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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、甲府市石川治療院さんの提供でお送りしております。甲府市石川治療院さん、どうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサー枠については、オンラインショップ天文屋で販売しております。
ゴールデンウィークに国内20位まで上がったこちらのポッドキャストチャンネルを、いつかは日本一のポッドキャストチャンネルにしようというところでスポンサー募集させていただいておりますので、
興味がある方はぜひ天文屋スペースベースで検索してみるか、概要欄のリンクからぜひ覗いてみてください。よろしくお願いいたします。
ということでですね、今日の本題ですが、今日の本題は過去最軽量のブラックホールが発見されたというお話をしていきたいと思います。
こちらなんと、今世界で結構話題になっているニュースなんですけど、日本国内では意外と取り上げられてないなと思ったので、こちら今回ポッドキャストで紹介していこうと。
ブラックホールの話っていうのは今まで結構紹介してきてますね、このチャンネルでも。
あれって何でも吸い込む不思議な穴みたいなイメージがあるかと思いますが、あれ実はめちゃめちゃ重力の強い星なんですね。
そのすごい強い重力のせいで光も出てこれないからまるで黒い穴のように見えるなんていうような特性があったりすると。
その重力がすごい強いっていうことはそれだけ重さを持ってるっていうことなんですけど、ブラックホールの重さも様々で、
例えば私たちがいるこの太陽系は天の川銀河に属していると思いますが、その天の川銀河の中心には太陽の400万倍とかいう大きさのブラックホールがあったりします。
そんな中で今回見つかったブラックホールっていうのは太陽のわずか3倍程度、私たちがいる天の川は400万倍なのに今回は3倍というような本当に桁違いに小さいというか、
これ今まで見つかったブラックホールの中で一番小さいブラックホールなんですね。
なので今回はそんな最軽量ブラックホールについて紹介していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
ということで毎日恒例の近況報告というか活動報告になりますが、最近はですね、データサイエンスっていう仕事をしていたりします。
これは名前の通りデータをいろいろ扱いながらビジネスにそのデータっていうのがどうやって使えるのかなんていうのを研究というか実際に解析して、
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対応策みたいなのを練っていく。そんなお仕事になるんですけど、こういうふうにポッドキャストで宇宙の話させていただいているのも、他でいろいろ宇宙関連の仕事っていうのもさせていただいていると。
宇宙関連の仕事でいうと、大学の共同研究員やらせていただいているのもそうですし、先日記事発表したりしてた空畑っていうところの宇宙ビジネスメディアのライターだったり、あとはこのポッドキャストだったりっていう感じですね。
データサイエンスっていう仕事を最近はメインでやってるんですけど、自分の研究に没頭していたときよりもですね、より宇宙のことをより俯瞰して楽しめているような気がして、最近はすごい楽しいです。
今いる会社もデータサイエンスっていう仕事をやっていて、アカデミックな研究職の人が結構流れてきているような傾向があるんですね。アカデミックっていうのは、いわゆる普通の研究職だと思ってくれればいいですね。
そんな感じで、実は今日会社の中でも、僕も理研にいたんですけど、理研でしかも多分同じ建物だったのかなみたいな、いうような人と会って、やっぱりこっちの方に流れてきてる人多いよねみたいな話をさせていただいたりとか、意外な繋がりを感じてびっくりな1日だったという感じですかね。
このデータサイエンスって仕事はやっぱり研究に通じるところもあったりとか、あとは実際に私が研究をしていた中ででも、天文の業界からデータサイエンスに流れていく、データサイエンティストに流れていくっていう傾向も多かったので、
今日みたいな巡り合わせみたいなものっていうのは、実はもうそんなに驚くことじゃなかったのかななんて思ったりもしております。
こういう仕事をしながらも、研究やってる時よりもちょっと時間ができて、宇宙をより楽しめてるなというところで、これからもいろんな角度から宇宙のニュースを拾っていったり、
あとは最近毎週やってるゲスト会とかもしっかりやりながら、皆さんに宇宙を楽しんでいただけて、なおかつ自分もしっかり楽しんでいくようなチャンネル作りしていきたいと思いますので、これからもお楽しみにしていただけるとうれしいです。
そんな感じで、今日は同じ分野というか、同じ研究の場から流れてきた人と出会ったちょっと楽しい1日でしたという感じです。
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ということで、早速今日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は過去最軽量のブラックホールが発見されたというお話をしていきたいと思います。
冒頭に話させていただいたと思うんですが、ブラックホールっていうのは言ってしまえばブラックホールも欲しいなんですね。
今回はそんなブラックホールの重さに注目した研究になっています。
私たちがいるこの天の川銀河の中心にも先ほどブラックホールがあるという話をしたと思うんですね。
それが太陽の400万倍とか、本当に非常に重いブラックホールだったりすると。
どうやってブラックホールができるのかというと、星が進化していって、最後その星が死んだ後にできるのがブラックホールだったりします。
これはいろんな進化の過程があるんですけど、特にブラックホールを作るような星っていうのはどういう星なのかというと、すごく重い星ですね。
すごいアバウトに言うとすごい重い星です。
どれぐらい重いかというと、死ぬ間際の重さっていうのが大体太陽の30倍ぐらいの大きさの星。
これが核融合をどんどん進めていった最後に超新星爆発と呼ばれる巨大な大花火みたいなのをドカンと起こして、
それでブラックホールができるというような感じになったりするんですね。
こんな感じでブラックホールができてきたりするわけなんですけど、今回はそんなブラックホール、
結局はもともと太陽の30倍とかぐらいの重い状態から爆発して周りがいろいろ吹き飛んだ挙句にできるのがブラックホールなわけなので、
それよりも小さい重さのブラックホールもある程度は存在すると考えられていたわけなんですね。
ただ、そのブラックホールっていうのが実際どれぐらい軽いブラックホールまでが存在し得るのか、
これって実は未だに分かっていない部分だったりするんですね。
ブラックホールになり損ねた星っていうのもあって、それが中星子星と呼ばれる星なんですよ。
中星子星っていうのはブラックホールになるほどではないけどめちゃめちゃ重力が強い星で、
どれぐらいの重力かピンとくるのはどうかなと思うんですけど、
大きさが大体山手線の中に収まるぐらいの星の大きさ。
大体大きさが10キロメートルぐらいの大きさで、
それの中に太陽1個分から2個分ぐらいの重さがギュッと詰まってる、そんな不思議な天体だったりするんですね。
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なので重力がものすごい強い天体であるというのが中星子星だったりします。
それが大体中星子星っていうのが大体この太陽の2倍ちょっととかぐらいが限界だろうと言われていたりするんですね。
それより重いものはブラックホールになる。
でも実際にどれぐらい軽いブラックホールまであるかっていうのは未だにわかっていなかったんです。
ただ今回の研究によってブラックホール、今回見つかったブラックホールが太陽の大体3倍ぐらいの重さであることが明らかになりました。
これによって今まで見つかってなかったより中星子星と呼ばれるブラックホールになりきれないけどめちゃめちゃ重力の強い星と
一般的なブラックホールっていうところの重さのギャップ、そこが観測的な面から明らかになったっていうのが今回の研究の大きな部分でした。
もちろんこういうふうにこれぐらいの重さまでブラックホールが行くだろうと、
このぐらい軽いブラックホールが宇宙空間にはあってもいいだろうっていういわゆる理論的な研究があって、
今回はそれにその限界にすごく近いブラックホールっていうのが発見されたっていうところでまたこれ一歩ブラックホールの研究っていうのが進化したというような感じですね。
結局こういうふうにブラックホールの研究をする意義っていうのは最終的には星がどのように作られてその後どのように死んでいくかっていうような非常に壮大なスケール、
何十億年とかそういうスケールのお話を一気にまとめるようなそんな研究につながるのがブラックホールの研究なので、
今後もぜひ注目していっていただけたら嬉しいかなと思います。
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