2024-01-01 07:58

#22 年明け早々の緊急特番

今回は、2024年元日に発生した《令和6年能登半島地震》について。最大震度7を観測した大地震でした。

当然テレビ・ラジオは各局カットイン。緊急地震特番をオンエアします。

大津波警報が発令されたのでその時NHKアナウンサーの「伝え方」がXで話題に。言葉強めに煽るように避難を呼びかけるのには、意味があるんですよという解説とアナウンサー就活生へのお願い。


就活に関しての質問は下記リンク先、または早坂のInstagramのコメント欄までどうぞ。全ての質問にはお答えできませんがご了承ください。 https://forms.gle/pC6CRwiEjLQfXqRBA 中目黒・東京アナウンスセミナーHP https://www.anasemi.jp/ このPodcast番組の台本はAmebaブログで公開しています。 https://ameblo.jp/makiko-irodori


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2024年になりました新年も毎週就活性に向けて、面接官に伝わる話し方のコツなどをポッドキャストでお伝えしていきます。
元曲アナで話し方講師の早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
さて、新年早々、アナウンススクールで講師を務める者として、触れておきたいことが起きてしまいました。
眼実に石川県野党などで最大震度7を観測する地震が発生。細かい被害や地震後の様子などは、これから時間が経つにつれ情報が更新されていくと思いますので、その辺はポッドキャストでは言及しないでおきます。
今回はその地震関連の緊急地震速報についてお伝えします。
私はですね、今回の地震発生時、日本海側とは離れた地域にいたので、それほど揺れませんでした。
ですので、地震発生直後からテレビをつけて、各局の緊急地震特番を見ていました。いわゆるカットインというものですね。
いろいろな局を見ている中で、NHKを視聴していたら、その時担当していた女性アナウンサーが、かなり声を張り、真剣な、深刻なトーンで、大きめのボリュームで、でもゆっくりめなテンポで、その緊急特番を担当されていました。
彼女が伝えていた内容としては、大津波警報、津波警報、津波注意報が出ていること、街頭地域の方々はすぐに避難すること、身の安全を第一にすること、余震に気を付けること、津波は第一波だけではなく、繰り返し襲ってくること、自宅に引き返さないこと、
緊急ニュースを見ている人が率先して、周りに声がけをして、逃げてください、というようなことを、などなど呼びかけていました。
中にはですね、沿岸地域の方に向けて、もうテレビを見ていないで逃げてください、と強く呼びかける場面もあったんです。
そういった強く呼びかけることには意味がありまして、私は元NHKの職員ではないんですが、2011年の3.11の時に仙台放送にいた身としては、それには意味があるんだよということをお伝えしたくて、このポッドキャストで配信しています。
XQ Twitterにも書いたんですが、こういった理由だと思います。
NHKアナウンサーが深刻に声を張っているのは、あえてです。
3.11をはじめ、様々な自然災害を受けて、各局、緊急時の呼びかけを、深刻に緊急性を伝えるため工夫しているんです。
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なぜなら、それだけ逃げて、命を守って、って強く言わないと、逃げない人もいるから。
救える命を守りたいのですよ。テレビもラジオも、それが使命だから。
アナウンサーがですね、丁寧に優しく声がけするだけでは、逃げずにね、被害者が増えてしまう恐れもあるから、現段階では強めにね、伝えるっていう選択肢を取ってるんでしょうね。
3.11の時もですね、言われたことあります。
まあ確かに津波警報、津波注意報出てるけど、うちは大丈夫でしょうとかね。
まあだって津波の予測1メートルでしょ、2メートルでしょ、つってね、楽観的な方がいらっしゃったわけなんですよ。
でも結果ね、あれだけの大人数の方が津波被害に遭われました。
で、うちは大丈夫でしょうって、楽観的に捉えちゃうのもね、市民としてはわかるんですよ。
なんとなく、うち海から離れてるし、川が近くにあるわけじゃないし、大丈夫だよねって思いたい、思っちゃうのは人間ですから、そういった方もいるでしょう。
でもそういった時に、アナウンサーが切羽詰まった雰囲気を醸し出すと、あれ?これは結構命に関わるのかな?危ないのかな?っていう風に、ちょっとこう、気づいてほしいっていう意味を持って、伝え方を工夫してるわけですね。
ただ、そういった伝え方をするとね、なんか怖い。
すごいなんか叫ぶようにアナウンスしてて、すごい耳がキンキンするとかね、偉そうとか思われるかもしれません。ストレスを感じるかもしれません。視聴者の皆さんは。
ですが、数々の災害報道を経験した上で、伝え方の策や案をいろいろと考慮したアナウンスなのですよ。
それも現時点であってね、今後またその伝え方に変化があるかもしれませんけれどね。
というように、この災害時、緊急時の伝え方、喋り方にも一つ一つ意味があって、何もですね、適当になんかこうテンションが上がっちゃったとか、緊張してるとかね、テンパってるとか煽ってるわけではないんです。意味があるんです。
テレビ局やラジオ局は、災害時に報道する義務があります。局のアナウンスを目指すということは、今回のような地震、他にも台風ですとか大雨ですとかね、雪など、自然災害やその他、緊急事態に対応する覚悟を持つということです。
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お正月もお盆もクリスマスも予定を返上して、何か予定があったとしても、途中で切り上げて、緊急出社したり、現場に駆けつけたりということは局案ならば当然です。
アナウンサーを目指す方、自分ももしかしたら将来、今回のような緊急速報を担当するアナウンサーに自分はなるのかもしれないと想定しながら、災害報道特番、ぜひご覧ください。
入社したからといって、局案になったからといって、急にね、突然、はい、緊急速報、あなたやってねっていうふうにはならないので、そこを安心してください。
ちゃんと緊急速報ニュースの訓練というのを各局必ずやりますから。なぜなら日本はね、もう地震大国と言われておりますので、
地震だけではないけれども、主に地震、台風、大雨を中心にですね、絶対カットインしての緊急速報ニュース訓練というのをやると思いますので、ご安心ください。
まあでもね、本当に新年早々、北陸地域にお住まいの皆さん、そして観光客の皆さんね、びっくりされたでしょうね。
あの大変なことにね、あってしまって同様なさってるかもしれません。どうぞ心身ともにご自愛ください。そして余震などにどうぞどうぞご注意ください。
最新情報をね、ご確認できる環境ならばチェックしてください。
そして繰り返しにはなりますが、アナウンサー志望の就活生の皆さんは、冬休みではありますけど、どうぞ災害報道を視聴することもお忘れなくお過ごしください。
最後までお聞きいただきありがとうございました。今回はおまけコーナーはなしです。以上です。
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