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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話。今回は、日本が世界を牽引する
X線天文観測衛星XRISMが速報論文を出していた。 その速報が一体どれぐらいインパクトがあることなのか。
元その業界にいた僕が、どこよりも分かりやすく、 そしてしかもその速報論文、出しているサイトを僕何本も書いてました。
じゃあそんな目線から見て、今回の速報は一体どうだったのか。 それについてお話ししてますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。どうぞ。
2024年3月16日 始まりました佐々木亮の宇宙話
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の 亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1253話目を迎えて、 1254話目か、を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししてます。 前回は
アルゼンチンからお届けいただいている結構嬉しいね、 コメントを読み上げさせていただいて、
あとはそれに付随する宇宙の話とかしてますし。 で、それの前は
打ち上げ失敗に終わったカイロスロケットの話しております。 こちらですねぜひフォローして聞いてみていただけたら嬉しいなと思っております。
よろしくお願いします。 ということでじゃあ早速今日の本題に行きたいと思います。
今日はまだ速報ではあるものの X-1000観測衛星クリズム
日本が打ち上げているもう世界に対してもドカーンと技術力を見せている クリズムがなんとこれ
新しいフレアを見つけたというようなのが速報の論文として出てましたので こちら紹介していきたいと思います。
で今回のお話はですね、ちょうど昨日 この収録のタイミングのちょうど1日前にクリズムが新しいX1000天体発見しました
っていうのを公開していたんですね でまぁそれの結果話そうかなぁと思ってたらいつもコメントくれる
テンテムさんから 質問いただきました。そのツイートの引用でこれのインパクトってどれぐらいなんですか
というような質問をいただいたのでこちらも紹介していこうかなと思います
で今回これ 発表されたのはこのクリズム
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クリズムっていうX1000観測衛星ですね このポッドキャストでも何度も紹介しました
月面に着陸したスリムがありましたね あれと同じロケットに乗っていて
実はそのロケットのメインミッションはそのスリムとクリズムだったと
でもやっぱ月面着陸の方が センセーショナルだしキャッチーだし
あと月面の写真とかも送ってくれるから注目度高いんですよね しかも世界中みんなが月を目指すっていう世界になっている中で
日本が世界5番目の国として着陸を成功させた まあこれが注目のポイントだったからスリムってめっちゃ注目されてるんですよ
ただクリズム弱いと クリズム弱いんですよ
なので僕はそのクリズムの実際一部のプログラムとかもちょっと触ってた時もあったので
X1000天文の業界にいたんですね だからクリズム注目してほしいなと思ってたらちょっと面白い研究結果出てきたので紹介しようと思います
ツイッターの情報によるとですね これクリズムの公式情報ですね によると3月9日に観測機器をキャリブレーションする
構成するっていうことを目的に大石座の方向にある HR-1099という天体を観測しておりました
このHR-1099っていうのは 星が2つぐるぐる回っているような連星になっていて
実は僕がもう7年間8年間ずっとこうお世話していた星でもあったんですね だから多分この星はフレアをたくさん起こすっていうのもわかってるし
いろんな過去の研究がされているからデータが豊富 なので
機器を調整するための見本になりやすいっていうので この3月9日に観測をしていたと HR-1099という天体ですね
でそうすると なんとこの観測をしていた時にわかったのが
HR-1099バッて見てました でそれを見る時に使っていた観測装置の一つが
クリズムに搭載されているエクステンドって呼ばれる観測装置 これ簡単に言うとなんかカメラですね
僕らがスマホとかで使うようなカメラみたいなのが搭載されていて でそれで見ていたと
でこのエクステンドの視野っていうのが満月1個分ぐらいあるんですよ
満月と同じぐらいの視野っていうところになっていて かなり広いんですよね
でこうやって広い面積をカバーしている観測装置っていうのは 一体どういうところにメリットがあるのかっていうとですね
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これ 今回のいきなり星が現れるみたいなフレアとかそういう突発現象に対して
ものすごく有効であるっていうことがわかっています なんでかっていうとこの
フレアとかそういう 予測ができない天文現象っていうのはもう確率的に捉えていくしかないんですよね
このぐらい見たらまあ1個見つかるだろうみたいなのが 宇宙全体見てたら1日1個ぐらい見つかるけど
宇宙の一部見てたらまあ1年に1個ぐらいかなみたいな なんかこう面でカバーする広さと
それに対して見つかる確率みたいなのが決まると だから天文衛星とか天文観測装置の中で視野が広いっていうのは一つ大きな
メリットになるんですよ
でそんな中で今回この HR 1099 っていう構成を観測していた時に広い視野で見ていたら
そこからちょっと外れた場所になんかいきなり光ったものがあると バッと
なにこれっていう風になったのがまあこれ 今回の発見ですねつまり本当は見たかった天体見てたらなんか横に知らない天体が
現れたっていうのが今回のこの注目のポイントの一つだったわけです でその天体が何だったのかというと結局そちらも星だったんですね
星だった可能性が高いと lp 59321 っていう天体が一応まあそこにあるっていうことが分かっていて
でクリズムのデータをしっかり分析していくとどうもその天体からの光なん じゃないかということが分かってきたということらしいです
でこの爆発自体の規模っていうのは正直そこまで大きくはないかな っていうような感じでもちろん太陽で起こすようなフレアに比べたらやっぱ大きいんですよ
距離がだいたいこれ270光年から300光年ぐらいだと思ってください その先にある星から
弱いシグナルがファって飛んできたいきなりで多分もう今 ファーって消えてるんですよね
で飲んでってなるじゃないですか それはフレアが発生したことによって明るさがバーって上がってでまた沈んでいって
っていう感じになってるからフレアが発生したタイミングでそういうのが見れたっていう 感じですね
でだいたいいえっと どんぐらいだ1000秒ぐらい1000秒ぐらい続いたらしいんですよ
明るい時間っていうのか 1000秒かって感じですねで1000秒間光っていてでそれの明るさがどれぐらいだったのか
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っていうのが計算されてるんですけど でそうですねこれがだいたい
なんか僕たちって太陽フレアみたいなのがボーって発生したときには比較的大きい 爆発起きた
っていう時 宙くらいかな宙くらいの爆発起きたって言ってちょっと太陽周りの人がなんか
ツイッターとかにわちゃわちゃって書くぐらいの小っちゃい爆発 王のそのエネルギーを1秒で出すぐらいの感じですね
10-30乗エルグパーセックっていうなんかわかりづらい単位系なんですけど 単位系というか単位ですねエルグとかってあんま聞かないじゃないですか
けどまぁそれは置いておいて だいたいこのあんまり大きくない太陽フレアが1回の爆発へドバーって出すエネルギーを
一瞬でバッて出すぐらいの明るさではあったって感じですね でそれがだから1000秒ぐらい続いたってことなんで
賞味出しているエネルギーっていうのは 過去最高規模の太陽フレアのだいたい10倍ぐらいかな
だいたいねだいたい10倍ぐらいでなっているのでまぁ対応で発生してたら ちょっと怖いなっていう規模の爆発だったというようなイメージです
でこのフレアを起こした天体っていうのは m 型製なんですよね確かあれどっかで調べたら
m 型生って書いてあって太陽よりもちょっと温度の低い星って感じなんですよ まあ太陽よりちょっと温度低いんだけどこの m 型生って呼ばれる星の種類っていうのは
宇宙全体で見るとかなりの量あってでそういった星の周りに 太陽系以外の惑星とかっていうのも見つかってたりする
っていうので真ん中真ん中の星が活発じゃ活発すぎなければ なんか周りに惑星あってもちょっと大丈夫な感じもするじゃないですか
っていう実は生命とか 惑星の探査するときに注目されがちなのも m 型生っていうところなんですね
まあそんな星からフレアが見つかったっていうところが今回このテンテムさんから 質問いただいたどれぐらいインパクトがあることなんですか
で言うと まあこういう発見て結構できるだろうなぁと思ってたけど早めにその結果が見せ
を見つけることができたっていうのが重要なポイントかなと思いますね で今回このクリズムが公開したアストロノマズテレグラムっていう
速報論文を上げるサイトがあるんですけど これなんか新しい天体見つけたとか新しい知ってる星なんだけど
いきなり爆発起こして光ってるよーとか面白い天体があると世界中の研究者に情報を 共有できる速報論文を出すサイトなんですね
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なんか sns っぽく聞こえるかもしれないけどここに出す速報論文ってみんなが例えば 貴重な研究の時間を割いてその天体をバッって観測するとかって世界中の研究者
動いちゃう可能性とかあるんですよ だからちゃんとした文章を書かなきゃいけないし
ちゃんとした情報を載せなきゃいけない 僕も研究やってた頃は
そうですね何本書いたかな何本もこのアストロノマズテレグラムには書いてたり 強著者としてで載ってるの入れたらほんと多分
100とか余裕で超えるんじゃないかな っていうぐらい200以上あるんじゃないかなと思うんですね
そんな感じで僕もたくさんここに書いていた身ではあったので こうやって世界中の研究者が動いていったら面白いなと
逆にクリズムもここでアストロノマズテレグラムに 公開されたやつが面白かったら見るっていう動きにも発展していく可能性ありますので
ここはねぜひ注目してもらいたいポイントかなと思っております 僕的には
今回メインで観測する対象となってた HR 1099 のデータがどうなっているのか そこの方が気になるかなと思うんで
今度研究室行って誰かが見せてくれないかなと 多分見せてくれないですけどね
はいと思っております ということで今回は以上にしていきたいと思います 喋りすぎちゃいましたね
昨日ポッドキャストアワードあって僕知り合い何人も受賞してて最高だったなぁと思ったんで そんな話は明日の日曜特別会
日曜特集でお届けしていきたいと思います ぜひ明日も楽しみにしておいてください
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー フォローボタンの近くにある星マーク
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さよならバイバーイ
