1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 716. 1億年前に土星の輪っかを..
2022-09-22 11:08

716. 1億年前に土星の輪っかを作った幻の月とは?

「文字でも音声でも宇宙」soraeとのコラボ記事はコチラ!

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、私たちにとって身近な、そして幻想的な輪っかを持っている土星が、一体どうやってあの輪っかを作ったのか
そして、土星が抱えているもう一つの謎について、実はその原因は、今はない幻の土星にとっての月があったんじゃないか
そんな研究結果が出てまいりましたので、こちらを紹介していきたいと思います。
3、2、1、イグネーション
Space to the black hole
Japan to the black hole
佐々木亮の宇宙話
2022年9月22日始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが716話目を迎えているというところで、そんな今日の本題は、私たちにも身近な土星ですね。
土星の輪っかがどうやってできたのか、そして、土星って実はものすごく傾いてるんですけど、なんでそんな傾いてるの?っていうところが
一気に説明できるような、そんな研究結果が出てきたっていう、非常に面白い研究を紹介していきたいなというふうに思っております。
今回のお話は、大人気宇宙ポータルサイト、ソラエとのコラボ企画になっております。
ぜひですね、土星の綺麗な写真とかを見ながらだったりとか、あとは情報がいくつか入ってくるっていう部分を文字でも一緒に楽しんでいただけたらなと思っているので、
ぜひ概要欄のリンクからね、こちら見ながら聞いていただけたら嬉しいなというふうに思っております。
はい、ということでですね、早速本題に行きたいと思うんですけど、皆さん、土星ピンときますか?早速ですよね。
土星ってこれ結構、知ってる人の方が結構多いんじゃないかなと思うんですよ。
もちろん太陽系の惑星って、比較的他の星に比べたらみんな知ってるし、っていう中で、火星の次ぐらいに実は僕は土星が有名なんじゃないかなと思います。
で、なんでかっていうと、土星って輪っかがある惑星なんですよ。
あの輪っかの姿ってやっぱちょっと神秘的じゃないですか。
真ん中に丸い星があって、それの周りにフラフープじゃないけど、なんか分厚い円環みたいなやつがくっついてるっていうところで、なんか形がやっぱロマンチックな雰囲気があるし、
あとはアパレルのブランドのロゴとかになってたりとか、そういったところでも結構目にする機会は多いんじゃないかなみたいな感じですよね。
ペンダントとかにもなってるんじゃないですか。
そんな感じで、土星って比較的知名度があるものの、じゃあなんであの輪っかがあるのか、どうやってできたのか、みたいなところのお話って実は皆さん知らないんじゃないかなと思うんですね。
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ただこれって昔からわかってたってわけじゃなくて、実は最近その真相がわかってきたっていう面白いお話があって、
土星の輪っかって太陽系ができてから40何億年って経ってる中で、40億年ぐらい前からその土星の輪っかってあったんじゃないかってずっと思われてたんですよ。
ただ、NASAとヨーロッパの衛星、ヨーロッパが一緒に打ち上げたカッシー2と呼ばれる衛星が5年前ぐらいに土星に到着して色々やっていた観測をしていたりして、
最終的には土星の輪っかの内側とかまで食い込むようなぐるぐる回り方をして、土星の姿を綺麗に解明していったっていう過去があるんですよ。
で、その中でなんとあの輪っかってここ1億年ぐらいでできたって言われていて、太陽系の中でできたもので言ったら比較的新しい部類なんですよね。
なので、あの輪っかじゃあそんな1億年前なんて最近じゃないみたいな、このね宇宙話聞いてくださっている皆さんだったらなんとなくそこらへんなんか感覚つかんできたんじゃないかなと思うんですけど、
宇宙空間の1億年前、太陽系の中の1億年前は最近ですよね。言ってしまうような、恐竜がいた頃と同じぐらいとか、それぐらいっていうところで見ると、
あれみたいな、あの形って最初からああいう輪っかついてたんじゃないんだみたいな、そんな感じになるじゃないですか。
っていうところで、なんかこう新しい事実がどんどん見えてきていた一方で、一方でですよ、そのあの輪っかがどうやってできたのかっていうのは分かってなかったんですよ。
そういう謎が一つ残っていました。で、プラスしてもう1個土星にとって謎な現象だったのは、土星がものすごく傾いているっていう状況ですね。
傾いているっていうのがどういうことなのかっていうところで言うと、
惑星って太陽の周りをぐるぐるぐるぐる回ってるじゃないですか。で、このぐるぐる回っているこの面、平面をぐるぐる回ってるっていうふうに考えたときに、その面に対して
土星ってだいたい27度とか傾いてるんですよ。で、この傾きって何なんだろうみたいな。で、これ結構星によっては全然違くて、実は地球も23度とか傾いてて比較的傾いてるなっていう方ではあるんですね。
その一方で、土星の隣、じゃあ内側の木星っていうのは、その面に対して3度しか傾いてないし、逆に水金地下幕ドッテンだから天皇星か、天皇星はもっと傾いてて100度ぐらい傾いてるんですよね。
っていうような感じで、なかなか傾きっていうのは色々種類があると。で、さらに海洋星の横、冥王星っていうところまで、天皇星、海洋星か、天皇星が100度ぐらい傾いてて、海洋星がこれ土星と同じぐらいで28度ぐらい傾いてるんですよね。
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土星が27度ぐらい傾いてて、海洋星が28度ぐらい傾いてるというような感じで、なんか傾きってやっぱバラバラなんですよ。このバラバラの具合っていうのはどういう状況で説明できるんだろうっていうのも謎だったっていうところで、
土星の輪っかが実は新しくできたっていう説と、土星が傾いているっていう説両方とも解決したいよねって思ってたところで、今回新しくマサチューセッツ工科大学から出た研究によると、これですね、なんと昔、今は存在していない土星にとっての月が土星の周りをぐるぐる回っていたというふうに言われていて、しかもそれも結構な大きさだというふうに予想されてるんですね。
で、そういっためちゃめちゃ大きい月みたいなのが土星の周りをぐるぐる回っていて、その土星の周りにそいつがいることによって近くの惑星、今回の場合で言うと海洋星、2つ隣の海洋星とその重力がいい感じに引っ張り合っていたみたいな。
で、そうすると土星と海洋星の間にそういった同じ影響が及ぼしあって、両方とも同じぐらい傾いてるんじゃないかみたいな話が説明できるみたいなんですね。
で、加えてその今失われた、じゃあその土星にとっての月ってどこ行っちゃったのかっていうと、これバランスを崩して今も土星に墜落してなくなっちゃったというふうに考えられていて、このなくなったタイミングでほとんどの物質は
土星の表面にぐちゃって吸収されたんですけど、その一部が宇宙空間にバーって吹き出て、でその吹き出たものがまた新しく土星の周りをぐるぐる回って、そのカスが今の土星の輪っかを作ったっていうふうに考えられているみたいなんですね。
ここら辺を全部計算しても、それですべて辻褄が合うというところになっていて、1億年前にできたって言われている土星の周りの謎の輪っか、そして土星の謎の傾きっていうところが両方とも今は失われた幻の月みたいなものによって作られたんじゃないかっていう研究が出ていて、
私たちとしてもなかなか馴染みのある惑星がそういう過去を持ってるっていう面が新しくできたっていうのは相当面白い側面だと思ったので、今回はちょっと情報量多いけど、概要欄のリンクからソラエの方で記事を読みながらこうやって聞いていただけたら結構わかるんじゃないかなと思ってこんなお話をさせていただきました。
ということでですね、今回の本題は以上とさせていただきたいなというふうに思っております。
いやー、土星の話なかなか面白いなーと思ったんですけど、このテンションがもしかしたら僕だけかもしれないんで是非ね、感想とかいただけたら嬉しいと思っております。
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そんな感じでですね、本日9月22日になってるわけなんですけど、明日9月23日はお呼びいただいている朝日新聞ポッドキャストが主催するポッドキャストミーティング2022に出演してまいります。
オフラインイベント初めてなんですよね。しかも100人規模ってすごいよなぁと思って、これはマジでどんな感じになるのかすごいワクワクしてます。
しかも抽選とかになっている部分があるんで、どうしてももしかしたら宇宙話のリスナーの人ほぼいないかもしれないっていう状況はあるんですけど、もしですね、
もしこの放送を聞いたりとかで会場にいるっていう方、もしくはたまたまじゃあ明日こいつ来るから聞こうと思って今この放送を聞いてるあなたですね、
フォローした上でフォローボタンを押した上で、明日ぜひお声かけいただけたら嬉しいなというふうに思っています。
なかなか寂しい思いをするのは恥ずかしいので、ご協力いただけたら嬉しいです。
やっぱりいろんな人気のポッドキャスターの方たくさんいるし、あと朝日新聞の方もたくさんいらっしゃるっていうところ。
プラスで、実はこう新聞社の方もいくつかポッドキャスターとかやってて、じゃあメディアのあり方みたいな話とかが聞けるってことなので、
なんかそのあたりもすっごい楽しみにしてますね。
オフラインイベントをどんな感じになるのか、しかも出る側っていうね、ちょっとソワソワしてますけど楽しんでいきたいなと思っているので、
ぜひ会場で見かけた方はお声かけいただけたら嬉しいです。
そんな感じで今回の放送は以上としていきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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