました。 それはいえよと笑いましたが、みんなにあらかじめ
回線切りますって言わなかった理由もわかる気がしました。 電話の回線切るねって周りにいちいち
みんなに言ってたら、あなたたちの連絡で気が散りますってみんなに言ってるようなもんだから、 たとえ白状物だと言われても、彼女は黙って連絡を絶ったんだろうなって思いました。
そして私が一方的に送っていた手紙たち、 あれはすべて受験が終わってから読むつもりだったそうで、
だけど最後に送った一通だけ、 さすがに気になって、
こんなに気になるんだったら開けた方がいいなって判断して、 それだけ開けたんだそうです。
狙い通りといえば狙い通りで、 分厚い封筒に
新展写真在中ってゴリゴリに赤字で書きましたからね、私。 そんで最後の手紙に私は
ある一文を忍ばせておきました。 それは、もし今まで私があなたに送った手紙を
一つも読んでいなかったとしても、 あなたは自分のことを責めないでねという一文です。
あいつならやりかねねえと私は思っていました。 そんで最後の手紙以外、本当に手紙を読んでいなかったらしい
私の親友はその一文を読んでつぼしをつかれ、 めちゃくちゃ笑ったそうです。
そんなことだろうと思った。 そして改めて親友に
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キャンパスを案内してもらって、 いい大学だなって思いました。
そのキャンパスの中で親友はすごくのびのびとしていたし、 サークルの話や学部の話を楽しそうにしてくれたから。
受験は結果が全てです。 結果以外何の意味も持ちません。
それは 赤の他人にとっては本当にそうだと思います。
私の親友のことを知らない人は彼女のことを 彼女の残した結果でしか測ることができません。
だから彼女のことを知らない人にとって彼女の価値を測れるものは、 彼女の残した結果だけです。
だけど彼女の親友である私にとっては、 彼女の残した結果なんて何の意味も持ちません。
受験の合皮が彼女の幸不幸を決めることはありません。 受験の合皮が彼女の価値を揺るがすことはありません。
親友のことを知っている私にとっては、 結果なんて別に彼女が楽しめていればどうだっていいことで、
もっと言えばどんなに結果が良くたって、 私の親友がそれを楽しめないんだったら、
何の意味もないなぁって思ってます。
過去は遡れないし、 彼女の親友の気持ちの本当のところは正直他人なんでわからないんですけど、
携帯の電話回線切って誰のせいにもしないで挑戦した 私の親友は
めちゃくちゃかっこよかったです。 そして、
浪人した1年間について 彼女が後悔の言葉を残したことは
ありません。 誰かや何かのせいにするようなことを一言も
言いません。 言わないからって
別に彼女が その間何も思っていなかったとか、結果に対して何も思わなかったとか、そんなわけは
ないと思うんですよね。 そんなわけはないだろうけど、
それを飲み込んだんでしょうね。 それってめちゃくちゃかっこよくないですか?
生き様が よくないですか?
私は 自分の親友以上にかっこよくて、優しい受験生を知らないし、
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やっぱこいつ最高だなって 思ったんですよね。
そんなこんなで本日は 親友が第一志望の大学に行けなかった話でした。
まあそうは言っても、私の親友はマジで世界一 かっこいいし、
あいつみたいに生きようとしても、まあそりゃ無理だと思うんで、 これから受験だよっていうリスナーさんは
彼女に及ばないまでも、ほどほどに かっこよく生きてください。
それではおやすみなさい。
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