2024-10-08 29:16

#043 あなたは何派?サブカルチャーから考える社会構造と犯罪

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クラウドファンディング実施中!皆さまのご支援が番組の力になります。

「刑事司法の未来を創る。新たなゴールへのチャレンジ!」

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【トークテーマ】

・マジョリティが決めた基準に縛られない!

・「運動ができる」「勉強ができる」って誰がどうやって決めてる?

・「階級」を分けているのは何?

・アメリカンドリームが達成しにくい国「アメリカ」

・異なる階級が共存する中で起きる葛藤が非行を生む

・お便り紹介


【キーワード】

カルチャー、メインカルチャー、サブカルチャー、社会構造、踊る大捜査線、スリーアミーゴス、ジュウレンジャー、小野武彦、コーエン、非行サブカルチャー論、中産階級、労働者階級、アメリカンドリーム、TED、アカデミー賞、スティグマ


【犯罪学の観点から語るエンタメ】

『リトル・ダンサー』

・監督:スティーブン・ダルドリー

・出演: ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズほか


<過去のエンタメ一覧>

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nmy6oa_aYbdBkpuWWoRV9Hbsok4js1gI3LBPNsOmmMA/edit?usp=sharing

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#ツミナハナシ

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サマリー

このエピソードでは、サブカルチャーの理論を通じて、犯罪学と社会構造の関連性が探究されています。周囲のマジョリティとの対比により、個人がどのように独自の文化や嗜好を持つのかが考察され、それが犯罪行動とどのように結びつくのかが議論されています。サブカルチャーと社会階級との関係が深く掘り下げられ、階級ごとに異なる価値観や犯罪行動の根源が示されています。特に、アメリカンドリームとその実態を通じて、マジョリティとマイノリティの間の複雑な相互作用が探求されています。また、サブカルチャーが社会構造や犯罪に与える影響についても探求され、映画『リトルダンサー』を通じて労働者階級におけるジェンダーの葛藤が描かれています。サブカルチャーがどのように逸脱行動を生み出すか、そのメカニズムにも焦点が当てられています。

クラウドファンディングの紹介
番組からのお知らせです。現在、私たちの所属する一般社団法人刑事司法未来では、クラウドファンディングを実施中です。
ツミナハナシのリターンも準備していますので、詳しくは番組詳細欄にあるリンクよりご覧ください。
皆さんのご支援をお待ちしています。
ツミナハナシの丸山でした。
ところで山口さん、これちょっとメジャーじゃないけど、めっちゃ得意やねんみたいなあります?
はい。私は反復横跳びがめちゃくちゃ得意で。
すごいの来たね。
小学生の頃、スポーツテストってあるじゃないですか。
50メートル走もソフトボール投げも、中の中くらいなんですけど。
反復横跳びが、なんと全国で5位とかに入ったことがあって。
学内じゃなくて、全国で。
1年だけだったんですけど、えーってなって5位やんってなった。
これはでもインターハイとか、予選とか全国大会とか、反復横跳び甲子園とかあったらえげつないよね。
すごい表彰されますよね。
全国大会。
これはすごいよ。
それどこか生きるとこはあったんですか?
生きるとこは、今までにはないかな。
海辺でちょっとサワガニ捕るとらへんみたいな。
ないですね。
なさそうやな。
サブカルチャーの理解
というわけで、今日は犯罪学シリーズのサブカルチャー理論について話すんですけど、
メインで持ち上げられているものと違ったところで、特殊能力を発揮する人のお話をします。
丸ちゃん教授の罪な話。市民のための犯罪学。
刑事政策犯罪学を専門とする立証大学教授で、一般社団法人刑事司法未来の丸山康裕です。
同じく刑事司法未来の山口由紀です。
このトーク番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から、罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学刑事政策の話について、分かりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
そういうわけで、今日はサブカルチャー理論の話をするんですけど、
そもそもですよ、サブカルチャーの理論を言う前にね、犯罪学とかでいうサブカルチャー論を言う前に、
サブカルチャーなんやっていうところからいかないと、これって理解しづらいと思うんですけど、
いわゆるサブカルチャーっていうと、どんなことを想像します?
サブカルチャーっていう言葉だけからは、アニメとか、プラモデルみたいな、そういうのを思い浮かべます。
確かに、これ時代かもね。今、もしかしたらサブカルチャーっていう言葉自体をあんまり言わないというか、
それこそ昔さ、みんな休み時間になれば、運動場出てって、ドッチボールするぜとか、サッカーするぜとか、わーって言ってるときに、
部屋に残って漫画書くとか、そういう大多数がやってんのと違う。
だから、かえってみんなでファミコンするぜとか、ゲームボーイするぜとか、ちょっと時代出すぎたな、BSするぜとか、スイッチするぜとか、
で、プラモデルやってるよとか、アニメ見てるよっていうのが、王道から言うとサブカルチャー的な、
違う集団のマイノリティみたいな意味で、そういうふうな使われ方してたんでしょうけど、
最近でも、普通に自己紹介でもさ、アニメ大好きですとか、昔から別にそんなとこに偏見も何もないけど、
昔よりなんかすごく自己紹介で言いやすくなってると思います。
はい、思います。私も結構アニメとか見るんですけど、確かに昔小学生の頃とかって、マニアックなアニメとか好きだったら、
ジュウレンジャーっていう戦隊もの好きだったんですけど、なんかちょっとそれ好きっていうのは恥ずかしいなって思ったりとかしてて、
ジェンダー的なもんです、それは。
いや、なんか、
年齢的なもんです。
年齢的、2年生ぐらいの時で弟が3つ下にいて、一緒に見ててめっちゃ好きだったんですけど、なんか言いづらい感じがあって、
言ったんですけど、今は私ジュウレンジャー好きですとかめっちゃ言いますし、
言えるよね。
その感覚はすごいわかります。
そんな感じで、みんなが今大多数がこっちが好きなんだけど、その時はこっちが好きだったんですよみたいな例ってあります?
この番組でもたびたびちょっと言わせていただいてる、私は踊る大捜査船が大好きで、
で、たぶん踊る大捜査船って見た時に、青島くんとか、スミレさんとか、いわゆるメインで出られてる方、皆さん好きっていうかと思うんですけど、
私はスリーアミーゴスの中でも尾野竹彦さんやってる刑事課長が大好きで、
やっぱ周りからなんでそこ好きな?みたいなことを言われたりしたのがあります。
確かに。尾野さんってどの人?
尾野さんはちょっとぷくっとした。
みんなしてるやん。
みんなメガネかけてますよね。
真ん中ぐらいの位置の人?
あの3人だと一番下なんですよ、立場。
署長を副署長。署長が北村さんって方で、副署長が斉藤さんって方がされてて、一番青島くんと同じフロアにいる方が刑事課長で、尾野さん。
その尾野さんか。なるほど。確かに一番ちょっと人間見あふれるというか、
そうだね。枠さんに気使いながらも、署長にも気使いながらみたいな。スリーアミーゴの中でも中間にいて大変そうな人ね。
大好きで、周りからはなんで尾野さんとか言われてて、私は尾野さんが好きなので。
俳優さんがっていうよりあの役柄がってことでしょ?
あの役柄も好きで、もともと尾野さんも好きで、愛おじさんが好きだったんですね。子供の頃なんか可愛らしいキャラクターみたいな感じで。
なのでちょっと周りからは理解得られなかったんですが、ひそかに毎回映画になっても今も尾野さんが大好きです。
犯罪と社会的傾向
今日はこのままサブカルチャーの話聞いてるだけだと、そういった他の人とはちょっと違ったんですよって話で終わっちゃうんだけど。
少し社会学チックな話をちょっとしていくんですけど、どんな社会にもいろんな人からできる集団ってあるんですよね。
例えば年齢別に分けたりとか、性別に分かれたりとか、職業別で分かれたりとか、いろんな集団がありますよね。
さらにそれを細かく階集団に分けていけるんですよ。上位階って言うけど別に優劣決めているわけじゃなくて、大集団から見たらさらに細かいやつ。
例えば学生の中にも男子学生女子学生、もっと今で言ったらジェンダー的になってて、さらに細かく分かれていくとか、
職業でも体力勝負の職業の中でも、例えば長距離トラックでとか工事の人で、さらに工事の人の中でも何々を作る人で、どんどん階に分かれていきますよね。
そういう階集団のことをサブカルチャー、階集団が持つ文化、カルチャーって言ってるから、その階集団が独特に持ってる文化のことをサブカルチャーって言うんですけど、
僕らが生きている社会の中で何か行為を成し遂げる時、何か問題解決を毎日してるんですよね。
例えば今日出してもらったお茶飲みますかとか、飲むか飲まないか。今日どんな服着るかとか、着る着ないとか、着ないはないけどこの服着ようかとか、
その問題問題っていうのがあらゆる人の目の前に来て、さらにそれを問題解決をしていくんだけど、
ものすごく緊張が高まる決定と高まらない決定があるんですよ。
で、社会学的にはそういう問題解決のまで問題になるのは何かというと、客観的状況はほぼ一緒なんだけど、
その客観的状況をどう解決するかって時に、その集団ごとによって実は分かれることがある。
例えばですよ、森の中で迷って何日もご飯食べてないなという時に、むっちゃお腹減ってんけどどうしようかなと思った時にね、
その現地の人たちはジャングルを歩いてたとするじゃないですか。
むっちゃお腹減ったどうしようってなった時に、この木の裏にでっかい芋虫いますよってやったーって言われても、
イエーイって言える人と空腹で芋虫いたっていう客観的状況は全員一緒なんですよ。
だけどそれをやった食料だわーって言える人と、いやちょっと芋虫はちょっとという人がいるわけ。
客観的状況も抱えている問題も変わらないんだけど、その状況をどういうふうに捉えるか、
解決手段としてそれを取る取らないという時に分かれてくるんですね。
そういう容易に解決できない緊張とか、いろいろ社会の中での劣等感とか、
その問題に対処する時に、それをどういうふうに客観的に対処するかってところで結構変わってくる。
その時にさ、社会学的に言うのはそれを投影して合理化して置き換えするんだとか、
ちょっと細かいこと言い出すと難しい話になってきたんだけど、
どうしてもそれが達成できない時に、自分で変に納得する時があるんですよね。
例えばよ、お腹減っててすごい気の高いところに、
実がなっとるけどあれ取れへんなっていう時に、
いや仮に取れても、これ投影ね、あの実は酸っぱいに違いないなとか、
多分あれ酸っぱいじゃん、だってまだ硬そうだし。
だから食べない方がいいな、これが置き換えね。
みたいにその人の中で問題があって客観的事実は一緒なんだけど、
その解決方法が違うとか、自分はこれでいいんじゃないみたいな置き換えとか投影みたいなのが行われていくんですね。
で、それも客観的状況でさっきの回収談ごとに細かく分かれるやんっていうことが出てくるのよ。
例えば、女性であるがゆえに直面する問題があったりとか、
中学3年生だから悩む問題とか、
同一集団の中でもそれがさらに回収談になっていけばいくほど、
これが問題になったりならない。
例えば、もうちょっと分かりやすく言うと、
歳とってきて体力落ちてきたなーって時に、60から65になってきた時に、
肉体労働でバリバリ稼いでた人と、内会として働いてる人の65歳って全然持ってる意味異なってくるわけじゃないですか。
っていう時に、それをどういう風に解決するかって時に、
その回収談だけで認められてる方法とかがあるわけね。
で、これがなかなかめんどくさいことになってくる時がある。
それが例えばよ、マジョリティが、
それは良い行動だねっていう解決方法の時もあれば、
圧倒的マジョリティから支持されてない行動の時もあるわけですね。
で、これを行う時に逸脱行動になって、
社会病理な行動になって犯罪って認定されるんじゃないかみたいなことを、
後援っていう人が語り出した。
ということは、さっきの冒頭で私、反復横跳びが得意だったって言ったんですけど、
マジョリティが反復横跳びを称賛して、すごい競技だって思ってたら、
私はもしかすると反復横跳びでオリンピックに出てたかもしれないっていう。
そうですよ。まさにそうで、これちょっと犯罪からちょっと離れて話していきますけど、
マジョリティが決めてるルールがあって、それに我々は従ってるだけであってよ。
例えば今はさ、100メートル走るの速い人が短距離速いとか、
200メートル走るの速い人が短距離速いとか言ってるけど、
これがさ、423メートルとか、718.5メートルとか、
全然それをドンピシャで走る人ってちょっと変わってくるかもしれないじゃん。
とかね、それはまだ走る距離の話言ってるけど、
例えば泥水の中を半分つかりながら走る人が短距離速い人とか、
これ多分基準が変わっていくし速い人も変わるよね。
みたいに、もっと言うと、これよく学生に言うと、
あーなるほどなってなってくるんだけど、
自分自身もこれで助かった部分がある話をすると、
例えば勉強できる人できない人っていうのを、
科目決まってますよね。僕らがよく知ってる英語とか国語とか社会とか数学理科。
って言ってるけどこれ、この学問できたら勉強できたことにしようってマジョリティが決めてるだけだし、
さらに言うとですよ、英語ができたことにしようも、
この単語の意味言えたらそうしようとか、
ザッとが何にかかってるか言えたら英語は読めたことにしようとか、
現代文とかもこの言葉のそれって何かを言えたら現代文が読めたことにしようとか、
小説とかね、本当は書いてる人そんな気持ちじゃないかもしれないけど、
作者の気持ちを応えれたら国語を読めたことにしよう。
それも何か決められてる基準なんですよ。
で、さっきの山口さんが冒頭で言ってくれたみたいに、
走んのとかボール投げとかは別に普通のレベルだったけど、
サブカルチャーの育成
さっきの勉強もマジョリティが決めたやつだと普通なんだけど、
人殴んのむっちゃ上手い人いるかもしれんやん。
あと、窃盗すんのむっちゃ上手い人。
これはマジョリティの基準には乗らへんけど、
サブカルの中では神のように称えられるような人が出てくるよね。
映画とかでもカギ氏の人とかかっこよく描かれたりしますね。
けど、日常生活、それがね確かにカギの白刀場みたいな、
そういうので助かる場面もあるかもしれんけど、
それはさ、窃盗集団とかいったら神のように崇められるわけじゃない?
それがだから大多数の中での輝く部分じゃないんだけど、
メインカルチャーじゃないところで、
サブなカルチャーのところでものすごく活躍するっていっぱいあるんだよ。
犯罪じゃないものもいっぱいあるんだよ。
だって学者の中にもめっちゃくちゃ電車に詳しい人とか、
むっちゃアニメに詳しい人とか、
いろんな分野にオタクなんだけど、
その中のたまたまで僕が見る限りたまたま、
それが僕らの同僚でね、
法律がむっちゃ詳しいオタクだったっていう人が、
それが仕事になってるけど、
それは仕事になるオタクだったわけよね。
ほとんどが仕事にならないオタクもあるわけじゃん。
さらにマジョリティが気に入らないオタクもあるわけ。
っていうのの中のいくつかが、
逸脱行動とか犯罪になるっていうことを言っていくわけね。
階級と社会構造の解析
で、先ほど後援っていう方が紹介されてたんですけど、
そのサブカルチャー論と後援さんの関係っていうのは、
どういうことなんでしょうか?
そうですね。ちょっと今サブカルチャーの話に集中しちゃったんだけど、
今日紹介している後援っていうのは、
それが階級ごとに分けた時によく分かるって言うんですね。
何がそれが分かるかって言うと、
例えばこの非公のサブカルチャーが一番多いのは、
労働者階級で最もよく見られる。
だから階級ごとに分けて見た方が分かりやすいんじゃねえの?
ということを言うんです。
で、ちょっとその前に、階級って何なん?
アメリカでも、これは日本でもかな。
世界中結構そういうところがあると思うんだけど、
本人個人個人というよりは家族で考えられがちで、
しかも財産とか民族的なものとかもいろいろあるんだけど、
この後援が考えた階級って、
今でもこれは根強く残ってんじゃないかと思うけど、
夫の職業、父親の職業とか、
で、これで妻とか子供は、
お父さんとか夫の職業によって、
いずれかの階級に属してるみたいになって、
なんかほら、タワマンに住んでると、
なんかに住んでると。
さらにその夫の職業何かとかで縛られがちって、
これがちょっと階級ごとにされがちで、
それを分けていったら、
例えば3つに大きく分かれて、
で、アッパークラスっていう超上級なんていうの、
高級、アッパークラスね。
その次にミドルの中3階級があって、
最後に労働者クラス。
で、その超一部の上のアッパークラスはちょっと置いといて、
ミドルクラスとワーキングクラスが
大多数のマジョリティを占めているので、
その社会の中でどうなって、
このミドルと労働者階級、
この2つをどうするかってところにあるんだけど、
で、まずまたこの講演の話に深く入る前に、
面白いのがアメリカ社会って、
なんかそういう本当はさ、
個人個人が活躍できる社会って
アメリカ人も信じきってるのよ。
アメリカンドリームを成功させるぜっつって、
それはその人の努力によるわけじゃん。
なんかもともとホームレスの人が大統領になる、
街なんだこの国はとか、
自由の国アメリカみたいな、
それが親とか夫の職業とかに階級分けされて、
みたいなやっぱ批判を食らうんですよ。
今も言った通りアメリカって家計とか、
民族的出自によって人を判断しないで、
自由にできるってところが、
本当はアメリカの良さだって言ってたはずなんだけど、
なんと、これちょっとテッドって知ってる?
あ、クマの?
違う。
そのテッドじゃなくて、
プレゼンするやつのやつ。
知ってます。
ここちょっとかっこいいマイクつけて、
赤い照明のやつですね。
そうそう。
テッドで、
アメリカンドリームランキングっていう、
国のランキングを発表している人がいて、
アメリカンドリームランキングのアメリカって、
結構下位の方なんだよ。
上位じゃないよ。
アメリカンドリームなのに。
上位の国は、
北欧のノルウェーとか、
そういうところ。
で、これ何がアメリカンドリームを定義しているかというと、
親とか夫とかの世帯主の収入とか階級によって区別されずに、
本人の努力次第で伸びていける自由度がある国ランキング。
で、アメリカ下の方にあるっていう。
価値観の対立
結局なんか、
アメリカでも自由の国って言ってるけど、
もちろんさ、ものすごく才能あふれて努力でいけるのは、
全くないとは言わないけども、
それに縛られないで伸びていける国のランキングにすると、
結構下の方にいるっていうのがあって、
とても興味深い。
アメリカンドリームなのに、
アメリカはそんなに、
やっぱり親の職業とかに影響されるんですね。
で、これがさっきも言ったけど、
マジョリティの規範として、
中3階級の親とか、
教師とか、
聖職者、教会の人とかね。
こういうふうに担われていって、
政治とか経済、宗教とかも、
全部大体このマジョリティの人たちの規範で、
例えば、ボーイズ・ビー・アンビシャスみたいに、
大志を抱くのは美徳なんだとか、
その大志を持って時間的展望として、
目の前の報酬に行くんじゃなくて、
ちょっと自分の価値を上げていって、
自己投資して、
何年かかっても夢を実現するんだっていうことが、
美徳なんだとか、
あとは他者への寛容と、
同時に分かち合って、
みんなと仲良くするのが美徳なんだとか、
あとはスキルをつけて、
勉強を頑張って、
自分をどんどん研鑽を高めていくんだとか、
貧欲して勉強しましょうとか、
将来予測のために時間を節約して計画しましょうとか、
かにもアメリカっぽいんだけど、次の。
スピーチとか、立ち振る舞いとか、
こういうのだって本当、幼稚園とか小一とかから、
すごいやるの。みんなの前に立って。
で、俺これも前さ、
ロサンゼルスのハリウッド行ったら、
お土産にオースカー賞に並んでるのよ。
ベストなんちゃら、ベストなんちゃら、
ベストダット、ベストマムとか、ベストフレンドとかさ、
これを俺持って、
もし自分もオースカー賞もらうときあるかもしれないけど、
アカデミー賞。
これをスピーチする練習とか、
オーマイガーとか言いながら、
みんなの前に立っててさ、
オーマイガーって言って、
まずこのスタッフに感謝を述べ、
家族に感謝を述べ、
自分の生い立ちとかを語りながら、
これがどんだけ自分にとって意義があるんだとか、
っていうことを感謝を述べながら、
スピーチする練習するでしょ。
しないですね。
しないですか。
しないですね。
これ俺お土産でさ、
例えば同僚にオースカー賞持ってたときに、
This prize winner is…とか言って、
だれだれ先生、とか言ったとして、
オーマイガーとかやってもらいたいや。
確かに、それもやってもらいたい。
やってもらいたいでしょ。
みたいなことを練習するのよ。
みんなはすると思ってたけど、
しないですね。
しないんですか。
アメリカではそういう、みんなの前で、
ユーモアあふれる、感動させる、
スピーチすることこそがすごいんだとか、
暴力を抑制するんだとか、
健全な余暇を過ごせとか、
健全な余暇を過ごせもさ、
いわゆるアメリカの休日を思い浮かべてよ。
晴れ渡った日に、
でっかいバーベキューの機会があって、
土日になると、
近所の友達とかが集まってきて、
アッハッハって片手にビールを持ちながら、
バードワイザーとか持ちながら、
でっかい肉を焼いて、
そのバーベキューの肉焼くお父さんとか、
っていう、
This is Americaみたいな、
これがアメリカの良さなんだよ、
みたいなのをやろうと。
大きなお世話ですよね。
それがだからそうなっていくのよ。
これがね、2つ裏表ありまして、
やっぱりそういう、
これこそがアメリカなんだよとか、
みんながこれを目指すべきなんだよっていうのは、
多数に対してそのメッセージを届けれて、
そういうアメリカ人を育てていくっていう側面も持ってるんだけど、
同時にそこに社会病理もやっぱり生み出すわけよね。
っていうこの中3階級とかマジョリティの価値観に
合う合わないって出てくるわけ。
で、もちろんさ、これ中3階級で
そうやって生まれた時から育てられてる人とは、
まあまあ相がちな。
で、その次によ、
その街角、街角にはやっぱり、
さっきの中3階級が住む層と、
労働者階級が住む層があって、
で、労働者階級が住む層ってさっきのなんか
ボーイズ・B・アンピシャスみたいなよりは、
その親の世代がそもそも、
その日いくら稼ぐか勝負みたいなのがあるのよ。
で、雨の日は稼げないし、晴れの日にガッと稼いで、
で、今目の前に大きな就任になる仕事をやるってことの方に
価値観を置いたりするわけ。
で、それはそれで生活としていいんだけど、
この間に挟まれる人たちが出てくるわけね。
で、中学校ってそういう中3階級の子どもたちも来るし、
労働者階級の子どもたちも来る中学ってあるやん。
どっちかだけの中学なら、
この価値観に育てられてる町の価値観で育っていきゃいいんだけど、
それに反発する人がいるよ、さっきのうるせーっていうやつ。
けど両方来る時に、両方来た時どっちの価値観で進むかっていったら、
中3階級の価値観で育てられるのよ。
日本の公立学校とかも似たところがありますよね。
中でとなると、この中3階級の子たちの育て方に、
労働者階級の子が合う合わないって出てくるのね。
ここにさっきの講演は、
労働者階級の子どもたちに非向が多いのは、
そういうとこで圧力が生まれてんじゃないかって考えたわけ。
今中学校、自分の中学時代を思い出して、
すごいなるほどと思って。
やっぱり、階級っていうよりは、
勉強できるとか、勉強が苦手とか、
そういうところでのイメージになるんですけど、
やっぱり中間にいる層って、
どっちにもつかず苦労してるなっていう。
そうだよね。
完全に親は労働者階級だけど、
中3階級の価値観に迎合するというか、
適合して、勉強して自分は
ユニバーシティに行くんだとか、カレッジに行くんだっていうのに
行く労働者階級での人もいる。
そのまま、自分は労働者としてこのまま、
例えば単行で働きますとか、建設のこれでどんどん稼いでいくんですって、
親の仕事を継いでガンガン稼いでいくんですっていう人も、
これはっきり分かれたらいいんだけど、
間にいる感じ。
何か価値観は中3階級とかマジョリティの言われてることを
サブカルチャーと社会構造
目指したいんだけど、それに伴わないとか、
その求められてる価値観の点数は来れないとか、
そういう間のところにいる労働者階級の子が
飛行に走るんじゃないかと。
こういう分け方していったのね。
すごくイメージが沸きました。
なので、また繰り返しなんですけど、
講演のサブカルチャー論で面白いところっていうのは、
民主的で自由なアメリカ社会がイメージとして膨らんで、
それ故に純粋なThis is Americaみたいなアメリカ人をたくさん出すんだけど、
同時に飛行を生み出すメカニズムがあるんじゃないの?って言ってる。
アメリカの生活様式にある価値が、繰り返しですけど、
典型的なアメリカ人を生み出すんだけど、
病理的で、これがスティグマが生まれるような、
さらにそれに合わないような人が出てきて、
飛行少年と優等生の両者を生み出す装置になっているんだ。
社会構造とか、社会がもたらしているその歪み。
そこから生まれるサブカルチャーがあって、
それがまさに飛行を生み出すんだってことを講演は言っているって感じですね。
先ほど先生、講演のサブカルチャー論っておっしゃられたんですけど、
講演じゃない方のサブカルチャーとかもあるのかなって思って、
今後また勉強できるのを楽しみにしています。
ぜひ。
映画『リトルダンサー』の分析
さてここで、犯罪学をもっと身近に感じてもらうために、
犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
今日おすすめの映画は、リトルダンサーです。
リトルダンサーは、1980年代イギリスの炭鉱町を舞台に、
バレーダンサーを目指す少年の奮闘と家族の絆を描いた青春ドラマです。
炭鉱労働者の父の命令で、ボクシング教室に通わされている11歳の少年ビリー。
ある日偶然目にしたバレー教室のレッスンに興味を抱えた彼は、
子供たちに混じってレッスンに参加するようになります。
バレーの先生はビリーにダンサーとしての才能を見出し、
彼女の熱心な指導の下でビリーはめきめきと上達していきます。
ビリーの成長とともに、炭鉱での労働葬儀が描かれていたり、
世界的バレーダンサーのアダム・クーパーが特別出演していたりと見どころがたくさんある映画です。
このリトルダンサー、超いい映画なんですけど、ご覧になられていませんので、
近日、自由に見ましょうか。
これすごくいい映画で、
例えば海外に行く時とか飛行機で最新映画がバンバン出てきても、
リトルダンサーあったらまずそれ見るんですよ。
ぐらいテンション上げていくのに超いいし、
これは個人的な好みの話なんだけど、
なんで今日紹介したかというと、
労働者階級は労働者階級の中での価値観があって、
みんなこういう炭鉱で働くのが当たり前で、
男らしさを求める。
父はボクシングならはするんだけど、
でもこの主人公自体は、ビリーは、
自分はそういうことをやりたいんじゃなくて、
踊っている、しかもクラシックバレーのようなダンスをしている動きに憧れて、
そのジェンダー的なものが出てくるし、
親友もそういうジェンダーのいろんなことを抱えて悩んでいる友達も出てくるし、
そこから炭鉱のところからロンドンに出てて、
ロイヤルバレーダーみたいなところで挑戦するんだみたいな、
ジェンダーも超えるし、
ワーキングクラス、ミドルクラスも超えてみたいな、
いろんなギャップを感じさせて乗り越えていくみたいな映画なので、
ぜひ見てほしいと。
丸山先生に解説してほしいエンタメ作品がありましたら、
番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどをお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
Xではカタカナでハッシュタグ罪な話をつけてポストしてください。
ここでメッセージをご紹介します。
Xより大輝さんよりいただきました。
アノミー論をテーマにすると社会学や心理学、
教育学、法学や政治学などの多領域に関連しますね。
最初はアノミー論ってなんやねんと思いました。
学際的に領域を越えて事象を捉えていくのは面白いですね。
レオ様は年を重ねるごとに魅力が増してどんどん好きになってます。
最後の一撃がちょっとパワーワードすぎて、
ここにちょっと南口さんが乱入できないのもちょっと悲しく思いますけども、
一つ実は法学じゃないっていう話なのかもしれないけど、
そっちに関連したりとかってこういうふうなつながるような話として受け取ってもらうととても嬉しいですね。
ぜひどんどんいろんな方にコメントいただければこうやって紹介していきたいのでどんどんください。
お願いします。
毎月第3火曜日夜9時30分からXのスペースで
罪な話で裏話を開催しています。
ポッドキャストで話しきれなかった内容やスペースに参加してくださった皆さんの質問にお答えしています。
こちらのご参加もお待ちしております。
また私が所属する一般社団法人刑事司法未来でも犯罪学や刑事政策について発信しています。
刑事司法未来で検索してみてください。
それではまたお会いしましょう。
お相手は丸山康博と山口由紀でした。
29:16

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