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ソース
https://www.wakusei.jp/~shourai/for_all/2021/LAPYUTA__20220518.pdf
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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回はジャクサが2030年度に打ち上げを検討している、まだ候補のまま
宇宙ミッションの卵であるラピュタと呼ばれるミッションを紹介していきたいと思います。 このある作品を彷彿とさせるようなタイトルで行われるミッションは、なんと人間みたいに
生命が生存できる環境を科学するという、ちょっと面白い天文系のミッションになっています。 こちらはですね、紹介していきながら、これからワクワクする宇宙開発の未来待ってるなぁっていうお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション
2023年4月28日始まりました。佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが930話目を迎えております。 まあここまでたくさんエピソードありますけど、これを聞いてっていうよりは気になる宇宙の単語だったり、
宇宙のタイトルだったりみたいな、そういったところから聞いてもらって、で、気に入っていただいたらですね、ぜひこう フォローしていただいて、いろいろ聞いていただけたら嬉しいなと思っているわけなんですけど、
なのでね、なるべく幅広い宇宙の話題カバーしたいなっていうのが宇宙話のコンセプトとしてやっております。
毎日毎日編集もなしで取っ手出しでお届けしているわけなんですけど、 今日お話しするのはJAXAが考えている未来の人工衛星ミッション。
そしてそのミッションはなんと、宇宙空間における生命の生存可能な環境について、さらなる深掘りをしていく、そんなミッションが今回新たに将来計画として上がってきたので、こちら紹介していきたいと思います。
これ内容もそうなんですけど、人工衛星の計画自体の名前もめちゃめちゃ面白くて、先にそこから入ろうかな。ラピュタっていう人工衛星なんですよね。
人工衛星というかミッション、ラピュタ。もうきっとみんな頭の中に同じ作品が浮かんでるんじゃないでしょうか。
むしろそれ以外でラピュタっていうワードを聞いたことないですけど、そういうミッションが今実は計画進行中、絶賛進行中というところですね。
これ天文の衛星っていうのは、結構こういう文字ったというか、そのまんまじゃねえかみたいなところの衛星の名前がちょくちょくあって、
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例えばハイジーガンダムっていう、もう完全にガンダムじゃんみたいなとか、そういうのもあるんですよ。
でこれじゃあ今回紹介するラピュタ、言いづらいな意外と。ラピュタ、宇宙空間に生命が生存可能な環境がどういうふうに広がっているのか、
また地球は、まあこれ言っちゃえばどのぐらい特別で、逆に他の惑星っていうのはどういうふうに違うのかみたいな、そういったところを解き明かしていきたいっていう天文系のミッションですね。
しかもこれ天体を観測するっていうような、なんかこう最近、ジャクサとかから上がってくるミッションとか、
まあ引きの強い、みんながおって思うようなものって、結構もう現地に行くみたいなのが多かったじゃないですか。
それこそ、この間紹介したジュースとか、あとはみんな大好きなハヤブサとか、ハヤブサ2とか、
でそういったところがあったんですけど、まあ今回はちょっと天文寄りのお話、いわゆる望遠鏡の乗った人工衛星を打ち上げて、そこから観測していくっていうような、そういうミッションなんですよね。
で天文系のミッションっていうのは、まあ大概がこのラピュタとか言ってますけど、何かしらの略称になっていると。
もうこれラピュタが長い時点でLAPYUTAなんですよ。
なので、まあ長そうですよね。どんな略称なのか。略称何なのかっていうと、ライフエンヴァイロメントロジー。
これで多分、生命環境ですよね。でL。でAがアストロノミー&プラネタリーウルトラバイオレットテレスコープアッセンブリーという感じですね。
ライフエンヴァイロメントロジー、エンヴァイロメントロジー、ここ初めて聞いたワードだな。
アストロノミー&プラネタリーウルトラバイオレットテレスコープアッセンブリーというところで、これの略称でLAPYUTA。
日本語にすると、惑星科学、生命研科学および天文学に向けた紫外線宇宙望遠鏡計画。これがLAPYUTAです。
多分LAPYUTAチームの人もこの日本語全部言える人いないんじゃないですか。わかんないですけどね。聞いてるかもしれないから。
で、このLAPYUTAっていうのが結構面白そうな計画なんですよ。なのでこれ紹介しようかなと思っていて、このLAPYUTAっていうのがまずまだ今
候補段階、プロジェクトとして候補に上がっているっていうもので、JAXAが募集している候補型小型計画6号機っていうところに採用されました。
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採用というか候補に残った、候補に選定されたっていう状態ですね。で、この候補型小型計画っていうのがどういうものなのかっていうところで言うと、
JAXAの中でも宇宙科学研究所っていうアイサスと呼ばれる機関があるんですよ。
これはJAXAってなんかみんな筑波のイメージあると思うんですけど、JAXAは筑波だけじゃなくて他のところにも研究所があって、そのうちの一つに
神奈川県の相模原市にある研究所があります。これが宇宙研って一般的に言われるもので、まあ英語で書くとISASって書くんですね。
どっかの中東の話題とはちゃんと切り離して頭の中で覚えてくださいね。で、そこが中心として行っているプログラムで、戦略的中型計画っていうところと一緒に動いていると。
で、これで、じゃあ何なのか。6号機までだけど、1号機から知らんぞっていう話になると思うんですけど、これ意外と注目度高くて、
1号機、これがスリムって呼ばれる衛星というか、月面着陸機ですね。このスリム、実は今もうまさに打ち上げ直前っていうところなんですよ。
月面に行って、月面の任意の場所、好きなところに着陸できるっていう着陸性能を実証するための人工衛星、これがスリムです。
これ結構、たぶん2023年の間に打ち上がる予定になっていて、注目度は相当高くなってくるんじゃないかなって。
やっぱりアルテミス計画でみんなが月を目指している中で、JAXAが着陸技術を実証しに行く。
これがうまくいくと、今後の月面への往来、地球から月面行ってとかっていうところにもきっと応用されるし、
あとは今後の宇宙開発のベースにもなり得るっていうところで、スリムの技術っていうのは結構注目されてるんですよね。
これが1号機になってると。なのでスリムが打ち上がったタイミングでもう1回この話すると、あれ、ラピュタも実はめちゃめちゃ機体度高いんじゃない?みたいな話になってくるんですよね。
2号機とかは、デスティニープラスっていうところ。これも結構、人類がなぜ生まれたのかみたいな話とか、
地球になんでこんなに生命豊かに育っているのかみたいなところにつながる研究だったり、3号機も
ジャスミンって呼ばれるものがあって、4号機が太陽の観測衛星。で、5号機は今まさにどれで行くかっていうのを選定中で、さっき言った
ハイジーガンダムってやつと、シルビアって呼ばれる
ミッションっていうのがあって、感じでもう6号機なんですよ。だから1号機がどういう成果を残すかがわからない中で6号機の選定にまで入ってるっていう、そういう状況ではあるんですけど、一応ちゃんと手堅く定期的にJAXAの宇宙科学研究所が人工衛星を送り込んでいこうっていうところの計画に、今まさに乗っているのがこのラピュタと呼ばれる人工衛星計画ですね。
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このラピュタ結構面白いなと思って、まあそもそも取り上げようかなと思った理由は、僕が結構お世話になってた研究者の方ですねが、これの構成の観測班に
いるというところで、昨日ぐらいにSNSであげてたのかな。これ今選定されて今JAXAのニュースにも載ってますみたいに言ってたんで、これは紹介しないとと思って全然本人には何も言ってないですけど紹介してるみたいな感じですね。
で、じゃあこのミッションどんなものなのかというところで言うと、簡単に言うと観測対象はいくつかあって、一つは巨大な惑星の衛星ですね。
巨大な惑星が持っている衛星、つまりどっかの惑星にとっての月です。だったりとか、あとは地球っぽい惑星を観測するだったりとか、あとはそれ以外の太陽系以外の
惑星っていうのを観測していく。そしてこの観測から何を理解しようとしているかっていうと、ざっくり言うと
大気ですね。 その惑星の周りにあるであろう空気を観測していこうっていうのが今回のこのミッションの特徴になってます。
で、これいくつか紹介していこうかなと思うと、例えば 巨大な衛星の周りを回っている惑星、つまりは月ですね。
こういった他の惑星の月を見ていこうっていうところになってくると、例えば エウロパと呼ばれる衛星があります。
エウロパ。 エウロパは
木星であってるよな。やべ、これすげえドワスレしてる。 これもダメなんですよね。収録中にここをドワスレすると、やばいやばいってなって頭がピンと
こなくなるので、まあエウロパという衛星があります。 これちゃんと間違ったら明日言いますね。
っていうのがあって、このエウロパ、例えばこのエウロパを見たときに 寒血栓っていう、言っちゃえばこれって氷でできている衛星って言われてるんですけど、
その地下には海があるって言われてます。 で、ここの海の中の水みたいなのが定期的にこの表面に寒血栓って言って、温泉の近くにもあるような
ブシューって一気に水を吹き出すような噴水みたいなものですね。 こういったところから物を吹き出したりするというところが、実際に観測として報告されてます。
そうするとその衛星には内側の、地下にある海からあふれ出てきた水っていうのが空気中にブシューって
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吹き出されるので、そこに対してじゃあ表面にどういう空気の層みたいのができるのかとか、 そもそも吹き出したものがどうやって
空間的に広がっていくのか、みたいなところを観測できる。 そうすることによって、例えばこういう中に海があるかもみたいな話って、先日紹介した
木星にとっての月、木星の衛星の側まで行って、実際に観測したりするようなミッションであるジュースですね。
このジュースっていうこのJAXAと、ヨーロッパ中心になってJAXAも参加しているミッションがあって、そういうところで木星の衛星、そしてそこにも氷でできた衛星たちがあるので、
そこを近距離で観測していくっていうようなことをするんですよ。 つまり、
衛星、巨大な惑星にとっての月っていうところへの注目度は世界中ですごく高くなっている。 で、それのタイミングが
今から5年後とか10年以内っていうところで、がっつりいろんな知見というのが溜まってくるっていう状態なんですよね。
なので、そこに何で調べに行くかっていうと、やっぱり海がある、中に海があるっていう状態は、じゃあそこの海の成分の中には、もしかしたら衛星を作ったときの情報があったりとか、
そもそも昔の太陽系の情報が含まれてたりとか、生命が生存するために必要な情報が含まれてたりとか、そういったところが期待されてるわけですね。
そういった意味合いで、他の惑星にとっての衛星、氷でできている衛星とかを観測しに行く意味があるというところで、結局この
ラピュタって呼ばれるミッションに関しては、そういう生命、地球外の惑星科学するだけじゃなくて、生命圏の科学、
つまり生命が生存できるような環境っていうのを観測しようとしてるわけですから。ライフエンヴァイロメントロジーですからね。
なので、そういったところが大きく貢献される部分の一つかなっていうところ。で、これラピュタまだ今計画段階なので、いろいろできるよっていうところがアピールされていて、
他は太陽系以外の惑星を観測しに行くっていうところですね。惑星を観測しに行くっていうのは、例えば
今って火星とかそれこそ金星とかって、なんで住めないような環境になっちゃってるのか。
昔って実はここら辺の星の中にも大量に水が存在していたはず。ただその水たちっていうのは今どっかに行ってしまってるわけなんですね。
で、これまあ一つとしては、太陽とかそういう中心にある星が受ける
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風みたいのがあるんですよ。太陽風って呼ばれるものだったりとか、そういう宇宙空間から与えられる何かしらの影響によって
表面の大気が剥ぎ取られていくというか、どっかに飛んでいっちゃうみたいなところがあったんじゃないかと。で、そういったところって
もちろん太陽系の中の情報をどんどん探っていくっていう方法もありますけど、太陽系以外の惑星でまさにそれが起こってる状態を
観測してあげる。で、その観測してあげることによって、じゃあ今、太陽系の中で大気がないとされているような
大気が剥ぎ取られてしまったって考えられているような火星だったりとか、そういったところ、金星だったりとか
っていうような、今の太陽系の状態を他の惑星から類推してあげるっていうような研究の仕方を想定しているみたいな、そんな感じですね。
まあこういう、それもちろん地球型の惑星も見るし、他の惑星も見るしっていうところで、結局そこに生命が存在する環境を作り出すにはやっぱり大気っていうのは重要で、
じゃあ、大気、空気っていうところが惑星になぜ留まっていれないのかっていうところをどんどんどんどん観測によって明らかにしていこうっていうのが、このラピュタと呼ばれるミッションになってるというところなんですね。
これ結構やっぱ面白いですね。その最近、冒頭にも話しましたけど、最近はやっぱなんか惑星まで行くみたいな、衛星まで行くみたいな
ミッションが結構注目されている中で、やっぱりここから、別に地球の近くから見てていいわけですよ。
そうっすよね。で、例えば今回ジュースっていうミッションが打ち上がったわけじゃないですか。
ジュース打ち上がって木星の近くまで行くのに5年6年っていう確か月日がかかるんですよね。
なので実際にミッションが実行されるのって、本当に2030年に差し掛かるかとか、29年28年なわけですね。
そこでどんどんノウハウたまってくるという一方で、このラピュタっていう計画に関しては、一応2029年から2030年度っていうところあたりで打ち上げを計画しているミッションで、
そうするとジュースとかのミッションといい感じにオーバーラップできる時間もあるはずなんですよね。
で、ただこのラピュタは地球の周りから地球の近くから観測するので、移動時間かからないわけですよ。
移動時間かからないから、じゃあ現地でジュースが例えばなんか惑星、木星にとっての衛星観測したり情報を集めているときに同時に
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地球側から俯瞰的な観測をしてあげることで組み合わせて研究成果出てくるとか、そういったところも期待できるし、
あとはジェームスウェップ宇宙望遠鏡とかとも、例えばそのジェームスウェップ宇宙望遠鏡が見つけたより太陽系の惑星と似てるような星とか、
そういった、そこで深められた知見っていうところが、じゃあラピュタで観測したら、より生命の生存みたいなところに一歩踏み込めるような。
ここだと酸素の情報とかが取れるんですよ。ラピュタ使うと酸素の情報だったりとか、CO2の情報だったりとか、そういったところが光の情報として取れるので、
そういったところで光の種類、JWST、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡は赤外線とかそういった方に近くて、このラピュタっていうのは紫外線を使うから全然違うんですよね。
光の種類ってめっちゃたくさんあって、目に見える光の両端って赤と紫じゃないですか。
赤と紫って色の性質としてはめちゃめちゃ違うんですけど、それに近い赤外線っていうところと、それに紫に近い紫外線っていうところだから、全然見える情報が違うんですよ。
なので、そこからそことの相互関係で研究成果もどんどん上がってくるかもしれないっていうような、そういう期待があったりとかするというようなところですね。
他にも結構期待されている部分は、例えばこの広報型小型衛星だったかな。名前忘れちゃった。
広報型小型計画化っていうところって、実は人工衛星のハードウェア、つまり機械的な性能の実証の場っていう意味合いも大きく込められていて、
そこで実証された技術っていうのが、そのまま将来の大型研究の計画に使われる可能性もあるみたいなところで、そういう意味でスモールにいろんな実験をしていきましょうっていう立ち位置になっている、そんな研究になってます。
もちろん、これ一緒に候補に上がっているミッションとかもあるだろうし、これからまずね、そもそもSLIMっていう広報型小型計画の1号機、2号機、3号機の出来によっては、6号機に一部煽りを受ける可能性もあるので、
そういったところで、将来的に5年後、6年後、7年後っていうところに目指して、今研究者が取り組んでいて、そして今実現性が高いミッションというのを今回はちょっと紹介してみたという感じになっております。
ということで、今回はJAXAの宇宙科学研究所が中心に進めている広報型小型計画っていうところに、今候補として上がっているラピュタと呼ばれる生命が生存できる環境を科学する、そんなミッションですね、紹介させていただきました。
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未来ってなかなか面白そうだなぁと思ったりとか、なんかやっぱ横の繋がり、宇宙の業界ってあって面白いねとか、逆にそんなのやってないで、宇宙開発もっと他のあるでしょ、何なら他にお金使おうよみたいな、どんな意見でもじゃんじゃん募集しておりますので、気になる方は是非ですね、Twitterのハッシュタグ、宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになってますので、是非お寄せいただけたら嬉しいです。
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