宇宙の観測技術
宇宙にあるハップル望遠鏡と、日本と韓国の地上の望遠鏡両方を使って同じ予測不能の爆発現象を観測した結果、面白い事実が分かってきたというお話をしていきたいと思います。
今回は僕も専門でやっていた光性フレアに関するお話です。
遠い宇宙で起こっている若い星での爆発。周りの惑星の生命誕生だったり、惑星環境を揺るがすかもしれない研究結果とは一体どんなものなのでしょうか。
ぜひ最後まで楽しんで聞いてください。それでは行きましょう。
3、2、1、イギネション。
佐々木亮の宇宙話。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、ということで3連休に突入しました。
今日でエピソードが1844話目ですかね。
はい、ということで迎えております。45話かもしれない。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピックからぜひぜひ聞いてみてください。よろしくお願いいたします。
1週間あっという間でしたね。
先週の月曜か、今週の月曜日か、本の発売の話をしてから。
で、しかも先週はあれなんですよね。H3ロケットの打ち上げとかがあって、日曜特集もやってなかったし、なんか番組のリズムもちょっと不安定でしたね。
僕もなんか、日曜日にああやってゆっくり話すっていうところで、ある程度リズムを作れてるみたいなところも実はちょっとあるので、日曜特集大事だなと思ってます。
まあ明日は日曜日なので、1週間の振り返りとかしていきつつ、何なら2週間分ぐらい振り返れちゃうんじゃないかなっていう。
そんな感じなんで、明日のエピソードも楽しみにしておいてくださいね。
ということで、今週は2回もスマホでの収録があって、まあ音質的には微妙だなぁなんて思ってた方もいるんじゃないかなと思いますが、許してください。
そんな感じで、じゃあ早速本題行きましょう。
若い星とフレアの影響
今回お話しするのは、宇宙と地上、両方の望遠鏡を使って明らかにした、若い星でのフレアの姿、こちらについて紹介していきたいと思います。
今日のテーマはフレアですね。
太陽の表面で起こる爆発現象として、太陽フレア、最近よく知られている部分にはなっているかなと思います。
まあそんな太陽フレア、簡単に言うと表面で起こる爆発現象で、
なんかこう、その爆発によってね、爆風で何か太陽の表面の物質とかが一緒に吹き飛ばされて、
それが地球にぶつかった時に、地球の大気だったり、地球って大きな磁石みたいになってますから、その磁場と関わって、
そのごちゃごちゃごちゃっとなって、僕たちに被害を与えてくると。
いいパターンだとオーロラなんですよね。
オーロラ見えるやったーは、太陽フレアのものすごく嬉しい面の一つではあるものの、
人工衛星が破壊されてしまったり、宇宙飛行士の方が被爆してしまったり、
まあそんなところで結構悪い面っていうのは多いんですよ。
でまあそんなこう悪い面がありながらも、実はフレアってちょっと面白い側面もあって、
あのー、まあ太陽って今できてからね、50億年ぐらい経ってるわけじゃないですか。
で僕らもこうやって惑星に生を受けて、で生存していくっていうことができているというところですけど、
若い星、そしてその周りにある若い惑星、これにとってフレアはどうなんだろうっていう目線って、
あんまり整理できてないんじゃないかなと思うんですよね。
若い星、もう本当生まれてから数億年とか、そういった星っていうのは、
数億年、1億年とかか、今回の研究対象も確か、星自体の年齢で言うとわずか1億歳ですね。
そうっていう星とかっていうのは、実は人間と一緒で星も若い方が活発なんですよ。
もう暴れまくるみたいな。なので大きいフレアを起きやすいし、起こしやすいし、しかも頻度高くフレアを起こしやすいと。
いうダブルの側面があって、この2つの側面からフレアの活動っていうのが注目されてたりするのが、この若い星たちなんですよね。
で、その若い星の周りには、地球もとかの惑星も概ね太陽ができてすぐできた惑星で、
その周りに惑星があって、表面で起こるフレアにさらされることで、惑星の方に生命に必要な物質だったり、大気の変動があったり、水とかの生成が発生したりとか、
いろんな影響が出るだろうと言われていて、じゃあどういうフレアのどういう成分がそういう周りの惑星に強く影響を与えるのか、みたいなところが疑問視されてきたわけなんですよ。
で、そんな中で今回実施された研究で面白いことがわかりました。
何をしたかっていうと、1億歳の竜座、竜はドラゴンだったかな、竜座方向にある星をみんな知ってるハップル宇宙望遠鏡っていう宇宙にある望遠鏡ですね。
これと地上にある日本、韓国それぞれの望遠鏡で一斉に同じ天体を観測した。
で、その同時に観測しているタイミングでフレアが発生したことを観測できたんですね。
で、紫外線と可視光線、両方でのこのフレアの観測っていうことに成功したというところで、
で、これをしっかりと分析していくとね、10万度に達するようないわゆる高温のガス、めっちゃ温度の高いガスがめちゃめちゃ速いスピードでブワーンと吹き飛ばされてると。
で、それに比べて非常に低温のガス、温度が低くて、なおかつその速度でいうと5分の1とか6分の1とかっていうぐらいのスピード、5分の1ぐらいか。
ぐらいのスピードのガスっていうのが低温のものもバーッと出ていたと。
でね、これまでは低温ガスのゆっくりした動きしか見えておらず、それで周りの惑星にそいつらがぶつかったといえど、どんぐらいエネルギー与えるんだろうなみたいな惑星ってなんか影響を受けるのかなとか言われてたんですけど、
今回その高温の超スピードのガスが発生して、その後ろで低温のガスが出ていて、でその両方のエネルギー比べると、やっぱ速くて温度の高いガスの塊の方がエネルギーはめっちゃ高いんですよね。
だからこそ大きなエネルギーを他の惑星に与え得るというところで、このエネルギー量だったら惑星環境に影響を与えてそうだなみたいなところが見えたと。
今回の研究は、宇宙にある望遠鏡と地上にある望遠鏡で観測して、運良く発見することができて、それで幅広い議論ができたというところで、
研究と今後の展望
ネイチャーアストロノミーという雑誌ですね。そしてアストロフィジカルジャーナルというところの両方に論文が掲載されたという非常に素晴らしい研究内容だったので、ちょっと紹介したいなと思ったところでしたね。
この研究が足掛かりになって、今後JAXAで今プランニングされているラピュタ、ジブリを彷彿とさせる名前ですけど、ラピュタっていう天文計画、天文衛星のミッションがあるんですよ。
ここに貢献するんじゃないかというようなのも書かれていて、それ面白いなと思って、僕ラピュタ知らなかったんで、ちょっと来週このみんな好きそうな名前だよね、ラピュタ。これが一体どういうものなのか解説も入れていこうかなと思っております。
はい、ということで今日は以上にしていきましょう。いかがでしたでしょうか。
実はね、今回のこの研究を進めている、研究の中心になっているのが、なめかたこうすけ君っていう、今京都大学、そしてNASAに所属している研究者なんですけど、僕の完全な同期なんですよね。
で、同じ分野で研究してて、去年かな?一昨年かな?も飲み行ってたりとかで、ポッドキャスト、宇宙話にも一回来てくれてるんですよね。通称なめちゃんです。が、またすごい成果を出していて、すごい同期ですよねやっぱり。
彼のこの凄まじい活躍を見て、あ、ここで戦っていくのは無理だって僕は思った面もすごく強かったので、なんかこうやってどんどんどんどん活躍していく姿を見れてめっちゃ嬉しいなと思ってます。
はい。なので、前の、彼が出した前とか前の前ぐらいの論文は僕の名前も一緒に載ってたりもしますし、っていう感じで結構仲良くしてくれてる研究者なので、またなんかこの研究周りだとか、そのラピュタとかね、そういった話で推しにポッドキャストに遊びに来てくれたらそれはそれで嬉しいなと思ってるんで、もしなんかリクエストとかあったらコメントとかで教えてください。
あとね、この研究多分こうやってプランニングしたんだろうなーっていう予想もあるんですよ。ちょっとこのなんか妄想話みたいなのも来週どっかで喋ろうかな。うん。これの研究は多分ね、運任せでできるほどのものじゃないんですよ。多分めちゃめちゃ計画されてやられてるもので、それがどういう感じなのか背景めっちゃ僕の推測ですけど、ちょっと考えて。
そんな考察会も作ってみてもいいかもしれないですね。明日やっちゃおうかな。明後日ぐらいにしようかな。はい、そんな感じで楽しみにしておいてください。
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それではまた明日お会いしましょう。さよならー。
