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この番組は、アナウンサーになりたいという方に向けて、就職活動に関連したちょっとしたコツをお伝えしていきます。
元曲アナで話し方講師、早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
さて、記念すべき第30回は、ゲスト回です。早坂と同じく2005年入社の同期、竹下佳奈アナウンサーにインタビューしてきました。
彼女は、鳥取県出身で、京都のとある大学に在籍中、アナウンススクールに通った経験ゼロで、参院中をテレビに内定したという経歴を持っています。
そのあたりを、詳しく体験談を伺っておりますので、ぜひ聞いてほしいです。
地方在住だし、私はアナウンサーになるの無理なのかな?とか、アナウンススクールに通えない環境の人は、アナウンサーにはなれないのかな?とかいった不安を抱いている人は、特に参考になると思いますので、
今回はですね、多分前半だと思います。後半も続きありますけど、まず前半を聞いていただけたら嬉しいです。
そして親戚、お友達などにガイドする方がいらっしゃる場合は、ぜひこのポッドキャスト、「かなちゃんの体験談」をおすすめしていただけたら幸いです。では本編どうぞ。
はい、ということで今回初めてのゲスト回です。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
かなちゃん、まず自己紹介をお願いします。
まっこちゃんの同期ですね。竹下かなと言います。サイン中央テレビで5年間アナウンサーをして、その後結婚して東京に来て、小築芸能に今所属しています。
アナウンサーって特殊で、曲が違っても系列が違っても同じ年入社すると同期って言い方するんだよね。これ本当不思議だよね。
でもかなちゃんは同じ富士テレビ系列だから、新人研修も一緒だったし、なんかね、女子アナ大集合みたいな特番も一緒だったしね。
いろんなとこで会ったよね。
そんな声もあって今も仲良くしてもらってるっていう間柄です。
で、かなちゃんにもこれを絶対に聞きたいと思ったのが、ちょっとアナウンサーになった経緯が特殊なんですよ。かなちゃんは。
ちょっとね、これをね、ポッドキャスト聞いてる人に参考になったらいいなと思うんだけども、経緯を聞いてもいいですか。
はい。どこから話したらいいかな。
大学生の頃からいっぱい。就職活動、じゃあいざどんな職に就こうか、何になろうかみたいな進路を考えた時からお願いします。
えっとね、その進路を考えるときに、その大学に入るときに、まず学部を選ぶときに、何学部の大学に入ろうかなっていうか、
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いける大学はレベルで決まってるとしても、その大学のどの学部に入ろうかなって考えたときに、小学校の先生になりたいなっていう思いと、
ただ、ちっちゃい頃からの夢だとアナウンサーにはなりたかったの。
ちっちゃい頃はやっぱりなりたかったんだ。
なりたかったんだけど、なんかやっぱり大きくなるにつれて、アナウンサーになりたい。
しかも私出身が鳥取なんだけど、その地方からアナウンサーになりたいって言うと、ちょっと人とかに笑われることとかもあって。
実際笑われた?
そうなの。実際笑われて。
そういう時はやっぱりどう思う?恥ずかしいとか悔しいとか。
恥ずかしい悔しいってよりも、なんだこれ、ちっちゃい子がウルトラマンとか仮面ライダーになりたいって言ってるのと、私同じことを言ってるのかなと思ったら、
なんだろう、なんか悔しさとかよりも、なんかすごい恥ずかしいこと言ってるかもって思って、もう中学生ぐらいの時には封印して。
言わないでおこうと。
そうそう。
そんな夢見ちゃいけないんだ、みたいな。
そんななんか、アイドルになりたい。今はアイドルになりたいっていうのも結構ちゃんと知るね。
結構現実的になれる人多いからね。
でもなんか、当時はまだやっぱりテレビの中の人って特殊だったし、
ちょっと遠い職業だったのか。
しかも鳥取から見てすごく遠い職業だったから、なんかもうそういうのは言わなくなってて、
現実的な夢として小学校の先生になりたかったから教育学部を選んだんだけど、
高校の先生に1回だけ相談したことがあって、本当はちょっとアナウンサーにもなりたいと。
アナウンサーになるための学部ってありますかって高校の先生に相談したら、
高校の先生が初めて相談されたと。だからちょっとわからないから自分も調べてみる。
なので竹下さんも調べてみてって言われて。
いい先生だね、否定せずに調べてみるよねって前向きな返答。
どういう学部がいいのか。
で、じゃあ自分でも調べてみようと思って、
なんか本屋さんに行ってアナウンサーになるための本とかあったから見たら。
あったんだ。
あった。
あるの?
でもね、ポッドキャスト聞いてる今の多分20代前半びっくりすると思うけど、
私たちスマホもない時代で、インターネットもそんなね、
全然ない。
お父さんとか使ってたかもしれないけど、そういう時代ではないので、本屋さんなんだよね。
本屋さんなの。
わかる。
で、本屋さんに並んであったんだよ。
あったんだ。
バスの運転手になりたいとか、宇宙飛行士になりたいとか、誰向けの本かわかんないけど。
でもそういう人向けじゃない?夢を持つ人向けみたいな。
あったの。
で、それでアナウンサーになりたい人が読む本みたいなやつをパッて読んだら、
当時のアナウンサーたちの大学名がバーって書いてあって、
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はいはいはいはい。
めちゃくちゃ高学歴だったのね。
まあ多いよね。またそういう人が目立つんだよね、どうしても。
そうなの。
で、なんかそれを見た時に、まあすでにもう自分が高校3年生で、自分の偏差値はほとんど確定していて、
あ、この大学にはもう行けないわ。
で、そこにも書いてあったの。学部はどこでもいい。
って書いてあったの?
書いてあったの。
だから、あ、そうか学部じゃなくて、大学名の方が大事なんだ。
でもちょっともう今から一生懸命勉強してもさすがに間に合いそうにもないし、
あ、やっぱりアナウンサーはもう多分自分がなる職業じゃなかったんだなと思って、
先生にも言ったらやっぱ先生もどの学部でもなれると。
だからまあその教育学部に行ってもなれるから、
教育学部に行ったらって先生にもなりたいんだしって言われて、
教育学部に行ったの。
なるほど。
でももうすぐ洗脳されるから、教育学部に入ったら周りのお友達もみんな先生になりたくて、
あ、そっかー。
みんなで先生になるぞーって。
あーなるほどね。
まさにそう。
そうだよね。で、みんな資格取るために頑張るもんね。
そうなの。
会員取るために。
で、なんだろう、もうほんと大学4年間はアナウンサーになろうなんて未人も思ってなかったね。
じゃ、教育実習とか介護実習とか行ってたんだ。
そういうことに集中してたから。
変になったねー。
だから、あるよね、アナウンススクール行ってないんだよね。
アナウンススクールは行ってません。
行ってないし、
皆さん聞きました?
アナウンススクール行ってなくてもね、受かった人、私知ってるよって前言ったと思うんだけど、
いらっしゃるのよね。
まあ確かに20年前とは言えね。今でもね、いらっしゃると思う。
あと多分そのアナウンススクールがあることも知らなかった。
あーなるほどね。
大学は京都の大学に行ってたので、
周りにいないしね、
アナウンススクール通ってる人がいないし、そんなことを見聞きしたことがないと。
で、そんな環境の中、なぜサイン一応テレビに入ったのか。
就職活動ってみんな大学3年生から始めるんだよね。
なんだけど、教員採用試験を目指してるから、教員採用試験って大学4年生の夏なの。
だからそこまでひたすら教育実習とかをしながら、
大学4年生の教員採用試験に向けて勉強するんだけど、
だから勉強してたんだよね。
ひたすらね。
そう、ひたすら勉強してたの。
だから学校に就職活動のセミナーのお知らせとかもあったけど、
自分には関係ないと思ってるから一切そういうのも出たことがないし、
気にもとめてないのか。
気にもとめてないの。
でもお友達もみんな教育学部だったから、
しかも女子大だったし、他の情報が入ってくることも本当になくて、
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もう教員採用試験のスケジュールを追っていくだけだったんだけど、
もう絶対に地元で先生がしたかったから、
もう地元本命、鳥取本命で、
あと練習で、教員採用試験も北から順番に始まっていくんだよね。
北から?
エリアが結構一緒で、北海道、東北はみんな同じ日。
関東もだいたいみんな同じ日。
中日一緒、近畿一緒、中国一緒みたいな感じだから、
鳥取県出身だから、鳥取県と岡山県を受けたいとかっていうのがなかなかできなくて、
できないんだ、かぶってるんだ。
でもそれって多分教育業界からすると、
要は同時にいろいろ受けられたら困るから。
どうしてもかぶっちゃう。
だから近くの県は受けられないから、
鳥取とちょっと遠く離れてたけど、
鳥取より早く始まる横浜市の教員採用試験を受けてて、
横浜市は結構順調に試験が受かっていったんだけど、
本命の鳥取は一時試験で落ちちゃって。
全然箸にも棒にもかかりませんみたいな。
- ちょっと知らないから聞くんだけど、
一時試験っていうのは筆記ですか?
- 筆記です。
- なるほど。ちょっとそこから深掘りした体力は。
じゃあちょっと明確だね。
- 筆記で落ちちゃって。
- 何かがちょっと足りなかった?
- 何かが足りなかった。
自分の名誉のために言うと、横浜市は通ったけどね。
- 横浜市は結構通ったんだよね。
- 結構行ったんだけど、
- 最終面接ぐらいまで行ったんだっけ?
- そうなの。行った行った行った。
- すごいんじゃない?それこそ受ける人多そうだけど、横浜。
- 神奈川県は政令指定都市が2つあって、
川崎市と横浜市、
あと神奈川県で3つ教員採用試験があるの。
別々に。
- だから人口が募集、
大募人数が多いだろうから、
ある意味分散させてるみたいな。
- あと東京とかもたくさん採用してもらえるんだろうし、
それなりに分散してたのかな。わからないけど。
っていうのもあって、
鳥取が見事第一次試験で落ちちゃったから、
- どうしよう。
- どうしようって思ってたけど、
先生って当時まだすごく狭きもん。
地方とかだと本当、
1年に10人とか受かるか受からないかみたいな。
- 少ない。
- 少ないの。採用人数がそもそも少なくて、
だけど一発で受かる人ってほとんどいないから、
何年か講師をして、
- そうなの?
- 3年目、4年目に先生になるっていう人が多い。
- そうなんだ。
ちょっとそこは時代の違いだわ。
- 今は多分変わってると思う。
当時はそうだったから、
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3年とか4年とか地元で講師して、
ちゃんとした先生になればいいかなと思いながら、
地元戻ろうと思いながら夏休みで、
- 4年生の夏休み。
- 大学4年生の夏休みに、
夏休みの前に一次試験終わって落ちちゃってるから、
そのまま実家に帰ってのんびり暮らしてたの。
横浜がまだ続いてるとはいえ、
で、そんなになんだろう、
もう結構気持ちはほんと鳥取で、
講師をしようっていう風に固まってたから、
- 見ず知らずの土地で先生やるよりは、
地元帰ろうっていうことね。
- って思ってて、
で、そうなんだよ。
それでテレビを見てたの。
- ある日。
- ある日。
- 4年生の夏。
- 4年生の夏休みに、
- 実家で。
- 実家でテレビを見てたの。
ニッテリ系のテレビ局を見てたら、
日本海テレビアナウンサー募集って出たの。
- テレビを見ていた。
- そう。
- 流れてきた。
- 流れてきたの。
- つまりCMってことか。
- コマーシャル、そう。
テレビ局のコマーシャルで、
2005年春入社の新人アナウンサーを募集します。
っていうのが出てきて、
え、何?と思って。
え、アナウンサーって東京にしかいないんじゃないの?って
その時までもまだ思ってるから。
- 分かるよ。
分かんないんだよね、学生って。
- そう。
- 知らないからさ。
- 知らない。
- 細かい仕組みっていうものをさ。
- 分かんない。
- え、なんで地元の局が募集してるの?
はてなってことでしょ。
- 全く意味が分からなかったの。
- 分かんないよね。
- そう。で、え?と思ったら、
一回何も、え?と思ったけどそのまま見過ごしたら、
結構しつこく何回もコマーシャルしてるから、
一日に何回も見たの。
- はいはいはいはいはい。
で、多分かなちゃんテレビっ子だからずっと見てたもんね。
- そうそう。ずーっとテレビ見てるから、ずーっとテレビでやってて。
- なるほど。
- なんかだんだんすごい気になり始めて、
アナウンサー、え?あれ鳥取でアナウンサーなんてできるの?って思った時に、
初めて自分で多分調べたんだね。
その頃にはもうインターネットができてたから。
だいぶ発達してたから、
多分インターネットで調べたら募集が出てて、
いついつまでに、だから今で言うというかそのエントリーシートを、
- 出してくださいと。
- はい出してくださいと書いてあって、
あ、そうなんだと。
ちなみにそのやっぱり教員採用試験はちょっと特殊だから、
その多分一般の企業を受けるエントリーシートとは全く違って、
- まあ違うでしょうね。きっとね。書く内容も。
- だからある意味このエントリーシートを書くのも初めてだったの。
- そうかそうか。ある意味そうね。新鮮だろうね。
- そうなの。で、あ、これ書くんだみたいな。
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でなんか、え?自分の写真貼るの?みたいな。
- そうだよね。
- どの写真貼るの?撮ったことないけどみたいな。
- なかなかないよね。あなたらしい写真を貼ってくださいみたいな。
- そう。アップと全身の他の写真2枚を貼ってくださいって書いてあって、
え?どうする?どうする?みたいな。
- びっくりするよね。
- うん。え?これどこで撮るの?みたいな。
多分近所の公園で撮ったんだけど。
- うん。なるほど。
- で、初めて書いて、で、出したの。
そしたらエントリーシートが通ったの。
- おー!通った!すごい!
- 通ったの。
- 一発で。
- 一発で通ったの。で、通って、そしたらもう試験に来てください。
- 面接に行ってくださいと。えっと、日テレ系はなんだっけ?
- 日本海テレビ?
- 日本海テレビ。
- そう。日本海テレビ。
- じゃあ日本海テレビの中に入れたんだ。
- 入れたんだ。
- もう入りに行ったの。
- うん。で、すごい。
- 何をするのかも結局わからない。
- そうだよね。知らないまま行ってるもんね。
- 教員採用試験はね、ちなみにその筆記。
- 筆記と。
- 1時は筆記。で、2時とか3時に進んでいくと、水泳とかあるの。
- 実技があるのか。
- そう。小学校の先生だから。
- あー、大変ね。
- ピアノ弾いたり。
- ピアノもあるの?うわー、大変だー。
- そう。そういうのに進んでいくんだけど、
- きっとアナウンサーは水泳とかピアノはあるわけないだろうっていうのはさすがに分かってるんだけど。
- あ、そこはまだ調べてないの?
- そう。分かんない。
- 呼ばれたから行こうぐらいな感じ?
- そうなの。なんかね、そういうことも考えてなかったんだよ。
- じゃあ、面接練習とかもしてないんだ。
- ない。だってほら、やっぱスマホがないから。
- そうだよね。何やってるか分かんないんだよね。
- そんな簡単に、なんだろう、調べるっていう感覚がやっぱ当時ないから。
- あと親族にとか、隣近所に誰々さん家のおじさんアナウンサーとかいればまだ聞けるけど、
- 調べようがないんだよね。
- 調べようがなかった。
- だからそれはやっぱりね、今の若い子たちは分からない感覚だと思う。
- そうかもしれない。
- 20年前ってそんなあったの?みたいな。
- だいぶ昔、古い話だなみたいな。でもね、そうだよね。
- そうなのかも。だから本当に何も分からない状態で、
- 言われるがママに、言われるが日に、時間に行くんだけど、
- なんとなく、何着て行くのかな?みたいな。
- そこからね、そうだよね。何言ったらいいのか分かんないよね。
- そう。初めて一般企業を受けるから、ただその時にちょっとだけ思ったのが、
- きっとアナウンサーを募集してるから、ちょっと可愛く見えた方がいいんじゃないかと思ったの。
- あーなるほどね。ちなみにキョンイーさんが利用してる時はリクルートスーツ?
- 思いっきりリクルートスーツで、髪も黒くして、
- それはそうだよね。
- 本当に真面目ですっていう感じで行くんだよ。
- そうだよね。真面目第一だよね。
- ちゃんと地に足ついて、しっかり勉強してきました!みたいなのがね、
- そうなの。
- 重きを重んじる業界だろうなってのは分かる。
- そう。で、それの方がいよいよ学校でも指導されるから、
- そりゃそうだ。
- それで行ってたし、スーツもそれしか持ってなかったから、
- じゃあ当時髪真っ黒?
- 真っ黒だったの。なんだけども、夏休みで第一志望が落ちちゃって終わってるから、
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- もう髪の毛も茶色くしてたの。
- あ、してたんだ。そこはちょっともうあれね、就活モードから溶けてたのね。
- そう、もう溶けてたの。でも髪も茶色にしてて、
- で、あれ?これ試験に行くから、これ黒く髪の毛染めなきゃいけないなって思ったんだけど、
- いや、黒い髪より茶色い髪の方が私可愛いんだよなって思ったの。
- 似合うのは茶色だと分かってたんだね、自分で。いいねいいね。
- 茶髪の方が可愛いから、まあこのまま行こうかなと思って、
- もう茶髪のまま、ただ着るものはそれしかないから。
- あーなるほどね。リクルートスーツね。
- 教員さんの試験受けたリクルートスーツしかないから、
- まあそれ着て、自分が一番可愛く見えるかなと思う髪型にして、
- じゃあアニメに覚えてる?髪型。
- 多分ハーフアップかな?
- やっぱハーフアップ。
- 王道だよね、ハーフアップね。
- そう、ハーフアップにして茶髪のまま行ったのね。
- で、お弁当も持ってきてください。
- お弁当?
- お弁当というかお昼ごはん。
- あーなるほどね。
- お昼ごはん挟みました。
- じゃあ多分半日かけて、結構長い試験なんだなって分かった。
- 何をするんだろうなみたいな。
- 分かんないよね、それ以上の情報はね。
- 本当に分からないから、とりあえずお昼だけ持って試験に行って、
- そしたらまずは筆記だった。
- 最初に筆記だったんだ。
- 午前中は筆記。
- 日本海テレビさん。
- へー。
- 筆記と、あと何て言うんだっけ。
- 作文?
- 作文みたいなのもちょっとあったけど、そうじゃなくて一番長かったのが、
- あなたは協調性がありますか?
- あーちょっとその人の性格。
- そう、一人で何かをするのが好きですか?みたいな。
- 審談みたいなやつね。はいはいはい。
- これはなんかひたすら丸を押していくみたいなのがあったかな。
- 全部午前中は筆記みたいなそういうのをやって、
- 適正検査みたいなね。
- そう、でもそれがすごい長くて、やりながら疲れて、
- なんかさっきも同じような質問された気がするなみたいなのを読みながらずっと、
- 右左とか丸しながら終わって、
- じゃあちょっとロビーでお昼ご飯を食べながら、
- 午後からは原稿読みの試験をしますので、
- その原稿を先にお渡ししとくので、
- それを読みながらお昼ご飯を食べて待っておいてくださいって言われて。
- まあそれがいわゆる原稿読みの準備、下読み時間ってやつだったんだよね。
- で、多分アナウンススクールに行ってないかなちゃんは、なんだそれっていうところだよね。
- そうなの。
- じゃあかなちゃんはニュース原稿というものを初めて受け取って、
- じゃあ準備してくださいって言われて、
- それがドキドキなの。
- わーアナウンサーだーみたいな。
- なんかね、これが原稿なんだなーっていう感じ。
21:00
- 結構冷静だった。周りも何人か受験生いるじゃん。
- アナウンススクールに通っている子が多分多いから一生懸命ああいうよとかやってるわけじゃん。
- だからそれにびっくりして、
- 原稿を読んでくださいっていうのは、読めない漢字とか何もなかったの。
- 別に全部読めたのね。
- スラスラと。
- そう、なのにパッて周り見たら、みんながなんか辞書広げてるわけよ。
- えっ、何この人たち、この漢字読めないの?としか思わなくて。
- そうだよ、わかんないからね。
- まさかアナウンス事例があるなんて知らないから、
- そうだよねー。
- えっ、なんでこの人たち一生懸命辞書引いてるの?みたいな。
- こんな簡単な単語調べてのプププって思ったことないし。
- そう、読めない漢字なんかないじゃん、みたいな。
- なんで?って。
- そう。
- えー、何やってんだろうなーと思って。
- でもなんかすでにやっぱりグループみたいなのがもうできてて、
- あー、仲良しグループね、はいはい。
- そう、原稿読んでって言われても、読めない漢字はないし、まあいいかなって。
- 私的にはもうそれぐらいだからさ。
- できることはね、精一杯。
- そうできることは、もう本当に読んだだけで、カメラテストに向かって、
- でも初めてのカメラテスト!
- そう。
- え、じゃあ竹下さん読んでくださいって言って読んで、
- 読んで。
- その後なんか質問、まあ多分面接みたいなこと。
- あったあった。
- あったけど、まあさすがに20年前だから何を聞かれたか覚えてないとは思うけれど、まあ普通に答えて、
- そう。でなんかね、突然、なんか今からそこでラーメン食べてくださいって言われて、
- えっ?
- ラーメンないよ。
- 架空の?
- だから今思えば、食レポだよね。
- そうだね、今考えればね。
- うん。
- でもちょっとんじゃない?
- 意味がわからなくて、
- 何言ってんの?
- もう、何ラーメンでもいいので、そこにラーメンがあると思って、食べてそのラーメン食べた感想を言ってください。
- うわー。でもそれはね、アナウンススクール通っていたとしても結構ハードル高い試験だよね。
- そうか、そうだよね。
- すごいね、日本海テレビ。
- びっくりした。
- え、やったの?
- やったと思う。
- あんま覚えてない。
- 覚えてないけど、やらなかったってことはなかったと思う。
- ないね。え、なんですか?それ得意わけなかったのかな?
- それもなかったと思う。
- 不思議だなと思いながらやって。
- 不思議だなと思いながらも、言われたことは多分やったんだけど、ただ一つ言えるのは、笑ってた。
- あー。
- 面接官みんな。
- 面接官笑ってた。悪い反応ではなかったな。
- うん。
- この子頑張ってんなみたいな。
- うん。なんか笑ってたね。
- で、多分今アナウンススクールの講師やってる私からすると、多分、
- あ、この子アナウンススクールとか通ってないだろうな。よく分かんないまま来ちゃったんだろうなってすぐ伝わったと思うよ。
- いや、一発で分かったと思うよ。
- ね、分かるよね。ニュース読みから分かるよね。
- うん。だって本当にニュース読みって言っても、ニュース読んだんじゃなくて、その音読してるのと一緒だから。
- あ、そうだよね。
- 今日午後鳥取駅前でとか、そんな感じでしょ?
- うん。何にも分からずに読んで、その日はそれで終わったんだね。
- その先進んだの?
- それ合格しちゃったんだよ。
- すごいじゃん!無欲の勝利!だってさ、アナウンススクールで頑張ってる子でも、そこで落とされてる子いるんだよ、多分。
24:04
- 多分ね、その日に二、三十人いたと思うんだよね。男女合わせて三十人弱いたと思うの。
- すごいじゃん!
- でももう次が最終面接だったから。
- あ、なるほどね。八王子局あるあるだよね。
- でも次の最終面接は男の子はゼロで、女の子だけ七人ぐらいかな、いたのが。
- で、控室みんな一緒で?
- みんな控室一緒で。
- お互いみたいな感じ?
- そうです。何がびっくりしたって、初めて試験に行った日に、みんなすっごくカラフルなスーツを着てて。
- あー、はいはいはい。かなちゃんはリクルートスーツだから。
- そう。
- 何の意味でこんな華やかなの?みたいな。
- びっくりしたの。で、みんな髪型とかも、美容院に行ってきましたみたいな髪型だし、メイクもめちゃくちゃしっかりしてるし、
もう真逆のことを教えられてたから、教員採用試験の時は。
- そっかそっかそっか。そうだよね、気爆しちゃいけないと。
- そう、ほとんどすっぴんで。真っ黒い髪で。リクルートスーツで。
- 学校の先生がそんなさ、画面映えするようなリップとかしないもんね。
- しないしない。なんかそういう見た目で個性出すとか基本NGみたいな感じだったのに、
思いっきりみんな見た目で勝負してきてたから、びっくりして。
- うんうんうん、そりゃそうだね。
- えー、こんな色のスーツって売ってるんだなーみたいな。
- ちょっと待って、何色があった?
- でね、ちなみにその最終面接の時に、黄緑色のスーツを着てる子がいたの。
- 黄緑は珍しいね。
- で、隣にはね、ベージュの子がいたの。
- あー、ベージュは今も人気ね。
- で、あとね、ピンクと白がいたかな。
- うん、ピンクと白が多いね。
- で、なんかね、その4人は多分もう、みんな顔見知りで、
- あー、なるほど。また会ったねーみたいな。あるあるね。
- じゃ、かなちゃんだけが、なんか初めての子だなーみたいに。
- だから向こうは思ってただろうね。
- そう、1人か2人、私入れて1人か2人ぐらいはなんか黙って座ってて、
- でも仲いい、既に仲いい子たちが多分4,5人いて、
- で、その子たちの会話を全部聞こえてるから、隠してもないしね。
- 聞こえちゃうもんね。
- そう、聞こえちゃうからずっと聞いてたら、
- 誰かが1人、その黄緑色の子に、
- え、なんで、なんか珍しいね、その黄緑色のスーツ。
- 黄緑色はすごいと思う。
- って言ったらその子はね、そうだよって言って、
- だって今日鳥取の試験だから、20世紀なしの色のスーツにしたんだよ。
- なしの色!
- なしの色だって。
- 鳥取は20世紀なしが有名?
- 有名。
- それで、なしの色のスーツ着てきた。
- ほんとに?
- で、そしたらその隣にいるベージュのスーツの子が、
- 私は鳥取砂丘だよって言ったの。
- ほんとに!?
- ほんとに!ほんとに!
- でも、その衝撃が忘れられない。
- それはね、衝撃でしょ!
- そう。
- でも、私一応アナスク通ってたけど、
- そういう、あの、選び方を、衣装の選び方をしてる子は初めて聞いたわ。
- 初めて聞いたわ!
- 20年越しに!
- びっくりしたよ!
- マジか!なしの色!
- いたんだよ、真子ちゃん、ああいう時に。
27:00
- すごいね、やっぱいるね。
- なんかもう、ちょっと芸人さんに近いよね。
- そう、なんかもう、モノボケじゃないけど、
- 意味があるんです!みたいな。
- 一本グランブリみたいになってるから、
- すごいわー、ほんとにね。
- いやー、衝撃だね。
- 衝撃だった。
- じゃあ、かなちゃんからしたら。
- すごい衝撃だった。
- 何だこりゃみたいな。
- で、もうその日は最終面接で、
- 役員が5人くらいいたのかなーの前で、
- もう一人で面接。
- そうだよね、きっとね。
- まあでも地元の子だからね、
- たぶん鳥取のこととか聞かれたんだろうけど。
- うん、鳥取のことをいっぱい聞かれたし、
- なんかね、やっぱり地元だからか、
- なんでその高校に行ったんですか?とか、
- やっぱりその、大学じゃなくても高校のこととか。
- なるほどね。
- そう、もっとほんとに、なんだろう、
- 鳥取県出身の子っていう面接が多かったかな。
- うんうんうん。
- 逆に面接官としても聞きやすかったんだろうね。
- そうだね、そうそうそう。
- 地元あるあるの話をさ。
- なるほどね。
- で、日本海テレビは?
- そこで落ちちゃったの。
- でも落ちたとはいえさ、
- 初めてのアナウンサーシティで、
- 最終まで行ってるってところが私すごいと思うよ。
- 20年前とはいえ。
- そう。で、それはもう落ちてダメで、
- それはさ、地震になったの?それともちょっとがっかりなの?
- めっちゃ悔しかった。
- あ、やっぱ悔しかったんだ。
- めちゃくちゃ悔しくて、
- なんか、もうなんだよと思って、
- 最終まで行ったのに。
- そう、なんか、じゃあ自分に何ができたのかなっていうのは正直わからなかったの。
- 何がダメだったかもわからないし、
- あ、そうだね、それはわかんないよね。
- そう、だから何ができたのかなもわからないけど、
- なんだろうなんか、なんとも言えないこの、なんか、
- 雲をつかむようなこの感じが、だけどすごい悔しくて、
- なんだろうなぁ、悔しいなぁと思いながら、
- また実家でテレビぼーっと見てた。
- またテレビ見てた。
- それしかないから、やることが。
- そう。
- そうね。
- で、ぼーっと見てたら、
- 見てたら。
- 今度は、なんと、富士テレビ系列の
- おぉ!
- 参院中央テレビが同じように、新人アナウンサー募集!
- はい、ということで、えー、竹下香菜ちゃんが教師を目指していたのになぜアナウンサー採用試験を受けたのかというところをね、
- 時系列で語ってもらいました。具体的だし、
- あぁ、なるほどね、そういう人もいるのかってね、参考になったのではないでしょうか。
- そして、後半に参院中央テレビの試験を受けてみての体験談ですとか、
- あとね、その他の就活生へのアドバイスなんかも聞いておりますので、後半もどうぞお楽しみにお待ちください。
- と言いますことで、ここまでお聞きいただきありがとうございました。
- 何か就活に関して、疑問・質問ありましたら、概要欄のリンク先、もしくはインスタグラムのコメント欄にお送りください。
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- フォローもよろしくお願いいたします。
- それでは、就活生の皆さん、一緒に前向きに頑張りましょう。