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2021-01-28 15:06

111. 宇宙戦艦みたいなジェームズ・ウェッブ・スペース・テレスコープとは!?なハナシ

2021年に最も注目されている宇宙ミッション「ジェームズ・ウェッブ・スペース・テレスコープ(JWST)」を紹介。

宇宙で最も最初にできた星の光をさがしてやる!!っていうのが大きな目的。

どれだけ壮大な計画なのか!?徹底解説です!

宇宙望遠鏡ってやっぱりカッコいい!!NASAとESAの超大作がこちら。

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始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日は、昨日予告させていただいた宇宙望遠鏡、ジェームズ・ウェッブ・スペース・テレスコープと呼ばれる今年2021年に打ち上げ予定の宇宙望遠鏡のミッションについてのお話をしていきたいと思います。
昨日のお話では、天皇星と海洋星を調べる科学的な意味みたいなお話をさせていただいたんですけど、
そこで挙がった課題っていうのを、このジェームズ・ウェッブ・スペース・テレスコープというのが解決できるんじゃないかと。
でも、それぞれの望遠鏡にはそれぞれの役目というか、メインの研究テーマみたいなのがあって、
実はこのジェームズ・ウェッブ・スペース・テレスコープっていうのは、天皇星とか海洋星の科学的な解明っていうのがメインの目的ではないんですね。
なので、今回はそちらのメインのお話もしつつ、どんなことができる望遠鏡なのかっていうのをお話ししていければなと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
最後にはTwitterでいただいた宇宙に関する質問についても紹介していこうと思っています。
その前にまずは活動報告、緊急報告みたいになりますが、今日も研究しておりまして、
研究の中で、午前中は所属している理研の研究室のミーティングがあり、またまた週一定期的に英語でちょっとお話しすると聞く時間もあったので、少しは勉強になったなと。
研究室内の論文の進捗とか聞くのもかなり面白いので、できればですね、このポッドキャストでも研究室の中の人たちが出版した論文とかっていうのは積極的に紹介していければ、周りの人がハッピーになるかななんて思っております。
で、まああとは午後は基本的には書類作成とかもろもろに使っておりました。やっぱりもうこの白紙論文の前に、前というか最中に溜まっていた書類仕事がもう多すぎてですね、もう今週はそれに暴殺される1週間になってるなと。
なるべく明日でほとんど終わらせて、来週からはちゃんと研究に身を入れて、最後ラストスパートかけていければななんて思っております。そんな感じですね。なので、もうペーパーワークペーパーワークといった感じでやっております。
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で、なんかこうペーパーワークやってるとどうしても1人になってしまうので、昨日言ったみたいに今流行りのクラブハウスっていうアプリの音声流したりしながらやってたんですけど、今日でなんかめちゃめちゃ人が増えた印象があります。
まあ言うて自分も3日目なんであれなんですけど、すごい増えてなんか乱立する部屋の数とかも増えてて、かなり面白い状況になってるなと思ってたまに聞くみたいなことはしておりますね。ただやっぱりなんか作品として残るというか、やっぱりメッセージ性の強いポッドキャストの一つ一つのエピソードの方が聞きやすいというか、面白いななんてちょっと思ったりしております。
そんな感じで音声メディアこの後どうなるのかを配信者1視聴者として楽しみにやっていければなと思っております。
それでは早速今日の本題ですね。James Webb Space Telescopeとは何ぞやというお話をしていきたいと思います。
これも名前長いのでJWSTと略させていただきます。それか、James Webb宇宙望遠鏡とか、そんな感じの言い方で回していきたいと思います。
この望遠鏡、昨日のお話でGoogle検索、画像検索とかしてくれた方いたらすごい嬉しいんですけど、もしなかったら是非ググってみてください。
それかTwitterのカラフルさんがグラレコに残してくれてたりするので、そちら見ていただけるとより分かりやすいかなと思いますね。
これ見た目本当にかっこよくて、宇宙戦艦というか宇宙船みたいなフォルムをしてるんですよ。
こういうのがやっぱり音声で伝えるのが難しいんですけど、本当にめちゃめちゃでかくて、
これこのままやっぱり打ち上げるのって難しいなっていうぐらいの大きさなんですね。
ロケットには乗りません。
どうやって打ち上げるかっていうと、そいつを4つ折りぐらいにして、小さい筒状のところにして、
ロケットに乗せて打ち上げるといった感じになるんですね。
本当めっちゃ大きいんで、全部の重さで6トンとかあるのかな、確か。
かなり大きいと。
この望遠鏡ってどういう立ち位置なのかっていうと、
まずこの望遠鏡が見るのは私たちが見てる光とかではなくて、赤外線を観測する望遠鏡になってます。
宇宙に出て赤外線観測する。赤外線ってどういうのかっていうと、
私たちの体からも結構出てたりするんですね。
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サーモグラフィーとかで光るのは、私たちの体から出てる赤外線を拾ってあんな感じになってると。
それぐらい、人間の体温ぐらいのやつとかからよく出てたりするような光で、
虹で光の種類って虹見たら分かるようにいろんな光の種類があるんですね。
赤から紫みたいな感じで。その赤よりももっと光の性質が緩やかなものっていうのが赤外線って言います。
単純に虹の赤の外側だから赤外線です。
これで何を知りたいかっていうと、一番最初にできた星、宇宙で一番最初にできた星、
ファーストスターと呼ばれるものを見つけてあげたいというのが、この望遠鏡の大目標になります。
めちゃめちゃすごくないですか。宇宙ってできて、大体140億年、150億年ぐらいなわけですよね。
ちなみに太陽の年齢っていうのが、大体46億年とか言われているので、全然スケールが違うんですね。
宇宙の中で最初に星ができたのって、大体宇宙のビッグバンから、始まりのビッグバンから2億年から3億年後と言われております。
なので大体140億年前のお話です。
そこで最初はビッグバンが発生して、水素とかヘリウムとか、そういう元素が宇宙中に漂っていたんですね。
それのだんだん均等に漂っていたわけじゃなくて、ある場所にはちょっと濃くいたり、ある場所には薄くいたりといった中で、濃く集まっているがその部分で新しく星が形成されると。
そこが初めてできた星なわけなんですよ。
ここで注目なのは、宇宙っていうのは今現在も常に広がり続けています。
これはビッグバンっていう最初のクソでかい爆発が起きて、それがもう本当に無限に広がるというか、そんな空間の中をただひたすら爆風というか爆発が広がっていってるっていうのが宇宙の概念として一番一般的に知られているお話なんですね。
もちろんいろいろな異論はありますよ。
他の研究では、いや俺はこうだと思うみたいなのあるんですけど、一般的にはそう考えられています。
宇宙の初期にできたものって言ってしまえばその爆発の端っこのほうにいるんですね。
私たちはまだそんな遠くまで見る技術がないと。
なのでその遠くまで見る技術っていうのを達成させてあげようっていうのがこのJWSDという宇宙望遠鏡になります。
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ちょっと詳しい話は結構難しくなってしまうんですけど、
簡単に言うと宇宙が広がっていくスピードっていうのは外側、宇宙の爆発の先端の方に行けば行くほどめちゃめちゃ早いです。
理由はこれなんか風船とかによく例えられるんですけど、
風船、膨らます前の風船に2個黒い点をポチポチって近くに書いてあげるとするじゃないですか。
それ最初にじゃあふーって1回膨らませた時ってあんまりその2点の距離って変わってないと思うんですね。
風船がちょっと広がっても。
ただ、ふーふーふーってやって10回ぐらい吹いた後、
じゃあ10回目から11回目でふーってやった時のその2点の幅ってすごい離れてませんか。
これやってみるとわかるんですけど、こんな感じでビッグバンが風船だと考えると、
宇宙っていうのは外側に行けば行くほどその2つの点の間だったり、
とにかく離れる距離、つまり1回のふーっていうので1回の時間でかかる移動距離っていうのが大きくなる。
つまりは早く動いてるっていうふうに考えられるんですね。
で、そうするとそこにある星っていうのはすごい速いスピードで外側に広がっていってるということになると、
遠くに向かって引き伸ばされてると常に。
しかもめちゃめちゃ速いスピードで。
そうするとこれまた先日出てきたドップラー効果っていうののお話ですね。
ドップラー効果、これ物がどんどん離れていけば行くほど光っていうのはどんどん緩やかな波に変わっていくと。
つまりだんだん赤色の光によっていくっていう性質があるんですね。
なので宇宙の初期の頃にできた星の光っていうのは、
もし今私たちのところに届いているとしたら、
だいたい赤外線の帯域ですごくよく観測されるんだろうと思われているので、
今回、ジェームスウェップテレスコープというのを打ち上げて、
一番最初に光った星の痕跡を見つけてあげようというのが今回の研究になります。
なのでこういう赤外線っていうのに注目した理由は、
天皇星とか海洋星とかの温度の低い部分っていうのを観測をしてあげるだけじゃなくて、
大きい目的としては宇宙で最初にできた星っていうのを観測してあげたいっていうのが今回のお話になります。
以上になりますね。
これちょっと伝わらなかったら申し訳ないです。
詳しく書いた記事とかもあげようと思うので、ぜひノートのほうとかもチェックしてみてください。
今回の話も面白いなと思ったら、ぜひお手元のpodcastアプリでフォロー、サブスクライブ、ぜひよろしくお願いいたします。
12:06
番組の感想や宇宙に関する質問に関してはTwitterで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、ぜひじゃんじゃんつぶやいていただけると嬉しいです。
今日ちょっと長くなってしまってるんですが、以前いただいてた質問、今日答えたいと思います。
Twitterネームのびるくんさんからいただいております。
太陽系では太陽が一番重力が強いっていうのはありふれた情報だけど、地球が回るごとちょっとずつ太陽に引き寄せられてるっていうことはあるんだろうか。
とんでも説なのかな。たまたま耳にした説なんだけど、界にたどり着けませんと。
言ったところで、これは基本的には地球が太陽に引き寄せられてるってことはないと考えて大丈夫です。
これは太陽が引っ張ってる重力とその周りを回ってるこの星とのバランスっていうのが保たれてる状態があるので、基本的には同じ軌道をずっと回っています。
ただ、例えばどちらかがいきなり軽くなってしまったりとか、結局は重さ同士でバランスを取ってるので、どっちかが一気に軽くなるとか、どっちかが一気に大きくなるとか、そんなことになると結構このバランスは崩れやすいですね。
で、この太陽に吸い込まれる説みたいなのをよく耳にすると思うんですよ。こういう話を聞いてるとね。
で、それは、例えば太陽が、太陽って今46億歳なんですけど、だいたい寿命が100億年ちょっとと考えたときに、だいたい70億年、80億年ぐらいになるとめちゃめちゃ何百倍、何十倍何百倍とかに膨張するんですね。
で、その膨張をしていると、単純にその星の大きさが大きくなって、その膨張によって地球を飲み込むっていうような可能性も出てくると。
で、あとはその膨張によって重力のバランスだけじゃなくて、お互いの超積力っていう地球と月の間に働いているような力みたいなのも、太陽と地球の中でさらに強く働くので、
軌道が、地球の軌道がその前に変わっていると、飲み込まれる前に変わっているっていう可能性も出てきますよっていうことは説としてはありますね。ただ、なので、軌道は、基本的には今の太陽と地球の状態だったら軌道は同じだと考えていいと思います。
こんな感じで、もし分からないところあれば、またTwitterで質問していただけたら嬉しいです。ノビルくんさん、いつもありがとうございます。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
15:06

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