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2022-07-01 11:21

632. ブラックホールの写真は間違いだった!?ドーナッツ型じゃない?

世界に衝撃を与えたブラックホールの写真!捉えられたM87の姿は実はニセモノ!?

国立天文台内で異なる研究結果が出て、物議を醸しています。

ただ、これこそが研究のあるべき姿!この指摘を論文にまで仕上げた先生がすごすぎる。


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今回は、ブラックホールの写真がドーナッツ型じゃなかったんじゃないか、そんなお話をしていきたいと思っております。
今回紹介するのは、世界で初めてブラックホールの写真を撮ったというニュースが報じられたM87。
こちらだいたい4年前とかそれぐらいに出たものかなと思うんですが、あれ、ドーナッツ型でやっぱりブラックホールは穴だったんだみたいなところが注目されてはいたんですが、
なんと、あの画像本当にドーナッツ型ですか?っていう研究結果が論文として正式に出てきたので、こちらを紹介していきたいと思っております。
佐々木亮の宇宙ばなしです。
2022年7月1日始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日の本題です。本日の本題は、3年前4年前に出てきたブラックホールのドーナッツ型の赤い写真、あれが実は違ったんじゃないか、そんな研究結果が出ていたので、こちらご紹介していきたいと思います。
このポッドキャストを聞いてくださっている宇宙好きの方であれば、もしかしたらもう目にしたんじゃないか。
一部ニュースとか、あとはツイッターとか、そういったところで結構話題になっているなぁと僕も思っているので、こちらちょっと皆さんにお知らせしておきたいなぁと思っているところでございます。
で、今回紹介するのは、その4年前、3年前4年前に出てきたイベントホライズンテレスコープと呼ばれる世界中の望遠鏡を駆使して、地球の大きさの望遠鏡を仮想で作ったものによって、ブラックホールの写真を撮ることに成功しました。
そんなニュースなんですね。こちらかなり世界中に対しても大きなインパクトを残し、もちろん日本も参加はしているものの、世界中の望遠鏡が参加することによって、超国際的なプロジェクトとして注目を集めたっていうところもあったんですね。
で、その時僕自身も確か利権にいた時だったかなと思うんですが、そもそも国立天文台が出すプレスリリースというか記者会見が、夜、なんで夜なんだみたいな、これは世界中で何か合わせて、時間の軸を合わせてやろうとしてるから、夜やってるんだろうなぁみたいな話とか、そんなのがあった上で、じゃあ次の日どんなことが発表されたのかって見に行くと、
ブラックホールの写真を撮ることに成功したというところで、赤いドーナッツ型の写真がもう世界中にとわーっと広がっていった、そんな経緯がありました。
そんな中で、あの写真、実は観測器によって出てしまった、一部エラーみたいなのが含まれてドーナッツ型に見えてしまってるんじゃないかっていうような指摘が、今回、なんとまた国立天文台から出てきたというようなところですね。
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これの担当、論文を担当されているのが三好誠さんという方で、この方、実はこの情報が2019年にブラックホールが、写真が撮られたみたいなので、情報が上がってからすぐに、いや、この形は実は間違いなんじゃないか、みたいなところをツイッターで発信し始めていて、
全然まだ、いろんな方、ちょっとバズっていたのかなと思うんですけど、僕もちらっと見ただけで、正直言うと、この論文が出てくるタイミングまで、なかなか気にすることができなかったというのが正直なところですね。
で、ただそんな中で、しっかりと論文として上がってきたということは、いろんな他の天文学者が、論文っていうのはレビューっていうのをするんですけど、そのレビューっていう段階を経て、論文として出版されるということが決まったということはですね、
これはもう天文学的にやっていることが間違いないだろうというようなことが一部証明されたと言っても過言ではないわけですね。
なので、ここでポッドキャストでもしっかりと紹介していきたいなと思いました。
M87っていうのは、これ余談的に言うと、ウルトラマンの故郷がM78って言うんですけど、この天体を台本上で誤植してしまって、M78として提出してしまったから、そういう天体になってしまったと言われているらしいんですが、
そんなことは置いておいて、このM87、非常に大きなブラックホールなわけですね。
で、このブラックホールって、今回ブラックホールの写真を撮ったって言われるまではどういう天体として認知されていたかというと、
宇宙ジェットと呼ばれる、本当ブラックホールが単体で存在するとかではなくて、ブラックホールから非常に何十光年も広がるようなジェットと呼ばれるビームを発しているような、そんな天体だったんですね。
で、そういった巨大なジェットを見せてくれるっていうところで、例えばそのジェットがどういうスピードで吹き出ていて、どういうような物質を含んでいて、
っていうようなことで、宇宙ジェットっていうのが非常に注目を集める天体でもありました。
このジェット紛失っていうのは、ブラックホールが周りのものを吸い込んでいくエネルギーを一部外側に対して放出していく、みたいなところの機構で動いているというふうに考えられていて、
その噴出される物質の最小の速度っていうのは、高速の99.99%ぐらいまで加速されている、なんていうふうに言われているぐらい、宇宙ジェットっていうのはかなり面白い現象として宇宙空間でも取り上げられておりました。
で、そんな宇宙ジェットっていうものを比較的見やすく、そして宇宙ジェットとして有名な天体は?って言われたときに、この天体が出るぐらい有名な天体だったわけなんですが、
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この2019年?2018年?だったかな?2019年かな?にブラックホールの写真が撮られた、このイベントホライズンペレスコープっていうところで、
ブラックホールの写真が撮られたって言ったときに、僕の周りの天文学者もそうだったんですけど、なんでジェット見えないんだろう?みたいな、
ジェットで有名な天体のブラックホールの中心の部分をガシャって撮ったのに、ジェットの構造が全然見えないな、みたいな、
えー、みたいな、そういうふうに撮れるんだっていうぐらいの感じだったんですよね。
なんかもちろんこの研究者の中にも深く調べた方いるかもしれないし、逆にそこに対しては、なんかそういう結果が出てるんだっていうふうに自分の分野とはちょっと離れてるから結果として捉えたっていう方もいると思うんですね。
で、そんな中で、まあそんな会話をちょっと自分の周りでもしていたんですが、やはりそのジェット見えないのおかしいんじゃないかっていうところに注目されたのが、今回国立天文大で研究をされている三好誠さんという助教の方ですね。
で、そんな中で今回は、じゃあそれが本当に正しいのかどうか、正しければやっぱそれはそれでこう解釈が色々広がって面白いし、
逆に違うんであれば、独立した研究チームがしっかりと違う処方を使って新たな結果が出たっていうところは世間に広めていかなきゃいけないというところになっていたところを分析すると、
このM87を一般的に使われている天文のソフトウェアとかを使って、ツールを使って再解析すると全然違う、それこそジェットっぽい構造も見えていて、
ブラックホールの非常に足元、なんて言うでしょう、ブラックホールってただの穴みたいなイメージで捉えていくと光を吸い込む穴なので、光が吸い込まれないギリギリのところがあるわけですね、その境界線みたいなところが。
そこの結構足元の部分からジェットみたいなものが、ジェットから伸びているであろうと言われる構造が観測データから見えてきたというところで、やはり三好さんが指摘されたように、
ブラックホールの真ん中がただ黒丸で見えるっていうところは、実はちょっとした解析チームの解析データから出てくる癖だったりっていうのをちょっと強めに表現してしまった。
そして、あそこが実はあの黒丸がなんとなくこういうのが出るだろうっていう先入観を持っている研究者が実は多かったらしいんですね。
そういったところの組み合わせだったりっていうところで、あの画像が出てきてしまったと。
ただ今回三好さんらのチームが別で動いて、別の手法だとこうなるよっていうところが出てきたっていうところで言うと、
今後のイベントホライズンテレスコープっていうところのデータに対しての解析手法っていうのが、また新たに考え直されるいいきっかけになるんじゃないかなというふうに僕は思っております。
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こういうふうに実際に何だろうな、国立天文台が大々的に打ち出したあのドーナッツ型の研究データと今回みたいに、
それって実は違うんじゃないかっていうのが出たっていうのが一部物議をかもすというか、同じ期間でなんでそんな言い換えたような結果が出てしまうんだっていうふうになってはいたりするんですけど、
これについてはやっぱり天文学っていうのは一種そういう取得されたデータがオープンソース化される。
つまり誰でも触れるみたいな形になっていって、それに対してどんな角度からやっても言ってしまえば同じ結果が出る。
論文っていうのは一種レシピみたいなものなので、料理のレシピみたいな、なのでそういったところで一種再現性がちゃんと取れるかの保証だったりとか、
あとは確固たる研究結果であれば、他のツールを使ってどういう処理をしたところで同じ結果が出るはずだというスタンスがある中で、
今回はやっぱり違う角度から見るとどうも違う結果じゃないかというところが出たのは、研究のあるべき姿みたいなのがしっかり出てきて、
こういうのを乗り越えていくことで本当に宇宙の姿がどうなってるかっていうのが出てくると思うので、
このあたりはちゃんと今後、今回の研究結果も含め、前回まで出ていたドーナッツ型の部分も含め、
確固たるこういった解析手法が適しているであろうみたいなところが出てきたら非常に面白いんじゃないかなというふうに思っております。
ということで今回は、世界で初めてブラックホールの写真を撮ったと言われているM87に対する観測データ、
再解析したところ、ドーナッツ型は見えないんじゃないか、そんな研究結果出ていたのでこちら紹介させていただきました。
今日はちょっと本編のボリュームが増えてきたので、近況報告はパスで、また明日ぜひ聞いていただければと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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