1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 964. 90%の生物が絶滅した理由..
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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、 地球の歴史上最も生命を絶滅させたと言われている
ある大量絶滅の原因に関するお話ししていきたいと思います。 この原因は、なんと90万年も続いたある巨大な火山活動が原因であったと。
その火山活動に伴ってある現象が起こったからこそ、 絶滅を引き起こした。そんなところまでお話ししていきます。
宇宙が関係ないと思ったあなた、火山活動は地球外生命体を見つける だったりとかの目線でものすごく重要になってくるっていうところで、
火山活動はこれから無視できない宇宙の領域になってくるかなと思っております。 このあたりも含め、ぜひ最後まで楽しんでください。
3,2,1, Ignition!
2023年6月1日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の梁が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが964話目を迎えております。 気になるタイトルとか、気になる宇宙の話題とか、そういったのが含まれているエピソードから、ぜひですね、聞いていただくといいんじゃないかなと。
基本的には1話完結っていう感じでお話ししているので、どこから聞いても大丈夫なようになっています。 ぜひですね。
例えば前回とかだと、月から水をゲットするためにはレンジでチンすればいいみたいな話とか、 その前はスペースxブラックホールみたいな話しているので、なんか1個ぐらいはね、気になるやつ出てくると思うんですよ。
それもしぜひ面白かったらフォローとかしていただけたら嬉しいなと思っております。 そんな感じでね、今日も本題入っていこうと思うんですけど、
最近めちゃめちゃ嬉しいことあって、すいませんね、本題の前に。 このポッドキャスト、日々日々新しく聞き始めてくださる方、結構いらっしゃるんですよ。
で、それのおかげでコメントとかをくださる方もいてですね。 その中で、この
最近聞き始めて、過去のやつと最新のやつとっていうのを行き来すると、びっくりすると。 で、なんでかっていうと、
これね、めちゃめちゃ嬉しい言葉をかけてくださってるんですけど、洗練されまくってると。
なんすかこの嬉しい言葉。この方はね、39回から962に一気に飛んだらしいんですよ。 39なんて、いやもう全然違う出来なんですよね。
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昔から聞いてくださってたり、昔のやつ聞いたことあるよって人いるかと思うんですけど、もう段違い。
どんぐらい違うかな。まず音は全然違うんですよね。 マイクその時使ってないで、マックブックの
そのまま音で撮ってたりするし、形とかもぐちゃぐちゃだし、 で、そもそもポッドキャストやってる人と交流とかもしたことないぐらいのタイミングだと思うんですよね。
39話って、1ヶ月ちょっとだから。 そう、手だった時、もうね、ちょっと聞いてみたんですけど、ひどいもんですね。
なんかポッドキャストって新しく聞き始めてくれた人って、なんとなく古いやつから聞くんですよ。
やめてください。怖すぎます。 なので最初の方から聞いていただけるような感じで、ぜひですね、
やっていけたら嬉しいなと思っております。 いやでもこうやってね、
新しく聞いてくださる方いるのは本当に嬉しいことなので、 ちょっとこれからも頑張っていこうかなと。
より洗練された流れに日々ちょっとずつ改善しているつもりなので、 ぜひですね、そちら楽しんでいっていただけたらと思います。
毎日だからこそ変化がわかりやすいってのもあるかもしれないですね。 ということで、じゃあ早速本題に行きたいと思います。
今日の本題は、地球の生命史上最大の大量絶滅を起こしたのは火災。
そんなお話をしていきたいと思います。 火災、火の災い、火災です。
つまり、大きな火事があったことによって、 地球上の生命っていうのが一気に絶滅したっていう風に考えられそうな研究結果が出てきたんですよね。
この大量絶滅って、 生命の種類の約90%ですよ。
やばくないですか。 90%が絶滅して、絶滅っていうのが途絶えた、
現象っていうのが発生していた、そんな研究結果を紹介していこうと思っております。 なんか
宇宙っぽくないなって思った人いるんじゃないかなと思うんですけど、 実は
宇宙っぽさっていうのもここにあって、なんでかっていうと、 僕、半月前ぐらいとかにものすごい数の火山の話してませんでした?
ね。 火山の話めっちゃしてたんですよ。で、これなんでかっていうと、やっぱ地球上ではこの火山活動っていうのがどうしても無視できない。
惑星として生命が過ごすこの環境を作り上げているっていうのもそうだし、 あとはその昔の火山岩とかっていうのを調べてあげると、そこに生命が存在できるような環境の
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ヒントとかが残っていたりするという状況が結構最新の論文とかも含めて出てたんですよね。
で、しかもその火山活動っていうのは、どっちかっていうとこの人間が生きているタイムスケールっていうよりは、 地球上の大きい流れの中でこの頃こういうのがあったみたいな、 結構こう、宇宙スケールの次ぐらいに大きいものだったりするんですよ。
そういった意味でも結構宇宙に近いかなっていう。 そしてこういう火山活動の話をしていけばいくほど、最終的には他の惑星で火山活動が起こったらどうなるのか。
そしてそこの惑星の環境自体が、 地球外生命体、ざっくり生命体でいいですね。 生命体によってとって重要な環境の条件が揃っているのか、 みたいな、そういう研究までつながると思っていて。
なのでちょっと今回は、地球上で起きた火山活動と、それに紐づく生命の絶滅に関してお話ししていきたいなというような、 そういう目線ですね。
だから、半年前とかだったら、この研究見つけてても、僕多分紹介してないんですよね。 なんでかっていうと、火山活動がそこまで重要じゃないと思ってたからです。
地球っていう環境を営む上で、確かに火山活動っていうのはあるだろうな、 みたいなのはなんとなく認識してたし、
あとは他の惑星でも火山活動の跡みたいなのが見つかったりしていたのも知ってたんですけど、 そのぐらいあるんじゃないかなっていう感覚だったのが正直なところですね。
多分みんなそうなんじゃないかなと思うんですよ。 逆にこう、宇宙っていうのを見たときに、それぞれの星で起きている火山活動が重要だっていう目線で、
物事を考えれている人って、相当宇宙好きというか、宇宙への目線すごいなと思ってるんですよ。 まあそういうところを考えた上で、
今日は、半年前ぐらいだと無理だから、この半年で僕が宇宙話をやってることによって変わってきた考えがあるからこそ、 今日のトピックがあるみたいな感じなんですよね。
いや面白いですよね、これ。自分が一番面白いなぁと思ってます。 こんなに変わるんだみたいな考え方ね。まあ面白いからぜひやっていきましょうか。
で、今回紹介するのは、地球ってそもそもそれまで、これまでの間にですね、 何回ぐらい大量絶滅を迎えていると思いますか?
これ、五大大量絶滅って呼ばれる、一応こう、歴史的な事実があるんですよ。 今回紹介するのは、それのうちの3回目にあたるところで、
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だいたいこれ、今からどれぐらい前かというと、2億5000万年前に起きた地球の生命史上最大の絶滅っていうふうに言われているものですね。
このタイミングで、なんと90%以上の種が絶滅したというふうに言われていて、 確かに大量絶滅だし、史上最大規模って言われてもなんとなく納得ができるなっていう、
そういう状態ですね。 すごいですよね。
しかもこれ、ちょっとした余談というか、宇宙っぽい話ももうちょっと挟んでおくと、 太陽フレアって僕、ポッドキャストでよく話しますよね。
し、最近はよく太陽フレアのニュースって、皆さんも目にすること多いんじゃないかなと思います。 簡単に言うと、その太陽フレアって呼ばれる現象が、そもそも
生命の絶滅を引き起こす1個の要因として、あったかもっていう可能性もちょっと考えられてたりするんですよ。
太陽フレアっていうのは、太陽の表面で起こる爆発現象なんですね。 その爆発現象が起こると、その爆風に乗って宇宙空間に大量の太陽の物質みたいなのが吐き出されて、
それが地球方向に全部飛んできちゃうと、いろいろ厄介なことを起こすと。 ロマンチックなことで言うと、オーロラだったりするんですけど、
本当に大気のバランスを崩してしまったりとか、今だと本当に電気を失わせるとか、
なんかもう電気を失っただけで、僕たちヤバそうな感じするじゃないですか。 さすがに絶滅までは行かないけど、でもそういうことになりかねないみたいな、そういう状況だったりするんですよね。
で、昔、その大量絶滅のきっかけとなった太陽フレアとか、太陽の活動っていうのが、なかったとは言い切れないな、みたいなところがちょっといろんな研究で見えてきてたりするので、
いつかそういう研究出たら、こういう大量絶滅の話と絡めてお話ししていけたら嬉しいなと思ったりするんですよ。
そういう意味でも、大量絶滅っていうところに結構興味を湧いているっていうのが僕の中の気持ちとしてはありますね。
で、今回の話に戻ると、5回の大量絶滅っていうのが史上あって、地球のね、そのうちの3回目であるこのタイミングっていうのは、
この原因は、実はもう火山活動だっていうふうに考えられている説が濃厚なんですよ。
昔は、超大陸パンゲアっていうものがあって、地球上にある大陸が1個のものすごいでかい、今のユーラシア大陸とか、なんかアメリカ大陸までくっついてたのかな?
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っていうようなぐらいの大きさのパンゲアっていう超大陸があって、それの北東にあたる部分。
今でいうところのシベリアあたりで発生した大規模な火山活動っていうのが、この大量絶滅を引き起こしたっていうふうに考えられているんですよ。
そこに対する深める研究って感じですね、今回は。 で、このパンゲア、
全然これ一番うちに関係ないかもしれないけど、パンゲアってワンピースに出てくるんですよね。
僕ワンピースめっちゃ好きで、漫画とかちゃんと全部読んでるんですけど、ワンピースの超メインで出てくるでかい城の名前がパンゲア城みたいな。
で、なんかそれがーみたいな、なんかよくYouTubeの考察とかが出てて、そういう考察系好きなんですよね。
まあいいや。はい、っていう、パンゲア、超大陸パンゲアで起こった大量絶滅っていう感じです。
で、まあ火山活動が発生していただろうっていうところは、なんとなくわかっていたんですよね。
ただ、この火山活動っていうのは、90万年続いたって言われてます。
90万年。 まあなんか、そりゃあ絶滅するよねって思いそうじゃないですか。
ただ、ここに一個矛盾というか、おかしな点があって、何かっていうと、
火山活動は90万年間続いた一方で、地層とかの情報を見ると、大量絶滅が起きたのは、わずか6万年ぐらいの間らしいんですね。
つまり、この火山活動のスパンっていうのが長すぎる。
これが直接的な大量絶滅の原因だというふうに断定するには、火山活動が90万年に対して、大量絶滅が6万年かかったっていうところのギャップ、10分の1とかじゃないですか。
このタイムスケールって、ちょっと直接の原因として説明するには難しいかなっていうところがあって、
過去の研究からもずっと謎のままの一つだったっていうのが、実は研究の背景としてあるんですよ。今回の。
で、その時間的なギャップっていうのを埋める研究っていうのが、今回実際に行われた研究ですね。
で、今回は、結構シンプルで、地層を見て、その地層の状況をより詳細に獲得する研究手法を用いたと。
そういう状況ですね。もう簡単に言うと、100倍精度の高い分析手法っていうのを開発して、それによって当時の地層っていうのを分析しようっていう、そういう研究を行ってあげました。
そうするとですね、これ何がわかったかっていうと、火山活動は確かに起因している。
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火山活動には起因しているんだけど、火山活動が直の原因ではなくて、それに伴った火災、
火災によってこの大量絶滅が引き起こされたんじゃないかっていうふうに言われています。 90万年という長い間のうち6万年でなぜそれが起きたのか。
それは、火山活動の盛り上がり盛り下がりみたいなところに起因している、火災が数百年に1回起きるようなピークと、
低い部分を迎えるみたいな、そういう状況だったらしいんですね、研究の結果的には。 つまり、
もっと短い数百年っていうスパンで、ものすごい火が回っていく、火災が強い時期と、そうでない時期とっていうのがガンガン繰り返されてた時代が、まさにこの6万年っていうところを作り上げたんじゃないか。
6万年で大量絶滅を引き起こすような環境を作り出しちゃったんじゃないかっていうふうに考えられています。
じゃあ、火災が起きたら大量絶滅するってどういう状況なのか。 イメージしてみてください。何だと思いますか?
ガスですか?それとも住む場所がなくなるからですか? っていうところを考えてみると、これ僕結構そっちなんだって思うことがあって、
まず火災が発生します。 火災が発生すると失われるものっていうのは植物ですね。
そうすると土壌、土を安定化させている植物、植生っていうのが火災によって失われる。
この火災によって失われた植生によって土壌が不安定になって、 土とか土壌っていうのがどんどん海に流れ込む。
そしてこの海に流れ込んだ土っていうのとかっていうのは、土壌に含まれる栄養素っていうところが変な効果をもたらして、
水の中の酸素を奪う。 そういう仕組みになってしまう。そうすると海の中の酸素がなくなって海が無酸素状態になる。
こうなることによって陸上だけでなく海洋の生物たちにも影響が出るっていうような、そういう感じですね。
この情報をつかむために使われたのが石油だったり石炭だったり木材だったりっていうところを燃焼したときに出る物質っていうのを地層から調べたっていうそういう研究手法らしいですね。
で、なのでこれによって何かが燃えて、燃えた影響で何が起こってっていうところまでが考察できるようになったというような、そういう状況でした。
で、この土壌が悪化していくスパンっていうのが火災の盛り上がりとかその諸々が数百年規模で頻繁に起こっているような、そういう状況になっていたと。
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これによって短いスパンでよりどんどんどんどん土壌が悪化していく、火災によってっていうところで環境が悪化して大量絶滅っていうのを引き起こした一つの要因になったんじゃないかって考えられている、そういう研究ですね。
これちょっと前にその火山活動の結果できた火山岩が生命にとって重要な環境を作り上げているっていうそういう側面紹介しましたけど、
逆もあって、火山活動が活発になることによって失われる生命っていうのも言っているという、そういう状況なんですよね。
ここのバランスっていうところがうまく噛み合っていかないと、結局は地球外生命体だったりとか、そういったところの可能性を議論するのがなかなか難しくなってくるみたいな、そういう状況に陥ってくるという感じなんですよ。
なので、最近ハマってた火山×地球外生命体、地球環境っていうところのポジティブな面ばっかり話してたけど、今回はちょっとネガティブな面も話してみて、地球上の生命が過去どうなっていたのか。
そして、人間のスケールじゃない規模で考えると、地球とか宇宙っていうところはまた面白い側面見えてくるなっていう、そういうお話しさせていただきました。
まあやっぱりね、地層って中学校、なんなら小学校の頃に勉強するか、っていうぐらい基礎的な研究方法だけど、だから重要っていうね。
なんか、中学校とか小学校で学んだ理科のことって、なんかバチッと覚えてるけど、それを今考えたときに、なんでこれやるんだろうみたいな、なんでこういう手法を取られたんだろうみたいな話とかをどんどん遡ってみると、
実はあの頃やってた理科の授業ってめっちゃ重要なことを教えられてたんだ、みたいなことが分かったりするわけですよね。
なので、そういうとことちょっと照らし合わせながら、ポッドキャストもいろいろ話していけたら面白いなと思ってるので、これからもぜひ期待しててください。よろしくお願いします。
そんな感じで、今回は以上にしていきたいと思います。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のSpotifyアプリでフォロー、フォローボタンの下にある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
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じゃんじゃんを寄せください。
次回はみんな大好き、ブラックホールのお話です。
ブラックホールの種になりそうなものっていうのが研究所を発見されたというところで、
ブラックホールってそもそもすげーのに、それの種って何なんだろうっていうところ、ちょっと皆さん楽しみに待ちながら妄想しておいてください。
ということで今回は以上にしていきたいと思います。また明日お会いしましょう。さよなら。
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