北極の氷の観測結果
人工衛星での観測史上最も小さくなってしまった北極の氷の面積、こちらについてお話ししていきたいと思います。
人工衛星を使って地球をモニターするということは、人工衛星の特性を生かした非常に重要なミッションとなっております。
そんな中で、ずっとモニターを続けていた北極の氷の面積、これがなんと過去40年間観測してきた中で一番小さくなっている。
これは結構問題になってくるんじゃないかということが指摘されているので、こちら紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで今日でエピソードが1713話目迎えてますね。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いてくれたら嬉しいです。
お便り紹介していきましょう。リスナーネームypsilonさんからいただきました。
いつもありがとうございます。
ホンダの再利用ロケットのニュース、びっくりしました。
小型ジェットを作っているのは知っていましたが、ロケット開発のことは知りませんでした。
ところで日本初の再利用ロケット成功はJAXAのRVTです。
実験機だけで実機製作に至らなかったのが残念でした。
実物はついこの前までJAXA相模原に展示されていたのです。ということでありがとうございます。
そうか、僕ホンダのロケットの時に日本初って言っちゃったかな。
民間日本初ですね。この言い間違いをもしかしたら指摘してくれたのかもしれないですね、ypsilonさんありがとうございます。
そうこれRVT、なんかそういえば名前とかは聞いたことあったかなと思って検索してみたんですよ。
そうしたらなんかこうアポロチョコレートみたいな形のロケットで、ちょっと今回ホンダが出してたりとかスペースXの形からはちょっと想像しにくい感じかなと思いますけど、
可愛い形してますね。で僕実験でJAXAの相模原とかにめっちゃ行ってる時期とかあったんで
あったっけな。あれかな、入って目の前の建物にあるあの展示エリアかな。
なんか僕はハヤブサの模型みたいなのが置いてあるイメージしかなくて、ちょっとこのRVTってやつが展示されていたかどうか全然覚えてないですが、
なんかそんな三角形のこう三角錐みたいな形でのロケット見たことあるよーっていう人いたら是非是非教えてください。
ということでypsilonさんいつもありがとうございますコメントいただいて。 はいじゃあ行きましょうか本題。
北極の氷の季節変化
今回は人工衛星での観測史上最も小さくなってしまった北極の氷の面積、こちらについてのお話をしていきたいと思います。
北極の冬季開氷域面積と言われるものですね。まあ簡単に言うと北極のこの冬の海、あの開氷ですね。
あの氷の面積これが衛星観測史上最も小さくなったことが今回分析で明らかになったと。
で毎年北極の開氷域は冬の終わりの方になる3月頃までどんどんどんどん拡大していく傾向があるんですね。
これ意外じゃなかったですか?なんかほら北極の氷って
地球温暖化とかの影響でどんどんどんどん減ってるんだみたいな話ってよくされるじゃないですか。
だからなんかこう、これまでのこういろんな傾向というかそういう話を聞くと氷の面積どんどんどんどん減っていっているそんなイメージ
持ってる人いたんじゃないですかね。そうではなくてこれは結構やっぱ季節性みたいなのをすごく持っていて、その3月にかけてこの面積っていうのがぐーっと大きくなる。
つまり氷がどんどん増えていくフェーズがあるっていうことですね。
でそこからだんだん大きさが落ちていってみたいなところを繰り返していく。これが北極の氷のリズムだったりするらしいんですけど、それが
人工衛星での観測史上ですね。1979年から今年までのこの47年間
で観測していったところ、ある程度上下みたいなのはあるもののですね、基本的には右肩下がりですね。
直近だとなんか2017年とかそのあたりがかなり低かったっていうところらしいんですけど、今回2025年かなりスコアが悪いと
いうような状態ですね。何かこう繰り返しになりますけど、北極のこの氷の面積っていうのは10月ぐらいから3月にかけて
僕らが感じるその冬っていう時期に拡大して4月から9月にかけて縮小すると。
だからなんかあの、やばい地球温暖化がみたいな言って氷がドバーって溶けてるみたいな描写って実は毎年見えんのかな。
ね。知らなかった面かもしれないですね。 で今年の冬、えっと2024年の12月から
2025年の2月にかけて、これ人工衛星でその氷の地域の面積っていうのをね、人工衛星で見てあげた結果ですね、
その12月、1月、2月、この拡大期にあたるこの3ヶ月がいずれの月もその月としては観測史上最も最小の北極の氷の領域だっていうことが
これ明らかになったっていうところなんですよね。 これが人工衛星の観測によって明らかになったと。
で、人工衛星を使ってこれ見るメリットっていうのはやっぱ長期的に一定の間隔とか、常にモニターできるみたいな状態で
俯瞰したところから見ておくっていうのが重要なんですね。 加えてまぁこの今回の場合で言うとそのグリーンランドとかオホーツク海とかそのあたりに
全体的にやっぱ地球の規模とかでもかなり大きく広がっているのがこの南極の氷の領域じゃないですか。 だから
人工衛星で俯瞰してみるっていうのが全体のサイズを把握する上ではやっぱり一番良い方法の一つではあるわけですよね。
だからこそ人工衛星での観測っていうのがスタートしたんだろうし、 当時はね今ほどこう人工衛星使っての作業の選択肢っていうのがなかったと思うので
とりあえず人工衛星飛ばして上からモニターしようみたいなのを1979年。 だから今から50年近く前ですよね。
試してみたんだろうなぁと思うんですけど、そこからやっぱ地球の環境っていうのを理解するっていうのに非常に役立つというところでずっとこう観測をされていたっていうところで今回は新しい成果が見つかったというような感じですね。
それにしても北極の氷どんどんどんどんちっちゃくなっていってるっていうのは結構意外。 じゃあなんでこれが発生したのかっていうところ
気候変動の影響
ここが一応こう原因みたいなのは探られていて、 海表のこの減少の一因としては2024年の12月から2025年の2月にかけてですね
北極海周辺の気温が平均よりも高くなったというようなところ。 それによって氷っていうのが作られにくかったんじゃないかっていうところが上げられている。
つまりまあ温度が高かったわけですよね。 そうなるとやっぱりこういわゆる地球温暖化とかっていう言葉に紐づけたくなるんですが
これはあの今回国立極地研究所っていうところのプレスリリース見てお話しさせていただいてるんですけど、そういうやっぱ安易な言葉は使わないんですね。
北極海域の海表域、面積の減少は地球規模の気候変動と関連する現象であり、今後の気象や海洋環境への影響が懸念されるため
今後も継続的なモニタリングと分析そして情報発信をしていきますという話が書かれていますので、なんかこう
専門家の人たちですら地球規模の気温、気候変動と関連する現象であるっていうところを記載しています。
このぐらいの表現に留めておくのが正解かもしれないですね。 地球温暖化っていう言葉が厳密にどういうところまで指すのかとかっていうのが多分
専門家の目線としてはわかっているはずなので、これを一般のメディアとかがこのニュースを取り上げた時にはここを地球温暖化とかにして
やっぱり地球はやばいみたいなすごくキャッチーな情報として上げてくると思うんですが、一時情報として彼らが上げているのはあくまで
気候変動ですと関連する現象であるっていうふうに書かれているので、そういったその言葉遣い一つとっても実は
なんかこだわりがあるんだろうなぁと思ってみるとちょっと面白いかもしれないですね。 そんな感じでじゃあ今回は国立極地研究所がリリースしている
北極の冬季海峡域面積が衛星観測史上最小を記録したそんなお話をさせていただきました。
気になる方はぜひぜひ概要欄に貼ってあるこの情報のソースですねチェックしてみて いただけたら嬉しいです。
ということでじゃあアフタートーク行きましょうか。 ということでまあ今日もでも11分話してるんでね
そうあの今ねー 久しぶりにツイッター
x のスペースを開きながら ポッドキャストの収録もさせていただいていて
なおかつ今はの youtube のライブも一応開きながらやってるんですね はい
えっ マジ今僕これが youtube のライブ37人見てんの?
そんなことあるかな なんか意外な気はしてますが今まで何か数人しか見たことなかった内容がこうやって聞か
れているのは結構びっくりかもしれない ちょっと嬉しい限りですねぜひなんか youtube の方で見てくれてる方もコメントを
いただけたら嬉しいです。すげー38になった あの youtube 見てくれてる皆さんあの今僕が一番びっくりしてます
38人見るチャンネルじゃないんですよ ありがとうございます
ということでこれはあれかもしれないですね あの4,5年ぶりぐらいにもっとかな
あのメガネを新調したおかげかもしれないです そんな感じであのポッドキャスト聞いてくれてる皆さんはですね
youtube そして x の方のフォローもぜひぜひ宜しくお願いします そして x で聞いてくれてる方はですね
あのポッドキャスト佐々木龍の宇宙話 まあ youtube でも聞けるんですけど
ポッドキャストとかの方がなんかバックグラウンド再生とかしやすいとかあるんで ぜひぜひ
あの過去1,700本ぐらいあるんで ゆっくり聞いてくれたら嬉しいですよろしくお願いします
ということでじゃあ今回は以上にしていきましょうか 収録ですね
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー フォローボタンの近くにある星マーク
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それではまた明日お会いしましょうさよなら
