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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けするこちらのポッドキャスト。
今回は、遠くにある銀河の中心にあるブラックホールのお話をさせていただきたいと思います。
今回話すこの遠くのブラックホール、どのぐらい遠くかっていうと、4,500万光年遠くです。
もう、ブラックホールの話ってなると、こういう宇宙っぽい数字がバンバン出てくるので、なかなか楽しめるんじゃないかと思います。
最後までぜひ聞いていってください。ということで、恒例の緊急報告というか、毎日のどんなことしてたか、研究の内容とかお話ししてるんですけど、
今、0時40分ということで、毎日更新しようとして、頑張って毎日日付変わる前に更新していたんですが、
11時半ぐらいから研究関連の電話がいきなり鳴ってしまいまして、ずっと打ち合わせみたいなのをしていたら、こんな時間になってしまいました。
こんな感じですね、毎日。なので、このタイミングから論文とかの修正案件とかが飛んできているので、この後、体力の限界になるまでとりあえずやってみようかなと思っているところでございます。
皆さん、良い土日を過ごしてください。
今日は朝から研究の打ち合わせがあったり、仕事の打ち合わせがあったり、午後は大学であった研究会に参加していたんですね。
自分も発表していたんですけど、それは大学全体で進んでいる研究、それぞれが話すみたいなもので、宇宙に特化しているとか物理に特化しているとかそういうことではなくて、
物理の話もあれば、生命科学みたいな話もあるし、数学の話もあるし、幅広い分野の方の話が聞けるという結構良い機会だったんですね。
何人かの話を聞かせていただいてたんですけど、結構やっぱり聞き手の立場が分かっていない発表というのもちらほらあるなというところが正直な感想でして、
というのもさっき言ったみたいに分野が絞れていない、つまり言ってしまえば全く既専門家の人たちに向けて話す研究会なんですね。
そうなると、業界の中で常識だと思われている言葉遣いであったりとか、そういう科学的な疎過程みたいなものっていうのはもしかしたら知らない。
一回は勉強したことがあるかもしれないけど、あまりピンとこないような内容っていうのは結構あるはずだというにも関わらず、結構専門的なワードっていうのを入れてきたりだとか、
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理解に苦しむこちらの立場があまり分かってないなっていうような研究発表もあって、やっぱり人前で発表するときっていうのは聞き手の立場っていうところをしっかり意識して、
そこから逆算して話し方ない資料作りっていうところはやっていかないといけないなと改めて身に染みましたね。
自分は結構こういう研究会得意な方で、というのも一度こういう包括的な科学全般の研究を全て扱った国際研究会とかで物理学賞っていうのを受賞したことがあったりして、
結構非専門家の方に話すのって好きなんですよ。
なのでこういうポッドキャストも始めていて、皆さんになるべく噛み砕いた情報をお伝えしたいというところでやっております。
なのでこのポッドキャストの中身がもしあまり理解できないなっていうところがあったら是非ツイッターとかでコメントいただきたくて、
自分が聞いてくれているリスナーの方々の立場に立ててないという反省点なのでそこはしっかり詰めていきたいと思いますので是非ご意見いただければ嬉しいです。
ということで今日の本題に入りたいと思います。
今日の本題は最初に話した通り、遠くの銀河にある太陽の丸億倍大きいブラックホール、4500万光年離れた銀河のお話ですね。
今回紹介するのはNGC4546っていう、このNGCっていうのはいわゆる銀河についている投資番号みたいなもので、
4546番目の名前がついた星です。
今回は結構私たちがいる天の川銀河によく似ている銀河であろうと思われている星です。
というのも真ん中にあるブラックホールが異常に重たいんですね。
ブラックホールが重たいってなんだっていう話だと思うんですけど、
ブラックホールっていうのがどうやってできるかの話を少ししたいと思います。
こちらのポッドキャストでも何度か紹介していると思うんですが、
ブラックホールは星が進化した最後の形の一つなんですね。
星っていうのは中心で核融合を起こしている太陽みたいなものなんですが、
ああいうのっていうのは地理とか宇宙に浮いている地理とかガスとかが密集している領域で、
それぞれが固まってくっついて一つの星を作って、
その核融合が進んでいってだんだん星が膨張していって最後爆発を起こすというところで、
めちゃめちゃ重い星は最終的にその爆発の後ブラックホールになるんですね。
このブラックホールになる条件っていうのが太陽ぐらいの大きさだとならなくて、
重さでいうと太陽の30倍ぐらい。
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太陽の30倍ぐらいになるとブラックホールになると進化の果てにっていうところがあります。
言うてもこの進化にかかる時間っていうのは何億年何十億年っていう話にはなるんですけど、
一応そういう歴史があるっていうところがありますね。
このブラックホールがあることによって近くにあった星とかっていうのがだんだんこのブラックホールの重力とかに捕まって、
一つの形態を作るというのが結局銀河になってるんですね。
これも私たちがいる天の川銀河も同じ感じで真ん中にブラックホールがあります。
この研究何回か紹介してるんですけど、今年のノーベル賞受賞の内容になってるので、
ぜひそちらのポッドキャストも聞いていただければ嬉しいです。
今回その中心にあるブラックホール、NGC4546っていう星の中心にあるブラックホールの重さっていうのを観測的に調べてあげたんですね。
そうすると今回なんとブラックホールの重さ、太陽の2.6億倍ですね。
わかります?2.6億倍ですよ。
太陽が2.6億個集まったらそのブラックホールになると。
よくわかんない数字なんですけど、これどうですか?皆さん的にはめちゃめちゃでかいと思うか、小さいと思うか。
これ結構感覚によるから人それぞれなんですが、では私たちがいるこの天の川銀河の中心のブラックホール、
一体重さどれぐらいでしょうかと。
皆さんちょっと予想つきますかね。
ちなみにこのNGC4546は太陽の2.6億倍です。
今回私たちがいる天の川銀河の中心にあるブラックホールはなんと太陽の1.5兆倍です。
はって感じですよね。1.5兆倍なので、それよりもさらに何千倍と何百倍か何千倍と大きいが私たちの近くにあると。
4500万光年先にあるけど、俺たちのブラックホールの方がすごいんだぞっていう話ですね。
で、こういうめちゃめちゃ重い星、何億倍とかになっている、太陽の何億倍とかになっている星っていうのを
世の中ではスーパーマッシブブラックホールと言います。
スーパーマッシブブラックホール、スーパーめちゃめちゃマッシブ、これ英語で重いとかって言うんですね。
ブラックホールなのでめちゃめちゃ重いブラックホールというところです。
このワードだけ覚えていただければ、俺たちの銀河の中心ってスーパーマッシブブラックホールあるから、ちょっと頭よく聞こえるかなっていうところありますね。
これでも海外で意外とこのワードって知られているのかもしれないですね。
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MUSEっていうバンドの曲にスーパーマッシブブラックホールっていうのがあるので、ぜひ興味ある方聞いていただければいいかなと思います。
といった感じで、本日は4500万光年先にあるスーパーマッシブブラックホールっていうものについて紹介させていただきました。
実はですね、今日でこのポッドキャスト49本目になるみたいですね。
ということで、明日は記念すべき50回放送ということで、どんな内容を更新しようか今悩んでいるところでございます。
ぜひお楽しみにしてください。
今回の話面白いな、また毎日聞いていきたいなと思った方は、ぜひお手元のポッドキャストアプリで登録だったりフォロー、サブスクライブ、ぜひぜひよろしくお願いいたします。
番組の感想はですね、ツイッターで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話はひらがなになってますので、こちらも質問・感想ジャンジャンお待ちしております。
ぜひよろしくお願いいたします。
それではここからまた自分は研究に戻りたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さようなら。