00:00
はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題を紹介します。今日は、ツイッターでいただいた宇宙に関するニュース、これを取り上げてほしい、という要望があったので、こちらを紹介していきたいと思います。
今回は、宇宙の大花火、超新星爆発が起こる直前に輝く星、というタイトルでお話ししていきたいと思います。
これですね、実は超新星爆発、ブラックホールの次に、このポッドキャストの人気コンテンツとなっていて、
再生回数もなんとなく伸びがいいような感じがしていたので、これはもうちょうどいいと思って、リクエストもいただいたので、こちら紹介していきたいというふうに考えております。
今回紹介するのは、超新星爆発ですね。これは、星が進化していった最後に起こす大爆発で、これが起こることによって、星の新たなサイクルがスタートしたり、
その後、ブラックホールができたり、星の中で作られたより重い元素を宇宙空間にばらまいて、宇宙の多様性を作っていったりという感じで、実はものすごく重要な現象なんですね。
超新星爆発、英語で言うとスーパーノヴァになります。
そんな感じの星が爆発する直前、どういうふうになっているのかというところのお話が、なんと今回新しい研究結果によって明らかになったので、
ここを紹介していきたいと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
ということで、本日1月11日になっていて、最近どんなことしてるかなっていう、近況報告話しておこうかなと思うんですけど、実は来年ですね、大学の先生をやることになっております。
これ少し前に決まったところで、多分ポッドキャストで言ってなかったと思うので、このタイミングでご紹介しておこうかなと思うんですね。
詳しくはまた今度お話しできればなと思うんですけど、大学の先生やりますと非常勤講師みたいな形で、
宇宙の話っていうよりはどっちかっていうと、今本業みたいな感じで仕事をしているデータサイエンスっていう部門の内容について、大学で複数回講義をするっていうことになってます。
そういった中で初めてシラバスっていうのを作るんですよ。
シラバスって言葉ピンとこない方は、授業の要項みたいな、1回目になにやります、2回目になにやりますみたいな、全14回のうち13回目、14回目こんなことやりますみたいな、そういうのを作ってるんですけど、
03:02
まあ、いかんせん、大学の授業って受ける側の人の方が多いわけじゃないですか。
だから、どうやって作ったらより魅力的なシラバスになるのかなとか、
あとはそもそも自分の仕事でやっているデータサイエンスを、学生がどういうところで見たら面白いのか、みたいな観点で授業を考えると、
単純に今やってることってこういう意味合いなのかなっていうのを整理できるような気がしていて、非常に楽しくやっております。
なので言ってしまえば、ここで何か気になることがあるとすれば、受ける側、受け取る側っていうのと、
あとは作る側、授業作る側だったりっていうのの、なんか立場が変わるだけで、こうやって物事の考え方って変わるんだなっていうのを実感できて、
なんか非常にいい経験をさせてもらってるなというふうに思っております。
で、なんか、博士課程まで出て、違う分野になって、さらにそこで大学の講師みたいな感じで戻れるっていうのは、
なんかいいチャンスをいただけたなと思っているので、ここからもガンガン攻めていこうかなというふうに考えておりますので、
引き続き応援よろしくお願いいたします。
そんな感じで、緊急報告以上になるんですけど、
今週の金曜日ですね、第3回ジャパン・ポッドキャストアワードのリスナー投票、締め切りになっております。
毎日聞いてくださっている方には是非ですね、投票していただきたいなと思っているので、
もしまだという方は概要欄にあるリンクから投票していただけたら、
一緒に日本一を目指すというところで一緒に歩んでいきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
そんな感じでちょっと緊急報告のとこに詰め込んでしまいましたが、
今日はリスナーの方からいただいた、この研究ってどういう意味なの?っていうリクエストにお答えする回をやっていきたいと思っております。
今回紹介するのは、先日アメリカの研究機関、アメリカの研究グループから出た研究結果ですね。
最初に話した通り、超新星爆発のお話です。
ただ、いつもは超新星爆発、英語で言うとスーパーノバを扱う時っていうのは、爆発が起こった後だったりとか、
起こった後にどういうことが起きているっていうような、そんなお話をしてきたと思うんですけど、
今回はそこではなくて、超新星爆発が起こる直前の星の状況がどうなっていたのか、そんなお話をしていこうと思っています。
これの何が新しいのかっていうと、簡単に言えば超新星爆発って、いつ起こるかわからない突発現象、
予測不能な突発現象っていうようなイメージなんですよね。
なので、それの直前がどういう状況になっているのか、爆発する直前の星ってどんな感じなのかって、今までそういった観測例がほとんどなかったわけですよ。
06:12
その中で今回アメリカの研究グループが、宇宙全体を高性能のカメラでファーッと見ていたデータっていうのが、
実はその超新星爆発が起こる、本当に直前の星の様子を捉えていたと。
その後にまた別の望遠鏡が探査していた時に、超新星爆発が起こったのが見つかって、
いろんなデータ探してみたら、どうも爆発する直前のデータ取れてるじゃんってなって、今回の研究結果につながったというところなんですね。
で、これ爆発する直前、じゃあ星ってどうなると思いますか?っていうところが最後の問いになってくるんですけど、
じゃあそもそもどういう星が爆発するのかっていうところ、これ多分初めて聞いた方っていうのはなかなか、
星が爆発する?星が進化するってどういうことだろう?みたいなふうに思うかもしれないんですけど、
超新星爆発っていうのは、実は星が進化していった最後、うーってなって、もう終わりだって言って爆発するみたいなイメージなんですね。
で、これってどんな星でも爆発するわけではなくて、太陽みたいな星っていうのはこの超新星爆発、スーパーノヴァっていうのを起こすことができないんですけど、
太陽よりも8倍以上重いっていうような基準をクリアした星っていうのは、中で重力がその分強いので、それだけなんか中でいろんなものを作ったりして、
で、外側に弾き飛ぶ力も強いみたいなところになってくるんですね。で、それで星っていうのが進化していった最後の姿として考えられているのが超新星爆発になります。
で、これで終わるわけじゃなくて、星の輪廻みたいなのはどんどん繰り返されていくので、爆発で吹き出された物質によって他のところで新たに星ができたりとか、
あとはその爆発した真ん中にブラックホールが残ったりとかっていうような非常に面白いこの続きっていうのもあったりするんですね。
で、そんな中でじゃあ爆発する直前って星の状態どういう風になってるんだろうみたいな風に考えるわけですよ。
で、これ今回の研究結果から明らかになったのは、その爆発するちょっと前の星って実は明るさを増すっていうことがわかったんですね。
つまり、増高する。明るくなって一旦戻ったと思ったら爆発するみたいなところだったらしいんですよ。
で、これって意外っちゃ意外だなと思うし、そうなんだろうなと思ったらそうなんだろうなって感じなんですけど、
じゃあ星がどうやって明るく輝くのかっていうところの要因で言うと、やっぱり真ん中で核融合っていうのを起こしたエネルギーが外側に伝わって星って輝いてるように見えるんですね。
09:05
で、それよりもさらに外側でさらに輝こうとした時っていうのは、表面のガスとかの面積が一気に大きくなったりとか、
あとは風出する物質とかの量が増えたりして明るさが大きくなったりするっていうのが星の特徴なんですね。
そんな感じで、爆発する直前に明るくなったっていうのは、簡単に言えば星自体が大きくなったようなイメージ。
で、膨らんでるように見えるような状況が達成されたんじゃないかっていうふうに考えられてるわけですよ。
っていう感じで、今まで観測例がなかった超新星爆発の直前の姿っていうのが捉えられたっていう今回の研究結果によって、
実はこれからじゃあこの星超新星爆発起こしやすい星ですよとか、そもそも爆発する前に明るくなるってこういうことが原因だから
爆発にこういう関係性を持ってるよねとかっていう研究がどんどん進んでいきそうっていう、
いろんな研究の扉をガッと開いた非常に面白い研究結果だなというふうに考えてみております。
で、これが重要な結果になってくると思うので、今後もこれの派生の研究とかっていうのはポッドキャストで紹介していこうかなというふうに考えております。
で、このポッドキャストのものすごく序盤、本当に一桁とか二桁台ぐらいで話しているベテルギウスの話っていうところがあるんですね。
これどういうことかっていうと、もう3年前とかですかね、ベテルギウスっていう今も見えているオリオン座、星が3つ並んでいるオリオン座ですね。
あれの外側の星のある一つの星が、なんとものすごく暗くなったと。
で、そのベテルギウスっていうのは実は超新星爆発を起こすかもしれない星として知られていたので、
ある時期にものすごく過去に類を見ないぐらい暗くなったっていうところから、世界中でこれは超新星爆発の兆候なんじゃないか、
もう死んでしまうんじゃないかなんていうデマの噂が流れたっていうところがあるんですね。
これ結構僕的にはセンセーショナルな出来事だったので、別でポッドキャストだったりノートで話しているので、
もしよかったら見ていただきたいなと思うんですけど、そういったありもしないデマの科学が流れるぐらい超新星爆発の前の状態っていうのは分からなかったわけですね。
そんな中で今回実際に観測で少なくとも一つはこういう動きをするっていう実例が出てきたので、
今後の研究の展開っていうのは非常に楽しみだなというところで、今回はリクエストがあったんです。
リクエストがあったから紹介したっていうよりは、リクエストもあったし、これは絶対に紹介しておかなきゃいけないなと思ったので紹介させていただきました。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
12:04
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話で募集しております。
今日の話題みたいにですね、私自分が気になるトピックだったりっていうのがあったら、じゃんじゃんリクエスト飛ばしていただけたら嬉しいです。
皆さんの質問と一緒に番組をどんどん盛り上げていって、日本一のポッドキャストチャンネル目指しておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
