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今回は月にあるグランドキャニオン級の渓谷、この渓谷がなんとわずか10分で作られたんじゃないか、そんな研究結果が出てまいりましたのでこちら紹介していきたいとおもいます。
月の表面の土地の性質、これは今後人間が月に行くとかそういったところの中でものすごく重要になってくるポイントなんですね。
そのポイントの中でも、グランドキャニオン、地球にあるグランドキャニオンに匹敵するような大きさの渓谷があって、これがわずか10分で作られたっていう結構インパクトのある研究が
【Nature】の姉妹雑誌【Nature Astronomy】に掲載されたので、今回はこちら紹介していきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1584話目を迎えてますね。基本的には1話完結でお話ししているので気になるところからぜひ聞いてみてください。
今週末は大阪でのイベントが控えているということで関西方面のリスナーの方々にお会いできるのは本当に楽しみにしております。
はいということでぜひ会場でお会いしましょう。本とか持ってきていただいたらサインとかもバンバンしますし、
番組のステッカーとかもねお渡しさせていただくのでぜひぜひ遊びに来てください。詳細は概要欄に貼ってあるリンクだったりとかから
竹中公務店大阪展示会とか調べてもらえたら出るかなと思います。よろしくお願いします。
はいということでじゃあ早速本題に行きましょう。ということで今回お話しするのは月にあるグランドキャニオン。
これがなんとわずか10分で作られたそんな研究結果ですね。紹介していきたいとおもいます。
地球にとって必要なもの、非常に重要なものといえば地球がその周りを回っている太陽、そして地球の周りを回っている月の存在ですね。
人類はこれまで月に対してものすごくロマンであったりとか憧れみたいなのを抱いていて、それだからこそ月に人が行くっていうところは非常に重要視されている科学的な
達成項目の一つになってきているわけですね。でまぁアポロ計画で60年前に人類が月に到達してそこからなかなか達成できなかった中で今まさに人類っていうのは月に降り立とうとしているそんな状態になります。
その中で月に行く目的の一つとしては月の表面の地形だったりとか、地質の調査をしてそこから得られる情報から太陽系の歴史だったりとか
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ひいては地球の歴史そして宇宙空間での太陽系のあり方みたいなところの理解っていうのを進めようとしている。
そんな流れがあったりします。そんな中で月には一つ非常に特徴的な構造があるんですね。でこれ何かっていうと
巨大な渓谷があります。これあの北米アメリカにあるグランドキャニオンってありますね。グランドキャニオン、あのイメージできない方はぜひね調べてみていただきたいんですけど
アリゾナあたりにあるのかな めちゃめちゃでかい世界最大規模の渓谷っていうふうに言われていて
広いまあなんか砂漠みたいななんか うわーって自然いっぱいみたいなところに広がる全長約450キロ
そして深さでいうとこれ渓谷ですからね 深さでいうと1.6キロとかっていうのに渡り
あのぶわーって広がっている渓谷があって実はこれと同じような 構造の土地っていうのがなんと月の表面にもあるんですよね
月の表月っていうのは地球に対してだいたい大きさでと4分の1ぐらい になっているにもかかわらず巨大な渓谷が存在していると
でこれどれぐらいかで言うと長さ270キロ 深さ2.7キロっていうのでグランドキャニオンよりも
深くてでグランドキャニオンよりもちょっとだけこう規模的には小さくなってくる 60%ぐらいですかね
そんな感じになっていたりとか あとはあのもう一つの渓谷っていうのが2つ渓谷でっかいのがあって280キロ
深す3.5キロっていうような まあこれ2つ組み合わせたらかなり巨大な渓谷になっていくと
でこの渓谷っていうのがあのどこにあるのかっていうと だいたいそのボンボンチっていうへこんだ部分クレーターみたいなところがあって
そこにそのうちの一つにシュレディンガー衝突ボンチって呼ばれるものがあります でえーとシュレディンガー衝突ボンチっていうのは何かっていうと
直径2400キロメートルの月の南極のエイケトンボンチ まあ南極近くにあるボンチですね
でそこのあの近くに存在している場所で でこの巨大なシュレディンガーボンチって呼ばれる場所っていうのは
あの 外から飛んできた小惑星だったりとか彗星だったりっていうのが衝突してできた
巨大な地形になってるんですね でその衝突の影響によってさっき言ったような
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巨大な渓谷みたいなところが作られたというふうに考えられています ただその渓谷っていうのがどういうふうに作られて
どういう過程を経てそのさっき紹介したような 直径というか長さ300キロ近くになって深さ2.7キロとか
3キロとかっていうような感じになっていくのかっていう その形成過程っていうのがわかってなかったんですよね
それに対して今回実際の月の観測データ これあのNASAが打ち上げたLROっていう月の観測
衛星があってこの衛星が月表面のデータをめちゃめちゃ高精細な情報として 取得しているわけですね
でこの取得したデータっていうのを
ガーッと分析してあげてモデル化してあげるっていうような感じでどういうふうに 過程を経たらこの地形っていうのが不自然なく作られるのかっていうところを計算してあげました
でこれ計算の結果何がわかったかっていうと 小惑星とか彗星っていうのが月にドカーンとぶつかって
でそのぶつかったことによって月の近くっていうのが削り取られて 地面が削り取られてでぶつかった衝撃で周りに広がった
なんですか放射物というか放出流みたいなのがブワーって広がって ほんとわずか10分でさっきの言ったようなでかいグランドキャニオンみたいなのが
ボコーンドバドバドバドバってできたみたいな そんな感じだというところが今回研究として出てきましたね
なんか今の表現だとものすごいアホっぽいんですけど けど実際のデータと計算シミュレーションというところ組み合わせてこれができたと
でそんなでっかい構造物っていうのが本当作られ得るのかっていうところで言うと その衝突して渓谷を形成するのに必要だったエネルギーっていうのは
あの世界的な核兵器保有量のあのだいたい130倍ぐらい だから本当地球上で人間が作りきれるようなエネルギーを遥かに凌駕するようなものっていうのが
一瞬でバッと月に対して注入されてそれによって地面が掘り起こされて周りに ブワーと流れていくような形で多分エネルギーが強すぎて岩石みたいなのが飛び散るって
いうよりは液体みたいな動きをしてバーって周りに広がっていってそういう渓谷 みたいな構造物を作ったんじゃないかと思われているわけですね
そう でこれだからそれぐらいの強いエネルギーが入ったことによって地面が掘り起こされて新しい地形が作ら
れたと でこの渓谷のポイントっていうのはその南極付近に近いわけですね
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で宇宙話ずっと聞いてて南極月の南極といえばで今頭の中でピンときてる人いるかと 思うんですけど実はこの南極っていうのは一つ大きなポイントになっていて何かっていう
とアルテミス計画の着陸地点の近くなわけですよ つまり
人類がその月面に土地を点土地を展開するとか 基地を作っていくっていうような流れになった時に
この南極のエイケトンボンチっていうのはその着陸地点だったりとか調査対象になりうる エリアの一つなわけですね
つまり月の歴史を探ろうとした時に非常にがーっと深くまで掘削していかなきゃいけ ないのかというと実はそうではなくて
なぜならこの衝突によって渓谷が作られて 地面がすでに掘り起こされている状態で月の情報月の表面というのは作られている
そう考えると実はそんなに深く深く掘っていかなくても月の 地下深くの情報っていうのが僕たちは得られるんじゃないかというような
形成過程だけじゃなくてこれからの宇宙開発の明るい未来までこの研究で見えて きたっていう結構面白い研究なんですよね
まあそういったダブルのインパクトがあったからこそ今回ネイチャーコミュニケーションズ っていうようなネイチャーの姉妹雑誌
比較的非常にインパクトの強い論文誌に紹介されたというような形になっているので まあこれからこれの研究があった上で人類はどうやって
月の近くというか地面を地質調査っていうのをしていくのか ここについてちょっとねあの楽しみにしていきたいなぁと思わせてくれるそんな研究
でしたね ということで今回は月のグランドキャニオンは10分でできた
ただそれのおかげで今後の宇宙開発月面探査っていうのは非常にスムーズに進む 可能性があるそんなお話をさせていただきました
アフタートークです はいということでいかがでしたでしょうかなんか今回ね
シンプルで面白い研究だったなという感じがするんで もしちょっと理解できなかったなっていう方いたらもう1回聞いてもらうとか
してくれたらいいかなと思っております はいということでじゃあちょっと月のあの月例ですね紹介しておきましょうか
本日2月の11日になっておりまして ほぼ満月です
で満月実際は明日ですね明日2月の12日になっていて
まあ天気的には 割と綺麗に見えるんじゃないかなと思っておりますがどうでしょうかね
でも結構なんか前後1日ぐらいってパッと見満月っぽく見えません 僕はそんな感じがするのでまあここ1日2日ぐらいが満月っぽい月の見時になって
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おります まあ夜空ぜひ見上げてみながら一緒に宇宙話を思い出してくれたら嬉しいです
はいということで 月の話をして月例をも紹介していくというような
非常に収まりのいい感じになったんで余談とかはいろいろ明日していきましょうかね 本日2月の11日は祝日となっております
まあお仕事の方もいるかもしれませんしそうじゃないかともあの僕も家でいろいろ やらなきゃいけない仕事だったり作業とかあるので仕事の方はぜひ楽しい
あの楽しんでやっていきましょうであのお休みの方もね あのゆっくり休んで今週の残り3日間全力で走っていけるように
まあ影響やしないましょうそんな感じでじゃあ今回は以上にしていきます 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元の podcast アプリでフォロー
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sb 新書から発売しておりますこちらもぜひまだ手に取っていただいていない方は よろしくお願いします
あとはこちらねあの書籍のレビューもじゃんじゃお待ちしております お願いするとみんなが書いてくれてちょっとずつ増えるという非常に嬉しい気持ちになっております
のでまだの方よろしくお願い致します それではまた明日お会いしましょうばいばーい
