00:01
この番組は、人生において大切な場面での話し方、伝え方に関して、ちょっとしたコツをお伝えしていきます。
元曲穴で話し方講師、早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
さてさて、タイトル変更しまして、リニューアル5の1回目とも言える、
シャープ55は、テーマ、言葉選びを大切に、です。
これはですね、同じことを伝えるにしても、言葉選びによって印象が変わるよ。
通じるっちゃ通じるんだけれども、人によっては、不快感、違和感を感じることもあるんだよ、というお話です。
学生、社会人、どんな世代でも、これ意識しておくと、いいこといっぱいあるかもよ、といった内容です。
はい、今回の言葉選びを大切に、これはですね、自分がアナウンサーになった時に、毎日毎日口すっぱく注意されていました。
それはね、アナウンサーなんだから、言葉や表現に関して、丁寧に、そして繊細でなくては、多くの方に情報をお届けするという役割なので、
気にかけてね、当然だなと思っていたわけですよ。
ただね、つい、ついねってこと、あるんです。ポロッと出ちゃうんです、人間ですから。
とっさの一言って、人柄が出ちゃうなーってね、反省したお話なんですけれども、
具体例をね、まず一つ目お伝えしますと、こんなことがありました。
20代前半の時です。上司にとある言葉を言ってしまったというエピソードです。
あの夕方の生放送報道番組担当していてですね、オンエア時間が近づいている頃ってバタバタするんですよ。
で、私スポーツコーナー担当でしたので、直前までその日、リアルタイムで試合の中継を見ているっていうことも多々あったわけですよ。
野球とかサッカーとかその他ね、さまざまな宮城県関連のスポーツの途中経過をスポーツコーナーでお伝えするなんてことも、割と珍しくなかったんです。
で、私テンパリ屋さんなんですね。めちゃめちゃ緊張しいだしテンパるんです。
で、毎回テンパリ屋の私にも周りが色々と手助けしてくれまして、何とかオンエアに臨んでいたっていうことなんですけどもね。
ある日、スポーツ原稿がね多かった時があるんです。4本とか5本ぐらいあった日で、いや多いんですよこれって。
で、しかも途中経過を伝えるというスポーツの種目がね、2つあったんで、2試合あったんですよ。
で、当然もともとテンパる早坂は、さらにテンパるわけですね。
で、そんな中、うわーもう2つも追っかけらんないよって内心思いながら、もう仕事だからやんなきゃなーって言いながらも、
03:05
それぞれのね、担当ディレクターさん、担当記者さんたちが今こうだからこうだからってね、短い原稿をくれたりとかね、短く言葉をまとめてくださったりするわけです。
で、そんな中、まあ私ももちろん試合経過はね、可能な範囲で2画面で2窓でね、見てましたけれども、
まあいざスタジオに入る、もうすぐスポーツコーナーだっていうね、直前にとある上司がですね、
ホームラン出たぞ、並んだぞ、点数気をつけてねって言ったんです。
途中経過をね、私に伝えてくれたわけですよ。
なのに私とっさにね、分かってますって言っちゃったんです。
もうテンパってるし、もうオンエア直前だし、もう5分前切ってたんですよ。
分かってますっていう、まあ割とつつめにね、あの返答してしまって、
一瞬、ああやっちゃったなって思ったんですけど、まあでもそんなことよりも目の前のオンエアですよ。
ね、ニュースコーナー5本もあるんだから、とにかく尺に収めて、しかも間違えないようにね、数字とかこういう名刺とかいろいろ気にかけることがあって、
まあなんとかオンエアを務めたわけです。
で、まあ案の定やっぱりね、その上司に呼ばれまして、
あの答え方はないだろうと注意を受けましたし、他の方にも、うん、もうちょっと言いようがあるよね。
返し方は別の言い方あるよねって言われました。
まあそりゃそうだよなーって思ったんですけどもね。
でもほんのちょっとね、100、感情が100だとしたら、2ぐらいは、いやあんなにテンパってる状況なんだからもう許してよ、しょうがないじゃんっていう気持ちもあったわけ。
まあでも、そのね、100のうちの2って言ったじゃないですか。
そういうちょっとした気持ちとか一言で、相手を傷つけたり、不快に思わせたり、あとは自分の評価が下がったり、っていうことがあるわけですよ。
今の話聞くと、そんな細かいことで?って思うかもしれないけど、そんな細かいことで、人の印象とか評判って上がったり下がったりしますよ、しちゃうんです。
だからこの出来事でね、やっぱり日常からきめ細やかな表現とか、つまり言葉選びをしないといけないなーと反省したわけです。
そのためにはやっぱりね、心の余裕っていうものを持たなきゃいけないんだなっていうね、生放送に対しての準備っていうのをね、またもっともっと細かくやんなきゃなーっていう風に、心入れ替わる、コロコロ入れ替えるわけなんですけれども。
数年後、ある気づきがありました。私100のうちの2ぐらいは、もうしょうがないじゃんってさっき言ったじゃないですか。ねえ、てんぱってんだから、大変な瞬間なんだから、ねえわかってますって言うぐらい許してよって思ったんですけど、私逆に後輩にわかってますって言われたことがあったんです。
やっぱりその時にムッときたんですよ。カチンときただけ。あ、私数年前上司にわかってますって言ったけど、言われた側ってこんなに不快感を抱くんだなってことに気づいたわけです。言われる側になってね。
06:05
あ、やっぱりね、いくら人間追い込まれるとね、巣が出るものとはいえ、やっぱり咄嗟の一言ってそうだよな、瞬間的にカチンときたりするよなって、両方の立場を経験して思いました。
そう、やっぱりね、わかってますって言って、たぶんカッコ、あなたに言われなくたって、っていう、なんかカッコがあるんですよね。わかってます、もう知ってるよみたいな、言わないでよみたいな、そっとしといてみたいな、なんかまるで拒絶されてるみたいな感じね。
で、え、そう、私わかってますって言われても全然気にしませんけどっていう人も世の中にはいるでしょう。そうよ。だって人間100人いれば100通りの感じ方、捉え方があるんだから、もう絶対的な正解なんてないわけ。でも、大半の人がやっぱりわかってますって不快に感じるんだろうな。やっぱり今後の人生も気をつけよって、言われて、後輩に言われて、改めて気づいたわけです。
ね、やっぱりとっさの一言、言葉選び、気をつけましょう、みなさん。
さて、年月がたちましてね、42歳になった今の早坂からしますと、大学生とか就活生から話し方の相談を受けたり、就職活動の面接練習とかをしたりしていても、ものすごく実感するんですよね。この言葉選びって大事だなっていうのは。
具体例を挙げた方がわかりやすいので、紹介しますけれど、見張りや個人情報をぼやかすために、エピソード、ちょっと編集を加えていますので、ご了承ください。
こんなエピソードありました。10年ほど前もらった相談で、とある学生さんの王子訪問の話です。
このとある学生さん、就活の前にですね、王子訪問に行ったときに、たくさんいいアドバイスをね、有益な情報をいっぱいもらったんですって。
で、すごい情熱的で優しい方だなって思ってたらしいんですけど、最後の最後に、今日このね、王子訪問をやってみての感想といいますか、
その学生さんに向けての、まあちょっと注意というかね、こういうところもうちょっと深掘りした方がいいよ、注意した方がいいよってことも教えてくれたと。
それはそれでいい話でしょ。すごい熱意あふれる社会人の方よね。
で、その中の一つに、あいづちを打つとき、年上の人や名上の人が相手の場合は、うんうんはやめたほうがいいわよっていう内容だったと。
で、学生さんとしては、とっても参考になるお話ばっかりだったので、まあついうっかりというか、いつもの感覚で聞き入ってしまって、うんうんって言っちゃったと思うんですけども、やっぱりうんうんは失礼なんでしょうか。
09:08
っていう質問をいただいたんです。このね、うんうん問題はですね、私10年以上大学で非常勤講師やってて、1年に1回ぐらいはね、いただく質問なんですよ。
これ聞いて皆さんどう思います?そりゃそうよ、名上の人にうんうんは失礼よ、になるのか。
え、別によくない?私なら、僕なら、OB用事訪問に来た後輩にうんうんって言われても気にしないけど、なのか。
もしかしたら別れるかもしれないですよね。ただですね、この最後にやっぱり注意してくれた社会人の方は、優しいと思いますよ。
だって注意するのって熱量ないとできないから、嫌われたくないじゃない、後輩に。しかも初対面ですよ、初対面の後輩にわざわざ言ってくれるっていうのは、まあ愛ある厳しさですよね。
で、結論としては、名上の人に対してのあいづちで、うんうん単体は避けておいた方がいいよと、私は答えました。
どうしてもね、フランクに聞こえちゃうんですよ、うんうんって。
だから、一般的には、万人受けという意味では、うんうんはやめておいた方がいいかなって思います。
例外としては、年が離れていても、ものすごく仲良しっていう関係性ができあがっているというパターンだったらば、まだうんうんでもありかもしれない。
けど、初対面は避けた方がベターです。
で、私もね、個人的に後輩に、しかも仲良くないほぼ初対面みたいな年下の人に、うんうんってあいづちされたら、ちょっと燃やるかなと思います。
1回のうんならまだしも、何回もされるとね、うんうんって。
何回もされると、この人、年代が違う人としゃべること、コミュニケーション取ることに慣れてないんだなって、ちょっと思っちゃいます。
だって言い換えできますもん。
はいとか、はいはいとか、あ、そうですね、そうなんですか、なるほどとかね。
なので、うんうん単体はね、気をつけた方がいいです。
で、単体で使うと失礼になりかねるから、何かと抱き合わせるといいですよ。
うんうん、なるほど、その視点はなかったです、ありがとうございますとかね。
あと、うーん、そういうことか、初めて聞きました、その話とかね。参考にしますね、みたいな。
のの、うんうんとか、うんうんはいいと思うんですよ。
あの、納得するとかね、唸るみたいな意味合いでの、うんとか、うんうんうんは駆使するのはありかもしれないですね。
12:00
これね、アナウンサーがインタビューとか対談とかで結構使う手法だなと、私こう先輩とかね、周りの人の聞いてると思ったので、パクってるんですけど。
上級レベルかもしれないけども、あの、使いこなせれば、なれなれしさを避けられるかもしれないので、これ日常会話からね、練習してみてください。
目上の人と、あの、しゃべるとき、うんうん単体で使うんじゃなくて、他の敬語と抱き合わせる。
うんうんうんうん、なるほど、そういうことですね、とか。
うんうん、はじめてきました、とかね、うん、とか。唸る、納得する、みたいな表現です。
ちなみに、アナウンサーもですね、インタビューや対談していて、ゲストに向かって、うんうんってね、単独は使わないですけど、ただ、狙いがある場合、やることもある。
うんうんをあえて使う。そう、この狙いって、例えばどんなシチュエーションかというと、なんかフランクな、カジュアルな演出をかけたいときとかですかね。
もっと具体的に言うと、例えば、うんと年下の子役の俳優さんにインタビューするときとかに、あんまりこう、賢まった返答をすると、緊張しちゃうかなっていう意味で、うんうん、そうなんだって聞いてあげる、とかね。
あと、ザックバランなトークをする芸人さんとかに対して、はい、はい、そうですねって真面目に答えるよりも、うーん、わかります、そういうことありますよね、みたいな。
そういうインタビューとか対談は、まあ初対面だとしても、やる、使うってことはあるかもしれない。
けど、どちらにせよ、意味のないうんうんは、アナウンサーだったら使わないかなって感じです。
さて、ここまで聞いて、細かいなあ、めんどくさいなあ、そんなに気にしなくてもいいんじゃない、って思うかもしれませんが、
世の中には、このぐらいささいなことで、もやもやしたり、不快感を抱いたり、あなたのね、評判、評価が下がっちゃったり、ということもありうるよってお話です。
言葉選び一つでね。
というのを、頭の片隅に入れておくだけで、人前でしゃべるときに、まあ注意すべきこと、ポイントってのがわかりますよね。
まあですから、特に人前でしゃべるとき、人生で大切な場面で、何かを伝えるとき、言葉選びを、いつも以上に繊細に、気にかけてみてはいかがでしょうか、というお話です。
あなたが採用しているならば、当然、細かい表現、一つ一つ審査されますし、一般企業の就職活動だって、その言葉選びに、あなたの人柄が、にじみ出るものですから、印象が変わることもあり得ますよ、と言いますことで、今回は、言葉選びを大切に、といったテーマでお届けしました。
15:05
本当はですね、具体例ありようと思えば、本当に山ほどあるんですけれども、言葉選びに関しては、もう時代とともに変化することもありますし、永遠のテーマでもありますので、またいつかお届けします。私だって磨いている途中です。私だって完璧じゃないし、完成はしていません。
ここまでお聞きいただき、ありがとうございました。話し方、伝え方に関して質問がありましたら、スポーティファイの番組概要欄、もしくはインスタグラムや、XのDMやコメント欄で受け付けています。それではみなさん、一緒に前向きに、がんばりましょう。