2023-10-06 50:54

ep.74 吉田修一『国宝』で芸事に囚われた男たちに囚われてしまった私が語る

推しの久しぶりのカレンダー発売に心踊っていたりお渡し会に思いを馳せたりしている間に届いたお便り。前番組からのリスナーという有難い存在が過去回のブラッシュアップを望んでくれるという更に有難い状況に、はなだは歓喜する。芸事に囚われ芸事の中でしか生きていけない男たちの人生を読み込めば読み込むほど、実は自分が囚われていることに気付く。エンディングで話したnoteはここ→ https://note.com/hanadananika おたよりはこちらから⇒https://bit.ly/3v49UX9
AIによる文字起こしで、とるたラジオを文字でも読めるよ!⇒https://listen.style/p/trtradioasb

サマリー

千葉雄大さんの2024年の卓上カレンダーが発売されることが決まりました。カレンダーには千葉雄大さんの写真やトレカセットが入っており、アクスタやアクリルパネルなどのグッズも販売される予定です。 吉田修一さんの小説『国宝』は、長崎の人狂いが歌舞伎の世界に足を踏み入れ、周りの人々とともに奇跡のような人生を歩んでいく様子を描いた群像劇です。大河ドラマのような作品であり、菊王や春介など芸事に囚われた男たちの苦悩と努力が描かれています。彼らは成功に向かって挑戦し続けますが、裏事情や人間関係の崩壊などさまざまな困難に直面します。作中の登場人物たちは、芸事から離れることができないという役者の正念の部分を具現化しており、菊王のセリフに集約されています。 『国宝』は、ヤクザ物や歌舞伎をテーマにした吉田修一さんの小説です。極童と春介の関係性が魅力的に描かれています。青春編と花道編の2部構成で、国宝のラストシーンは狂気に満ちた絶頂の幸福感として描かれています。 私は新しく作ったノートについて説明しました。また、私の各種SNSやノートについても紹介しました。

千葉雄大の2024年カレンダー
とるにたらん、ラジオあそび
日本の片隅から中毒気味なエンタメ愛を叫ぶ番組
とるにたらんラジオあそび、通称とるたラジオへようこそ
いつでもポップとサブのカルチャーの合間をたり立っているパーソナリティーの花田花です
もうちょっと今週はさ、オープニングから千葉雄大オタク全開の話をしちゃうんですけど
ちょっとめっちゃ嬉しいんでね。まずですね
雄大千葉カレンダー2024発売おめでとうございます
あのファンクラブでだけしか買えないんですけど
千葉雄大くんの2024年のカレンダーが出ます
これですね、実は千葉くんが30歳になる年なので
4年前か、4年前のカレンダーが最後なんですよ
つまり2020のカレンダーが千葉雄大のカレンダーとしては最後なんですよね
これは普通にファンクラブだけじゃなくて
全国の書店とかでも売られた卓上カレンダーがあるんですけど
その前も千葉くんってわりとずっとカレンダーを出していて
これって多分他の俳優さんたちを見ててもそうなんだけど
カレンダーってジャニーズとかのイメージあるじゃないですか
アイドルさんとかそういうイメージがあるんだけど
意外と先代ヒーロー出身の俳優さんたちって
カレンダー出し続けてる人多いんですよ
なので千葉くんもデビューしてからずっと出してたんですよね
毎年毎年
最後のカレンダーは卓上だったんですけど
その前は普通のポスター型のカレンダーとかも出してたりとかして
なので私は千葉くんデビューから追ってるので
ポスター型のカレンダーとかも結構持ってるんだけど
めっちゃ久しぶりのカレンダー超嬉しいということで
カレンダーの制作が決定しましたっていうのは
以前ファンクラブの方でそういう話があったので
ようやく形になったものを一応商品画像として
現在拝むことができるようになったんですが
マジでめっちゃ嬉しいね
こんな嬉しいことあるっていうぐらい嬉しいね
カレンダーのラインナップ
本当に推しに課金をさせてくれる公式っていうのは
そんな感じなんですけど
手元に届くのはちょっと先にはなるんですが
販売日程が10月6日金曜日
これ配信する日ですね
配信する日のお昼12時からスタートで
10月22日の23時59分までにファンクラブに入会していると
買う資格があるっていう感じなんですけど
その前にどんなラインナップになってるか
ちょっとその先の話もしたいんだけど
どんなラインナップになっているかっていうのを
ちょっとお話をしたいと思います
カレンダー自体は1種類なんですよ
有田市場カレンダー2024っていう
170ミリ×230ミリ
17センチ×23センチの卓上サイズのカレンダー
取り下ろしの写真でできてるっていう
そんな素敵なカレンダーができたわけなんですけど
それを単体で売っているものが2種類と
スペシャルボックス仕様っていうね
オタク喜ぶ3仕様なんですけど今回
まずスペシャルボックスなんですけど
スペシャルボックスは書いて名のごとく
箱に入ってるんですけど
何の話だ
スペシャルボックスに入ってるんですよ箱に
それも金箔で有田市場で発行しされた
結構いい箱に入ってるみたいなんですけど
その中にカレンダーと
あとベルベットでできた巾着袋と
なぜか今治タオルのハンドタオルが付いてくるらしく
有田市場って刺繍が入ったハンドタオルと
ベルベットの巾着が付いてくるらしいんですね
それとどういう風になってるのか
カレンダーがまだ全然私たちも表紙しか見れないので
あれなんですけど
カレンダーの中に使った写真
取り下ろしの写真で作られたであろう
ビーゴサイズのフォトカードが3枚
全部ビジュアルがいい
顔がいい
本当に私の推しは顔がいい
今画像見ながら喋ってるんだけど
マジで顔がいいなって思うんですけど
千葉くん最近ちょっと絞ったなって思ってたんですけど
撮影に合わせて絞ってたのかなっていう感じもちょっとしますね
あとスケジュールシールですね
千葉雄大のラジオプレイを聞いていれば
聞いていればというか見ていればというか
おなじみの千葉太郎が書かれているっぽい
スケジュールシールが入っていたりとか
あとはこれも取り下ろし写真っぽい
トレカとかクリアトレカ
キラキラスターホログラム加工のトレーディングカードとか
あとアクリルスタンドが1本入ってるのと
それと千葉くんの手書きで落書きをした文字が入っている
プリクラ風シールっていうのが同封されているそうです
これが全部入ってスペシャルボックス
税込み11,000円ということでね
まあ実質の量ですね
それとあと2種類カレンダー単品が出るんですけど
これカレンダー単品
カレンダー自体は他の2種類も全く内容としては同じで
スペシャルボックスに入っているプリクラ風シールですね
プリクラ風シールスペシャルボックスは
クールっていう括りになってるんですけど
それとあと得点のプリクラ風シールが
キュートっていうまた別の絵柄になっているものが1種と
もう1種プリクラ風シールがポップっていう絵柄になっているのが1種類
でカレンダー単品が2種類出るっていうことみたいなんですね
カレンダー単品とプリクラ風シールが付いたものは
各税込み3,300円で販売されるということなんですが
私ねとりあえずスペシャルボックスを買おうと思ってんだけど
プリクラ風シールがねいかんせんポップがめっちゃ好きで
ポップがギャル味なんですよ
もうなんか千葉美がめっちゃ出てるギャル味のある
プリクラ風シールになっててしかもね
女装の写真があるんだよな
しかもなんかなんていうのかな
今まで過去に千葉くんがやってきた
なんていうのかな清掃系だったりとか
まじ女子っていう感じの女装ではなくて
結構原宿系とかみたいな感じのちょっとポップな
女装をしてる写真がこのポップのプリクラ風シールの中にあって
それがめっちゃ可愛かったんだよね
ちょっと手元に欲しいなとか思っちゃうんだけど
カレンダー2つ買って自宅と職場に置くか
とかね考えてしまうぐらいどっちも欲しいんだよな
でもそこまで来ると9等も欲しいなとか思っちゃって
ちょっと今カレンダー3周とも買おうとしてしまってるので
誰か止めてください
そんな感じでねカレンダーもめっちゃ嬉しいんだけど
グッズの展開
もう一つですねグッズが出るんですよ
シーズンズグッズっていう名前で
トレーディングカードセットとアクスタが2種類と
あとA4サイズのアクリルパネルっていうのが3種類出るんですよ
全部欲しいしさあ
なおかつねトレカなんですけど
全10種あるんですよねトレカが
なんだけどその全10種の中からランダムで
3枚だけトレカセット入っているらしくって
コンプするために何個買えばいい?
被りとかあるよね絶対だから
ランダムで3枚入ってるってことは
3セットじゃ9枚だから足りないじゃん
4セット買って運が良ければコンプできる
でも4セットじゃ絶対コンプできないと思うんだよね
どうしたらいい?
えっとこれランダム3枚入りのトレカセット
一応公式の売り文句としては
千葉雄大の自撮り写真トレカってなっててですね
全10種のうち3枚をランダムで封入しますということで
3枚で税込1200円なんですけど
欲しいあの全然一応
ぼかしが入った状態で
写真が公式に載ってるんですけど
絶対全部ビジュアルインに決まってるじゃん
今回のグッズ全部ビジュアルインだもん
本当に顔が良くて困る
なのでねちょっとねトレカセット
どうしようかなと思ってます
なんかさちょっと割高でもいいから
コンプリートセットとか売って欲しかったよね
それはすごい思いますね
あとねアクスタがピンクのかわいい衣装を着てる
ちょっと座ったポーズのかわいいやつと
あとタッチポーズの赤いちょっとかっこいい衣装を着てるやつ
2種類1500円各
税込み各1500円ずつですね
出るんですけど
スペシャルボックスにもアクスタ入ってるんですよ
そのスペシャルボックスに入ってるアクスタと
この単品販売のアクスタ2種
連結してね3つ全部揃えて並べることができるんですよ
なんかあの土台がパズルみたいになってくっつくみたいで
3種連結できるのか全部欲しいなっていうね
これだけでアクスタだけで3000円でしょみたいな
そういうことをいろいろ考えたりもしてしまいますね
あとA4サイズのアクリルパネルっていうのがなんか出るんですけど
A4でかくない?
アクリルパネルのA4ってめっちゃでかくないって思ったんだけど
このめっちゃでかくないに使われる写真がめちゃくちゃよくって
それも3種類あるんですけど
各税込み6600円なんですが
3種類ともマジでいいんだよね
私はBがめちゃくちゃ好みなんだけど
ABCのねBがめっちゃ好みなんだけど
いやーこれもめっちゃいいんだよな
これさ買っとかなかったら後悔してしまうのかなと思って
ちょっとどうしようかなという感じですね
オタク的な勝手な考察になってしまうんですが
これグッズもしかしたら追加展開があるんじゃないかな
なんていうふうに勝手に思ってるんですよね
なんでかっていうと
今回のモチーフが星座なんですよカレンダーのね
カレンダーのモチーフが星座で
アクリルスタンド各種
スペシャルボックスに入っているアクリルスタンドと
あとA4のアクリルパネルにそれぞれ名前が付いてるんですけど
全部星座の名前が付いてるんですね
でも今回グッズとしてアクリルパネルとアクリルスタンド
6種類しか出ないんですよ
つまり12星座あるうちの6種類しか星座が使われてないんですよね
あと半分どうするっていう話なんですよ
何の星座が使われているのかっていうところを見たときにですね
まずスペシャルボックスに付いているアクリルスタンドが
イテ座なんですよね
あとアクリルスタンドが乙女座とカニ座で
アクリルパネルが水亀座とウオ座と天秤座なんですよ
私が一番好きって言ったアクリルパネルのBなんですけど
ウオ座なんですよね
千葉くんの星座なんですよね
余計欲しいなって思ったんだけど
ウオ座で間違ってないよね千葉くんの星座
だからねここで気がついたのが
私自分の星座が今回ないんですよね
私お羊座なので自分の星座のグッズがないので
自分に紐付けて買うことができないっていう悲しみがあったりとかして
でもこれちょっと期待できないですか
あと6星座残ってるってことは
残り6星座どっかでグッズにしてくれるんじゃないかっていう期待が湧くのと
あと今回のグッズのタイトルが
シーズンズグッズって書いてあるんですよ
季節のグッズ
季節ごとにグッズを出すつもりなのかみたいな
読みすぎ
ただ単純に星座っていうモチーフを使って
季節ごとに分けたみたいな感じのグッズみたいなイメージで
シーズンズグッズって名前を付けてるのか
それとも季節ごとにまたグッズを出しますよっていう
匂わせ予告なのか
どっちなんだいみたいな感じで思っちゃったんですけど
この星座の名前を使っている以上
あと6星座
なんかだって使ってほしくない
気持ち悪くない残った状態になるの
来年に持ち越しですか
来年に続くなのそれとも
そんな感じでちょっといろいろ考えちゃったので
グッズ展開ちょっとね
長崎から大阪への道
自分の星座が出ないかなっていうのは
少し楽しみにしているというか
期待が持てる展開になっていればいいなという風に思います
というわけで熱く熱く語ってしまいましたが
最推しのグッズが出るってめちゃめちゃ嬉しいのよ
私はいくら課金しようかなって思ってます
このカレンダーの販売に合わせてですね
お渡し会があるんですよ
発売記念イベントが行われるそうなんですが
愛知大阪東京の3都市で
お渡しイベントが行われるんですね
しかも千葉くんが出演する舞台
ジャズ大名の地方公演に合わせて
東京もかな
全部の公演に合わせてなのかな
千葉くんがいるところに合わせて
公演の翌日とかにお渡し会があるみたいで
なので地方勢が遠征するのにも
安田優しい今回公式のプランになってます
私はちょっとジャズ大名も行けないので
今年度は遠征ができない身なので
受験生の親なんで
今年度は無理だっていう話をちょっと前したんですけど
いかんせんうち長男が受験生なので
今年というか今年度は無理なので
1月にお渡し会あるんですけど
1月お渡し会ちょっといけないので
本当に涙を飲んで今回は諦めようと思うんですけど
本当泣きそうなんだけど
写真集彩りぶりなんですよ
コロナが爆発的に流行してしまう直前ぐらいなのかな
1年前とかじゃないよね
コロナの前に千葉くんが写真集を出してて
その写真集のお渡しイベント福岡まで千葉くん来たので
私福岡のお渡し会に参加したんですけど
それ以来なんだよねお渡し会があるのって
だからそういうのができるご時世になったっていうのも
すごいありがたいなっていうふうに思ったりもしますよね
私はちょっと今回は涙を飲んで諦めるんですけど
この番組聞いてる人たち
意外と千葉ともいるみたいなので
行ける人は本当楽しんできてください
多分先着順みたいなので
争奪戦になりそうだなって
お渡し会の権利が
ちょっと争奪戦になりそうだなって感じなんですけど
皆さん6日の12時頑張ってください
変われる方は
届いたらまた番組の方で
うるさくなるかもしれませんが
お知らせをしたいと思います
というわけでオープニングトーク長いな
千葉くんのグッズの話したら15分くらい喋っちゃった
今週もトルダラジオ
最後までぜひよろしくお願いいたします
今週はですね
ちょこちょこリクエストのメールをいただいてまして
先週も話したらまたストックがたまりまして
メールにお答えして
エンターメモリーのコーナーなり
先編バンカルチャーのコーナーなり
組み立てていくっていうのが
1ヶ月くらい続きそうな感じになってます
今週はエンターメモリーということで
お便りいただきまして
以前別番組の
基地に絡む糸の方で
お話をしたものをもうちょっと膨らませて聞きたいという
嬉しいお便りでしたので
そちらご紹介しつつ
今回は小説のお話をしたいと思います
というわけで
今週もトルダラジオ
よろしくお願いします
エンターメモリー
このコーナーでは
私はなだはなが
エンタメ作品の記憶
つまりメモリーを
心急問わず語っていきます
今回お話するテーマはこちら
小説 吉田秀一作 国宝
はいというわけで
今回のエンターメモリーでは
吉田秀一作 国宝のお話をするんですが
今回ですね
なぜこの話をするに至ったかというところで
お便りを
ご紹介したいと思います
ラジオネーム
いちいち絡む人からのお便りです
ありがとうございます
最近本のコーナーなくて寂しいぜーです
こんにちは
基地に絡む糸で紹介していた
吉田秀一さんの国宝について
詳しく聞いてみたいなと思いお便りしました
花田さんの解説聞いたら
上下間のハードルを超えられる気がします
ということでね
以前別番組の
基地に絡む糸の方で
ラジオトーク内の
ユーザーイベント
ユーザーの独自イベントで行われた
ビブリオトークっていうね
ビブリオバトルって
本の内容を紹介しあって
誰に一番惹かれたかっていう
のを決める
ビブリオバトルっていうね
読書好きの中でやる
遊びみたいなのがあるんですけど
それの
トーク版ということで
収録でビブリオバトルをやって
最終的には
生配信で
それぞれビブリオバトルを
するっていうような企画があったんですけど
それに参加したときの
予選の収録の中で
吉田秀一さんの
国宝っていう作品についてお話をしたことが
ありました
ただその時ラジオトーク自体も
12分の制限がある媒体なんですけど
確かね
ビブリオバトルの時
ビブリオトークの時は
5分ぐらいで話さなきゃいけなかったんですよ
なので本当にざっくり
自分が思ってることと
あとあらすじとかも
軽く紹介するみたいな感じで
片付けたやつだったので
せっかくなのでね
菊王と周囲の人々の人生
興味を持ってもらえたということで
私もすっごい大好きな本なので
この間ちょっと読み返してみて
改めて吉田秀一作
国宝の収録をしたい
と思います
まずですね吉田秀一さんという
作家さんご存知でしょうか
この番組を聞いていらっしゃる
方たちだったら
多分映像作品好きな人多いと思うんですけど
多分ね今までの
収録が聞かれてる
回転してる
収録の
ネタを
鑑みるに多分映像ネタが
好きな人の方が多いと思うんですけど
特にですね
映画好きな方
心にずしりと来る作品が多い
原作者として吉田秀一さんのことを
知っている方多いのではないでしょうか
悪人
横道代之介
怒りパレード
太陽は動かないなどなどとくれば
映画に詳しくなくても一つくらいは
聞いたことや見たことがある作品も
あるのではないでしょうか
特に悪人なんかすごい有名な作品ですよね
そんな彼がですね
作家生活
10周年を記念して観光したのが
今回お話をする
国宝という作品です
私がね今一番
映像化してほしいなと思っている
作品のうちの一つで
あり続けている
作品なんですよここ数年
ここ数年で本当に
一番のめり込んで
読んだ本なんじゃないかなっていう風に
自分でも思っています
気がついたら夜中の3時くらいまでずっと
ぶっ通しで読んじゃってた
やめられなかったっていう
読書体験を久しぶりにしました
というわけで今回皆さんに
改めて吉田周一作
国宝をお届けしたいと思います
まず
あらすじご紹介します
長崎の人狂一問に
この世ならざる美貌をもって
生まれた主人公
橘菊を
運命のいたずらか
彼の人生は極道から利縁
つまり歌舞伎の世界という
少し違う道へと進んでいくことになります
長崎から大阪
そして高度経済成長後の
東京へと
菊王の成長とともに舞台を移しながら
伝統芸能の世界で渦巻く
血族と血の繋がりではない
栄光とスキャンダル
信頼と裏切り
数々の喜びと絶望とを交えつつ
菊王をはじめとした歌舞伎役者たちの
決して平坦ではない
芸の道を追いかけていきます
菊王の人生は
芸道は
どのような奇跡をたどるのか
14歳から始まり
60歳を超えるまでの
菊王の人生を通して
狂おしいまでに芝居に取り憑かれた
男たちを追う大合唱説です
というような
ご紹介になるんですけれども
九州の
九州の中では
長崎県というね
これなんで長崎なのかというと
一番出身が長崎なんですよね
私と同居なんですけれども
長崎県の長崎市にある
架空のですよ
ヤクザの親分の息子
として生まれたのが
主人公の菊王という設定なんですけど
そんな九州の任教の
親分の息子として生まれながら
うよ曲折あって
歌舞伎役者という道を選び
進んでいくという
菊王という人間を
主人公としたある意味
大河ドラマと言ってもいいかもしれません
NHKの大河ドラマというのも
一人の人間の人生を通して
様々な人たちの
人生を一緒に見ていく
というような作品ですからね
そんな菊王の
大河ドラマでもあり
その周りの芸事に生きる者たちと
それを支える者たちの
群像劇としてとても
秀逸な作品でした
主人公の菊王はもちろん
菊王とともに描かれる
その周りの人物たちも
気を放へん
栄枯聖水の激しい人生
というものを送っていきます
人狂の世界に生まれ
親を殺されたことから
歌舞伎の世界へ足を踏み込んでいく
という菊王はもちろん
菊王の幼馴染で
月人でもある徳寺も
そして菊王の恋人だった晴江
菊王の先生
師匠となる二代目半次郎
その息子の春介
芸の先人である先輩の
女方の人たちで
言われる人たちですね
女が何と人たちも
そしてそんな芸事を支える
工業会社の社長ですらも
みんなみんなが
一筋縄ではいかない波乱万丈の
人生を送っています
そんな人生の中でお互いの波が絡み
時に共鳴しあい
時に打ち消しあったりしながら
その流れが時代を
作り上げていくという様を
守ることができる作品です
大きな流れだけ
菊王の14歳から
60歳くらいまでの
人生の中でも大きな流れの部分が
あるんですけど
その大きな流れだけを
見ていては分からないような
例えば菊王が
だんだん歌舞伎役者として
体制していくわけなんですが
その体制していく部分っていうのを
多分その
菊王の作品の中の
モブたちの視線でいくと
この人すごいな
大成功者じゃんみたいな感じで
見てるだけになるとは思うんですけど
そんな大成功者の
映画の裏にある
個々人の苦しみだったり
闇だったりっていうのが
本当にしっかりと描かれてるんですね
その暗い部分
人間の暗い部分っていうのを
しっかり描いてるっていうのが
この作品の中に出てくる
すごみとか
そんな部分なんじゃないかなと思います
暗い部分の描写
菊王も
あと菊王のお師匠さんの
息子の春介っていう人物が
いるんですけどこの春介が
菊王にとってはライバルみたいな存在になるんですけど
この春介も
何度も何度も心が折れかけるんですよね
人生の中で
そりゃそうですよ
私も今までの人生生きてきて
心折れそうになったこと
普通の人生を歩んでる
多分私はこの国宝の作品の中にいたら
モブ中のモブみたいな人生を
送ってますけど
そんなモブでもさ
やっぱり人生の中で心が折れかけるような
芸事に囚われた男たち
出来事って一度や二度絶対経験
してると思うんですけど
本当にそんな大きな
うねりの中にいる芸事という
大きなうねりの中で
生きていっている菊王だったり
春介だったりっていうのは
本当に何度も心が折れかけます
最後まで折れない
折れないと
自分に言い聞かせながら
不屈の精神を持ちながら
芸事に挑んでいくっていうような
そんなストーリー立てになってるんですが
でも
例えば不屈の精神を
持っているといえば
登場人物の中では
お師匠さんの二代目半次郎という人物がいるんですが
本当にかっこいいんですよ
生きざまっていうのが
そんなかっこいい生きざまを見せている
二代目半次郎も
うわぁそんなかっこよく見せていた
裏には本心を隠していた
みたいなね
どんな人物にもやっぱり裏の事情が
あったりとか心の中の闇があったり
してみたいなのを
割と包み隠さずいろんなところで見せてくれる
っていうのがね
かなり人生における
リアルみたいなのを描いてるんじゃないかな
っていうふうには思います
この作品の中に出てくる
登場人物たち
誰も単純に成功した人物なんていないんですよね
当たり前なんですよ
芸事の世界でもそうだし
普通に生きている私たちもそうなんだけど
何も頑張らないで
ただポンポンポーンと人生成功していく人なんて
本当に
限られた人間だと思うし
なおかつ
すごく
大成功を収めている人たちって
やっぱり何らかの努力を
必ずしている人たちだと思うんですけど
やっぱり
何らかの努力を一生懸命
続けている人たちでもあるし
その成功への
道筋の中で
例えば誰かに裏切られるとか
それとかスキャンダルが起こってしまって
ちょっと地位がなくなってしまうとか
地位が落ちてしまうとかね
それとか
お金を
稼ぐのに苦労してしまう
金削に走るっていうね
金削を
頑張って苦労するために
自分がやりたい仕事とは
別の仕事をしなくてはならない
みたいな状況になってしまったりとか
お金少なからやっぱりね
さっきから普通の人生普通の人生
普通の人生にも出てくることが
いくつもいくつも出てきます
どこかそのおかげで
自分たちに重ね合わせてみることが
できる部分みたいなのも
あったりするんじゃないかな
というふうには思います
芸事でものすごく大成功しているような
人でもやっぱり普通の人間なんだな
っていうふうに思える瞬間
っていうのがたくさんあるなという
ふうに思いました
なんか手が
届きそうなもう本当に
あのクリフハンガー
の状態でもうあと
一歩手を伸ばせば
ここで成功をつかみ取ることが
できるかもしれないって思った
瞬間なんだけど
その瞬間が長く続いてしまう
もう本当に
指先あと数センチが届かない
みたいなそのなかなか
たどり着かない成功への
道のりっていうのが
やっぱり芸の厳しさだろうし
ひいては
それが世間の厳しさ
でもあったり人生
生きていくことへの厳しさっていうのも
示しているんじゃないかなっていうふうに
思いました
でもねやっぱり人間それでももがいて
生きていかなきゃいけないんですよね
そういうその
もがいてもがいて生きていくっていうのが
あらゆる人物を通して描かれている
これに
国宝という作品の中に出てくる人たち
大半が役者なんですよね
歌舞伎役者さんたちがたくさん出てくるんですが
そのもがいてもがいて
もがき苦しんでもやっぱり
芸事の世界から逃れられない
芸事が大好きで
芸事の仕事がもうしたくてしたくてしょうがない
どんなに苦しくても
もう本当に
折れかけてもうやめたいって
一瞬思ったとしても
それでもやっぱり
芸からは離れられない
もうやめたいという発想すら生まれない
どんなに苦しくても
この業界から足を洗おうなんていうことすら
考えに及ばない
考えるまでに至らないという
そんなこうもう
なんていうのかな
歌舞伎バカみたいな
ちょっと言葉は悪いですけどね
そんな場面もこの作品の中に
何度も何度も出てきます
ただねそんな場面を
何度も何度も見ていることによって
物語の終盤
特にキクオの人生の
終盤というか
この作品の中でキクオの人生が
終わるわけではないんだけど
キクオの60歳そこそこになった時
人生の終盤に差し掛かった時の
キクオのいろんな人生の選択
っていうのを見ると
こうなんだか
納得してしまうんですね
そこまでに私たちも
学ばされてきて
物語を通じて
物語を通じてずっとこう
人生の選択であったりとか
離れようとすることができない
そんな芸事バカの
男たちっていうのを
見続けている中で
ちょっと腹落ちしてくるんですよね
孤独な芸者の道
この人たちはこういう人間なんだ
っていうのが腹落ちしてくるんですけど
そこまで来た時に
キクオがこんなセリフを言うシーンが
あるんですこれも下巻の最後ら辺の
シーンのセリフなんですけど
なあ
役者をやめられる役者なんて
いるのかねえ
っていう風におじいちゃんになった
キクオが言うんですよね
この後の字の文が私すごい好きで
役者が仕事であるならば
いくらでもやめることが
可能ではございましょう
しかしもし役者が
その人の正念のことであるならば
一体どこに正念を
入れ替えられる人間などいるで
ありましょうか
と書いてあるんですよね
もう役者たちにとって
役者であること
っていうのがもう人間の正念の
部分になってしまっているんですよね
なので
例えば
仕事にこの役者を
置き換えたとすると
ある意味仕事って
やめようと思えばやめられるんですよね
そんなもう軽々しく
やめていいことでもないんだけど
でもなんかこう
仕事でありながら仕事じゃないんだよね
その役者さんたちにとって
この歌舞伎の世界っていうのが
なんかもう役者にとっては
役者っていうのが
仕事ではなくて
もうその人自身の正念の部分
もうなんかこう人格の
背骨の部分みたいなのを
なしているとしたら
どんなに苦しくてもねもうやめることなんて
できないんですよ
役者をやめられる役者なんて
いないのかもしれないんですこの世界の中では
やめるっていうことはね
その人間の正念の部分を
否定することになってしまいます
そしたらどうなってしまうのか
その人は
その人自身をやめるということに
つながっていくのでは
ないでしょうか
そんな中でね
この作品の中で
小野川万菊さんという東大一の女方として
ずっと君臨してきた人っていうのが出てきます
この万菊さんの
エピソードを考えると
彼はですね
美しくなければならない
美しくあり続けなければならない
というねもう本当に東大一の女方としての
重圧と戦って
ずっと人生生きてきました
ただね
その強豪劣すぎるほどの
役者の正念の部分も
女方としての正念の部分から
万菊さん
解き放たれている部分っていうのが
あるんですよ
突然役者から離れるような
突然役者から離れる
という展開になっていきます
この役者の正念から
解放された時
もうね
なんか素情が分からない
人になった時が
役者の正念から解き放たれた時だったんですよね
もう万菊じゃない状態になってから
小野寺万菊さん
っていう人格を
捨ててからようやく
この重圧を捨てることが
できたんだけど
これね
衝撃的だったのが
万菊さん亡くなった時の最後のシーンが
出てくるんですけど
最後を迎えた時に
万菊さんって
おしろいを顔に塗って
そして唇には紅をさして
そうやって眠っていた
って言うんですよ
歌舞伎の世界から離れていたにもかかわらず
亡くなった時もう90歳を超えていた
っていう設定なんですけどね
もうなんかさ
死ぬ時までやっぱり
本当は役者でありたかったんだろうな
もうこの人の
人生における
骨格の部分背骨の部分
っていうのが完全に
役者だったんだろうな
っていう役者のこの正念の部分
っていうのは根深いものなんだなっていう風に
末を恐ろしくなるっていうのが
先ほどご紹介した菊王のセリフ
役者をやめられる役者なんているのかね
っていうところに
集約されているなっていう風に
思いました
そんなやめられない役者
という正念を抱えた菊王なんですが
物語が
進むにつれてどんどん
どんどん周りのものを
なくしていくんですよ
人間関係をなくしていくって言った方が
わかりやすいかもしれません
役者の正念の部分
どんどんどんどん彼は孤独になっていきます
冒頭で
まず親をなくすんですね
産みの親っていうのをなくしてしまいます
産みの親
産みの親と一緒に生活をした長崎から離れて
大阪に行ってってするんですけど
そこから人生がずっと進んでいく
わけなんですが
産みの親をなくしたところに始まり
お師匠さんもいなくなり
後ろ盾だった人間もいなくなり
恋人もいなくなり
友達もいなくなり
最終的には子供までっていう風だね
本当に何もかも
自分の周りからそぎ落として
亡くなって孤独になって
いくんだけど
いなくなるっていうよりかは
いるようでいなくなるっていうような展開の
人物もいたりとかするんですけど
芸の道っていうのを
どんどんどんどん
菊穂が先へ進んでいけば
進んでいくほど
菊穂の孤独っていうのは深まっていくんですよね
ただ
菊穂ってその孤独
寂しいって思っていたのか
っていうと
私はあまりそうは感じられなかったんですよね
菊穂それ自身が
芸ごと
歌舞伎っていう存在に
なっていくんだなっていう風に
私は捉えたんですよ
下巻の真ん中ぐらいから後ろぐらいかな
なんかずっと読んでいくにつれて
菊穂が
人間っていうよりも
この人歌舞伎というものの
象徴なんじゃないかっていう風に思えて
いってしまうんですよね
なんか芸ごとに飲まれていく男の人生
っていうのを
これ本を通して
感じられたなっていう風に
思いました
この作品なんですけど
極童から始まるんですよ
ゴリゴリの極童から最初
始まるんですけど
極童の盃付きのシーンみたいなのが
最初出てくるので
『国宝』の舞台と関係性
ヤクザ物みたいなの結構好きで
例えばちょっと最近ニュースになりましたけど
竜が如くシリーズとか
私すっごい好きで
浅田二郎さんの作品とかも結構好きなので
極童物には結構慣れ親しんでる
と思うんですけど
いろんなメディアとか
エンタメ作品の中では
すごい慣れ親しんでるなって思うんですけど
極童物って言って私はあんまり
弾かなかったんだけど
そのヤクザ物とか言うと
ちょっと一歩弾いてしまうっていう人結構
多いと思うし
あとこれ歌舞伎がすごい出てくるんですよね
やっぱり歌舞伎役者さんの話なので
歌舞伎すっごいたくさん出てくるんですけど
なんかさ
やっぱり
難しそうって思いません
一般人にはあんまり
馴染みのないエンタメだ
っていう風に思うじゃないですか
歌舞伎についても
なので極童だったり歌舞伎だったり
馴染みのない世界が舞台っていうだけで
ちょっと
二の足を踏んでしまうっていう人も結構
多いんじゃないかなと思います
ただねこの作品の中に
人の心を引きつける仕組みっていうのが
とってもたくさんあったので
そこをお話ししておきたいんですけど
あの
主人公の極童と
あと芸事の世界で出会う
神方歌舞伎の御曹志って言われる
お師匠さんの息子春介との
関係性なんですが
これがねそもそもは
お互い親友なんですよ
本当に心を許した
友達としての
人間関係を築くんだけど
その後
歌舞伎界ではライバル関係に
なっていくわけなんですよね
極童が
外から入ってきた
人間
春介は御曹志なので
血筋が正しい人間っていうか
そういう感じなんですよね
だからこういう歌舞伎とかの
芸事の世界ってやっぱり血筋ってすごい大事
っていうのはリアルの
世界を見ていてもリエンとかね
すごいじゃないですかやっぱり血筋を
大事にして子供の頃からずっと舞台に
挙げられてみたいなのをね
やっぱり見てくるじゃないですか
いろんなところで
まあそれってこの作品の中の世界でも全く無しで
なのでやっぱり
戸様なのかそれとも
有所正しい人間なのか
血筋がいい人間なのかっていうところでね
この2人の親友たち
相反する関係になってくるんですよね
ただ2人ともものすごく実力もあるので
ライバルとしても
とてもいい関係になっていくんですが
まあこの2人の関係っていうのが
非常に魅力的でした
歌舞伎の世界の
血族関係っていうのが
とっても強いっていうのも
あるんですけど
昨今の歌舞伎の世界では
それだけではなくなってきている
っていうね
現実味がある話なんですけど
そんな現実味のある話っていうのを
この世界観の中に落とし込んできてるんですよね
キクオとシュンスケの間柄
っていうところに
この現実での
血族関係だけではない
歌舞伎の世界の
進み方っていうのは
描かれているなっていうふうに思いました
キクオとシュンスケっていうのは
世間から見れば
同じ仕事
同じ演目を取り合うっていうような
そんないわば宿敵
ライバルなんですよね
お互いの仕事を見て
嫉妬もするし憎みもするし
でも根っこの部分は
とても分かり合っているというか
相手がすごい仕事をすれば
やっぱり内心嫉妬心も持ちながら
もうあいつやっぱすげーなって
思うような心も持っているし
なので根っこの部分では
分かり合っていて
実はお互いが
お互いに一番の理解者だ
っていうのがこの二人の
関係性にあるというところに
ぜひ注目して読んでいただきたいなって思うんですよね
波乱万丈の物語の中で
キクオを推すか
それかシュンスケを推すか
はたまた他の人物を推すのか
本当に登場人物がめちゃくちゃ多くて
みんなバックグラウンドを
しっかり描かれるので
推しが生まれる作品だと
私は思っているんですよ
NHKの大河ドラマもそうなんだけど
見てたら推しが生まれません結構
やっぱり一年間通して
濃い人間ドラマを見ていると
この人好きだなぁ
こいつ推せるなぁみたいな
人物が出てきたりするんですけど
そんな
自分の語弾きを作る
歌舞伎の世界的な
言い方をすると
そんな語弾きを作りながら
そうやって
読み込んでいくと
またちょっと
見方としては変わっていくんじゃないかな
っていう風に思います
楽しみ方の一つとして
とってもいいんじゃないかなと思います
なんかね
誰に
誰を推してというか
誰に堅入れして読むかっていうところで
それぞれ違う感想を皆さん抱くような
そんな作品になっているんじゃないかな
っていう風に思いました
すでに文庫化されているんですけど
ハードカバー文庫ともに
上下巻に分かれている作品です
上巻が
青春編と呼ばれていて
下巻が花道編と呼ばれているんですが
青春編っていうのが
キクオとシュンスケの関係性
それこそ
10代20代に差し掛かるぐらいまでの
人生を描いて
気候の人生を描いていて
花道編に入ると
ゴリゴリのズブズブに
歌舞伎の世界に入っていった
そんな気候の人生を描いている
ところになっているんですが
やっぱり青春編を経て
花道編を読むからこそ
吉田秀一さんが得意とする
人間の感情だったりとか
人と人との結びつきだったりとか
そういうところを見せる描写
っていうのに
とらわれてしまうこと間違いなしです
さっきちょっと本文
抜き出して読んだんですけど
なんとなくさ
芝居がかった語り口調だと思いませんでした
字の文の部分が
黒子っぽいんですよ
これはうまく歌舞伎っていうものを
抑えているなって思ったんですけど
字の文がちょっと黒子を思わせるような
芝居がかった語り口調になっていて
あんなことがあったなぁ
そういえばこのシーンでは
こんなこともあったなぁみたいな感じで
気候の14歳からの人生を
60歳に差し掛かる頃には
思い返しながら
彼を取り巻く人々の人生をしみじみと
振り返りながら
ページをめくる手が止まらなくなるような
そんな素敵な作品です
この作品ですね
本当に長いので読むのが大変
っていう人も結構いるかと思いますが
実はオーディブルになっています
オーディブルもめちゃくちゃおすすめなので
私実際に本も読んだんですけど
オーディブルでも聞きました
オーディブル
すごいよかったです
この作品
歌舞伎の舞台を描いて
作品を引用しながら進むっていう展開があるんですね
この作品
実は朗読しているのが
歌舞伎役者さんなんですね
5代目小野江菊之介さんが
朗読をしていらっしゃいます
本物の歌舞伎役者さんが
読み上げるっていうことで
歌舞伎の場面の描写もその意味も
やっぱり読む人が理解して
読むってすごいんだなっていう
臨場感を感じました
この作品のすさまじさっていうのは
ぜひオーディブルで体感していただきたいな
と思います
国宝というタイトルを
簡単に回収するような
ハッピーエンドではない
だから誰かが国宝になって
めでたしめでたしというような
そんな終わり方ではない
私がすごく感じたのは
狂気に満ちたつまり狂ってしまった
幸福の絶頂
とも言えそうなラストシーン
だというふうに
耐えています
最後のラストシーン読んだときに
私あんまり詳しくはないんだけど
曽根崎真珠を思い出したんですよね
有名な文章があるんですけど
これを思い出しました
この世の名残
読む名残
死にゆく身を例えれば
足柄の道の霜
一足ずつに消えていく
夢の夢こそ哀れなれ
っていうこれを思い出してほしい
最後ラストシーンで
最後の1ページをめくり終えるとき
あなたは彼らの人生を
どう振り返るでしょうか
私はしみじみと曽根崎真珠を
考えてしまいました
ドラマチックな展開と読書体験
ということでぜひこれを聞いて
読みたくなった方
吉田周一作国宝ページを
めくっていただけると嬉しいです
というわけで今回は
吉田周一作国宝について
お話ししました
エンディングです
はいというわけでですね
お便りいただいて
以前の収録を
ブラッシュアップして話す
っていうような回に今回はなりました
以前の
キチに絡む糸で国宝の
お話をしたときの
現行のデータを持ってきて
そこから本当に
全く同じように読んでる部分も今回あるんですが
そこに肉付けをして肉付けをして
お話をしたので
一応キチに絡む糸で
5分くらいの国宝についてのトーク
またでも楽しめるような内容に
かなりなったんじゃないかなと思います
だって5分から28分くらいになったからね
だいぶ違うからね
だいぶ肉付けした部分っていうのを
今回はお楽しみいただければなと思います
そしてですね
紙の本でぜひ
読んでほしいなこの本は
ページをめくるっていう体験がすごい楽しかった本だったので
紙の本が一番
おすすめではあるんですが
電子でもありますし
あとねちょっと
今中でもご紹介しましたが
オーディブルが最高だったので
オーディブル入ってる方とか
あと無料期間があるよっていう方は
ぜひオーディブル入って
聞いてみてください
本当に歌舞伎役者が読むからこその凄み
めちゃくちゃあったと私は思います
あとねオーディブルが
読書する暇がない方でも
隙間時間で聞けるっていうので
すごい読書体験ができる
耳からの
耳からの
読書って言ったらいいのが
耳から情報を入れるっていうのが
一番人間で集中できるんだっていうね
だから
ポッドキャスト聞いて集中していただいてもいいんですけど
私の番組も聞いていただけると嬉しいんですけど
読書体験を耳からするっていう
オーディブルっていうのも
すごく私は車運転してる時とかに
読みたかった本とか
オーディブルで聞いてみたいとかもするんですけど
意外と頭に入ってくるので
おすすめの
行動の一つでもあります
ぜひぜひやってみてください
新しいノートの紹介
そしてですね
今日エンディングでお話ししようと思ってたのが
私のノートが新しくなりました
というか
私はなだはなとしてのノートですね
あったんですけど
文章書くサイトのノートっていうのがあったんですけど
一応ですね
そっちは残したまま
はなだはなどノートとしては残したまま
もう一つノートを作りました
カタカナで
はなだの何かっていう名前でやってる
ノートがあります
今日の概要欄に貼っとこうかなと思うんですが
リンクを
私が書きたい時に書きたい文章を
書きたいだけ書くっていう場所を作りたくって
以前ちょっと読んだ本で
作家さんの方でね
毎日文章を書くことにしている
これは私にとっての
文章力の筋トレだ
っていう話をしていた方がいて
私それにすごい感化されて
私もやりたいと思って
1ヶ月くらい前にアカウント取ってたんですけど
なかなか動かせなくて
ようやく思い越しを上げて
10月に入ってから
ひと記事書きましたとりあえず
ちょっとずつ本当に
1ヶ月に1本とかのペースでもいいから
思った時に思ったことを書けるような
場所にしていきたいなという風に思います
なのでひと記事が
数百字で終わる時もあれば
数千字書いちゃう時もあるかもしれないし
今回ひと記事目が
多分2000字くらいあるんですけど
私は多分書き出せば結構しっかりがっつり
長文を書いちゃうタイプなので
花田花のノートの方は結構
見出しをちゃんと作ったりとか
整頓した文章を書くようにしようと
心がけてたので
時間をがっつりとって
編集する時間を持ってみたいな感じにしないと
気合を入れないと書けない場所になっちゃってたからさ
なので
花田の何かっていうのは
私の中の
花田の中の何かっていうのを
具現化したいというわけじゃない
文章化したいというわけではないんだけど
何かっていう
自分の中にあるものを
残しておく場所
置いておく場所みたいな感じで
使っていければいいかなって思ってるので
各種SNSいろいろやってますが
各種SNSの紹介
その中の一つとして
また花田の何かノートっていうのも
ぜひ読んでいただければなと思います
フォローしたりとかしてくれると
嬉しいなと思います
読んだらよかったらね
ハートボタン、いいねボタン押していってください
そんな感じでですね
各種SNSもいろいろ運用しながら
やっておりますが一番やかましいのは
やっぱりXですね
旧Twitterが私はやかましく一番やっておりますが
いろんなところで
いろんなことやってるので
よかったら花田のこともいろいろと
気にかけていただけると嬉しいなと思います
今回ですね
いろいろお便りいただいていて
本当にありがとうございます
全然番組中で呼ばなくていいので
いつも応援してますみたいな感じで
軽いメッセージとか送ってくださる方もいらっしゃって
すごく励みになってます
ありがとうございます
今後とも花田花音をよろしくお願いします
ということで
今週はこの辺でお別れにしたいと思います
とるに足らんラジオあそびは
地方在住、映像権縁ためカルチャー好きの
Y世代がハッと息を止めた
山山話しを好き勝手に一人語る
番組です
番組へのご意見、ご感想、取り上げてほしい
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今お話しした花田の何か
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嬉しいです
そちらもぜひフォローよろしくお願いいたします
各SNSでは
ハッシュタグとるたラジオでの感想も
お伝えしております
ハッシュタグとるたがひきらがな
ラジオがカタカナです
ぜひよろしくお願いいたします
というわけで今週はここまでです
また来週も金曜日の夕方5時にお会いしましょう
エンタメには中毒性がございます
要法要量を守って
正しくお楽しみください
お相手は花田花でした
またね
50:54

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