1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 112. 1兆円規模のATHENA計画っ..
2021-01-29 13:40

112. 1兆円規模のATHENA計画って何?なハナシ

今日はヨーロッパが2020年代に打ち上げをしようとしている

ATHENA衛星について紹介します!

なんと、こちら私も開発に参加しています!

1兆円予算の大きな計画は、目指すサイエンスも壮大です!!


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始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、昨日、将来の宇宙望遠鏡の計画についてお話しさせていただいたので、今日もあと2年ぐらい。
なんせ、あと5年以内ぐらいには打ち上がるだろうと言われている、ヨーロッパが打ち上げるX線天文観測衛星、ATHENAというものについて紹介していきたいと思います。
こちらですね、やっぱり大きい数字言うとわかりやすいと思うので、1兆円規模の予算を持っていると言われている、こちら宇宙観測機になるんですね。
宇宙に飛ばして人工衛星みたいな感じで、宇宙空間を漂いながら宇宙を観測する。
それまたX線なんですね。これそうです、X線天文学は私の専門分野でありながら、なんとですね、このATHENAの開発はちょうど1年前ぐらいにガツガツやっていたものなんですよね。
なのでちょっとその自分が関わった計画の一部なんですけどね、その計画についてちょっと今回はお話しさせていただければなと思っておりますので、ぜひ今日も最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
ですね、まずは毎日恒例の活動報告、緊急報告みたいになりますが、今日はですね、午前中は白紙論文を発表して、以前発表したもので、その時に他の学科の中の他の教授の方々にいろいろご指摘を受けた部分というのを整理の作業をし、
そして午後は研究進む打ち合わせでしたね。で、その白紙論文の内容を少し話させていただいて、気づいたら時刻の指摘タイムが1時間から1時間半ぐらい続いておりました。
自分の至らぬ点がそれだけあって、毎回打ち合わせするとこれぐらいになってしまうので、やっぱりまだまだ実力不足な部分はあるなぁと思いつつ、さてこれをどう段階的に解決していくかというところが来週からの大きな課題になってくるので、
頭の中整理してね、一個ずつ作業を進めていって、しっかりと本心差に臨んでいければなぁなんて思っているところでございます。
毎日いろいろですね、指摘されることっていうのは湯水のように溢れてくるので、なかなか大変ですが、やっぱり一個一個のものを100%まで理解を進めるなんていうところっていうのは、
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なかなかハードなことなんですよね。なので、そういうのを極めたいと思ってやり始めているので、あと1ヶ月ぐらいですが、やり切っていきたいと思っているところでございます。
ですので、最後まで頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。聞いていただけるだけで相当な応援になります。
そんな感じで、では早速本題に入っていきたいなと思いますね。
今日の本題は、アテナ衛星っていうものについての紹介、ないし、どういう科学的な課題を解決していこうとしているのかっていうところをお伝えしていきたいと思います。
アテナっていうのは、欧州宇宙機関、ESAですね。ESAっていうのが計画している大型計画2号機として、2020年代の後半の打ち上げっていうのを目指しているX線天文衛星になります。
これX線天文衛星、私の専門分野でもありますが、星から飛んでくるX線を観測するっていうようなものなんですね。
X線っていわゆるレントゲンとかそういうので使われているのがX線なんですけど、X線どんなところから飛んでくるかっていうと、めちゃめちゃ暑い、数百万度とか数千万度なんていう超高温の領域から放射されるような光になります。
あとはものが高速に近い速度で動いていたりすると、そんなところからもX線っていうのは実は出たりするんですね。
そんな感じで一言で言うと、めちゃめちゃエネルギッシュなところから飛んでくるのがX線なわけです。
そんなこんなで、そのX線を観測してあげたいのがこのアテナっていうところですね。
もちろんヨーロッパが主導しているんですが、日本とアメリカっていうところも国際協力者として参加している感じです。
自分もこの日本側のチームの一員として搭載される望遠鏡の開発っていうところに、去年の今頃コロナウイルスの蔓延して貨物が回せなくなるんじゃないかっていうギリギリまでやっていた実験ですね。
そこに関してはちょっとまだ実験途中というか、ヨーロッパ側でいろいろ確認の作業とかをしている段階で詳しいことは言えないんですけど、私もここに参加してましたと。
この望遠鏡ですね、直径なんと3メートルです。3メートルに及ぶ大光景で、何がすごいかっていうと、星を観測したときに過去最高の能力で分解できる。
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つまり今まで点でしか見えてなかったものが形を分解してみることができる。なので右側に何がある、左側に何があるっていうのが分かるようになるような性能を持っているのが望遠鏡なんですね。
さらに望遠鏡がすごいというところをプラスして、今回はカロリーメーターと呼ばれる不思議な観測機、計測装置みたいなカメラみたいなのが付いてるんですけど、
これのおかげで光っていうのをすごい細かく分解して、これまで見えてなかった光の種類の区分けみたいなのができるようになるっていう、本当にイメージをとっても最強だし光を分けても最強という望遠鏡が今後10年以内に打ち上がる予定であるといった感じですね。
で、じゃあそんな能力使ってどういう科学的な成果を残していきたいかっていうと大きく2つあるようです。
1つは宇宙の物質っていうのがどのように大規模構造に集積したのか集まってきたのかっていうところですね。
で、重力、私たちの太陽系とかも結局太陽の重力で引っ張られて1つの塊になってるじゃないですか。
で、それをさらにもっと引きの状態ぐっと引いてみるとどんな構造が見えるかというと、次に見えるのは天の川銀河ですよね。
結局は太陽系の星たち、私たちも天の川銀河の一部なわけです。
で、こういう銀河っていうのは真ん中にブラックホールがあって、そのブラックホールの重力によって引っ張られた星の帯群みたいなのが形成されているのが銀河なわけなんですけど、
宇宙の中をもっと遠くまで見ると、銀河団と呼ばれるものがあるんですね。
銀河団。これっていうのは文字の通りで銀河が固まったお団子です。銀河団。
なので、私たちがいるこの天の川銀河みたいなのが無数に固まった領域のことを銀河団と呼びます。
ただこの銀河団も結局は、私たちが望遠鏡とかで観測しようとすると1つの点にしか見えないのでよくわかんないんですよね。
ただ銀河がめちゃめちゃ集まってる。つまり中心にブラックホールを持ってるような銀河っていうのが1箇所に集まるって、
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これもすごい状況じゃないですか。隣の銀河なんて私たちよくわからないので。
わかるんですけど、そこは置いておいて。
その銀河団っていうのがどんな成分でできてるかっていうと、これX線をめちゃめちゃ放つ、さっき言ったみたいな高温のガスっていうのが銀河団と呼ばれるものの中を覆ってるんですね。
なので、その高温ガスっていうのを見てあげることがアテナの目的の1つになってます。
で、これ銀河団ってまだ謎が多くてですね。銀河団がどのような物理的な進化をしてきたのかっていうのがわからないんですよ。
で、今回アテナ衛星っていうのはすごい目がいいので、
昨日話したみたいな宇宙の初期の方にできた銀河団を遠くから検出することもできますし、
私たちの近くの銀河団を見て、現在の銀河団の姿っていうのがわかる。
そうすると、そういうのを比べてあげる。昔の銀河団と今の銀河団を比べてあげると、銀河団がどうやって進化してるのか。
つまりブラックホールがあって星が周りにあるのに、さらにその星たちが集まる領域がどうやって進化してるかなんていうところも明らかにすることができるのが、
このアテナの面白さの科学的な成果の一つとなるというところらしいです。
これですね、もう一つあるんですけど、すみません。1個目でしゃべりすぎました。
ということで、明日はこのアテナ衛星と呼ばれるもので観測を目的としているゴール、もう一つの部分ですね。
ブラックホールの観測っていうところにフォーカスを置いてお話をしていければいいかなと思っております。
今日の話は面白かったなと。明日もこのアテナの話聞きたいぞっていう方は、ぜひお手元のPodcastアプリでフォロー、サブスクライブしていただけると嬉しいです。
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ハッシュタグ宇宙話、Twitterで募集しております。
そうすると私がここで取り上げたり、質問いただいたものっていうのはPodcastの中の話題にさせていただいたりしておりますので、
ぜひちゃんちゃんつぶやいて、皆様と交流がとっていければなと思っております。
それではですね、早速このTwitterでいただいているコメント、一つ紹介させていただきたいと思います。
Twitterネームカラフルさんからいただきました。
読み上げたいと思います。
もうドップラー効果はバッチリ。
かっこいい宇宙望遠鏡のかっこいいミッションの話。
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最初の星ってまだ存在しているんでしょうか。
星にも寿命ありますよね。
といったところでいただきましたね。
ありがとうございます、カラフルさん。
カラフルさんは毎回クラレコって言って番組の内容を図にして紹介していただけているので、非常にモチベーションになっております。
ぜひ皆さん自分毎回ちゃんとリツイートして共有しているので探してみてください。
確かにその通りですね、最初の星ってまだ存在しているのか。
これは寿命的には星っていうのは数百億年ぐらいで死んでしまったりするので、寿命としては滅んでいる可能性は十分にあると。
ただ、星がその後死んだ時の常心性爆発を起こしていたりとか、
あとはそれの手前にあるようなものっていうのも結局は異常なスピードで離れていったりしているので、
ドップラー効果っていうのは強く見えているというのが考えられるという感じですね。
なので、投稿を見てあげてそのドップラー効果がどれだけ見えているかで、星がどれだけ離れているかなんていうところっていうのを評価していこうというところですね。
なので、死んでしまった星からも爆発とかで出るような光っていうのが見れるんじゃないかなと思っております。
こんな感じでTwitterからいただいた質問、毎回ちゃんと取り上げていきたいと思いますので、ぜひ皆さんつぶやいてください。
それではまた明日お会いいたしましょう。さよなら。
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