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今回は、恐竜が絶滅したきっかけとなった天体イベント、隕石の衝突、これに対してかなり詳細な研究が出てきたので、こちら紹介していきたいと思います。
具体的には、恐竜を絶滅させたのは隕石が一つ原因になってたんじゃないかっていうふうに言われてるんですけど、
その衝突した隕石が、僕らが普段経験するような衝突ではなくて、ちょっと遠くでできた不思議な天体、ちょっと変わったものが地球にぶつかったことによるものなんじゃないかっていう研究結果が出てきて、
かなりワクワクする、宇宙規模の感覚も養えるし、身近にも感じられるしみたいな、そんな内容を今日はお届けしていこうと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
改めまして始まりました。笹木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1430話目になりますかね。基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
どれから聞けばいいかわかんないなーっていう人はですね、昨日のエピソード、日曜特集って言って1週間振り返っている内容になってますんで、ぜひそちらから聞いてもらうのがいいんじゃないでしょうか。
それじゃあ気になっている本題早速いきましょう。 今回お話しするのは恐竜の大量絶滅、大絶滅って言うんですかね。
これを導いた天体っていうのは隕石の衝突だと思われているが、その衝突した隕石が結構不思議だぞ、そんなお話をしていきたいと思います。
今回の話は大人気宇宙ポータルサイトソラエとのコラボ企画になっております。 文字でも写真でも音声でも宇宙を楽しめるようにというところになってますんで、内容気になったら是非ね
概要欄のリンクから飛んでいただけたら嬉しいですね。 で、これ6600年前までちょっと遡っていきましょうか、今日は歴史を。
これを大きいと捉えるか小っちゃいと捉えるかが、宇宙への感度みたいなところに繋がってくるのかな。
何億光年先とかの話をよくするじゃないですか、ポッドキャストで。 だから
6600万年って言われて、つまり1億年行ってないってことですね。 これはなんか比較的最近の話をしているのか?みたいなのになると
すごくこう、宇宙に生通した人っぽい感じになってきますよね。 まあとにかく6600年前の白亜紀に起きた生命の大量絶滅。
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これはだいたい直径10キロぐらいの天体が衝突したことが原因ではないかという説が、今は比較的有力みたいなんですね。
もちろん諸説あるっていう中でのお話だっていうのは頭の中に入れといてもらって。 でこの
直径10キロぐらいの天体っていうのが、まあこう 一般的に地球上にも隕石ってめちゃめちゃ落ちてきてるんですよ普段。
ただまあこう地球の面積、表面積の中でも海の部分がたくさんあったりとか、 あとはまあそもそもそんなに大きくないものが落ちてきてるとかね。
いろんな条件があってそこまで実感するときはないもののですね、 隕石っていうのはたくさん落ちてきてるんですよ。
でこの当時6600万年前の白亜紀の大量絶滅を作った隕石っていうのが、 その普段僕らが地球で体感する隕石とは性質が異なる、
ものすごい遠くで作られたものがいきなり飛んできた的な、 そんなものだったんじゃないかというそういう研究結果ですね、ご紹介していきましょうか。
すごいんですよ。これ簡単に言うと、 中の成分っていうのを調べてみたんですよ。
まあ当時のその
衝突が起こったところのタイミングのデータとかね、そういったところをベースに考えていくとですね、
普段地球に衝突する小惑星の約80%を占めているのが一般的な岩石の塊みたいなものなんですね。
その一方でこの大量絶滅を起こした隕石っていうのはそれとは違って炭素、僕らの体とかを構成している炭素ですね。
この炭素の割合が比較的多い天体だったんじゃないかというのが今回の研究結果で、しかもこの炭素がたくさん含まれているっていうのがどこで作られたのか。
でいうとこの一般的な岩石とかっていうのは木星より内側で作られた天体なことが多いのに対して、
炭素が含まれるもの、多く含まれるものっていうのは木星よりも遠く、つまり太陽系の中だったら比較的外側の方で作られた天体なんじゃないかというようなそんな研究結果が出てきた、そんな感じですね。
つまり大量絶滅をさせたのは一般的な隕石とはちょっと違うというところが重要なポイントになってきそうっていう。
そもそもこれどうやって大量絶滅に追い込んだかっていうところあんまりしっくりきてない人いませんか?
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直径10キロって言っても10キロって大体東京住んでる人とかだったら山手線の中に収まるぐらいの大きさですよね。全然一回りちっちゃいぐらい。
あとは大阪とかのああいう環状線とかの中にもちょうどズゴーンと落ちるぐらいかな。
っていうぐらい10キロだったら気合い入れれば全然移動できるし、っていうので
そんなに大きくない感じしますよね。じゃあそのそんなに大きくないものっていうのがぶつかってどうやって大量絶滅起きるんだろうみたいな。
なんかその衝撃で絶滅が起きたと思っている人多いんじゃないかなと思うんですけど、
今主流になっている説っていうのはこれぶつかりますよね。直径10キロのものがぶつかるとそれだけ強い衝撃が発生する。
でその衝突によって大量に舞い上がる岩石の粉塵だったりとかそういったものが思いっきりこう巻き上げられて
地球全体を覆うようなその粉塵を遠くまで飛ばすっていうところがこの大量絶滅を引き起こした重要なポイントになってくる。
巻き上がった粉が長期に渡って日光を遮断するんですね。地球を覆うような形で。
でそうすると光合成とかを起こしてたら起こして僕たちはこう酸素とか供給されてるわけじゃないですか。
ここらへんの太陽との間に一つ膜ができてしまうっていう状態になって、生態系が根底から破壊されたっていうところが
まあ様々な生物の絶滅原因の一つではないかと考えられてるわけですね。 だからこう
宇宙話の聞いてくれているみんなに 勘違いしてほしくないのは衝突が起きてその衝撃でドバーンってみんなが
ブワーって死んじゃったみたいなそういうことではないっていうことですね。 なんかこう間接的にこう
風が吹いたらオキアが儲かるみたいな間にいろいろあるんですよ。 間にいろいろあって最終的に絶滅になってしまったというところが考えられているわけなんです。
まあ別にこれは今回の天体の詳細に対してはあんまり関係ないんですけど、関係ないけど
ここはね抑えておきたいポイントって感じですね。 でまぁそんなことがあるから地球全体でこういろんなところの地層とかを見ていくとですね
やっぱその証拠とかが残っていたりする証拠というか、当時こういうものがあったっていうのが
調べられる。で天体衝突で有力視されている大量絶滅時代に堆積したである地層
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KPG境界って呼ばれるところを分析したことによって分析することによっていろいろわかってくる
というところですね。で最終的にこう調べた方法っていうのが、そのKPG境界に含まれる
ルテニウムと呼ばれる物質の同位体比率が最も似ているのが何なのかっていうところを測定しに行って、その結果炭素が
豊富に含まれている隕石、炭素質コンドライトと呼ばれる、なんか隕石の中でもタイプがいくつかあるうちの
炭素が多く含まれるものっていうところに比較的似ているような結果が出たんじゃないかと
いうところになっておりまして、でこれが
例えば、比較、他の天体衝突のものといろいろ比較すると他のやつはこう
K3、K3塩とかっていうのを含む
一般的な岩石って表現しておくて、そういったもので大体木星より内側、あとは火星と木星の間ぐらいにある小惑星体に由来しそう。
ただ、大量絶滅を起こしたものに関しては木星よりも遠い場所で作られた可能性があるっていうので、
当時のこの大量絶滅引き起こしたところに対してより詳細な研究が出てきたっていうのが今回の感じになっております。
なんかあとね、ちょっと面白い角度の話で言うと、先日彗星の話したじゃないですか。
で、9月の末から10月にかけて、彗星、ほうき星の方ですね、見れるかもしれないよっていう話を先週のエピソードでさせていただきました。
1427話かな。で、させてもらったんですけど、この炭素を大量に含む天体っていうのの一つに実はこの彗星っていうのが挙げられるんですね。
ほうき星、コメット。で、ってことは、じゃあなんかこう、
君の名はの描写みたいに彗星の一部が巨大な彗星ブワーってきて、それが衝突するもそうだけど、彗星から一部なんかものが落ちてきて、
それが地球に衝突してっていうパターンもあるのかなって思うと思うんですよ。
で、これ実際に彗星説っていうのも一部で結構言われていた説らしいんですが、今回の研究はそれも一定否定できると。
今回はこの炭素が豊富っていう目線だけだったら確かに彗星かもしれないけどっていうところなんだけど、
研究の内容的にこのルテニウムって呼ばれる物質、これの比率の部分もしっかりと研究されていて、そうすると一般的に見られる彗星とはまた違う。
つまり彗星ではなくて小惑星っていうものが今回衝突したというふうな考え方ができるというので、
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いろんな説をちょっとずつアップデートして、なおかつ一部否定することができるっていう今回の研究はかなりやっぱりインパクトが強そうだし、
まあ論文、掲載されている論文誌っていうのもサイエンスって呼ばれるところなので、
いやこれはかなり今後の研究にも活用されていくし、一般の論説としても使われていく可能性があるんで、
ここは宇宙話のリスナーのみんなには早めに頭の中にインプットしておいてもらえたらいいんじゃないかなというところで紹介させていただいたっていう感じですね。
ということで今回は恐竜の大量絶滅を引き起こした隕石、この隕石の詳細がわかってきた、そんなお話をさせていただきました。
アフタートークです。 いや面白いですねこれは。なんか明日は我が身感もちょっとあるから怖い話ではあるんですけど、
それでもやっぱ隕石を実感できるエピソードっての個人的には結構好きですね。 そんな中で彗星の話が出てきたのでいくつか彗星に関するコメントをいただいているものを
読み上げさせていただきます。 リスナーネームnaoさんからいただきました。
Xでの投稿ですね。ハレー彗星、 スイフ、スイフトタットル彗星、これ百竹でいいのかな?
百竹彗星からの至近山アトラス彗星、楽しみ! マイナス3等なんて惑星並みに明るいということで。
やばいっすよねやっぱ彗星目視できる可能性あるって相当ワクワクするポイントなんですよ。 しかも僕は初めてなんかこう彗星に対するこう
歴史、見たことある歴史というのはほとんどないからあれなんですけど、こうやってね 過去のやつから遡って彗星を楽しみにしてくれてるっていう目線もかなり
面白いなぁと思いましたね。naoさんいつもコメントいただいて本当にありがとうございます。 じゃあもう一つ彗星に関するお話紹介させていただきます。
リスナーネームこしあんさんからいただきました。 小学生の頃に父に連れられて百竹彗星、ヘールボップ彗星と立て続けに見に行ったのを思い出しました。
今度は父を誘って見に行ってみようかなと思います。 めっちゃ素敵ですね。こしあんさんありがとうございます。
そっか、自分が小学校の頃に彗星見てすげー印象に残ってるな。 でもなんか当時はね多分お父さんとかも
自分で多分そういう情報を知って行くぞって言ってたけど、 やっぱタイミングが変わると興味の度合いって変わるじゃないですか。
だからこそ共通の思い出をお子さん側からアップデートしていく。お子さんというと僕より全然年上の方だと思うんですけど、こしあんさんは。
だけどまあそういう流れが宇宙をきっかけに作れるっていうのはめちゃめちゃいいですよね。 ぜひなんか
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この宇宙話でもね、ここからまだあと1ヶ月ぐらいあるから、 彗星見れるところまで盛り上げていきましょうね、皆さんで。
だからどんな感じの彗星の話、こういうのも聞きたいぞみたいなのがあったらリクエストジャンジャンお待ちしてますんで、よろしくお願いいたします。
はい、ということでじゃあ最後、 今日の月の紹介しておきましょうか。本日9月9日、99の日はですね、
前回の新月から月が満ち始めてきて、ちょうど1週間ぐらい。 6日、7日経つような状態になっております。
半月が一応11日になってるんで、かなり満ちてきている状態かなと。
はい、ということで、まあ最近はXでもね、また綺麗な三日月の写真とかをみんな送ってくれたりして、かなりね、
また月が共通言語になって、みんなでいろいろ喋れてるっていうのはかなりワクワクしておりますので、みんなで夕方、夜にかけて、夕方ぐらいだと結構、
西とかの方向に、 西?西か?
に見える部分、西か? 見えると思いますんで、ぜひそちらチェックしてみてはいかがでしょうか。
はい、ということで、じゃあ今回は以上にしていきましょう。 今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャスターアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。