この番組は、人生において大切な場面での話し方、伝え方に関して、ちょっとしたコツをお伝えしていきます。
音力穴で話し方講師、早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
今回のテーマは、主語が大きい伝え方に注意、です。
このテーマも、ぜひ知っておいてほしいと、前から考えていたもので、やっとお届けできます。
なぜかというと、個人的に 自分も 指摘されて はっとしたことが 多かったからです。
では 大きい主語とは どんなものか。
主語が大きい伝え方は こういうことです。
例えば 日本人は 欧米は 男は 女は 大人は 子供は 会社員は 高校生は などなど。
主語に当てはまる人数が多いことを 主語が大きいと 話し方業界でよく言います。
結論から言うと、主語が大きい伝え方を多用しすぎると 信頼を得られにくくなるから 気をつけようね。
といったお話を深掘りしていきます。
今回の 主語が大きい伝え方を多用しすぎない方が いいよというお話は、
人に何かを詳細に説明や解説をするという経験を 持っている方とか、
職業から何かそれをやらなきゃいけないという方は、
とっくに知っているよという内容かもしれません。
なぜなら 説明や解説をする方って、
主語が大きすぎると あまり良い印象を抱かれない。
ざっくりすぎちゃうよねっていう印象を抱かれる可能性が 高まるからです。
主語が大きすぎない方がいいよって 早坂が編み出したわけでもなくて、
アナウンサーになってすぐの1年目に よく注意されました。
でもマスメディア、私はテレビ局にいたので地方局。
テレビ局ってそもそも幅広い年代の方、幅広い職業、
いろいろな環境に置かれた方たちに情報を伝えるから、
時に説明とか解説するときに 主語が大きくなりがちなんですよ。
ここからは80代、90代に向けてお話ししますねとか、
ここから先は10代、20代の若い人向きの説明です なんて言えないから。
そういった場面だったらば、断言せざるを得ないという場面もあるわけです。
例えば今の日本経済は低迷しています。
経済についての解説するコーナーがあるとしたらば、
なんでかというと、その先を詳細に説明していくわけです。
でも冒頭から、今の日本経済は低迷しているとも言えるし、
低迷していないとも言えますと言うと、
結局どっち?何が言いたいの?になっちゃうじゃないですか。
聞いている人、見ている人に引きつけたいとか、
こっちの話聞いてねっていう注目を集めさせるために、
断言をするっていうのは良い手法なんですよ。
あと例えば中学生、高校生とか若い世代の間では、
K-POPが流行していますって言い切るのも、
これ前回の話にリンクしますけども、
じゃあ中学生、高校生とか若い世代が100%全員K-POPが好きなのかって言われると、
そんなことないよね。100%なわけないじゃないですか。
私全然韓国アイドル興味ありません。K-POP聞いたこともありません。
なんか存在は知ってるけどって人だっているわけですよ。
ゼロなわけないよねっていう。
だけど、私は非常勤講師で大学生に触れ合ってるからっていうのも、
やっぱり10代、20代前半の人って、韓国アイドル追っかけやってる人も、
本当に最近、近年増えてますし、
そもそも日本でライブとかコンサートをね、
大体のメジャーなK-POPやってるんじゃないですかね。
あと日本の地上波、音楽番組もよく出てるし、
あと、なんといっても、紅白歌合戦ね。
紅白にあれだけ出るようになったら、
やっぱりK-POPって流行ってるんだね。
で、もう同調せざるを得ないですよね。
だからそれだとしたら、中学生、高校生とか若い世代の間では、
K-POPが今、流行しているんですって断言していいパターンですね。
で、こういった断言した方がいいパターンっていうのも、もちろんあるけれども、
主語が大きいと、当てはまらない人には聞き入れてもらえないよ。
そういった恐れがあるっていうのを、ちゃんと頭の中に置いて、
テレビの前、つまりカメラの前で説明とか、
情報を伝えるってことをやらないとダメだよって、若手の頃、指導を受けたので、
今も話し方講師として気をつけたいなっていうのが、
結構ね、私のポリシーの大きな軸の一つとして、心に刻んでいることでもあります。
あとは、元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤さんという方がですね、
ご自身の著書、「私は文壇を許さない」という本の中で、
真実を見極めるためには、主語を小さくする必要があると、
めちゃめちゃ詳しく解説されてるんですよ。
堀潤さんってNHKでいろいろ思うことがあって、
やめてフリーランスとして、世界中どこでも問題とかね、
選挙とか紛争地域、まさに戦争しているウクライナとかにも飛んでましたけど、
どこでも自分の目で見て確かめ、
そしてその一人の人と向き合う、当事者と向き合っていくっていうことを繰り返しやってらっしゃる方なんですよね。
で、その方がね、正しく現実を見極め報道する上で大切なことでもあるっていうのが、
その主語を小さくした方がいい。
だからロシア人がとか、ウクライナの人がってくくるんじゃなくて、
ウクライナのキーフに住む70代のお孫さんもいるおばあちゃんがこう言ってましたとかね。
主語を小さくした方がいい。
あーそうだよなーと。
これってね、日常会話でも活かせることだなーってね、思いました。
だから主語が大きいことのたとえで、よくあるあるで言われるのがね、こんな感じ。
これたとえね、女は感情的だから企業のトップに向いてないんだよー。
とかね、日本の若者って頑張らないよね、すぐ諦めちゃう。
とか、ついついつかいたくなるね、この主語の大きい断定表現、楽なんですよ。
楽なんだけれども、でもそれって個人や他者をね、まあ批判したり傷つけるときにはやっぱりそこを敏感に気をつけなきゃいけないところなんですよ。
気をつけなきゃいけないところなんじゃないんですか。
じゃあ、女は感情的だから企業のトップに向いてない。
それは、あなたやあなたの周りの環境はそうかもしれない。
だけど、じゃあ日本中、世界中の女性のトップに立つ人に。
会いましたか?話を聞きましたか?調べましたか?
トップに立って、経営の立場に立って成功している、業績を伸ばしている女性経営者だっているかもしれないよね。
で、日本の若者は頑張らない。すぐ諦めちゃう。
まあ確かに、大社代行でしたっけ?会社を辞めるのに自分で連絡するのが怖いしめんどくさいからって言って、代行会社が登場しちゃうぐらい、
日本の若者は新卒で入社してもすぐ辞めちゃうんだから、頑張らないよねって言いたくなるはすごくわかる。
私もアラフォーだからね。周りがよく言っている。
で、私もそういう話を見聞きすると、あーって思うところはあるよ。
あるけれども、じゃあくくっていいの?って言うと、くくっちゃダメだよねって。
日本の若者はって。だって言われた側としてはカチンとくるでしょ。嬉しいわけないじゃない。
女はとか、日本の若者は。これは別に女だけじゃなくて、男がとかね。
高齢者はとか、今の小学生はとか、アメリカ人はとか、フランス人はとか、もう全部そうよ。
同じ同じ。
手法が大きいとね、自分の価値観や考えを大雑把に都合よくまとめる人なんだなって相手に思われてしまうんですよ。
だから辞めたほうがいい。
大きい主語で話すことを多用する人ね。
女はとか、男はとか、欧米はとか、日本人はって、伝え方ばっかりする人は、本当にこれね、気を捨てたほうがいい。
信頼がどんどんどんどん失っていきますよ。
というように、主語をなるべく小さく、具体的に説明や表現をする癖をつけておくと、
今後の人生、周りからの信頼を得られたりとか、頼りにされたりとか、
この人はちゃんと物事を細やかに分析するものの見方として、大雑把にくくらない人なんだなって思ってもらえるじゃないですか。
だからもし、中には女性のトップにムカついてる人もいるでしょう。
そういう人は別に、女は感情的だからって言わないで、
例えば、うちの会社のトップが変わって、とある女性が経営者になったんだけど、
本当にこことここと、ここがダメだと思う。
なんでかって言うと、ちゃんと論理的に語ったり説明したほうが、説得力が増すんじゃないですかっていうことです。
ということで、主語が大きい伝え方をしないほうがいいのはなぜかを解説していきました。
ちょっとね、私やっちゃってる、俺それ癖だわっていう方は、ぜひぜひお気をつけください。
でもね、早坂さんと、時には大きな主語を使いたい時もあるんですよ。
どうしたらいいですか?と思った方もいるでしょう。
おそらくね、いると思うんです。
なおかつ、断言しました、大きな主語を使いました、別に突っ込まれてもいいっていう人は、
もうここでポッドキャストを止めていいんですけど、そうじゃなくって、
あまりあり足を取られたくないんです、とか、
エビデンスはあって突っ込まれたくない人向けのアドバイスを今からします。
ここでアナウンサーがよく使う、そして私もこのポッドキャストでよく使っている便利なワードをお伝えしましょう。
いきますよ。これです。
ほにゃららの傾向にある。
だいたいの人は。
多くの人は。
一般的には。
といったように、ぼやかす言葉を前後に持ってくるだけ。
これだけでいいんです。だって断言してないでしょ。
傾向だもん。だいたいだもん。
テレビとかラジオでアナウンサーが何か説明解説するときによく聞いてみてください。
これめっちゃ使ってます。アナウンサーの人。
ほにゃららの傾向にある。多くの人は。
一般的にはこう言われています。
これってどんなニュアンスを含んでいるかというとこれです。
当てはまらない人もいますよね。100%じゃないよ。完全にとは言わないですよ。
でもね、多くの人には言える話を今からするよっていうときに結構使えるんですね。
ぜひ局のアナウンサーのトークを聞ける環境の方は聞いてみてください。かなり使ってます。
あとは天気予報、気象情報のコーナーでもわりとぼやかし表現って多用されてるんですよ。
天気コーナーってね、明日の天気とか週間天気予報とか、現在進行形のね、今雨降っていますとかね、
今日は現在とっても日差しが強くってっていう話だけじゃなくて、未来の話しますよね。
明日とか週間天気、今週末はとか。
そのとき、気象予報士とか天気コーナー担当のアナウンサーって断定しない表現を使ってるんです。
例えばこんな感じ。
明日は東京、雨の予報が70%です。
これぼやかしてるんですよ。
え、70%ですって断念してませんか?と思うかもしれないですけど、70%っていうのがそもそもぼやかし表現なんです。
100%に近いぐらい雨降りそうだなーって気象予報士がね、こういろいろ独自予報したとしても、
でも100%とは言えない。
だから70%とか80%とか高い数値の表現をしているわけ。
あとこんな感じ。
今週末関西では平年よりかなり冷え込みそうです。
文末がポイントです。
冷え込みそうですのこのそうです。
何々しそうであって、絶対冷え込むよとは断定してないんですよ。
そう、お天気コーナーもぜひね、よーく一語一句聞いてみてください。
なんとかでしょうとか、なんとかしそうです。
雨が降りそうです。
明日は日差しがきつくなりそうです。
絶対とは言ってないんです。
ただあの学者とかね、医療業界とかね、数学とかの世界だとやっぱりこう、
エビデンスは、データはってなりますから、
そうね、あの絶対とか100%とか、9割、9割って言うんだったら、
じゃあ9割のデータ出してくださいってね、なっちゃいますからね、そう。
でもまあやっぱりグサッときますよね、読者とか聞いてる人にとっては。
そう、だから9割本って、こう中身がね、伴っていれば、
インパクトも大きいし売れるっていうわけなんです。
ということで後半は、大きな主語で語るパターン、あれこれっていうのをご紹介しました。
皆さんのトークスタイルとかね、そのシチュエーションに合わせて、
大きな主語、小さな主語、考えて選択するってことをおすすめします。
で、ぶっちゃけそこにあなたの人柄とかセンスが出ます。
これはね、断言できる。出るよ。めちゃめちゃ出ますよ。
はい、とね、最後プレッシャーを、ダメ押ししたところで終わりにしたいと思います。
ここまでお聞きいただきありがとうございました。
話し方、伝え方に関して質問ありましたら、
番組の概要欄のお便りフォーム、もしくはインスタグラムやXのDMやコメント欄で受け付けています。
それでは皆さん、一緒に前向きに頑張りましょう。
おまけコーナーもあります。
はい、おまけコーナーです。
主語が大きい伝え方に注意。
これね、無意識にやっちゃってる人是非ね、もう、
明日から、いや、今日から、この瞬間から注意していただきたいですね。
やっぱり日本人はとか、アメリカはとか、フランスはとか、くくりすぎないほうがいいですよ。
男は女はもそうだし、今の若い子は、今のおじいちゃんおばあちゃんは、
今のおじいちゃんおばあちゃんはってあんま言わないか。
会社員はこれだから、フリーランスはこれだから。
やっぱりどっちかっていうとマイナスなことを言うときね。
前向きにハッピーなことを言うんだったらいいんですよ。
例えば、おしかつやってる人って幸せだよねっていう大きなくくりはいいじゃないですか。
おしかつやっている人。
で、おしかつやってる人でみんながみんなハッピーかって言うと、
細かいことを考えればそうじゃないかもしれないよね。
でも、大半の人は大好きな人のライブに行けたりとか、
ファンミーティング行って会話できたり、握手できたり、
なんか記念撮影とかね、ツーショット撮れたりとかしてたりとか、
見たかったミュージカルが見られるとか、
推しが主演映画の主役に選ばれるとか、
幸せじゃないですか。
だけど苦しくなるほど、借金するまでおしかつやっちゃってる人とか、
そう言われるとじゃあその人たちはハッピーかって言われると、
うーんじゃない。
なんですけど、でも、そうじておしかつやってる人って幸せだよねっていうのは
まあまあ許されるんじゃないですかね。
子供の頃、みなさん思い出してほしいんですけども、
こんな経験ないですかね。
みんな持ってるから買って!って言う。
あれ。
あれも何が問題かって言うと、主語が大きすぎるんですよ。
でもあるあるだよね。
私も多分言ってたと思います。
記憶にないけど、多分言ってた。
ジブリ映画の思い出ポロポロという映画の中にもね、
小学生か中学生ぐらいの女の子が、
お母さんにプーバの靴買ってほしいって言うんですよ。
みんな持ってるもん買って買って!って言うんです。
で、お母さんやっぱゴネるんですよ。
いくらするの?って言ったら、5000円ぐらいみたいな。
高いわーって。
それになりますよね。親御さんからすると。
で、みんなって誰?って言うと、
これなんとかちゃんでしょ?なんとかちゃんでしょ?って。
これ二人しかいないじゃないですか。
いやまあ、そうなんだけどでも欲しいの買って!って。
漫画とかアニメのあるある展開だと思うんですけど、
多分令和の今でも現実、言ってる子供、お子さん、
いらっしゃるんじゃないでしょうか。
幸せよ、お子さんやっぱりそんなさ、
論理的にとかね、
リズムで何かこう、
お母さんを説得するなんて、
いきなりやったら怖いじゃないですか。
だけど、あれってじゃあなんで説得できないの?
主語が大きすぎるのね。みんなって。
急にこう、具体的からね、抽象化しちゃうんだよね。
みんなって言っちゃう。
だからそれよりは、美香ちゃんも持っている。
しほちゃんも持っている。
そして直ちゃんも持っている。
4人グループでね、仲良しグループで持ってないのは、
私だけなんだ。
やっぱり欲しくなっちゃうよ、お母さんを。
5000円とかね、高いかもしれないけど、
プーマの靴欲しい。買って!
っていう方が、まだ良かったかもしれない。
みんなって抽象的なことを言うと、
一気に、
何言ってんの?
みんなって誰?って。
それは足取れますから。
取っちゃいますよ。
そうです。思い出してください。
みんな持ってる。買って。
だから、
みんな持ってるから買ってで説得される、
お父さんお母さんなかなかいないと思うんですよ。
それで、あ、そうなんだ。いいよ。買ってあげる。
ってさらっと買ってくる人は、
多分みんな持ってる。買って。って言わなくても、
買ってくれてるお父さんお母さんですよ。
じゃないですかね。
というように、
特に何か人を説得させたいとか、
細かく説明しなきゃいけない、
っていう時は、
みんなとか、
日本人が、
男は、
若い子は、
高齢者は、
今全員こうだ。
例えば免許。
ちゃんと返納するおじいちゃんおばあちゃんだっているじゃない?
でも、
数字を見れば確かに、
多いからね、
言いたくなっちゃうよ。
若葬するのとか、交通事故を起こすのとか、
だいたい高齢者だよね、
って言い方する人いますけど、
言いたくなるのはわかる。
多分データでとったら多いんでしょうよ。
だけど、あまりひとくくりん語らないであげてと、
ちゃんとした、
ルールを守ってる、
法律を守ってる、
おじいちゃんおばあちゃんだっているんだし。
自分から、
やっぱり今後もしかしたら、
視力が落ちるかもしれない、
急に落ちるかもしれないって言って、
早めに返納してるって、おじいちゃんおばあちゃんもいるんだからさ、
みんなってくくっちゃわない方がいいんじゃない?
ってことです。
優しくなろうよっていうね、
お話です。
優しくなるためには、
主語をぼやかさない方がいいんじゃない?
だって例外だっているんだもん。
ね。
まあいいことを言うときはいいけど、
悪いことを言うときにはね、
マイナスな話をするとき、
後ろ向きな話をするときは、
特にやっぱり主語を、
大きく送るのを、
れんこしない方がいいよ。
私もね、
身近にいるんですよね。
女はトップに向いてない、
感情的になるからって話、
本編であったじゃないですか。
まさに身近にいます。
やっぱね、女の人って向いてないんだよね、
トップに。すぐ感情的になるから、
女は。
いやいやいやいや。
女はって例えば、
思い出ポロポロ理論ですよ。
言ってみると、こんな事例があったり、
こんな事例があったり、