1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2021-03-12 12:58

154. 一番近いブラックホールの重さが間違っていた!?なハナシ

最新技術の発達で、最も身近なブラックホールの重さの測定結果が変わった!?

という衝撃的なお話をどうぞ。

Scienceという超有名雑誌に掲載された、インパクト満載の研究です。


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参考資料

https://arxiv.org/abs/2102.09091


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00:05
始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。
こちらのポッドキャスト。
本日はですね、地球のご近所さんのブラックホールは、太陽の重さの21倍もあるというお話をしていきたいと思います。
今回の研究はですね、サイエンスと呼ばれる、とても有名な、なおかつインパクトの強い研究が載るような論文に載っていたものなので、こちらぜひ皆さんに紹介していければなと思っております。
ブラックホールっていうのは、星が最後死んだ後に、その重力が強すぎて、まるで光が出てこない穴のように見える状況がブラックホールになっているんですが、
そのね、ご近所さんのブラックホールは、今までもうちょっと小さいと思われていたんですよね。
ただ今回の新しい研究というか、技術の進歩によってその数字が覆って、太陽の21倍もあるなんて話になったっていうところを、
今日は紹介していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
よろしくお願いします。
今日はちょっと、緊急報告のところでは、お知らせを一つ挟みたいなと思っておりまして、
普段TwitterとかInstagramをフォローしてくださっている方は、昨日見かけていただいたかと思うんですが、
こちらのPodcastの支援サイト、こちら佐々木亮の宇宙話の支援サイトをベースで立ち上げさせていただきました。
こちらは番組の個人スポンサーになれる枠っていうのを、1000円から用意させていただいてます。
こちらの売上げはですね、自分の飯代に当てようとか飲み代に当てようとか、そういうことではなくてですね、
私自身のこのPodcastチャンネルっていうのをですね、正真正銘の日本一のPodcastにしたいと本気で思っております。
現在ですね、科学Podcastランキングでは1位を獲得させていただいていて、
今日ですね、Apple Podcastの日本全体のランキング、
オールナイト日本とか、いろんな有名人の方とかがやってるPodcastも含めの全体ランキングで、
47位、47位まで上がらせていただいているんですね。
こんなに好調なことはないと。本当に毎日聞いてくださっている方のおかげです。ありがとうございます。
でですね、そういったところで、より皆さんと先を見ていきたいと。
本当に個人でやってるPodcastでどれだけトップを狙っていけるのかっていうところにチャレンジしていきたいというところで、
03:02
スポンサー枠っていうのを募集させていただくことにしました。
こちらの売り上げはですね、本当にこのPodcastを盛り上げるために例えば、
今またマイクとかも買ってるんですけど、より機材を揃えたりだとか、
あとはですね、何なら広告とかを打っていけるのかななんていうのも思ってます。
Podcastを中心にね、スポンサー枠でいただいたお金っていうのは、
そうやってPodcast自体を大きくするために全て使っていきたいというところで、
別に本業があるので、自分の懐に入れる必要はないと思っているので、
そこはPodcastに全部使ってですね、まずは全体ランキング一ペタ台を狙っていくと。
最終的にはこれ本当に日本一を狙っていくようなPodcastチャンネルにしていこうと本気で考えておりますので、
ぜひ皆さん個人スポンサーになって番組を応援していただけたらすごい嬉しいなと思ってます。
実際にですね、もう最初の方の1週間ちょっと2週間近くの部分っていうのはもう完売している状態になっているので、
もし気になる方は概要欄にリンク貼っておくので覗いてみてくれると嬉しいです。
みんなで日本一を取りに行きましょう。
ということで今日はですね、早速本題に入っていきたいと思います。
今日の本題はですね、私たちのご近所さんのブラックホールの大きさが明らかになったというようなお話をしていきたいと思います。
でですね、ブラックホールのお話、これ実はPodcastの中の人気コンテンツの一つになってまして、
今回扱うのは白鳥座X-1と呼ばれる天体です。
こちらは皆さんが想像する白鳥座の近くの位置にあるブラックホールで、
これがですね、1960年あたりにX線天文学、私が専攻しているX線天文学の人工衛星によって初めて発見されたブラックホールになるんですね。
このブラックホール面白いのが、ブラックホール単体でいてもその姿っていうのはやっぱりただの穴みたいになってわからないんですけど、
近くの星をものすごい勢いで飲み込んでいる星になるんですよね、この白鳥座X-1。
どういう星を飲み込んでいるかというと、青色超虚星と呼ばれる青い光を放つ星、めちゃめちゃ大きい星をブラックホールが飲み込み続けている状況が続いているんですね。
この飲み込んでいくときに、ブラックホールも結局はもともと星なので、星ってぐるぐる回ってるじゃないですか。
06:08
星がぐるぐる回ってるようなものがブラックホールでも起こっていて、なおかつ近くの星を飲み込むと。
自分がすごい回転をしながら横にいる誰かの手を思いっきり引っ張るみたいな感じですね。
そうすると、すごく引き伸ばされて、その星自体が、吸い込まれる星が引き伸ばされて、ブラックホールの周りに円盤を作る。
そんな状況がブラックホールの周りで起きていて、その円盤から光が放射される、X線とかが放射されるっていうようなところで、ブラックホールっていうのはその存在が確認されてきているわけなんですよ。
今まではこの星、もうここら辺にあってこれぐらいの大きさだよねみたいな。
太陽の大体15、6倍ぐらいの大きさで、大きさのブラックホールがそこにあるっていうような認識をされていたんですけど、
去年、一昨年ぐらいに上がったガイアと呼ばれる衛星ですね。
こちらは私たちが目で見ているような光を観測する衛星になるんですけど、こいつがこのブラックホールの位置っていうのを詳細に見てあげたと。
つまり、このブラックホール本当に今まで考えていた位置にあるのっていうようなところを観測してあげたら、どうも今までの思っていた距離よりももうちょっと遠くにあるんじゃないかっていう説が浮上してきたんですね。
そこで研究者たちはまた別の光を使って、このブラックホールっていうのを詳細に観測してあげたと。
そうするとですね、今まで考えていたところよりもさらに遠くで、今回このブラックホールは地球から7200光年、7200光年も遠くにあるということが分かりました。
この7200光年が実は地球から一番近いブラックホールの一つっていうところで、本当にブラックホールって身近な存在ではないんだなっていうところはまず一つありますよね。
一番近くて7000光年ですから、果てしなく遠いです。
そういうふうにかなり遠くにあるのでブラックホールに怖がる心配はないといったところがある中で、
距離が遠くなるとですね、今まで同じ明るさは変わっていないので、今までもうちょっと手前の距離で計算していたブラックホールの重さよりももっと遠くにあるってことは実はブラックホールもっと重いんじゃないかっていう話になるんですね。
で、今回そのブラックホールの重さっていうのを新しく見つかった距離、7200光年っていうところで計算してあげると、今回このブラックホールの重さっていうのは太陽の21倍も重いっていうようなところになったっていうのが今回の研究で明らかになったんですね。
09:20
これだけのサイエンスっていう雑誌に載っているインパクト度で言えば、やっぱり私たちの近くにある、最も近くにあるブラックホールについて実はこれだけ過去の研究結果とは違う精密な結果っていうのが出てるんだよっていう啓蒙活動の一つじゃないですけど、
そういうふうに今まで常識だと思ってたところを覆りますよっていうところで世の中にインパクトを与える研究だったのかなっていうところですね。
で、今回このブラックホールが太陽の重さの21倍っていうところなんですけど、ブラックホールができる時っていうのは星が死んだ時なんですね。
で、星が死んだ時にもともと死んだ星っていうのがどれだけ重いかでブラックホールができるかっていうのは決まるんですけど、ブラックホールができるのはなんともともとの星が太陽よりも30倍重くないといけないんですね。
30倍重くないといけないと。
で、今回のこのブラックホールっていうのはもともとの死ぬ前の星っていうのが大体太陽の60倍あったんじゃないかなんていうふうに言われているらしくて、
ただですね、今回新しくブラックホール自体の重さが変わったことによって、もしかしたらそういう死ぬ前の姿が予測されていた研究自体も少し数字が変わってくるのかも。
つまり死ぬ前の星っていうのはもっと大きかったんじゃないかなんていう話ももしかしたら今後出てくるかもしれないので、続報を見つけたら皆さんに紹介していきたいと思います。
ということで今回は私たちの身の回りで最も近いブラックホールの重さが実はもっと重かったっていうお話をさせていただきました。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のPodcastアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問についてはTwitterで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話が平仮名になっております。
ではですね、早速Twitterでいただいているコメントを読み上げさせていただきます。
Twitterネームまーやさんからいただきました。
昨日のお話ですね。シャロンの月面望遠鏡が実現するかもなんですね。宇宙兄弟はアニメで見ていたのですが原作に追いついて終わっちゃったまま続編あるといいなコメントをいただきました。
ありがとうございます。
そうですね、昨日の話が結局は最終的には月面望遠鏡の話につながるというところで、やっぱりロマンがある研究っていうのはいくら計画段階でもかなり面白いですよね。
12:13
宇宙兄弟はぜひ漫画で続き読んでいただきたいですね。本当にすごいので。
ちょっとポッドキャストでも宇宙兄弟に絡んだ天文学のお話、この月面望遠鏡もそうだし、むったたちが苦しめられた太陽フレアのお話だったりとか、そういうところもできたらいいななんて思っております。
ですね、冒頭にお話ししたスポンサー枠についてはですね、随時募集しております。
来週頃から番組の冒頭でスポンサーの方の名前をどんどん紹介していくような形にしていきたいと思いますので、ぜひ概要欄から覗いてみてください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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