1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2020-10-20 12:15

14.【歴史x宇宙】太陽の活動性、知らないとやばい!あの歴史的事件とも関わりが!?

前回、太陽の2年周期が発見された最新の研究を紹介しましたが、

今回はもっと一般的な太陽についてのお話。

太陽は11年の活動周期を持っていて、それに伴って地球は危険に晒されているんです!!

過去にはその活動周期が暴走して、地球環境にまで影響を及ぼしていたとか!?

ロンドンのテムズ川凍結、島原天草一揆の発端になったのは実は太陽の活動性だった!?


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始まりました、佐々木亮の宇宙話。昨日に引き続き、今日も太陽についての話をしていきたいと思います。
昨日の話では、太陽に2年の周期がある、みたいな話をしたんですね。
それに対して、一番有名な周期っていうのは、11年であったり22年ですよ、という話をしたと思うんですよ。
有名なそっちの方の話も、ちゃんとしておかないといけないなと思って、今日はそこらへんの話をしたいと思います。
私自身、実は天文学の研究をやっていて、研究の一番のメインのターゲットっていうのが、光勢フレアになるんですね。
光勢フレアっていうのが、太陽みたいな自分で光ってる、輝いてる星が宇宙にはたくさんあって、その宇宙にたくさんある光勢の中から無作為に爆発している現象っていうのを捉えていこうっていうような研究をしています。
で、そういう突発的に爆発するわけなんで、なかなか予測しづらいんですね。
さらに宇宙にはたくさんの星があるので、実際に無作為に星をたくさん見ていたところで、そういう爆発っていうのは効率的に見つけられないというのがあるので、
私は、そういうのが検出にすごい特化した検出機の運用チームにいます。それが国際宇宙ステーション、宇宙飛行士の方がいるところに搭載されているマキシっていう衛星ですね。衛星というか検出機になります。
マキシっていうのは前天X線監視装置、モニターオブオールスカイXAイメージの略でマキシなんですけど、どういうふうにやるかっていうと、国際宇宙ステーションって地球の周りを90歩ぐらいで一周するんですね。
これめちゃめちゃ早くて、そのスピードでぐるぐるぐるぐる回ってると。しかも地球に向かってお腹側、国際宇宙ステーションのお腹側をずっと向けながら、地球に沿って回ってるみたいなイメージなので、常に国際宇宙ステーションの中に上と下みたいなものが存在するんです。地球側が下で宇宙の方が上みたいな。
上方向と、国際宇宙ステーションが飛んでいく方向、直進方向と上方向それぞれに180度の視野を持ったカメラみたいなのが載っていて、そうするとそのカメラがずっと録音してるみたいな感じにすると、90分で1枚宇宙全体の写真が撮れる。
そうすると90分に1枚全体の写真が撮れるので、前の週、90分前の画像と今回新しく撮った画像の間で、暗かったところがいきなり明るくなってるみたいなのがあると、あれこれ爆発なんじゃないのみたいな感じで、狙い撃ちしなくても、なるべく効率よく爆発現象っていうのを捉えられるみたいな衛星というか、検出機なわけですよ。
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そういうのを使って、恒星フレアをたくさん見つけてるんですね。
っていう感じで研究をやっていて、そういう恒星とかの研究の理解を深めるためには、やっぱりもっと身近なところでいろんな観測を使って、いろんな観測をして、いろんな情報が得られてる太陽から近東をいろいろ得て、自分たちの研究の論理構成に挟んでいくっていうことをするんですよ、研究の最後には。
つまり何が言いたいかっていうと、宇宙全体を見ていろんな星の爆発を見てるとは言いつつも、太陽に関する理解っていうのが、他の恒星での理解につながるって意味で、私にとっても非常に太陽の研究っていうのはかなり重要な位置を占めてるわけですね。
そんな感じで割と私の中で重要視してる太陽についての話なんですけど、11年周期、最初にもお話しした11年周期っていうのがどういうものなのか。
これは本当に100年とか前ぐらいから使ってるような、100年は嘘ついたかな。数十年前から指摘されてるようなもので、ずっと太陽を見ているとどうも太陽表面にプツプツと現れる黒い点の数が11年間ですごい多くなったり、全くないみたいな時期を繰り返すなっていうのを、
太陽を観測し続けた研究者の方々が発見したと。これが11年周期の活動性って言われるやつですね。
その黒い点々増えたり減ったりすると何が変わるのか。黒い点々、黒点って呼ばれるやつが増えれば増えるほど、太陽の爆発を起こしやすい時期っていうことになるんです。
さっき言ってた自分が研究してる光勢フレアっていうのもその黒点で発生する爆発、太陽のフレアと同じようなものです。
別に星の表面でボコボコ爆発が起こっててもそんな支障ないだろうって話になると思うんですけど、実はそんなことがあって。
太陽のフレア、すごい大きいフレアっていうのが地球の方向に向かって発生すると、その爆発の影響で太陽の表面にある物質っていうのが吹き飛ばされるんですね、地球の方向に。
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その地球の方向に吹き飛ばされた物質っていうのが地球にぶつかるとどうなるかっていうと、そのぶつかった物質っていうのは電気を帯びていたりするので、
地球の大気と大気にある成分と相互作用するんですよ。その相互作用のせいで地上の電気系統、例えば発電所であったりとか、
送電線っていうところに影響を及ぼして一気に停電、または過電流とかでそういう電子機器を一気に破壊してしまうみたいな現象が発生し得る。
っていう割と危険性のかなり高い現象なんですよ。怖いですよね。こういう怖い現象が11年に、11年おきにすごい起きやすい時期と起きにくい時期っていうのを繰り返しているっていうのが今回の話の軸になります。
これが活動性が高い時期だとかなり地球にとっても怖いというのがあって、太陽フレアの発生、太陽フレアが起きると宇宙が荒れるっていう意味で、最近では宇宙天気、宇宙に天気があるっていうのが変な話だと思うんですけど、宇宙天気っていうような言葉が出てきて、
そういう太陽の活動性に注目するっていう流れも世の中でかなり出てきています。この11年周期っていうのも実はかなり幅があるんですね。何幅があるっていうのは、国天がたくさんできる時もあれば、あんまりできないけど一番活発な時期みたいな時もあって、そういう差があると。
たまにめちゃくちゃ太陽の活動性が下がる時期っていうのがあるんですね。それが過去に何回かあって、実は日本歴史とかなり密接に関わっている。過去に最も太陽の活動性が下がった時期、その11年の周期の中でも活動性が低い時でもさらに低い時期っていうので何が起こったかっていうと、
これが1700年ぐらいだったと思うんですけど、その頃にもう地球に寒波というかもう吹き氷河期みたいなのがやってきて、その時期になんと文献に残っているんですけど、ロンドンのテムズ川っていうめちゃめちゃでかい川ですね、あれが全部凍ったっていうような大事件が起きたと。
で、それも一気になんでこんなに寒くなるんだみたいな、当時は多分分かってなかったんですよね。ただ、今、科学技術が発展して過去の太陽の活動性っていうのを追っていってあげると、どうも地球上で発生したそういう大寒波、寒冷期みたいなところと太陽の活動っていうのは密接に関わっている。
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さらに、これなんかロンドンのテムズ川って言われてもピンとこないと思うんですけど、最近歴史の勉強をしていて知ったのは、この寒冷期に日本で言うと島原雨草一期っていうのが実は起こったんですね。
で、あれって単純に言うと農民の氾濫じゃないですか。食料が全くなくて、もうどうしようもならないみたいな。政府のやつらが隠してたら吸って政府を打ち倒そうみたいな動きが起こるのが一期だと思うんですけど、その島原雨草一期の発端となった農作物が全く取れないという時期っていうのは、実は
太陽の活動性がめちゃめちゃ低くなっている時期と一致するんですね。ヨーロッパの方では川が全面凍ってしまったっていう話があった一方で、逆側の日本ではそうやって寒冷期が起こったせいで一期が起きていたと。
こういう感じでかなり太陽の活動っていうのは、社会の教科書とかではフォーカスされないけど、地球上でのいろんな大きいイベントを作り出す一つの要因になってるんですね。
っていう意味で言うと、歴史を勉強するっていうところと天文学、太陽の研究をするっていうところは割と密接につながってるイベントっていうのが多いんだろうなっていう印象があります。
といった感じで、こんな感じで地球全体にもかなり影響を及ぼすっていう太陽の活動性、こういうのがあるんだなっていうのを覚えておいてください。
今は、ちなみに言うと、今太陽の活動性っていうのは去年、一昨年ぐらいで最小の時期を迎えてます。
太陽がすごく大人しい時期を迎えていて、今から5年、6年かけて最大の時期まで上がっていく。
それも今年が1年目になります。
なので、これから太陽の危険度っていうのはかなり上がっていくと思うので、皆さん要注意ですね。
多分ニュースとかでも太陽フレアについてのニュースが世間を騒がせることがもしかしたらあるかもしれないので、この話を思い出していただければ嬉しいなと思います。
といった感じで、今日はちょっと最新の研究の内容というよりは、昨日の続きで太陽の活動の動きについて、歴史的な面からと一般的な話っていうのを紹介してみました。
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