この番組は、人生において大切な場面での話し方、伝え方に関して、ちょっとしたコツをお伝えしていきます。
元局原で話し方講師、早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
さて、アメリカは大統領選挙が目前ですので、ニュースを見ている方は、トランプ氏とハリス氏の討論会や選挙演説などを見聞きしていることでしょう。
そして日本国内に目を向けましても、衆議院が解散されまして、衆議院選挙告示されましたね。
おそらく皆さんの身近なところ、駅前や大型スーパーや施設の前などで、選挙演説をする候補者、いらっしゃるのではないでしょうか。
多くの話し方講師は、この選挙時期というのが、大勢のスピーチに触れられる絶好の機会だったりするわけなんですよ。
あとは、直接候補者のスピーチ指導をされたりとかで携わっているっていうスピーチ講師とか、スピーチトレーナーは少なくないでしょう。
私は特に誰か、候補者を指導しているというわけではないので、私にとっては、スピーチに触れられる絶好の機会だったりするんですよね。
なので、この選挙期間に、候補者のどんなところを参考にしたらいいのか、解説をしていきます。
ということで、今回のポッドキャストは、選挙演説から学ぶスピーチのコツといったテーマでお送りします。
ただ、スピーチのコツと一口で言っても、選挙関連で言いますと、たくさんありすぎるので、絞りますね。
早坂おすすめの、候補者のここを見ると参考になるんじゃないですかね、というポイント3つご紹介しましょう。
ポイント1、聞いている人の顔、反応を見ている。
2、内容に合った表情。
3、抑揚をつける。
スピーチに慣れしている人、経験を積んでいる方からすると、基本中の基本じゃんって思うかもしれません。
政治家を目指す選挙演説って、この3つのポイントがとっても顕著でわかりやすいんですよ。
だから参考にしやすいので、見ておくと、聞いておくといいんじゃないと、私はおすすめします。
じゃあ、おすすめポイントの1から確認していきましょう。
深堀していきますね。
その1、聞いている人の顔や反応を見る。
実際、駅前とかでね、その候補者の人たちの演説、見聞きしてみてください。
しっかり聴取、つまり集まった人たち、有権者の方たちの顔や反応ってのを、めちゃくちゃ見てるんですよ、候補者の人。
ベテランはもちろんなんですけど、どんな新人でも、これね、ほぼ全員と言っていいほど意識していますね。
もし政治家を目指す人が、30分間の演説をずっと下向きっぱなしとか、ずっと原稿や刊片を見てばっかり、っていう話し方だったら、皆さんどう感じますか?
別に気にしないという方もゼロではないよね。
だけど、この立ち振る舞いってね、非言語情報と言いまして、言葉以外の資格情報で、かなり印象に影響をもたらすんですよ。
ずっと下を向いているとか、ずっと刊片、台本ばっかり見てるって。
で、政治家を目指す人からすると、なんか信頼できそうとか、なんかリーダーシップ取ってくれそう、なんかこの地域を良くしてくれそう、って思われたいわけですよね。
その話す内容とともに、見た目とか立ち振る舞いなどの複合的な要素が、そういった人の印象を作り上げていくわけですよ。
で、これらは大体の場合、受け取り側は無意識に印象を抱いてるんです。
なんかこの人、いい人そうだなって。
で、皆さん日常生活でもありません?初対面だけど、なんかこの人、いい人そう、お友達になりたいかもって、いう感情を抱くことありませんか?
まさにそれなんです。候補者が目指してるのは。
で、政治家を目指す方達って、こういった非言語情報というのの影響力を知ってるからこそ、めちゃめちゃ大事にされてるわけです。
だから力強く、有権者の目を見て、反応を見て、熱弁するわけです。
だから、うんうんって頷いてる人とかね、ニコニコ聞いてる人、拍手をする人とかそういう人に向けて、熱く語りかけるわけですよ。
ぜひね、皆さんのお近くで、候補者が演説しているのを見かけましたらですね、話してる時、どこを見てるのか、目線、視線っていうのをね、チェックしてみてください。
おそらく有権者の反応とか、顔とか、めちゃめちゃ見てると思います。
そして、それを参考にするというならば、皆さんがね、大勢の人の前で喋らなきゃいけないという場面の時に、真似をして、聞いてる人の目とか、反応というのを意識して伝えましょう。
で、暗記できないという方は、別に原稿がね、手元にあっちゃダメだよとは言いません。
あと、原稿が手元にないとちょっとね、不安なんですって方は、あのずーっと下を見るっていうことを避ければ問題ないと思いますよ。
そう、ちょっと参考程度に下を向いて、またすぐ前を向く。前というのは、つまり聞いている人の目だったり、反応だったりってことですね。
で、なかなかその、見ている人の顔を見る、目を見るができないんですって方は、例えばですけれども、
こんにちは、早坂まきこです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
今日は、人前で話す時のポイントというのを3つご紹介したいと思います。
最後までじっくり聞いてくださいね、といった文章があるとしましょう。
で、その時に、いや、これすら暗記できないんですって言ったらば、言う方がいらっしゃったらば、
こんにちは、早坂まきこです。まあ、自分の名前ぐらいまでは覚えられるでしょう。で、ここまでは前を見る。
で、その後は下、要は原稿を見て、で、最後、あの3つがポイントがありますまで、下も向いてて、で、ぜひ最後まで聞いてくださいね。
そう、文章の終わりは前を見る。そう、最初と最後にビシッと締めると、それだけでもね、印象がらっと変わりますので、
次々、下を見たくなっちゃう、原稿を見たくなっちゃうんですって言う方は、もちろん暗記できたらいいけれども、
ちょっといきなり暗記は難しいですって言う方はね、最初と最後、まあ、前を見る、やってみてください。
やっぱりね、目線、視線の力は、結構影響力あります。
それではポイントその2、内容にあった表情について深掘りしていきましょう。
1とちょっと関連しているという点は、非言語情報ということですね。
そうです。その2のこの表情も、非言語情報に入ります。
で、この表情に関しても、あの候補者の方たちって、とっても大事にしているので、選挙演説、参考になると思いますよ。
例えば、有権者に自分の意思を伝えるとか、この地域をどう改革したいのか、より良い暮らしにするために何をしようとしているのか、などなど、まあ候補者がいろいろ語りますよね。
その時、どのような表情をしているのか、というのも合わせてチェックしてみてください。
で、演説を聞いている人々の反応を見ながら、候補者っていうのは、その時の表情も、おそらくなんですが、戦略的に準備、練習しているはずなんです。
力強い眼差しで表現するのか、優しい笑顔なのか、悔しさとか悲しさを滲ませているのか、とかね、表情によってもお手取り側はどんな印象を抱くのか、変わってきますよね。
いや、変わるんですよ。で、注目は、内容に即した表情をしているかどうかなんですよ。
だってね、候補者が真剣な話をしているのに、ヘラヘラ笑っているとか、悲しい話、切実な話をしているのに、まんべんの笑み、ニコニコっておかしいじゃない。
ちょっと違和感を抱いたり、っていう方もね、現れるんじゃないかな。
だから、パブリックスピーティングの前では、非言語情報の一つでもある表情についても、なんとなくではなくって、戦略的に表現した方が伝えたいことを伝えるにつながるわけなんです。
そう、おそらくね、候補者の皆さん、この表情も意識して演説しているはずなんですよ。
ぜひ、この表情に関しても、候補者の演説から学んで、皆さんも参考にしてほしいです。
さあ、それでは、その3、いきましょう。
3、抑揚をつける。
選挙演説の大きな特徴として、このね、抑揚をはっきりつけて、伝えているっていう方がね、とっても多いんです。
だから、抑揚がね、よくわかんないって方は、真逆想像してみてください。
最初から最後まで棒読みの演説。
盛り上がる山もない、落ちもない演説。
こういった選挙演説は、まあ、ゼロではないと思いますが、おそらく少ないでしょう。少数派だと思います。
でもね、これ正直、聞く側も大変なんです。
抑揚もない棒読みで、盛り上がりもない喋りを、15分とか30分とか1時間とか、しんどいと思いますよ。
いや、ちょっとつらいよねってなっても、しょうがないと思います。
で、選挙演説における抑揚は、かなり誇張されているので、わかりやすいです。
例えば、強調したいところは、大きな声でとかね。
みなさん、今の暮らし、どう思いますか?つらくないですか?みたいに。
結構こう、まあ、人によってはがなってるとかね。
ちょっと怒鳴ってるんじゃないかな、ぐらいに、もうマイクが割れちゃうぐらい大きな声で語りかける方っているでしょ。
まあ、それだけ真剣だよ。今、深刻じゃない?ってね。
多くの人の感情をかきたてたいから、ああいった、そう、抑揚を強めに出したりもする。
あと、間をたっぷり置くっていうのを駆使される方いますよね。
みなさん、今の暮らし、間を置いて、振り返ってください。どうですか?
楽になりましたか?みたいに。
聴いてる人たちに、考えさせる間を置くとかね。
あと、引きつけたいとかいうとき。
あと、引きつけるとき、今みたいな流転者に問いかけるっていう方多いですよね。
あとは、キャッチーな言葉を2度3度繰り返したりとかね。
あと、キャッチフレーズ的なもので印象をつけたり。
で、細かくさらに分析したいなっていう方は、リアルの対面での演説とね、インターネット上の演説とかトークを両方見聞きして特徴をつかむ。
そしてそれをそれぞれどう使い分けてるかまで分析したりとか、いいところをね、掻き出したりとか、見つけたりして参考にするっていうのもおすすめします。
まあここまで来るとね、なかなかちょっと選挙マニアみたいになっちゃいますけれども、でも本当に興味があるのであればやってみてください。
で、もう何人も候補者をね、参考にするの大変だから、まあ一人とか二人とかね、あ、この人の喋り方好きだなーとかね、なんとなくこの人好印象だな。
じゃあ好印象を抱いた理由ってなんだろうな、演説からちょっと考えてみようみたいな、なんでもいいのできっかけがあったら探ってみてはいかがでしょうか。
と言いますことで、ここまでお聞きいただきありがとうございました。
いい話し方、伝え方に関して、疑問・質問ありましたらSpotifyの番組概要欄から、もしくはInstagramやエックスのDMやコメント欄で受け捨てています。
それでは皆さん、一緒に前向きに頑張りましょう。おまけコーナーもあります。
はい、おまけコーナーです。そう、選挙シーズンってあの話し方講師からすると、もう至る所で演説、スピーチやってますよね。
リアルでもインターネットでも、もうネタの宝庫なんですよ。
あー、この人の話し方面白いなーとか、この人なんで偉そうに感じるんだろうなーっていうのを分析して書き出して、そう、まとめてみると、
あー、きっとこの人スピーチトレーナー出てないんだろうなーとか、
この人すごくまとまった喋り方する人だなー、誰か話し方講師、トレーナー出てるのかなーとかね、結構ね、面白いんです。
面白いって言ったら失礼だけどね、人生かけてますから。
で、キャッチンな文言ってやっぱ耳に残りやすいよねっていうことを本編でも言ったんですけど、
現在の衆院選の候補者の話をしちゃうと、ちょっといろいろ大人の事情で問題があるので、過去の人の話をすると、
東国原秀夫氏っていうね、元衆議院議員であり、宮崎県の元知事でもあるね、東国原さん、元芸人さんですけどね、がドリエント選といかんっていうね、
どうにかしないと、宮崎県をどうにかしたいんだってことでドリエント選といかんっていうのを結構連呼される。
で、それをやっぱりマスコミが切り取って、すごくキャッチーだったわけですよ。
もともと知名度のある方だし、やっぱり人前でね、堂々と喋る、ローローとね、喋るっていうことができる方だし、
そういった短い尺で心を掴むようなキャッチーなプレゼンができる、スピーチができるっていうのはやっぱね、強いよなーと思って、
当時も見てました。
あとはまあ安倍元総理ですか、もういなくなってしまった安倍晋三氏ですけど、やっぱりね、日本を取り戻すっていうのも割とキャッチーで覚えてる方いらっしゃるんじゃないですかね。
っていうように、その政治家の人とか候補者の人が自分で考えたのか、あとは周りのね、いわゆる本当にスピーチトレーナーみたいな人がいたり、
秘書が考えてるのかわからないですけど、でもやっぱりそうやって戦略的に人の心を掴むための準備、戦略っていうのをね、練る方は多いですよね。
で本編では特にピックアップはしてないんですけど、あのどの政治家にも共通しているっていうことの一つに、堂々と喋るっていうのがあるんですよ。
それはあのおすすめのポイントその1で、聞いている人の顔とか反応を見るにつながるかもしれないですけど、ずーっと下向いてるとか、おどおど喋ってるとか、ほとんどいないんですよね。
で噛んだりつっかかったりっていうのはもちろんありますよ。いいんです噛んだって、つっかかったって、言い直せばいいんだし、そんなことよりももっともっと聞いている人、国民を、