須田講師の経歴と経験
人を大切に育て生かす社会づくりに貢献する、株式会社FeelWorks。
株式会社FeelWorksマーケティングチームの栗田です。
今日は、FeelWorks講師インタビューシリーズの第3弾をお届けします。
中村:株式会社FeelWorksマーケティングチームリーダーの中村です。
今日は、FeelWorksシニアコンサルタントの須田講師のお話を聞いていきたいと思います。須田さん、
どうぞよろしくお願いします。
須田:どうぞよろしくお願いいたします。
中村:ではまず、簡単な経歴と自己紹介をお願いします。
須田:須田謙一郎です。どうぞよろしくお願いいたします。
私の経歴でありますけれども、もともとは電気メーカーの出身でございます。
NEC日本電機というところで20年余り、そして音響メーカーのパイオニアというところに移りまして、そちらで10年余り。
経営企画と申しますか、新規事業の立ち上げを中心とした業務に振り返ってみますと、ずっと携わってまいりました。
事業部の中では、もちろんビジネス、売上、利益の管理というのも主軸でやりながらも、人材育成や組織開発というものも担当しておりました。
FeelWorksには2017年の4月からジョインして、この事業会社で培ってきた経験を生かしながら、今は多くの企業様や組織の皆様へ研修という形でご支援をさせていただいているというのが現在でございます。
組織の成長とモチベーション
中村:ありがとうございます。
須田講師の経歴、すごく電気メーカー出身ということで、大変電気産業が盛んで忙しい時代に過ごされたということです。やっぱりお仕事忙しかったですか。
須田:そうですね。ちょうど会社入った頃が86年ですからね。パソコン需要が多くて、もう右肩上がり。
中村:パソコンが普及すると言いますか、個人に普及する時代に。
須田:そうですね。
中村:そうですよね。
ありがとうございます。それからパイオニアに移られたということで。
須田:僕の経歴としては、事業譲渡で移ったので、自分の意思ではなかったではなかったんですけれども、居心地は非常に良かったですね。楽しかったですね。
中村:パイオニアでは主には人事周りというところを担当されていたんですか。
須田:基本的には事業部内の事業統括部でありましたので、事業部内の人材育成や、もちろん昇給昇格なんかの手順を踏むとかですね。
っていうのも全部事業統括部が管轄して、結局数字上げていく事業活動をしてるのは「人」でありますから。
一人ひとりのモチベーションを上げていって、やっぱりやりがいや働きがいっていうのをみんな感じてもらって、自分のキャリアの形成につながってるんだという実感を持ってもらいたいなっていう思いを持ちながらやっていたという感じですか。
中村:どうですか。社風としてはモチベーションとかは。
須田:私が移ったDJ機器の事業部は、当時は数年しか経っていなくて、そこからだんだん増えていって、
私が移ったときはちょうど100名ちょっとぐらいの事業部メンバー。
自分で仕事を探していかないとダメだっていう、プチベンチャー的な雰囲気もあって、そこの事業部は。
それと、立ち上げた事業部長、当時の事業部長がやっぱり非常にリーダーシップのある方で、
小さいながらも、その事業部としてはもうここから成長していくしかないっていう機運は非常に感じてはおりましたね。
中村:須田さんとしては、100名とはいえ結構その組織を盛り立てていくっていうのは大変だったと思うんですけれども、
どういう仕組みとか事例ありますか。皆さんそのあたりいろんな会社さんで苦労されているところだと思うんですけれども。
須田:そうですね。僕自身も非常に勉強になったと言いますか、いい経験だったなというし、
現在の講師をつとめるきっかけにもなったような話、時代なんですけれども、
事業統括で数字回りを見ているのと同時に、当時の事業部長から指示がありまして、
勢いのあるベンチャー的な風土ではありましたが、やっぱり全体会議になると、他の事業部と同じようにちょっと眠たいみたいなね、長いみたいな。
その事業部長にですね、みんながワクワクするような全体会議にしてくれって言われて、
今、企業様に提供してる研修なんかのベースになってるようなコーチングであったり、NLPであったり、いろんなモチベーション理論であったり、
っていうのをやっぱり議論を勉強するのはあかんなーって言って、部下と二人で本を読んでですね。
とにかく全体会議をみんながワクワクする会議にするにはどうしたらええんかなっていう試行錯誤を繰り返しながら、
やったっていうところが手応えのあった仕事かなって思うんですね。
具体的には、2時間半ぐらいずっと部長が喋ったんですけども、当然伝えなきゃいけない数字関係の情報は、30分で全部終わらすっていうことにしました。
そんな時間が足らないって各部長が言うんですけど、足らないじゃなくて30分でできるようにプレゼンしてくださいって。
トータルの時間は1時間半に決めとにして、残りの60分を新商品の紹介と「ありがとうカード」の授与式に充てました。
新商品の紹介っていうのは、商品が生まれて世の中に出るまでの話を各部門の人間がちゃんとプレゼンするというのを毎回毎回やったんです。
上意下達で部長の言ってることをずっと聞いてないかみたいな構造になってたんですけども、
自分のやってる仕事がこうやってビジネスに生きてるんだっていうことを実感してもらえるし、
聞いてる人間も次自分の順番だと思うと自分ごとで聞いてくれるんで。
今思うといろんなモチベーション理論だとか人材育成の理論だとかに則ったことがわからないうちにできてたっていうことですね。
それに気づいてからはその理論を前面に出して、意思を持ってどんどんどんどん進めていったと。
このやり方に変えてから5分前に全員が集まるようになりましたね。
中村:すごいですね。
須田:それから各部門に若手で、リーダー機質と言いますかね。
元気な連中が一番前に来て見てましたね。
そのうち終わってから僕のところに寄ってくるんですね。
今回の全体会議はこういうところが良かった、こういうところはもうちょっと考えたほうが良かったとか。
反省会を急に始め出すっていう。
非常に嬉しかったです。みんなが自分ごとやと捉えてくれる。こういうふうにやるとね、そうなるんだろうなというのがあったのと、
「社員意識調査」っていうのがね。
中村:よくありますよね、最近ね。
須田:パイオニアにもありましてね、社員意識調査っていうのを毎年やってたんですけれども。
事業部ごとに各30項目の平均値が出るんですけれども。
事業部比較をするとですね、うちの事業部だけが全項目全社平均以上。
いろんな施策をやるうちにずっと高止まり。
っていうのも一つ、みんなの意識が高まってくれたんかなっていうところですかね。
いろいろ勉強しながら、施策をやってみれば成果になるって言いますかね。
つながるんだなっていうのが実感できた経験ですかね。
中村:すごいですね。会議体でね、これだけ皆さんの参加方に意識が変わって、それがちゃんと数字に結果が現れたっていうね。すごいですね。
研修の重要性と工夫
須田:そうそう。だからいろいろ今ね、研修とかで部下のモチベーションだとか職場のエンゲージメントを高めようっていうのももちろんテーマになるんですけど。
なんか新たにやろうとみんな思っちゃいがちなんですけど、今あることを工夫するっていうのが一番大切かなと。
中村:そうですね。
須田:何も一から始めなくていいんですよ。今あるものを見直して、再定義をして、組み立て直す定義に基づいて。
っていうと一番とっつきやすいし、みんなも納得しやすいんじゃないかなって思いますね、すごく。
中村:皆さん根本的には好きなんですね。自社商品がね。発表の場とか発表の苦労が皆さんに伝える場があるっていうのは多分、技術の方なんか特に欲しかったのかもしれないですよね。
須田:そういう場が少なかったっていうのもあるしね。代表で課長がとかってやっちゃうんですよ、どうしても会社だとね。そうじゃないっていうことだなというのはすごく思いました。 (次回後編に続く)