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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は、宇宙の果てでバケモノ級のフレアが発見された。
そんなお話をさせていただきたいと思います。 太陽の爆発の7000倍の規模の爆発。
そして、太陽が爆発の勢いで噴出する量の100倍の量を5倍のスピードで吹き飛ばす。 これだけの数字聞いても、かなりゾクッとするような
話ですね。こちら最新の論文からピックアップしてます。 これが太陽でもし起きたら、地球の文明はどうなってしまうのか。そんな目線でも聞いて
いただけたら嬉しいです。 ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション
Space to the black hole. Japan to the black hole. 佐々木亮の宇宙話。
2023年4月29日始まりました。佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の
亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが931話目を迎えるというところになっておりますが、基本的には1話
簡潔でお話ししているので、気になるタイトルのエピソードから楽しんでもらうのがいいんじゃないかなと思っております。
そこでもし面白いなと思ったら是非フォローしていただいて、毎日ちょっとずつ宇宙話聞いてくれたら嬉しいです。
そんな感じで今回のじゃあ早速本題に行こうと思うんですけど、今日の本題はこれ面白いですね。
太陽フレア、やっぱりめちゃめちゃ危険そうっていう、 こういうお話をしていきたいと思っております。
今回はですね、僕がお世話になった研究者の方だったりとか、 あとは、それこそあれですね、このポッドキャストにもゲストで出てくれた
なめかたこうすけくんも 協調者に入ってる。
そして元天文学会の会長も務めてた柴田さんとかね、 太陽フレアとか宇宙天気とかの分野でめちゃめちゃ有名で、
このポッドキャストにも昔出てもらったことありますね。 僕の博士論文の副さんっていう審査員だったりもしたんですけど、
その方たちみんなが出した論文ですね。これめっちゃ面白いですよ。
で、これが京都、とにかく国内で行われた研究っていうところで、 京都大学が岡山県に持っている生命望遠鏡っていうところと、
宇宙に飛ばしてある人工衛星に乗っている望遠鏡を2つ使って観測することによって、 太陽のなんとこれもう7000倍ですね。
太陽の7000倍のエネルギーを放出するフレアを発見して、 そしてなんとそこから地球の環境を揺るがすかもしれないような、
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地球の環境を脅かす現象、こちらが見つかった。 しかもそれがなんとそのパワーが太陽の100倍と。
もうね、すごいことになってますよ。 ということで、今回はこちらのお話、最新の論文として、
もうちょうどこの放送から見ると1日前とか2日前とかっていうようなタイミングでリリースされた、 めちゃめちゃホットな研究になってます。
そういえば宇宙話、基本的にはこれ毎日毎日話しながら、 編集なしで取っ手出しでお届けしてるんですね。
たまーになんか変に途切れてるとこあるなっていうところが見つけたことある人はもう宇宙話マニアかなと思うんですけど、
最近だと選挙カーが後ろ通っちゃったりとか、 あとはなんかアレルギー性の鼻炎がひどくて、鼻水かまなきゃいけなくて一瞬止めるみたいな。
それでちょっとだけ切っちゃってる部分はあるんですけど、 基本的には編集なしという状況でお届けしてるわけなんですよ。
で、ただこれって今聞かないと鮮度がどうなのかみたいな情報のね、 っていう話で言うと結構これはNOで、論文って基本的にはずっと結果として残り続けるんですよ。
いつ見てもその現象はその現象であると。 っていうところがあるので、この論文も出てすぐに紹介はしているものの、
別に1年後に聞いてもらっても、 論文を例えば書こうとしている人の参考になったりとか、
そもそも最新の情報というか、古臭くなってない情報みたいな形になるんで、 そういう意味ではやっぱ論文を取り上げるって結構面白いんですよね。
そんな感じで、最新の論文だからといって、今聞かなきゃいけないってことでもないような内容なんですよ、実は。
ということで、早速じゃあ内容入っていくんですけど、 太陽フレアの話、このポッドキャストでも何度かしてますが、皆さんちゃんと印象に残ってますか?
頭の中で、太陽フレアってどんな危なさがあったんだっけなって、今思い出せます?
ポッドキャストって割と聞き流しながら聞いてる感じもあるから、残ってない可能性もあるんですよね、頭の中に。
太陽フレアってめちゃめちゃ危険で、太陽フレア、そもそも太陽の表面で起こる爆発現象です。
最近も、なんか地球にニアミスした巨大な太陽フレアあって、Twitterでもなんかコメントくれてた人いましたね。
っていうようなのがあったんですけど、今度それも紹介しようかな。 まあいいや。で、そういうのがあって、
で、太陽フレアっていうのはマジやばいと。
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ね、どういうことかっていうと、爆発が起こる。 太陽の表面で爆発が起こると、その爆風に乗って、
まあ太陽の表面にあった物質っていうのが外に吐き出されるっていう、プロミネンス放出って呼ばれる現象が起きます。
これちょっと馴染みがないかもしれないですけど、コロナ質量放出っていうような言い方をされることもあると。
で、これ研究、いろんな研究の資料とか見てると、イメージ的にはコロナ質量放出っていうものが大きい括りであって、
その中でプロミネンス紛失って呼ばれる、ちょっとした特例というか、なんかそのうちの一つの種類みたいなのでプロミネンス紛失っていうのがあるっていうイメージですね。
なので、他のポッドキャストの時に話してたみたいな、コロナ質量放出、太陽の表面のものが爆発の勢いで吹き飛ばされてくるみたいな、
そういった現象っていうのを今回指していると。で、これが今回めちゃめちゃ重要なんですよ。 結局は太陽フレアの危険なところって、大きく2つあって、今話した
コロナ質量放出っていうので、太陽の表面の物質が飛んでくるパターンと、
そうではなくて、放射線がものすごく強くなるっていうパターンの2つですね。 今までは結構、
僕が観測してきた時とかも、どっちかというとその放射線が強くなるっていうような現象を捉えていたんですけど、プロミネンス紛失とかコロナ
質量放出って呼ばれるものは、 太陽の表面の物質が飛んできます。
そうすると、そこって結構電気を帯びているような物質とかが多かったりするので、これが飛んでくると、例えば
昔、1970年とかで言うと、カナダのケベック州っていう州が1つ、全部停電になっちゃうみたいな、なぜなら
変電所とか発電所という部分を破壊してしまうっていうところの現象を引き起こすのがコロナ質量放出で、当時だと数百億円規模の被害だって言われてたし、
今もしそれが、同じような状況で起こってアメリカに直撃するみたいな形になったら、本当に桁が2個3個上がっていくような
何兆円というレベルの被害が出ちゃうんですよね。やっぱ50年前60年前で電気止まってそれだけの影響だから、
ね、なんとなく想像つくじゃないですか。50年前に比べたら確実に今、電気依存度爆上がりしてますよね。
そこに対して州全体がドガンとブラックアウトするみたいな形になったら、それは相当な被害になると。
っていうので、見積もった論文とかも出ていたりするんですよ。あとは、
マイナスな要素ではないけど、嬉しい要素で言うとオーロラが綺麗に見えるとか、っていうのもこれ実は太陽フレアの影響だったりとか、
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あとはまあこれから、宇宙に行く人間がどんどん増えていきますよね。人が宇宙空間にいるっていう、いる人数が確実に増えるわけですよ。
だって、アルテミス計画っていう、月を目指すアポロ計画の後継プロジェクトを進んでいたりして、そうするとまずその時点で、
宇宙ステーションにいる宇宙飛行士と月にいる宇宙飛行士っていう別れ方もするし、あとはそこから月に移住するだったりとか、
宇宙旅行に行く人がいるだったりとか、そういったので考えると、今、宇宙空間にいる人数の
10倍、なんなら100倍ぐらいの人が、宇宙空間に滞在する可能性があるんですよね。
そうすると、フレアが発生した時の被害っていうのは、直接放射線を浴びまくって被爆になってしまうとか、被爆してしまうとか、
そういったところも懸念されるっていう意味で、今、太陽フレアの危険性っていうのがものすごく高まってるというか、
危険性を認識し始める動きが強まっているっていうような状況なんですね。 こういうのを宇宙天気って呼んでいて、宇宙空間の天気ですね。
太陽がもたらす環境すべてを天気っていうふうに言い換えると、宇宙空間の天気だというような、そんな表現をすると。
で、そういう宇宙天気っていうところに注目してきた時に重要になってくるのが、じゃあ太陽の活動ってどういうところまでありえるのか。
もうちょっとわかりやすく言うと、太陽フレアってどこまで大きい爆発起きるんだろう、ですね。
爆発の規模がある程度上限が決まってる。これ以上起きないよね、みたいな線引きが決まっているのであれば、ちょっと安心じゃないですか。
今まで過去観測したことある太陽フレアの規模に比べて、いやもうこんぐらいしか起きないですよ、って言ってくれたらちょっと安心できますよね。
もちろん1兆円10兆円とかっていう規模の経済被害の危険性は秘めてるけど、まあ言うてですよ。
50年間あったわけじゃないし、っていうような状況。 で考えると、太陽フレアがどこまで大きい爆発を起こすのかって結構注目のポイントなんですよね。
そんな中で、このポッドキャストに出てくれたなめかたくんとか柴田さんとか、そういった方々が研究しているのっていうのは、
スーパーフレアと呼ばれる、過去に太陽で見つかったことのある爆発現象、フレアの最大規模の10倍以上のフレアを探すっていうプロジェクトを行っているんですよ。
これすごいですよね。簡単に言うと、太陽でも10倍以上大きい爆発が起きるのかどうかを、
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太陽以外の太陽にめっちゃ似た星たちを観測することによって、明らかにしてあげようっていう研究のアプローチの仕方。
そこの特徴をつかむことで、じゃあ太陽ではどうなるんだろうっていうところまで想像をめぐらせていけるような研究なんですよね。
そういった研究をどんどん進めている京都大学の中心としたチームがあって、
そうなんですよ、これ、もう、光勢が太陽以外の星の自分で光ってるもの全部光勢って言うんですけど、
光勢のフレア研究してるのって、僕がいた中央大学のチームと京都大学のチームだけだったんですよ、ほとんどが。
細かく言うともうちょっといるんですけど、もうほとんどがチームとしてあるのはみたいな状況で、
なので、よく議論とかもさせてもらって、比較的距離感も近かった。だから、ポッドキャスト出てもらったりとかっていうのができたんですけど、
そんな感じで進めている研究の中で、今回最新の論文で発表されたのは、
なんと、序盤に話しました。太陽フレアの7000倍の規模のフレアを発見したと。
7000倍ですよ。 めちゃめちゃすごいですよね。
7000倍のエネルギーを放出するフレアが見つかったと。 ただこの7000倍って、今聞いてどう思いました?
ねえ、もうすごいじゃないですか。もうなんか、一回り、太陽が人だとしたら、一回りも二回りもでかいやつがいきなり現れるみたいな。
で、7000倍重いパンチを地球に向かってドカーンと繰り出してくるんですよ。 怖くないですか。
ねえ、そんな一瞬で地球滅びちゃうじゃんって思うぐらいの規模の爆発なんですけど、
そういうのが見つかったと。ただ、この爆発自体は大きめではあるけど、
まあまあまあ大きいね、ぐらいなんですよ。 実はこういうフレアってものすごくたくさん見つかっていて、
スーパーフレアって呼ばれる種類の中だったら、まあ7000倍ぐらいのやつもあるよね、みたいな感じ
だったし、僕が研究してた時も、それよりもさらに100倍ぐらい大きいやつとかも見つかってて、そういうのも一緒に議論させてもらったりとかっていうような感じだったんですよ。
なので、まあこういう爆発って実はもうそもそも太陽以外の星ではたくさん見つかっていて、
なので見方的には、いや太陽でこれ以上爆発起きる可能性ありそうだけどどうする?みたいな。
ね、そういう感じ。でもまあ10倍大きい爆発が起きるためには、実はこれって10倍の期間が必要なんですよ。
なんかチャージ期間みたいな。例えば10年に1度規模のものが過去最大だとしたら、
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さらに10倍大きいものっていうのは100年に1度の規模っていうことになるんですよ。100年間蓄えてようやく一発出せるみたいな。
逆に言うと、10年に1度の規模の100倍ってなると、これ1000年に1回。橋本観音なレベルですね。
一人で喋ってるからこれが的を得てるのかどうかわからんけど、まあそういう感じぐらいの規模の爆発っていうところを考えると、
これまあ人によるんですけど、まあ別にね、1000年に1回だったら、今って西暦で考えても2回しか起きてないみたいな。
たぶん2回も起きてないみたいな。そういったところを考えると、まあまあまあって感じなのかなっていう印象ですね。
そんな感じで巨大な爆発を見つけましたっていう事実があって、その事実があった上で注目なのは、この時に
プロミネンスの放出までちゃんと観測的に明らかにできた。っていうところが今回の研究の面白い部分で、
で、これって今までそういう観測例ってなかったんですよ。ほとんどなかった。ほとんどでいいんだよな。
ガスの速度を観測できた例っていうのは、たぶんここのタイミングでほぼ初めてわかったぐらいの感覚って感じなんですよね。
で、それでじゃあどのぐらいのスピードでプロミネンス放出が起きたのか。 まあその太陽巨人に例えると、巨人のパンチのスピードですね。
太陽フレアドカーンってなったら、巨人が一発地球にパンチをしてくるみたいな。 で、それを地球がバリア張って守るみたいな状態を、他のフレア
じゃあ今回で言うと、エネルギー7000倍の超パワフルパンチが飛んできた時の、そのパンチのスピード どれぐらいだったのかっていうので言うと、これなんと
1秒間秒速1600キロメートル。秒速1600キロメートルです。 これどんぐらいだと思いますか。
太陽の速度、太陽のプロミネンス放出の速度が毎秒350キロメートル。
350に対して1600です。なのでだいたいこれ4倍から5倍ぐらいの
スピードで、7000倍大きい爆発はだいたいプロミネンス放出が4倍から5倍ぐらい
のスピードでズバーンって飛ばされてるんですよ。 めちゃめちゃパンチ早いですよね。
しかもこれ、放出されたプロミネンスの量、質量ですね。 これはなんと太陽での観測例に比べて100倍
もうわけわかんないですね。まず5倍から5倍ぐらい 速いスピードでパンチ打ってくるだけじゃなくて、そもそも拳の重さが100倍
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もうなんか地球なんか粉砕しちゃうんじゃないかぐらいの感じですよね。 そういう爆発を今回発見して論文として発表したっていうのが
京都大学のスーパーフレアとかを扱っているチーム。 太陽よりも10倍以上大きいところでの爆発っていうのを集めている、研究しているチームっていうのが
こういったのを発見したと。 これめちゃめちゃ面白いなぁと思って、今回はこの生命望遠鏡っていう岡山にある
望遠鏡、岡山県とかそこら辺の瀬戸内海の島、島じゃないや 県っていうのは晴れの日が多いからそこら辺に望遠鏡立ち立てがちなんですよね
まあ生命望遠鏡っていうのがあって、あと宇宙望遠鏡でそれ観測して でそれによってこんなすごい現象を発見したっていうすごくシンプルな研究結果が出ていて
シンプルだけどすごい こういう論文超好きっす
めっちゃいいじゃないですかなんかシンプルにこれ発見しましたこういうものでした 今後こうやって観測していきましょう
バイバイみたいなね本当はねあの実際の研究やった人とかの気持ちを考えると すごく緻密に計算してで解析もじっくりやって
よしこれで行こうで論理構成論文しっかりしてなんですけど 外部からこうやって言うときはもうすごく簡単に言ってしまうというところで皆さんまあ
ふわっと今日の話聞いたかもしれないですけど 研究者の人たちがどういうのをイメージしながらどういう苦労を乗り越えてきたのかって
ふわっと思いながら聞いてくれたら嬉しいなと思いました そんな感じで今回は太陽の最大規模の7000倍のエネルギーを持つ太陽フレアを
発見しそこからなんと プロミネンス放出これが太陽の最大規模の100倍の量
そして太陽よりも5倍から5倍ぐらい速いスピードで紛失する 化け物級のフレアが発見されたそんなお話をさせていただきました
ちょっとねこれを地球のケースに置き換えるとなかなか怖いなって思う気持ちもある と思います
そういう怖いなっていう気持ちがあったりとか いややっぱ宇宙の規模すげーなワクワクするなっていうそんな気持ちになった人は
ぜひですね ハッシュタグの宇宙話 宇宙が漢字で話がひらがなになっていて
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